yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

マーラー『交響曲第9番』、シェーンベルク『管弦楽のための変奏曲』。ホンニ、あなたはアダージョな人グスタフ・マーラー。無調12音に豊麗を奏でるシェーンベルクの端然。

Mahler Symphony 9 Movement 4, Part 1, Karajan, BPO 投稿音源ではありません。 今年2011年はマーラー没後100年だとか・・・。音楽関係を職(商売)、なりわいとしているわけではないから、べつにそのようなことに関心があるわけではない。親の祥月命…

ベートーヴェン『交響曲第5番』。カール・ベームとカルロス・クライバー。

beethoven Sinfonia n 5 Kleiber Allegro inizio <ベートーヴェンの音楽は、そのどの部分をとってみても、今私たちがきいている、その部分が、曲全体の中のどこに当たるかがはっきりわかるように書かれている。今、私たちがどこにおり、どこに向かって前進…

森剣治トリオ『plays the BIRD』(1975)。機縁あれば是非聴いていただきたい。

動画音源のひとつもないと、取りあげ投稿するのも精が出ない。ジャズアルトサックスの森剣治。タイトルは『plays the BIRD』(1975)。この1枚(リーダーアルバム)しか持っていないのだけれど。これほどのプレイヤーの動画音源が見当たらないとはどうしたこと…

リヒャルト・シュトラウス『管弦楽作品集』 。20代半ばの「死と浄化」と、晩年81才の時の作品「メタモルフォーゼン」・・・。何でこんなに素晴らしいオーケストレーションで音がなるの?同じつぶやきの繰り返し

Richard Strauss - Death and Transfiguration - Victor de Sabata (1/2) 「彼はとにもかくにも二十世紀の真の巨人の一人です。しかしその様式の成長は、シェーンベルクを夢中にさせた過ぎゆく年月との競争なんかにまったくこだわらず、歴史的には退行としか…

『ベルク:室内協奏曲、ストラヴィンスキー:バレエ音楽「アゴン」』。潤いと艶やかさ、ロマンティシズムこそは、ベルクだ、と思うのだけれど。

Alban Berg - Chamber Concerto für Klavier, Violine und 13 Bläser: Adagio (1/2) 以前、アルバン・ベルクの「ピアノ・ソナタ 作品1」がラジオから流れているのをたまたま耳にし、やはりベルクは好いな~と、そのこともあって再度鑑賞しようと、ネット図…

吉田秀和著「一枚のレコード」(中公文庫)。すなおに自分の感性を信じて音楽を聴こう。

Janine Jansen & Julian Rachlin playing S.Concertante K364 - I Allegro maestoso 仕事終えての帰り、車中のラジオから流れていたバイオリンコンチェルト。自動車のラジオというチープなリスニング環境を考慮したうえで、いうべきことと思われるけれど、な…

ジョージ・フリン『George Flynn・Wound / CAGE・Winter Music』(1974)。戦争、政治・社会暴力の傷。

Flynn: Trinity - II. Wound (1968) [Part 1/3] その昔、ただたんに、ジョン・ケージの<ウィンター・ミュージックWINTER MUSIC>のピアノ・レアリゼーションが収められていると言うんで、この米国の作曲家・ピアニスト(というより教育者といったほうがいい…

エクトル・ベルリオーズ『劇的交響曲・ロメオとジュリエットOp.17]。「幻想交響曲」ほどの洗練がなく、てっきりそれより以前の作と思っていたら、あにはからんや、その傑作より10年後の作曲のよし。

Roméo et Juliette "premiers transports" - Shirley Verrett 投稿音源のものではありません。 おいおい冗談じゃないぜ・・・といいたくなる音源、音質のアルバムだった。こんなの聴いた暁にはクラシックファンを失うよと言いたくなる。ネット図書館で借りた…

バール・フィリップス『Mountainscapes』(1976)。みごとさ半分、つまらなさ半分ということで、評価はどうしたものやら・・・といったアルバムだ。ベースソロは唸らせるものがあるのだが。

Barre Phillips Mountainscapes I.WMV 2年程前に≪バール・フィリップス『Basse Barre』(1968)。A、B両面トータル約40分弱のベースソロアルバム。この退屈させない表現力。≫とタイトルして投稿している。そのバール・フィリップス名義の、きょうの投稿ア…

アンドレ・ブクレシュリエフ ほか『New Line Piano』(1978)。≪偶然性、不確定性≫による、情念的世界の発露がスリリングで興趣もつ『群島Archipel IV』ほか。精神が漲っています。

