yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『中田喜直作品集・夏の思い出』(2枚組み)。私には、やはり童謡、唱歌の中田喜直でした。

【初音ミク×鏡音リン】おかあさん【童謡唱歌】 久保田よしえ「おかあさん」公開音源 おかあさん なあに おかあさんて いいにおい せんたくしていた においでしょ しゃぼんのあわの においでしょ おかあさん なあに おかあさんて いいにおい おりょうりしてい…

ん、ジョルジュ・ルオーの武者絵?。浮世絵から勢いよく抜け出たジャポネーズ(若)武者登場。

ジョルジュ・ルオー「武者絵」(1928) 西原鶴真 古典薩摩琵琶「壇の浦」ダイジェスト版 きょうから(世間では)大型連休とやらがスタートする。そして月かわり、鯉のぼりが空に舞う清々しい五月端午の節句とあいなる。残念ながら我が家は、姫はおっても武者…

セシル・テイラー『Dark to Themselves』(1976)。ひじょうに聴きやすく親しみのもてるセシル・テイラーといっておこうか。ズバリ分かりやすい!

Art Ensemble Of Chicago live with Cecil Taylor (1984) あれ、こんなのだった?まったく記憶にございませんといったところか。Cecil Taylor unit 『Dark to Themselves』(1976)。いったい何を聴いてきたのだろう。音楽ブログで鑑賞記を綴っているというの…

マウリシオ・カーゲル『16人の声のための《ハレルヤ》 (Hallelujah)』(1967)ほか。哀しいまでの音楽解体。音楽以前への差し戻し。世も末じゃ~。これは狂気か?正気か?

≪ハレルヤ、アリルイヤHallelujah・・・とは、ヘブライ語由来の言葉で、「主をほめたたえよ」の意≫(WIKI)だそうだ。きょう取り上げるマウリシオ・カーゲルの合唱曲『16人の声のための《ハレルヤ》 (Hallelujah)』(1967)、それとディーター・シュネーベル…

ジャック・シャルパンティエ『オルガンの書』(1973)。聖トマス・アクイナス没後700年に献ずる作品。深淵壮大堅固に響き渡る教会オルガン。

どうして斯くなるアルバム、それも2枚組みの教会オルガン演奏のものが所蔵されて手元にあるのか。ジャケットには1979年プレスと記されている。たぶんメシアンが高名な現代作曲家であると同時に自身敬虔なカソリック信徒で教会オルガニストを没するまで…

ルトスワフスキ「弦楽四重奏曲」(1964)。ペンデレツキ「弦楽四重奏曲」(1960)。演奏の不確定性がもたらす揺らぎと日本的伝統の幽そけき余韻で秀逸の黛敏郎「弦楽四重奏のための前奏曲」(1961)。

Penderecki: "String Quartet No.1"(1960) 昨日も言ったように、きょうもまた動画サイトで音源のアップロードあるを知り、手にし取り上げたレコードと相成る。ドイツ・グラモフォンのアヴァンギャルドシリーズVOL.1の6枚組みボックスの内の一枚なの…

シュトックハウゼン『STOP』(1965)『YLEM』(1972) 。宇宙・物質・存在<生成>のイメージ。はたしてそのようなイメージが共有しえる響きの提示、パフォーマンスたりえているか?

Stockhausen: "Ylem" 1/3(1972) なんだか本末転倒の思い(音盤紹介を主とするブログで、動画紹介のそれではなかったのだけれど)がしないでもないのだけれど・・・。というのも音楽ブログを旨としている拙ブログゆえ、アルバム画像を貼り付けて、鑑賞の記…

姉さん被りに割烹着がよく似合う『しばわんこの和のこころ』。

しばわんこの和のこころ 第3集 被りに割烹着がよく似合うしばわんこが<和>の心の基本を教えてくれます。ニッポンってつくづく、アニメ、コミックの国だと思いますね。ま、ことばでつらつらよむよりイラストのほうが一目瞭然、即座にナットクという良さは確…

『ベトナムの民族楽器』 CD3枚組み。我が出自は奈辺にありや?

Tru Singing Huong Thanh & Nguyen Le - Fragile Beauty http://jp.youtube.com/watch?v=4o9psdo86x0 (貼り付け不可) 先日、職場近くのちょくちょく覗きに行く中古レコードショップで、安く手にすることができた(店主の私物を譲ってもらった)3枚組みのCD…

『イタリア現代音楽作品集』(1978)。

Donatoni: "For Grilly" 以前、≪『ソチエタ・カメリスティカ・イタリアーナ四重奏団』による、ケージ・ショックの応答。新聞を読み、音楽に翻訳して演奏するなどアヴァンギャルドな「弦楽四重奏」作品集。」 ≫として投稿したなかで、フランコ・ドナトーニ(Fr…

セシル・テイラー『NUITS DE LA FONDATION MAEGHT Vol.3』(1969)。サム・リヴァースのサックスが凄い。ともども此処には熱いセシル・テイラーがいる。

