yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ハンプトン・ホーズ『ザ・トリオ Vol. 2』(1955)。ウ~ン、ジャズだね~。幸せなジャズの時代だった。

ブルース・フォー・ジャック 1週間ほど前にラジオから流れていたジャズに気をよくした。以下だった 【 「ラップ・ユア・トラブルズ・イン・ドリーム」 (ハンプトン・ホーズ・カルテット) (9分20秒) <CONTEMPORARY OJCCD-713>…

鈴木匡(ただし)『弦楽四重奏曲 第2番』(1962)。ロマンの香りのする美しい弦楽四重奏曲。

弦楽四重奏曲第2番 WIKIを覗いても、その他のネット検索をこころみても、全くといっていいほど基本的情報すら得られない。けれど、収録の曲は気に入っている。よく出来ている。 <現代日本の音楽名盤1300シリーズ>のうちの一枚に収録されているの…

武満徹『海へ Toward the Sea』。オーケストラヴァージョンの世界初演なんだそうで・・・。

海へ 「・・できればクジラのように優雅で、頑健な肉体を持ち、西も東もない海を泳ぎたい。」 とは、その曲のタイトルに寄せられたことばなのだそうだ。 ところで、この『海へ』は3つのヴァージョンをもつ。 海へ(Toward the Sea, 1981年)(アルトフルー…

ICP 『Tentet, Tetterettet』(ICP 020・1977 )フリージャズのこわもて。クソマジメも良いですが、こうしたアソビもなけりゃね。

Tetterettet ≪ミッシェル・ヴァイスヴィッツ『CRACKLE』(1978)。ハンドメイドシンセサイザーが奏でる愉しいといえば謂えなくもなく、バカバカしいとこれまた謂えなくもない。何かね?これはといった感じ。<数寄>。≫とタイトルし、投稿したのは4年近く前だ…

芥川也寸志『交響曲第1番』。冒頭第1楽章を耳にしたとき、エッ、これが日本人のオーケストレーションになるものなのかと、感嘆驚かされたのだった。名作!座布団1枚。

交響曲第1番 【 芥川が戸山学校軍楽隊に生徒として入隊したのには、次のようなエピソードがある。大戦末期、東京音楽学校関係者が山口の元を訪れ、「学徒動員で狩り出されるなら、むしろ音楽技術を以って戦争協力させたい」と申し入れ、山口が承諾して戸山…

ダラー・ブランド(のち改めAbdullah Ibrahim)『African Piano』。自然・アフリカの大地との交感に、情感たっぷりとハートフルなジャズピアノパフォーマンス。

Bro Joe from Kilimanjaro - Abdullah Ibrahim (Dollar Brand) http://www.youtube.com/watch?v=0UKRXzCW2PE 残念ながら<UMG>さんとやらの著作権所有主張のため、貼り付け不可です。そのくせ動画サイトからの削除を要請しない姑息さ・・・。起稿前から…

石井 眞木『螺旋Ⅱ番<チェロ独奏のための>』(1970)。不確定要素を繰り込んでのパフォーマンスなのに、その風貌のような音楽となる。

螺旋Ⅱ番 顔貌で音楽を判断、いや予断するのは馬鹿げたこととおもいつつ、しかし、この作曲家・石井 眞木(いしい まき、1936 - 2003)の曲趣をついつい、そうしたことに引きずられてヴァイタル、エネルギッシュ、剛毅などとの臆断思い込みにいたる。当たらず…

シベリウス『シベリウス・ベスト』。大いなるものに根ざした自然を奏でる音楽精神。自然は雄大に<もの=魂>を語る・・・。

SIBELIUS -- Spring Song -- Lahti SO きょうも、ネット図書館で借り受けたシベリウス。飽きることのない、透き通った雄大なスケールのシンフォーニー。自然は雄大に<もの=魂>を語る・・・。ほんと、世紀のシンフォニストの称号燦然たるものと言い募って…

シルベストレ・レブエルタス『作品集』。「全てはリズムだ・・・」。たしかに、「リズム」が織り成すその音楽はメキシカンでありエモーショナルでヴァイタルだ。

Sensemayá de Silvestre Revueltas 「私のなかには、自然に対するとても奇妙な考え方が存在している。全てはリズムだということだ。詩人の言葉はつねに言葉であり、誰もがそれを理解し、あるいは感じることができる。だが音楽だけは、それ自身の言葉を完成さ…

『与 勇輝 Atae Yuki 人形芸術の世界』(別冊・太陽)。ひとこと、<慈愛>です。

もう4年半以上もなる。≪人形作家・与 勇輝の世界展。ノスタルジーを掻き立て、愛おしさ募らせる着物姿の人形たち。≫とその人形たちに感じ入り投稿したのだった。なぜか魅かれる人形たち。 町の図書館の新刊コーナーに並べられてあったので『与 勇輝 Atae Yu…