Castiglioni- Cangianti レコードジャケットに引用されている画像人物は、ブラームスではなく、カール・マルクスのようだ。どうしてマルクスが?。音楽史の画期をなすコンセプト、偶然性、不確定性の、その革命性の表徴として表われ出でたといことなのだろう…

ぺーター・ブロッツマントリオ『Outspan No 2』(1974)。何がおもしろいと言って、このブロッツマンとハン・ベニンクには羽目をはずす遊び(すさび)=荒び(すさび)の横溢しているところだ。

Peter Brotzmann Trio - Jazzworkshop - 3/3 きのうの投稿≪ペーター・ブロッツマントリオ+アルバート・マンゲルスドルフ『Outspan No 1』(1974)。絶頂のブロッツマン。いまなお血湧き肉踊るハイテンションでわがこころを掻き混ぜる。≫に引きつづいて、きょ…

ペーター・ブロッツマントリオ+アルバート・マンゲルスドルフ『Outspan No 1』(1974)。絶頂のブロッツマン。いまなお血湧き肉踊るハイテンションでわがこころを掻き混ぜる。

rötzmann / van Hove / Bennink - The End (1974/02/04) (Part 1/2) ドイツジャズ界の御大人といた風情のアルバート・マンゲルスドルフは、なぜかこの70年前半を席巻した強烈無比のアバンギャルドフリージャズトリオのブロッツマンユニットにゲストとして…

『吟詠〈祝い吟〉~誕生から白寿まで』。壮士、国士的吟ばかりが吟ではありません。

七五三を祝す 【べつに私は(歴史・英雄主義)壮士的思想の持ち主でもなんでもないけれど、この腹の底から生気解き放つが如き律動をもっての漢詩の吟詠には少なからずの関心の耳をもっていたほうかも。】ということで≪『詩吟』。民謡のコブシ、節回しとおな…

香月泰男、横山操の母子像に慈愛を刻む。

ひところタイガーマスクこと「伊達直人」の善行が話題になり、社会現象にまでなる広がりをもちました。あーだこーだもいいですが、すなおによろこびたいものと思う。幼児、児童のわが子への無情冷酷の非道を(情報社会ゆえの過剰さもあるとはいえ)見せ付け…

『日本の映画音楽 1962-1977 オリジナル・サウンドトラック 毎日映画コンクール音楽賞受賞作品集』(5枚組み・1978)。さて、音楽賞受賞作品のリスト中どれぐらいを観ておられるだろうか。

宿命 砂の器より 菅野光亮 東京交響楽団 最近はとんと映画を見なくなってしまった(読書量もずいぶんと減ってしまった)。観るために街へ足を運ぶのが億劫になったということもある。以前住んでいたところの、歩いて数分の町の図書館では、ビデオ映画の貸し…

ハワード・ライリー 『SHAPED for Solo Piano』(1977)。理知的にコントロールされた情動のピアニズム!?。セシル・テイラー、プラス佐藤允彦といった趣といえようか。

Howard Riley's Cirrus from the LP Flight (1971). Howard Riley - piano, Barry Guy - bass, Tony Oxley, drums. http://www.ina.fr/video/I09191385/howard-riley-trio-motion.fr.html 『FLIGHT』 動画音源のアップロードをまって投稿をしようと今まで待…

レーヴィ・マデトヤ『男声合唱曲全集』。シベリウスを師にもつフィンランドのマデトヤの男声合唱のための作品集。アカペラ男声合唱の醸す、大地を包みこむが如きのハーモニーの荘重さは独特の魅力がある。

Polyteknikkojen Kuoro - Ikuisen teekkarin laulu 投稿音源のものは残念ながらアップロードされていない。 3年ほど前に≪ジャン・シベリウス『無伴奏男声合唱音楽全集』CD2枚組み。人間の声が集って、こんなにも美しく豊麗芳醇、そして荘重に歌い上げる…

ヨハヒム・キューン『This Way Out』(MPS ・1973)。フリーのほどよいスパイスで、ハツラツとしてすばらしいピアノテクです。

Joachim Kühn, Majid Bekkas, Ramon Lopez - White Widow (Joachim Kühn) 投稿音源アルバムのものではありません。 ≪若きヨハヒム・キューンはハードだった≫と投稿したのは去年の年末もドンズマリの31日に投稿していたのだった。以下の稿だった。 ≪ヨハヒ…

ジョン・サーマン『Tales Of The Algonquin』(1971)。フリーのスパイスもほどよく効いた、ともかく品のいいビッグバンドサウンド。

John Surman "Galata Bridge" 投稿音源のものはなく、同時期のメンバー構成の似た音源。 腕は達者なことで知られるイギリスのサックスプレイヤー、 ジョン・サーマン(John Surman、1944 - )。ヨーロッパジャズを聴かれる方なら、いまや知らない人はないく…

