yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

サンドール・バラッサ『Requiem for Lájos Kassák Op.15』(1968-9)ほか。相当なパッションのこもった宗教曲。奇妙に情念的でもあり、しかし荘重で魅力的な宗教的雰囲気。

きょうはハンガリーの現代作曲家サンドール・バラッサSándor Balassa(1935-)の国際作曲コンペティション(世界の国営放送参加する機関The International Rostrum of Composers (IRC))で賞を与えられた作品「Requiem for Lájos Kassák Op.15」(1968-9)ほか…

ストラスブール打楽器合奏団『 Gilbert Amy・Cycle(1966) / Roman Haubenstock-Ramati・Jeux 6(1960)』。

Ensemble Mujirushi - Décisions by Roman Haubenstock-Ramati (1919 - 1994) 投稿音源のものではありません。 最近はどうだか知らないけれど、現代音楽が沸騰していた時代、6~70年代頃、打楽器演奏が盛んだったのではと記憶するけれど・・・。その筆頭…

佐藤允彦『マグノリアの木』(1977)。民俗音楽的な現代音楽としても聴けるし、そうしたもののアマルガムなジャズとしても愉しむことができる。

1977年にリリースされた佐藤允彦の『マグノリアの木』。たぶん廃盤なのでしょう、ネット検索してみても、これといった情報にヒットしない。ネット通販サイトのCDには『涙のパヴァーヌ』(1978)とのカップリングで再発されているようだけれど・・・。…

ヒンデミット『交響曲〈画家マティス〉』(1934)。アンリ・マティスと思い込んでいた何たる無知の無恥。いくらか自戒をこめての「典雅、荘重、重厚」な響きに聞き入る。

Matthias Grünewald - Mathis der Maler:music/ Paul Hindemith, "Mathis der Maler" (Matthias the Painter). 曲名にある画家マティスを、今のいままでフランスのアンリ・マティス(Henri Matisse, 1869 - 1954)のことだとばかり思っていた。何たる無知の…

ブーレーズ、ダッラピッコラ、プスールらの、精神が起っている12音列無調の美しさ。50年代の実存と精神が厳しくも抒情的に響く。

Luigi Dallapiccola: Parole di S.Paolo (1964) きのうの投稿記事のタイトルで≪藤家渓子、湯浅譲二、田中カレン、猿谷紀郎『21世紀へのメッセージ2』(1995)。その音響体に、セリーが培った美意識、骨格のありやなしや・・・。≫と寸評したこともあり、思い…

藤家渓子、湯浅譲二、田中カレン、猿谷紀郎『21世紀へのメッセージ2』(1995)。その音響体に、セリーが培った美意識、骨格のありやなしや・・・。

過日、≪高橋悠治、一柳 慧(とし)、新実徳英、西村朗『21世紀へのメッセージ(1)』(1994)。とりわけ高橋悠治の「鳥も使いか~三絃弾き語りを含む合奏」(1994)は斬新さで秀逸。ゾクゾクする三絃の弾き語り≫と寸評タイトルして投稿した『21世紀へのメッセージ(…

ピエール・バルトロメー『SONATA QUASI UNA FANTASIA』『HARMONIQUE』(Rec.1973)。≪羨ましいほどの落ち着き、ゆとり。洗練。流れるような前衛。≫多彩な音色展開。

せめて、動画サイトにて紹介音源があれば意気上がるのだけれど・・・。ベルギーはブリュッセルの産。華やかな学業成績、修学歴ゆえ、そうとうな俊秀のようだ。ピエール・バルトロメーPierre Bartholomee(1937-)。相当前だけれどブログ開設間もない頃、国を同…

ギュンター・ハンペル『GUNTER HAMPEL GROUP + JEANNE LEE』(rec.1968)。いくぶん内省的で、思わせぶりな作り物といった思いがしないでもないが・・・。

Gunter Hampel Group + Jeanne Lee - The Capacity of this Room こんにち、「日和る(ひよる)」といったことばなど使われているのだろうか。はるか昔、世の中が政治していた時には、よく使われていたことばだった。【《名詞「ひより(日和)」の動詞化》日…

ヨーゼフ・ハイドン『ピアノ三重奏曲』。それにしてもハイドンね~。これという決定的なことばがどうも出てこない。

Haydn Trio in C major M1 by Boston Trio & Guest Pianist George Li 過日、吉田秀和の「ハイドン その音楽と生涯 -(9)」(もっともこれはネットで検索しての番組詳細引用なのだけれど)なるFM番組にたまたま出くわした。何でハイドンなのかわからな…

シュトックハウゼン『シュテルンクラング(星辰の響き)STERNKLANG Park Music for 5 Group]』(1976)。公園の音楽。神聖な音楽。LP2枚およそ130分の修行。

≪『シュテルンクラング(星辰の響き) STERNKLANG Park Music for 5 Group』は、個々の宇宙全体へとしみ込むための、瞑想状態での集中した聴取のための音楽です。さらに、それは他の星々からの生物のためと彼らの到着の日のための準備として意図されています…