シベリウス『レンミンカイネン組曲』。これぞ?と言いたくなるシベリウスのスピリチュアルなシンフォニックサウンド。歴史を精神として今をロマンに生きる。

Jean Sibelius - "The Swan of Tuonela" (from Lemminkainen Suite, Op. 22) 先週の日曜日に≪シベリウス『交響詩集 Tone Poems』。物語=共同性とシベリウスの音楽感性とが幸せな結実を見せた一群の交響詩。≫とタイトルして投稿したのだけれど・・・。 きょ…

『チェロ・カンタービレ』。こころに沁みわたるように歌いあげるチェロ小品。へんに癖もなく、正統的で、しかし味わい深いアルト・ノラスのチェロ。

シベリウス 賛歌「わが心の喜び」 こころに沁みわたるように歌いあげるチェロ小品。3年ほど前に≪ミッシャ・マイスキー『ララバイ~チェロ名曲集』。マイスキーの歌心にあふれた子守唄を聴きながらきょう一日の疲れを癒し、心穏やかにして寝床に身を沈めるこ…

我が音楽界にケージショックをもたらした作曲家、一柳 慧の最初期の尾高賞受賞曲『空間の記憶』(1981)。

空間の記憶 留学先の米国より一時帰国のおり、わが国にケージ・ショックをもたらしたのが、きょう投稿する一柳 慧(いちやなぎ とし、1933 - )。 ミーハー的なことではありますがオノ・ヨーコ(Yoko Ono、本名:ヨーコ・オノ・レノン Yoko Ono Lennon、日本…

『新ウィーン楽派歌曲集』。シェーンベルク23才の作。作品1-1。完璧な後期ロマン派の濃厚な音色に彩られた歌曲。これだけでも相当な作品だと思うのだけれど。

感謝 Dank 大いなるものをあなたは私に下さいました、 私たちにとって 時間の消えた あのすばらしい時に、 大いなるものをあなたは私に下さいました、 それをあなたに感謝します! 美しいものを私たちはたがいに贈りあいました たえず成長しながら。 空間の…

グリーグ&ディーリアス『チェロとピアノのための作品集』。「うん?グリーグのチェロ?」。

Grieg Cello Sonata A-minor-1M (1/3) M.Maisky M.Argerich 投稿音源のものではありません。 うん?グリーグのチェロ?。ということで、たまたまネット図書館の検索で目に留まったアルバムを借り受け鑑賞した。グリーグ&ディーリアス『チェロとピアノのため…

近藤 譲 『時の形』(1981)。この叙情・・・。

時の形 「・・・先ず「音楽」というものを単なる「音」から区別し、その「音」と「音楽」との存在論的な差異を観察することによって、「音」からの「音楽」の成立を考える。つまり、、音は音楽の前提だが、音そのものは音でしかない――すなわち、音楽ではない…

『ミレッラ・フレーニ/オペラ・アリア集 』。細く、痩せることなくどこまでも伸びきる圧倒的な声量のソプラノ。おおベルカント。

ベルリーニ ビアンカとフェルナンド Vincenzo Bellini Oper: Bianca e Fernando / Bianca und Ferdinand Duett: Sorgi, o padre, e la figlia rimira... (Freni = Bianca & Scotto = Eloisa) Text: BIANCA Sorgi, o padre, e la figlia rimira. Che si lagna…

シベリウス『ピアノ作品集』。自ずからなる信愛のうちに音を紡ぎだすシベリウスの音楽。そのスタンスは共同性の天恵ともいえるシベリウスの音楽感性のうちに保持される。

Jean Sibelius - Impromptu in B minor Op.5 No.5 - FOLKE GRÄSBECK 投稿音源ものではありません。 3年近くまえ≪ジャン・シベリウス『北の詩情-ピアノ小品集』(1993)。親愛の情感のうちに水明かつ、静やかに染み入るピアノ小品集。≫と印象して投稿してい…

シベリウス『交響詩集 Tone Poems』。物語=共同性とシベリウスの音楽感性とが幸せな結実を見せた一群の交響詩。

Jean Sibelius En Saga (Kirill Kondrashin/RCO) 投稿音源のものではありません。 一昨日≪シベリウスは沁みこむ・・・。ラジオから「弦楽のための即興曲」。≫と投稿したのだけれど、そのながれで、きょうはネット図書館で借り受けた『交響詩集Tone Poems』を…

芥川也寸志『チェロとオーケストラの為のコンチェルト・オスティナート』(1969)。

芥川也寸志『チェロとオーケストラの為のコンチェルト・オスティナート』 F・メンデルスゾーンは、手紙のなかでこう書いている。<……きっとあなたは私のことを、いつも不平をブツブツつぷやき続けている、バッソ・オスティナートのようだと思いはじめるに違…

