yuki-midorinomoriの日記

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ジョン・サーマン『Tales Of The Algonquin』(1971)。フリーのスパイスもほどよく効いた、ともかく品のいいビッグバンドサウンド。

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John Surman "Galata Bridge"

             
             投稿音源のものはなく、同時期のメンバー構成の似た音源。

腕は達者なことで知られるイギリスのサックスプレイヤー、
ジョン・サーマンJohn Surman、1944 - )。ヨーロッパジャズを聴かれる方なら、いまや知イメージ 2らない人はないくらいの英国ジャズ界の大御所的存在。とことんフリーとはいかないということで、私には中途半端なイメージが拭えないのだけれど。だけどそれをおいても、力量を見せ付けられる気になる存在だった。ビッグバンドを率いて知られたマイク・ウエストブルック(Mike Westbrook、1936 - )と行動をともにしていたこともあってか、ビッグバンドサウンドへの思い入れのほどを遺憾なく発揮した小気味いいアルバムに仕上がっている。タイトルは『Tales Of The Algonquin』(1971)。メンバーはゴリゴリのフリー系ではないが、総じてフレキシブルな名うてのミュージシャンばかり。フリーのスパイスもほどよく効き、ともかく品のいいビッグバンドサウンドなのだ。

                  写真:John Surman(R),John Warren(L) →



ジョン・サーマン John Surman / ジョン・ウァーレンJohn Warren 『Tales Of The Algonquin』(1971)

Tracklist:
A1. With Terry's Help
A2. The Dandelion
A3. We'll Make It
A4. Picture Tree
B1. Tales Of The Algonquin: I. The Purple Swan II. Shingebis And The North Wind III. The Adventures Of Manabush IV. The White Water Lily V. Wihio The Wanderer

Credits:
Artwork By [Cover Design] - A.J.
Bass - Barre Phillips , Harry Miller
Composed By, Arranged By - John Warren
Drums [Percussion] - Alan Jackson , Stu Martin
Photography - Jake
Piano - John Taylor (2)
Producer - Peter Eden
Saxophone [Alto / Sop./ Flt.] - Stan Sulzmann
Saxophone [Alto,/ Clt.] - Mike Osborne
Saxophone [Bari./ Flt.] - John Warren
Saxophone [Bari./ Sop.] - John Surman
Saxophone [Tenor/ Flt./ Alto Flt.] - Alan Skidmore
Trombone - Danny Almark , Ed Harvey* , Malcolm Griffiths
Trumpet [Flügel] - Harry Beckett , Kenny Wheeler , Martin Drover

Notes:
(P) 1971 The Decca Record Company Limited London



マイク・ウエストブルック関連投稿記事――

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/61254521.html マイク・ウエストブルック 『Metropolis』(1971)。アレンジの斬新と個々のすぐれたフリーソロ(このソロは誰?と悉く知りたくなることだろう)で聴かせるインテリジェントなビッグバンドジャズ。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/60508552.htmlマイク・ウエストブルック『CELEBRATION』(rec.1967)。40年以上の時の経過を感じさせない、古臭さなど微塵もない小気味よさで良き品性のジャズを愉しませてくれる。