シベリウス&シェーンベルク『ヴァイオリン協奏曲』。≪音楽的な高潔さにあふれた≫シェーンベルク。その澄明で深奥繊細な感性と精神性の欠けるところの無いスケール感のシベリウス。

Hilary Hahn - Schoenberg Violin Concerto (mov1) - part1 Arnold Schoenberg ≪音楽的な高潔さにあふれた作品・・・≫(CD解説・ロジャー・ルッジェリ)。まさにそのとおり。この引き締まった精神はまったくすばらしい。後期ロマン派の≪半音階的書法の多用…

ルー・リード『テイク・ノー・プリズナーズ - Live - Take No Prisoners』(1978)。詩人ロッカー・ルー・リードの本領は言葉の意味が判ってこそなのだろう。残念。

Lou Reed - Sweet Jane from Rock n Roll Animal ロッカーとしてのルー・リード(Lou Reed, 1942 - )というより、ポップ・アーティストのアンディ・ウォーホル(Andy Warhol、1928 - 1987)との絡みで、情報をとどめていた程度のことだった。けれど、衝撃的…

外山雄三『オーケストラ作品集』(1999)。こうも露骨に、無媒介直接的で能天気に<ニッポン>されると・・・。まさに≪でも{日本の国民音楽}ってこういうの?≫。

Yuzo Toyama: Rhapsody for Orchestra / Hiroshi Ohguri: Fantasy on Osaka Folk Tunes かつて戦意高揚のための国策戦時大衆歌謡や音楽があった。きょうとりあげる指揮者で作曲家でもある外山雄三(とやま ゆうぞう、1931 - )の『オーケストラ作品集』(わ…

ジャン・シベリウス『北の詩情-ピアノ小品集』(1993)。親愛の情感のうちに水明かつ、静やかに染み入るピアノ小品集。

Jean Sibelius:Impromptu op.5/5 Jouni Somero,piano) 投稿音源のものではありません。 きょうも図書館ネット借受のアルバム鑑賞。ジャン・シベリウスの『北の詩情-シベリウス:ピアノ小品集』(1993)。こうした親愛の情感のうちに静やかに染み入る小ぶりの…

ウィリアム・ボルコム『フレスコ FRESCOES』(1971)。ピアノ2台による豊かな表現力と漲る多彩な音色展開は、自身ピアニストでもあるゆえの作曲家のなせる技なのだろうか。

William Bolcom - Graceful Ghost Rag (Eugene Barban) 投稿音源のものではありません。 WIKIを覗いたところ、記事中の主要作品のなかには、きょう取り上げるアルバムの作品はリストアップされていなかった。どういう事なのだろう。アメリカの現代音楽作…

グスタフ・マーラー『交響曲第2番ハ短調<復活>』。大スペクタクル!。だけどあまりに長すぎる。極論、第5楽章ファイナルの、およそ35分で十分堪能する。

Mahler - Auferstehungssinfonie [Finale] - Bernstein (1974) 大スペクタクル!。だけどあまりに長すぎる。およそ80分。無茶ではあるけれど、第5楽章の、といってもこれだけで35分。このファイナルだけで十分だ。それにしても、このパトス。凄いもので…

マイク・ウエストブルック『CELEBRATION』(rec.1967)。40年以上の時の経過を感じさせない、古臭さなど微塵もない小気味よさで良き品性のジャズを愉しませてくれる。

Mike Westbrook Brass Band - Long John Brown 残念ながら投稿音源ではありません。 今日のアルバムは、イギリスのビッグバンドジャズ。といっても1967年録音というから40年以上も前のもの。古臭さなど微塵もない小気味よさで良き品性のジャズを愉しま…

松岡正剛『白川静』(平凡新書)。「文字は神とともにあり、文字は神であった」「呪能をもつ漢字」・・・たまらなくイマジネイティヴな漢字の世界。

さて、今日は音楽鑑賞の記はお休みにして、読書の記。予約待ち多数のなかタイミングよく図書館ネット借受で手にすることができた松岡正剛著の『白川静』。後年文化勲章受賞にまでいたる孤高孤絶の漢字・文字学者の白川静を、未だ一般的な認知がなされていな…

マリウス・コンスタン『Stress - Psyché - Trois Complexes』(REC.1979)。ジャズ感性の取り込みの精華。その伸びやかな生動性は鮮烈だ。

一昨日≪マリウス・コンスタン『マルドロールの歌』(1970)。オーケストラによる集団即興演奏の果敢。≫とタイトルし取り上げた折り、前調べのネット検索で未投稿のまま棚に所蔵されているマリウス・コンスタンのアルバムの存在に気づかされた。それが今日取り…

『人間国宝 地歌 藤井久仁江』。品よく艶なる三味線音曲。情緒纏綿とした≪心の中に浸み込む≫伝統音楽。

http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/edc8/deao/jiuta/index.html 『袖の露(そでのつゆ)』地歌/藤井久仁江 地歌 雪 「日本音楽を勉強するためには、仏教音楽や能、さらに雅楽などを勉強するのもいいと思いますけれども、ほんとうに日本人の心をつかもうという…