シベリウスは沁みこむ・・・。ラジオから「弦楽のための即興曲」。

the home of Jean Sibelius, ainola Jean Sibelius: Impromptu für Streichorchester シベリウスは沁みこむ・・・。 ラジオから流れていた。 【 「弦楽のための即興曲」 シベリウス作曲 (8分03秒) (弦楽合奏)ユヴァスキュラ市立管弦楽団 (指揮)キュ…

『聖母マリアのための音楽』。今度の日曜日が母の日というわけではないのですが。

Grieg - Ave Maris Stella めでたし、海の星 めでたし、海の星、 祝福されし神のみ母 つねに変わらぬ乙女、 めぐみ受けし天の扉、 罪人の鎖を解き放ち、 盲人に光をさしのべ、 われらの悪をはらい、 すべての幸を嘆願したまえ。 清らかなる生命をわれらに授…

出勤途上の自動車のラジオから流れていたフォーレのピアノ連弾曲「組曲“ドリー”作品56」に聴き惚れる。

Bonneau/Joy play Fauré Dolly, Op. 56 - Part 6/6 きょう出勤途上の自動車のラジオから流れていた曲に印象深くし、のちネット検索したところ、そのピアノ連弾曲は、フォーレ(Gabriel Urbain Fauré, 1845 - 1924)のものだった。以下とのことだった。 【 「…

ナタリー・デッセー驚異のコロラトゥーラ「モーツァルト・コンサート・アリア集」。驚嘆すべき華麗な歌唱・コロラトゥーラとはいえ・・・、結局のところ声質への好みなのでしょうが。

Natalie Dessay, Mozart: Ah se in ciel benigne stele K.538 ああ、情け深い星々よ、もし天に AH SE IN CIEL, BENIGNE STELLE, K.538 Ah se in ciel, benigne stelle, La pietà non è smarrita, O toglietemi la vita, O lasciatemi il mio ben! Voi, che a…

バーバラ・ボニー『BEST~聖なるアリア集』。優美である。清らかである。声質がヒューマンであり知性的だ。バランス感覚の優れた声楽家。

Barbara Bonney "Fulget amica dies" "Tu Virginum Corona" K 165 W. A. Mozart 幸先よく陽は輝き、 はや雲も嵐もおさまりぬ: まさに予期せずして 平安が訪れたり。 暗き夜にあまねく支配されし折、 今こそ起きよ、喜びに充てる人々よ、 汝らこれまで恐れお…

シューベルト『歌曲集』。連休中休みとばっかり思っていた町の図書館が開いていると知り、いそいそ出かけ、借りてきたシューベルトの『歌曲集』。

Elly Ameling: "Auf dem Wasser zu singen" by Franz Schubert 水の上で歌う Auf dem Wasser zu singen 作品72 D.774 照りかえす光のきらめく波のさなかを 白鳥のようにゆらゆらと舟はすべっていく。 ああ、やわらかに光をちらつかせる波の楽しさにひ…

モツアルト『ソプラノ・コンサート・アリア集 』。オーケストラをバックに歌われる歌曲は、そのスケールと華やかさ、陰影の豊かさで魅力。

Mozart - Non temer amato bene (Idomeneo) シェーナ「もう言わないで、すっかりわかりました」・・・アリア「恐れないで、恋人よ」K.490――「イドメネオ」第2幕第1場 イリア もういわないで、みんな良く分かりました エレクトラとイダマンテの恋は知…

松岡正剛著『法然の編集力』。難行、苦行などせずとも専修念仏、ただひたすら「南無阿弥陀仏」。

http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1239.html 『選択本願念仏集』法然 松岡正剛の千夜千冊・遊蕩篇 専修念仏、ただひたすら「南無阿弥陀仏」(言い易くナマンダブと言っている?)の称名を唱えさえすれば弥陀の本願、極楽浄土に万人等しく往生叶う・・・…

『ヴァレーズ:アメリカ / アイヴズ:交響曲第4番 / 答のない質問』。ヴァイタルで先鋭的な、混沌の戦闘性の都会派ヴァレーズと、鄙びた牧歌的共同性への親愛失わぬ、遊び心と端然の革新の試みのアイヴズ。

Charles Ives : Symphony N° 4 (mvt. III.):III. Fugue : Andante moderato,Tanglewood Festival Chorus, Boston Symphony Orchestra,Seiji Osawa, direction. きのうに引きつづきアイヴズ。ネット図書館で所蔵されているのは、昨日の「交響曲第2番」の収…

チャールズ・アイヴズ『交響曲第2番 他』。牧歌的フォークロアな愛すべきアメリカの詰まったノスタルジアにあふれた交響曲。

Charles Ives - Symphony No. 2 (Leonard Bernstein) (3/3) 「不協和音のために飢えるのはまっぴらご免だ」(アイヴズ) 作曲されてからおよそ半世紀、50年も経ってから初演された『交響曲第2番』。それに、その初演コンサート会場に招ばれながらも出向か…