モーツァルト『戴冠式ミサ、アヴェ・ヴェルム・コルプス 他』。かの有名な「アレルヤ」は3曲目「エクスルターテ・ユビラーテ K.165」のものだったのか。

Mozart Exultate Jubilate - Arleen Auger & Bernstein 2 de 2 てっきり、ヘンデルの曲だと思い込んでいた(どこで記憶のすり替えがおきたのだろう)のが、モーツァルトのものだったことに、ひょんなことで知ることとなった。これといって借りるもの思いつか…

『アイヌの民族叙事詩ユカラ』。口伝いの民族の子守唄と言った風情だ。

カムイユカラ kamuyyukar いわかほれ 残念ながら投稿のユカラは動画にはありません。 『アイヌの民族叙事詩ユカラ』なるタイトルのCDが町の図書館の新しい蔵書として棚に並べられてあったので、借りてきた。口伝いに語られてきた英雄譚(叙事詩)がアイヌ語…

ルチアーノ・ベリオ『シュマン Chemins IIIほか』。たゆたう豊穣な音の迷宮世界と言いたくなるほどにみごとな音響世界。セリエルの土台に豊かに花開いた表情豊かで煌びやかな壮麗なコンチェルト。

Berio- Chemins III (2/2) 久しぶりに、ルチャーノ・ベリオのアルバムと思ったけれど、そうじゃなかった。3月ほど前にシングル盤を≪ルチアーノ・ベリオ『Due Pezzi, Sequenza I』(33回転)シングル盤。無機的というより緊張感湛えた抒情。ナイーブさが伝…

エリック・サティ『ピアノ・ソロ作品全集』(5枚組)。「本日休演」と看板掲げこの世からおさらばしたサティ。≪もの悲しい憂愁と透きとおった孤独。≫

小杉武久,島田里璃/perspective A part1.mov 人間は泣きながらこの世の生を享けるといった人がいる。この世は悲しみに満ちている。いやその存在自体が悲しいといったひとがいる。≪私のは「悲しみ呆け」だと思ふのでございます。≫とコトバ紡いだ中原中也であ…

ベラ・バルトーク『2台のピアノと打楽器のためのソナタ&ミクロコスモス(2台のピアノのための編曲版)』。なぜかイマイチの感興なんですが・・・。

MARTHA ARGERICH-N.FREIRE " LIVE" BARTOK Concerto for two pianos & percussion I IV GOLD ! 投稿音源のものではありません。 【20世紀最高の作曲家とも評されるハンガリーの生んだ天才バルトーク・ベラ。しかし、彼に対するそういった評価は決して一般…

『Terry Riley, Keyboard Study 2 / P. Mariétan, Initiative 1 (+ Systèmes)』(BYG /1970)。

Terry Riley: Keyboard Study No. 1 投稿音源のもの(Study No. 2)ではありません。 フランスのBYGレーベルは先鋭なジャズの紹介、リリースで60年後半から70年代、その名を馳せていた(生活の糧、演奏の場を求めて米国のジャズミュージシャンたちが…

アルバート・マンゲルスドル『And His Friends』(1969)。包容力がつくり出すインティメートで、ウォームなデュオインタープレイ。

一昨日、さき一昨日にひきつづき、きょうもジャズ。ジャズといっても私の好みは偏っていて、おもにヨーロッパとりわけフリージャズだ。ジャズの母国アメリカものは、エリック・ドルフィー、セシル・テイラーや、アートアンサンブル・オブ・シカゴ以外あまり…

『真言声明』。自然と響きあう声。読経(誦)のウネリに具現する荘厳なる自然宇宙との共振。マントラ・真言へと律動する声明。

声明公演 平安仏教の響き ハイライト2 庭讃~舎利講式 投稿音源のものではありません。 ネット検索したところ今年の1月17日となっていたが、NHK・FMから流れていたわが仏教の声明にでくわし、印象深くしたこともあって、さっそくネット図書館でその…

アラン・スキッドモア『Once Upon A Time....』(rec.1969)。ヨーロピアンテイストに色づけされたインテリジェンスを感じさせるジャズパフォーマンスで愉しませてくれるアルバム。

Alan Skidmore Quintet - Free for Al [Once Upon a Time] 1970 きのうに引きつづきジャズアルバム。きょうはイギリスの、ヨーロピアンテイストに色づけされたインテリジェンスを感じさせるジャズパフォーマンスで愉しませてくれるアルバム。泥臭さのないス…