yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

ヤーノシュ・コミヴ およびアラン・ バンカ-ルのレコード大賞受賞作品。二人ともはじめてその名を聞く作曲家なのに、独自の世界をつよく感じさせて考えさせるものがある。

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Janos Komives
イメージ 2さて今日は、取り上げるアルバムがディスク大賞を受賞しているというから名盤らしいのだけれど・・・。何を評価されての受賞なのだろうか。決して凡作でないことはわかるのだが。ところで、およそ500年前に制作されたレリーフに触発されて作曲された現代の宗教曲ともいえる「La vera istoria della cantoria di luca della Robbia」(1968)(イタリア賞受賞作品)を収録している作曲家のヤーノシュ・コミヴ Komives, Janos (1932 - 2005 ) は、ハンガリー生まれの作曲家で、活動拠点をフランスに置いてる作曲家のよし。ちなみにハンガリーを出自とする戦後の(代表的な作曲家としては、ジョルジュ・リゲティがいる。リゲティは(1923-2006)ということから、9才若い。生国にてはゾルタン・コダーイと、フランス留学にてはダリウス・ミヨーに師事。さて、もうひとりのカップリングの作曲家アラン・ バンカ-ルAlain Bancquart (1934‐)はフランスの作曲家だけれども、同じくミヨーに師事。たんに師を同じくするということでのカップリングなのだろうか。作風はまったく違うのだけれど。この作曲家は微分音を書法骨子とするネオ・セリアリストのよし。たしかに音色展開へのこだわり、探求成果の程は了解できる。収録曲の『Jeux pour Lumiere』(1968)は、光の戯れといった意味なのだろうか。作り出される、その音の世界は生と死のメタファーのよし。<戯れ>ということばは彼ら(欧米人)?にとってキーコンセプトのようだ。よく耳にしますね。それにしても、俗に一イメージ 3家言あるという表現があるけれど、二人ともはじめてその名を聞く作曲家なのに、独自の世界をつよく感じさせて考えさせるものがある。

                   写真:Alain Bancquart→

ヤーノシュ・コミヴ Komives, Janos『La vera istoria della cantoria di luca della Robbia』(1968)

アラン・ バンカ-ル Alain Bancquart『jeux pour lumiere』(1968)






ジェルジ・リゲティ、関連投稿記事――

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/60036909.html ジェルジ・リゲティ弦楽四重奏曲第二番』(1968)、アール・ブラウン『弦楽四重奏曲』(1965)ほか。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/55702000.html ジェルジ・リゲティ鍵盤楽器のための作品集』(1997)50才代絶頂期にあたるまでの本CD収録作品は、清新さと斬新で、しかも調性手放さずバランスが取れていて聴きやすい。しかし極めつけは「ヴォルーミナ」

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/38276064.html ジェルジ・リゲティの堅固な弦の響き『弦楽四重奏曲第一番』(1953)。微細に音色生成変化搖動する『弦楽四重奏曲第二番』(1968)

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/45768989.html ジェルジ・リゲティの淡くゆらめき生成流動する音色美『ラミフィケーションズ』(1969)ほか。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/45430110.html 狂気じみた緊張の世界。うねり流動するクラスターの音世界に存在認識の変革を聞くジェルジ・リゲティ(1923-2006)の『アヴァンチュール』(1962-63)ほか。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/38756815.html 生成のゆらぎと清冽な精神の緊張、メロディアスなまでに美しい音のうねりジェルジ・リゲティ『Chamber Concerto for 13instrumentalists』(1969-70)ほか

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/38625831.html 生成と消滅にあわく揺らぎ流動するロマンティシズム。ジェルジ・リゲティの『Doppel Konzert』(1972)『San Francisco Polyphony』(1973-74)ほか

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/16318262.html G・リゲティの未だ神様に出会ったことの無い人々に捧げる現代人へのレクイエム