Cecil Taylor, The Great Concert of Cecil Taylor, 1 of 6 以前、3枚組み(で出されていたらしい。わたしは持っていませんが)のうちの一枚目を≪セシル・テイラー『NUITS DE LA FONDATION MAEGHT Vol.1』(1969)。演奏内容が良いんだか、悪いんだか。秀逸の…

恥は人生にもっとも必要なことと説くダリコポップハプニングの秋山祐徳太子。恥かいて老いてますます盛んなり。

1970年・ダリコパフォーマンス 秋山祐徳太子著『恥の美学』予告編 至極もっともなまじめな自助努力が事態をますます悪くさせている ジョン・ケージ 一般にユーモアというものは、作品の創造にとって不可欠のものでしょうか? ―― 絶対です。……くそまじめ…

フランソワ=ベルナール・マシュ『KORWAR』(1972)ほか。エネルギッシュな生命の原始的やり取りの如く野性を呼び起こす感興をもたらす。

音楽に自然性を野性を!といったところだろうか。まことに新鮮ではある。なんで、フランス人の作曲家フランソワ=ベルナール・マシュFrançois-Bernard Mâche (1935‐)が、トルコの民族楽器トンバク(このアルバムではzarb)のソロ作品を作曲収録し、このアル…

エアハルト・カルコシュカ「Ad hoc Ⅰ」(1969)ほか。フリージャズからの影響が顕著で、多彩な音色を駆使し、伸びやかで生きいきとした清新なフリーフォームの音響を聴くことが出来る。

昨日の、ルーカス・フォスも、ジョン・ケージが提起し、そして実践した偶然性、不確定性の問題をクラシック畑でインプロヴィゼーションの問題として受けとめ、実践して功績あったのだけれど、きょう取り上げるのは、チェコを出自とするもドイツにて主に現代…

ルーカス・フォス『ELYTRES,PARADIGM』。もっと(一般的に)聴かれ、評価されなくてはならない、惜しい作曲家。 2009年2月1日86才にて没。

Lukas Foss (1922 - 2009) The Improvisation Chamber Ensemble (1961) "Studies in Improvisation" Lukas Foss - Piano Richard Dufallo - Clarinet Charles Delancey - Percussion Howard Colf - Cello David D... ドイツ生まれで、ナチスの戦禍をのがれて…

岩波文庫の名句365を収めた『ことばの花束』。150円のアンチョクな読書。

きょうは、アンチョクな読書で音楽ブログは休憩です。 アフォリズム、箴言集の類と言ってもいいのだろうか。岩波文庫の名句365を収めた『ことばの花束』より。古本屋で150円の購入。こういう名文名句というのはそのとき多いに感心し、考えることのきっ…

P・ブロッツマンとH・ベニンクのデュオ『Schwarzwaldfahrt』(1977)。第3のインプロヴァイザーを広大な自然の<黒い森>として音に遊び戯れる。

brotzmann (trio 1964) From The Inexplicable Flyswatter きょうは、ひさしぶりにフリージャズ。P・ブロッツマンとH・ベニンクのデュオ。それもドイツの広大な自然Schwarzwald(黒い森)にての自然を相手のインプロヴィゼーション。ベニンクはアコーステ…

ヴォルフガング・フォルトナー『Prismen』(1974)ほか。時代の潮流、音列アトーナルを感性豊かに取り入れるその手練と卓抜はすばらしい。たいしたものですよこれは・・・。なんという若々しさ!。

きょうは、昨日取り上げた現代ドイツ音楽界の重鎮ハンス・ヴェルナー・ヘンツェの師であるヴォルフガング・フォルトナーWolfgang Fortner (1907 in Leipzig – 1987 in Heidelberg)。ジャケットの特大の大写しの写真を見て、うん?稲垣足穂(タルホ)?と思わ…

ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ『交響曲第7番(1983‐4)&舟歌(1979)』(1993)。先鋭性はうすれはすれどスケールに磨きがかかり、重厚豊麗な音を保守的彩りで絢爛と響かせている

Hans Werner Henze: Sinfonia n.7 (1983/'84) Primo Movimento (seconda parte):Sir Simon Rattle 過日、≪ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ『ピアノ協奏曲<トリスタン> (ピアノとテープと管弦楽のための)』(1973)。まったくゾクゾクさせるような色艶、陰影を…

ベートーベン『交響曲第2番』。のちの傑作交響曲群に顔を出すと思しきフレーズや書法展開様式が聴け、清新な意気みなぎり躍動する。

Karajan Conducts Beethoven Symphony 2 きょうは、現代音楽やフリージャズではなく、とびっきり正統な音楽。それも楽聖ベートーベンの『交響曲第2番』。≪日ごとに悪化する難聴への絶望と、芸術家としての運命を全うするために肉体および精神的な病気を克服…

ギア・カンチェーリ『リトル・インバー Little Imber』(2008)。多くを語るとウソになるとでも云うかのようにズバリ<静謐>だ。内へと耳を澄ませ、語ることかなわなかった者たちの哀しみを聴く。