マリウス・コンスタン『マルドロールの歌』(1970)。オーケストラによる集団即興演奏の果敢。

かつて、ジャン・ポール・サルトルに代表される実存主義、アンドレ・ブルトンのシュルレアリスム、詩人のアルチュール・ランボー、それにロートレアモンなどは60年代の学生たちの流行思潮だった。一度は口に乗せたはず。今という時代はどうだか知らないが…

富樫雅彦+加古隆デュオ『ヴァレンシアValencia』(1980)。リリカルでかつウォーム。知的に抑制された洗練のピアノとのデュオ。音楽することの親愛の時が流れる。

このようなアルバムがあるとは知らなかった。図書館借り受けのネット検索で加古隆のピアノソロアルバムを探していて、たまたま見つかったのが、きょう取り上げる富樫雅彦とのデュオアルバムで、これは1980年レコーディングのよし。時間にすればLP時代…

『セシル・テイラー・オールスターズ・ウィズ・ブエル・ネイドリンガー 』(1961)。とりわけ「O.P.」での無調パーカッシヴでダイナミックレンジなピアノに革新の意気横溢するセシル・テイラーは聴きもの。

Jumpin' Punkins - Cecil Taylor:Cecil Taylor (p) Clark Terry (t) Roswell Rudd (tb) Steve Lacy (ss) Archie Shepp (ts) Charles Davis (bs) Buell Neidlinger (b) Billy Higgins (d) ほぼひと月前に≪セシル・テイラー『Spring Of Two Blue-J's』(1973)…

『ミラーニューロンの発見』読書中。哲学で謂うところの≪他我問題≫。他者と分かり合うとは?理解しあえるとは、共感するとは?どいうことか。

いま、図書館の返却期限の過ぎたミラーニューロン(英: Mirror neuron)の啓蒙科学書『ミラーニューロンの発見』(ハヤカワ新書)を後ろめたく思いつつ読書中、と言うも情けないことに殆んど睡眠薬代わりの読書で、遅々として前に進まないのだけれど。 ≪・・…

佐藤聡明『・・・耳を啓く』(2006・春秋社)。「耳を傾け耳を啓く」。耳をかっぽじって<音>をよく聴けということだ。存在の無化へ。

「音楽はまことにはかない。しかし、この世でもっとも浄らかなるもののひとつなのです。それは、神の降りる斎庭(ゆにわ)にも比肩しうる、清浄きわまりない本質を秘めています」(佐藤聡明『・・・耳を啓く』2006・春秋社) 作曲家・佐藤聡明、造本装丁に携…

『瀧 廉太郎』。歌のお姉さんのような親しみのある歌唱の方が瀧廉太郎の純朴にはふさわしい。

滝廉太郎 《メヌエット》/ Rentaro Taki Menuet 1900 (Piano:Eiko SUDOH) 図書館ネット借受の、ようするにタダで手にしたアルバムに文句付けたくはないのだけれど、これがプロの面々の歌唱を収めたアルバムか?最初耳にした時、どこかのシロウトサークルの何…

ヤーノシュ・コミヴ およびアラン・ バンカ-ルのレコード大賞受賞作品。二人ともはじめてその名を聞く作曲家なのに、独自の世界をつよく感じさせて考えさせるものがある。

Janos Komives さて今日は、取り上げるアルバムがディスク大賞を受賞しているというから名盤らしいのだけれど・・・。何を評価されての受賞なのだろうか。決して凡作でないことはわかるのだが。ところで、およそ500年前に制作されたレリーフに触発されて…

佐藤聰明『仄かなる闇~佐藤聰明作品集』(1998)。とことん静謐に耳そばだてる音楽。ここまで徹底するとたしかに、その静謐とはエネルギーに満ちた事態であることを知る。

Anne Akiko Meyers performs Somei Satoh's Birds In Warped Time. Watercolours by William M. Townsend. 投稿音源のものではありません。 とことん静謐に耳そばだてる音楽。ここまで徹底するとたしかに、その静謐とはエネルギーに満ちた事態であることを知…

ハイドンの『弦楽四重奏曲 作品51 ≪十字架上のキリストの最後の七つの言葉≫』。

JOSEPH HAYDN | ZAGREB QUARTET | Die sieben letzten Worte Jesu Christi | CONSUMATUM EST! 投稿音源ではありません。 モーツァルトか?とラジオから流れていた弦楽四重奏曲は、後でわかったことなのだけれどハイドンの作品だった。 【吉田 秀和 - ハイド…

リヒャルト・シュトラウス『交響詩・英雄の生涯 Ein Heldenleben Op.40』。「もうかないません」が幾度となく口をついて出てくる。この圧倒的なオーケストレーションにただ自失放心するのみだ

Richard Strauss: Ein Heldenleben - Prêtre/WPh(2009Live) もうかないません、と言ったところだろうか。べつに私は作曲するわけでもなく、たんに音楽数寄ドシロウトの一鑑賞者でしかないのだけれど。町の図書館にて借り受けてきたリヒャルト・シュトラウス…