yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

作曲家・湯浅譲二。「音色の、いってみれば濃淡法、あるいは遠近法といったもの・・・。]

チェロとピアノのためのプロジェクション (1967) 「音色の、いってみれば濃淡法、あるいは遠近法といったものが、音楽の存在構造、インテンシティを成立させているという意味で、音色が音楽的構造の成立に深くかかわっています。」 医者になるはずが、作曲家…

ベートーヴェン『歌曲集 / 君を愛す』。ベートーヴェンの歌曲。どこを切っても、何を聴いてもベートーヴェン。断乎としてベートーヴェン。楽聖ベートーヴェン。

Peter Schreier sings Beethoven五月の歌Mailied op. 52,4 五月の歌 Mailied 自然の光の輝かしさに、 太陽は照り、野は笑う、 枝は花に飾られ、 茂みは喜びの声に満つ。 胸は歓喜にふくれ、 地よ、太陽よ、幸福よ、快楽よ! 愛よ、山の上の朝雲のように 美し…

大西順子『バロック BAROQUE』。腕達者なミュージシャン揃いの、余裕とドライヴの効いた力感溢れる、メリハリと変化陰影に富むパフォーマンスの詰まった成熟のジャズ。

大西順子JUNKO ONISHI LIVE AT THE VILLAGE VANGUARD ~ Congeniality 投稿音源のものではありません。 ちょいと、骨休みということでジャズを・・・。ネット図書館にてピアニスト・大西順子(おおにし じゅんこ、1967 - )の比較的新しいアルバムの所蔵され…

ゾルタン・コダーイ『「ハーリ・ヤーノシュ」組曲|ガランタ舞曲』。知、情バランスのとれた落ち着き、安らぎ、慈しみを感じさせる。

Kodály: Galántai táncok ガランタ舞曲 - Barenboim/WPh(2007Live) きのう、過日ラジオで耳にした 【 「弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽」 バルトーク作曲 (30分24秒) (演奏)シカゴ交響楽団のメンバー (指揮)ピエール・ブーレーズ <DE…

バルトーク『協奏曲集』。ヴァイオリンとヴィオラの各協奏曲。得手とするピアノより弦楽器のほうが、この作曲家の内奥の真性を表出し得ていると思えて好きである。

Bartók: Violin Concerto No.1 - Kremer&Jansons/RCO(2007Live) 過日ラジオから流れていたバルトークの曲に、えっ、こんなによかったかと、さっそくネット図書館で借り受け聴こうと手にした。以下が流れていたのだった。 【 「弦楽器と打楽器とチェレスタの…

帰宅途上のラジオから流れていたピアノに聴き惚れる。ピアニスト・河村 尚子。いい出会いだった。

Chopin Valse A flat - major Hisako Kawamura 投稿音源のものではありません。 きょう、仕事から帰りの自動車のラジオから流れてきたピアノ(途中からだったけれど)に聴き惚れた。うん誰だ?。ベートーヴェンのピアノコンチェルト(「第4番」)だった。練れ…

モーツァルト『ピアノ協奏曲第19番&第23番 他』。ピアノ協奏曲より、アリアに魅せられた。清らかで神々しくうつくしい。うーん、モーツアルト!。

Mozart Scena and Rondo K.505 Cecilia Bartoli R.Muti M.Uchida 投稿音源のものではありません。 最近、どういうわけか町の図書館に比較的新しいCDアルバムがたてつづけに所蔵され棚に並べられている。さいわい借りてこれたのがきょう投稿するモーツァル…

非線形数学の視覚像。アーティフィッシャルに宿る神秘と崇高。

Is This Art? - Volume 15: Cultural Portraits and Animated Transitions - New Media Art Screener DVD なにをキッカケにか俄然気になり、今一度とあれやこれやネット検索して、ついに、そのサイトを探り当てた。コンピュータ・グラフィックスデザイナー木…

作曲家・丹波明『Tathatà / Complexe Simple』。もうフランスに渡って半世紀。すっかりフランス人なのでしょうか。

丹波明 complex 知る人ぞ知るなんでしょうか。もうフランスに渡って半世紀。すっかりフランス人なのでしょうか。かの地で生計立ててるのだから。作曲家・丹波明(たんば あきら、1932 - )。しかし作曲・作品のコンセプトは日本の異端的(私に言わせればです…

アンソニー・ブラクストン『Saxophone Improvisations Series F』(1972)。この≪熱気≫。この時期溢れていたんだね。27才のときのソロパフォーマンス。

Anthony Braxton - To Composer John Cage :For Alto (1969) 投稿音源では有りません。 アンソニー・ブラクストン?誰?。という程度なのでしょうか。未だに日本語WIKIに項目をもたないシカゴ派フリー系ジャズの重鎮。英語WIKI(Anthony Braxton (bo…

マーラー『交響曲第9番、他』。マーラーって?。

Mahler - Symphony No 9 - Claudio Abbado ほんま、アダージョは完璧にマーラーです。それ以外は、なんだか・・・のマーラーです。 焦点定まらず。マーラーって何なのよ。 ホン1月ほど前に≪マーラー『交響曲第9番』。「最高傑作と見なされている・・・」。…

