ヨハヒム・キューン『This Way Out』(MPS ・1973)。フリーのほどよいスパイスで、ハツラツとしてすばらしいピアノテクです。

Joachim Kühn, Majid Bekkas, Ramon Lopez - White Widow (Joachim Kühn)

　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　投稿音源アルバムのものではありません。

≪若きヨハヒム・キューンはハードだった≫と投稿したのは去年の年末もドンズマリの３１日に投稿していたのだった。以下の稿だった。

≪ヨハヒム・キューン&エイヤ・テリン・グループ 『THE NEW JOACHIM KÜHN--EJE THELIN GROUP "IN PARIS"』(1970) 。若きヨハヒム・キューンはハードだった≫

ピアノのウォルフガング・ダウナー（Wolfgang Dauner、1935 - ）もそうだったけれど、このヨハヒム・キューンJoachim Kühn(1944 － )も溢れる才能、才気煥発で、それがワザワイ？してか、わたしの嫌い(石つぶてを覚悟で、あえて言わしていただこう)なフュージョン、ジャズロックに色気をだして人気を得ていた。こうなればわたしの鑑賞対象外となるのは必定だった。そのオモネリ、媚びた風情が嫌なのだった。ということで、両者ともども、とんがった初期の若きフリー時代だけのわずかのお付き合いでしかなかった・・・。そうした時代のドキュメントの一枚(２枚組み)がきょうの『This Way Out』(1973)。フリーのほどよいスパイスで、ハツラツとしてすばらしいピアノテクです。

ウォルフガング・ダウナー関連投稿記事――

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/25937542.html 革命家チェ・ゲバラほか、ロマンに逝った人々へのレクイエム

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/62217668.html ウォルフガング・ダウナー『Free Action』(1967)。アルバムの随所で見せる、かなりなアヴァンギャルドぶりのパフォーマンスも、１９６７年という年時期の録音リリースを思えばなかなかのものです。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/56636083.html 佐藤允彦とドイツのウォルフガング・ダウナーとのデュオ『ピアノロジー PIANOLOGY』(1971)。はや、７１年という年次にこのような、現代音楽へも射程に知的洗練のピアノデュオが刻まれていた。

ヨハヒム・キューン Joachim Kühn 『This Way Out』(MPS ・1973)

Tracklist:
A1. Brother Rolf 1:53

Written-By - J. Kühn*

A2. Byg Bridge 5:53

Written-By - J. Kühn*

A3. Amok 5:50

Written-By - J. Kühn*

A4. She's A Beauty 4:30

Written-By - J. Kühn*

A5. Spaced In 4:28

Written-By - J. Kühn*

B1. Body And Soul 5:11

Written-By - Hayman* , Eyton* , Green*

B2. Phallic Dance 6:03

Written-By - P. Warren*

B3. Juxtaposition 3:46

Written-By - D. Humair*

B4. All The Things You Are 3:35

Written-By - Hammerstein-Kern

B5. Paris '72 0:58

Written-By - J. Kühn*

C1. This Way Out 4:51

Written-By - J. Kühn*

C2. Do Dat Dudek 5:25

Written-By - J. Kühn*

C3. Sound Color One 2:00

Written-By - J. Kühn*

C4. Sound Color Two 1:16

Written-By - J. Kühn*

C5. Other Way Out 3:45

Written-By - J. Kühn*

D. Unison Union 20:25

Written-By - J. Kühn*

Credits:
Bass, Cello - Peter Warren
Design, Photography - Bernard Wetz*
Drums, Percussion - Daniel Humair
Piano, Alto Saxophone, Liner Notes - Joachim Kühn
Tenor Saxophone, Alto Saxophone, Flute - Gerd Dudek (tracks: C1 to D)

Notes:
Recorded at MPS studio, Jan 1973.

Joachim Kühn and Karin Krog