2008-07-06 山岸俊男北大教授。武士道より『相手と利益を分かち合う』という商人道こそこれからの時代の生きる道。 休憩室 #その他芸術、アート <武士道より「相手と利益を分かち合う」という江戸期の石田梅岩が唱える商人道こそが、これからの時代の身の処し方としてふさわしい。>山岸俊男 <――不祥事やいじめなどがあいつぐのは心の荒廃が原因で、武士道の再認識や道徳教育の復活が必要との声があります。その風潮に反対だと。 「武士道は統治者の考え方です。全体への奉仕者として無私の精神を説く一方、藩や幕府という閉鎖社会の中で集団をまもるための倫理です。だから対外的にはうそも認められる。これでは、グローバリズムが進む現代では取り残されてしまいます」 「昔の人は正直だったと思われていますが、藩や農村などの閉鎖社会の中では、相互監視の目が厳しく、すぐにばれるからです。実際は仲間の不祥事に目をつぶることも、倫理的に悪くはなかった」≫(日本経済新聞・インタビュー領空侵犯より) ほぼ日刊イトイ新聞 -信頼の時代を語る。山岸俊男さんの研究を学ぼう。