Giya Kancheli Larghetto from 'Mourned by the Wind: Liturgy for Viola & Orchestra' きょうは、職場近くの小さな中古レコードショップで見つけたCD。(べつに買いたくて購ったわけではなく、半額以下と言う価格ということで手にしたに過ぎないのだけれど…

上原ひろみ『SPIRAL』(2006)。コンセプト(プロデュース?)とサイドメンがまったく凡庸でどうしょうもない。彼女(才能)がこれではかわいそうだ。

Hiromi Uehara - Green Tea Farm わが町の図書館で借り受けてきたジャズピアニスト上原ひろみのアルバム『SPIRAL』(2006)。その才女ぶりを堪能しようとばかりに期待して聴いてはみたが、残念ながら期待はずれだった。彼女が!ではなく、コンセプト(プロデュ…

シュトックハウゼン『KONTAKTE(接触)』(1960)と『REFRAIN』(1959)。半世紀も前のこの電子音響ライヴパフォーマンスのなんと精気ハツラツ輝いていることか。コンタルスキーヴァージョン

Stockhausen: "Kontakte" (1958-60) Part 1 a completely electronic version きのうシュトックハウゼンとカーゲルの打楽器作品をとりあげて、その音源紹介とばかりに、アルバム収録曲の『ZYKLUS』(1959)がYOUTUBEにアップロードされているのに気付か…

マウリシオ・カーゲルの『TRANSICIONⅡ』(1959)とシュトックハウゼン『ZYKLUS』(1959)ほか。チュードアのピアノで、響き、音色の多彩さがダイナミズムと変化をもたらしていて面白い。

Stockhausen: "Zyklus" for solo percussionist (1959) 若きシュトックハウゼン 打楽器のみ(ソロ、アンサンブルを含めて)の作品が書かれたのは音楽が大きく革新変転した戦後のことなのだろうか。戦前には打楽器のみの作品などあるのだろうか。西洋音楽の世…

渡邊 浦人交響組曲『野人』(1941)と湯山昭『子供のための交響組曲』(1969)。

【おそ松くん1966 Original Version】by watanabe urato 渡邊 浦人 きょうも、先日に引きつづき廉価盤で出されていた<現代日本の音楽名盤1300シリーズ>の内の1枚からのピックアップ。収められているのは渡邊 浦人(わたなべ うらと、1909 - 1994)の…

尾高 尚忠「フルート協奏曲」(1948)ほか。サラッとして嫌味のない日本的情緒の洗練。日本的モダンはかくあるべし。

Mina Kitamura- Flute Concerto (op. 30 by Hisatada Otaka)3rd mvt 北村美奈/フルートコンチェルト 3楽章 きょう取り上げるのは、夭折で惜しまれた作曲家2人のカップリングされたアルバム。音楽活動への業績を顕彰するということで設けられた≪日本で最…

小倉 朗、貴島 清彦、別宮貞雄、宍戸 睦郎『作品集』。とりわけ貴島清彦のフランス系近代音楽(フランク、フォーレなど)の流れ、香りのする美しく流麗な音色と展開。様式観がひじょうにハッキリしていて好印象。

貴島 清彦 芥川也寸志1925年生まれ、黛敏郎1929年生まれ、そして武満徹1930年生まれ。きょう取り上げる日本の音楽シリーズの内の1枚に収められた作曲家4名との作曲活動の時系列の確認のために生年をあげてみた。先ず小倉 朗(おぐら ろう、191…

霞む景色に染めあげる万朶のさくら。桜花爛漫。

写真:大阪・造幣局そばを流れる大川(旧淀川)べりの桜(WIKI画像) 幻想曲「さくらさくら」Sakura Fantasia (平井康三郎) 春の朝(あした) 時は春 日は朝(あした) 朝(あした)は七時 片岡に露みちて 揚雲雀(あげひばり)なのりいで 蝸牛(かたつ…

マリウス・コンスタン『SEPTENTRION(北)』(1975)。手練のアトーナルな現代音楽の響きとフリージャズが見事に対峙し生きいきとした音の世界をつくりあげている。

Petit Pink FLoyd Ballet - One Of These Days Marius Constant フランスのモダンダンスの著名な振り付け家でありダンサーのローラン・プティ (Roland Petit,1924 - )の演目のためにジャズ要素をふんだんに取り入れて作曲された劇伴音楽『SEPTENTRION(北)…

『どうよう&あそびうた ぎゅぎゅっと!100うた』4枚組み。花は咲くのだけれど童謡はお花が笑うのです。

日本で最初に唄われた童謡が何かというと、それは『かなりや』です。大正7年(1918)に西条八十が詞を「赤い鳥」に発表し、これを翌年、成田為三が曲をつけて、同誌に楽譜をのせたのが最初でした。(松岡正剛「日本流」より) みかんの花咲く丘 川田正子 NHK…