シェーンベルク『グレの歌』。壮麗にして色艶やかなシェーンベルク!。サイモン・ラトルも出色。

"Seht die Sonne" from Arnold Schoenberg's "Gurrelieder"...(English Subtitles) 投稿音源のものではありません。 Seht Die Sonne! 太陽を見よ、 地平線沿いに明るい色どり、 曙の夢が東の空で呼んでいる! 夜の波の中から太陽が ほほえみながら昇ってき…

五月晴れの下で聴くのがふさわしい若き?山下洋輔ピアノソロパフォーマンス。

FLIGHT ≪74年ヨーロッパ演奏成功に満を持す山下洋輔初めてのソロアルバム≫とタイトルして投稿したのはブログ開設して間もない今からおよそ6年前のことだった。これも動画サイトが本格的に始まったばかりのことで、文字だけのアルバム紹介で終わっていた。…

『小澤征爾・奇蹟のニューヨーク・ライヴ2~ベルリオーズ:幻想交響曲』。それにしても、演奏後の嵐のごとくの賞讃の嬌声と拍手喝采・・・。驚くばかり。何なのだこれは。

Berlioz: Symphonie fantastique - Ozawa: Boston Symphony Orchestra - IV - 4/5 投稿音源ではありません。 それにしても、演奏後の嵐のごとくの賞讃の嬌声と拍手喝采・・・。驚くばかり。何なのだこれは(素直に受けとるべきなのでしょうが)。演奏に対し…

画家ニコラ・ド・スタール。抽象なのに具象を語る・・・。

『コンサート』1955年、350×600cm、アンティーヴ うん?これはいい。わが音楽ブログにふさわしい画だ。というわけで投稿。購読新聞の小さな連載コラムに貼り付けてあったのだけれど、抽象画でこれほどダイレクトに目を撃つ作品もあまり多くはな…

『ファドの魂‐永遠のアマリア・ロドリゲス』。運命、宿命を激情のうちに嘆き悲しみ歌い、そして祈る<ファド>。その哀切な歌唱には心揺さぶられる。

祈り 祈り Presce もしかしたらわたしは浜辺で死ぬだろう 一面の泡立つ水がつくる 裏切りの浴槽に身をひたして じぶんの羊の群の真ん中で 気を失ってしまう羊飼いのように。 もしかしたらわたしは街の通りで死ぬだろう とつぜんわたしには通れなくなった路で…

ブルックナー『交響曲「ダブル・ゼロ」&序曲』。「0番」の前にまだ「00番」があった。習作交響曲。決してつまらない曲ではない。太く緊密な音響構成造形力に注意関心が向くことだろう。

ANTON BRUCKNER Symphony No. 00 - Third mov. (3/4) ≪アントン・ブルックナー(Josef Anton Bruckner, 1824 - 1896)の交響曲ヘ短調、または習作交響曲(しゅうさくこうきょうきょく、独語:Studiensinfonie)ヘ短調WAB99、「ダブル・ゼロ」は、1863年にオ…

奇蹟のニューヨーク・ライヴ ブラームス『交響曲第1番』。やはりバーンスタインの流れだね・・・好みの問題です。

Brahms symphony No1-4Mov(2/2) Ozawa-Ssito Kinen Orchestra at Royal Albert Hall 1990 残念ながらアバド動画音源はみあたりません。 先日ラジオから流れていたブラームスの交響曲第1番。一部分だけが耳に届いただけなのだけれど、あ~いい演奏だなあ誰だ…

マーラー『歌曲集「子供の不思議な角笛」』。ドイツ料理ひとつ食したことないのだから、民衆の生活から生まれ出た寓話のニュアンス、土のにおいなど分かろう筈もない。

Mahler – Urlicht 原光 URLICHT おお、くれないの小さなバラよ! 人間は大きな苦難にとざされている! 人間は大きな苦悶にとざされている! むしろ、わたしは天国に居たいと思う! わたしはひとつの広い道にたどりついた。 するとそこにひとりの天使がやって…

ブルックナー『交響曲第2番(ハース版)』。清新な、と言ってはその作曲年齢にふさわしくはないことばかもしれないけれど、しかしこの情熱は!・・・と聴き惚れるものがここには在る。

Bruckner Symphony No 2 C minor Mvt4 Georg Solti 作曲順序は「第1番」→「第0番」→「第2番」のよし。その「第2番」が今日の投稿アルバム。1872年ブルックナー48才の作。ネット図書館で借り受けての鑑賞。ところで、先行するアルバム2つは次のご…

フォーレ『ラシーヌ雅歌』。敬虔、簡素清冽、高潔優美の曲趣。フランスだね~。ドイツロマン主義との何たる趣の違い。フォーレ個人の資質と言った方がいいのかもしれないが。

Fauré: Cantique de Jean Racine (Choir of New College, Oxford) ラシーヌ雅歌 いと高きところの御言葉、 われらの唯一の希望、 天と地とのとこしえなる日。 われらは静かな夜のしじまを破る。 崇高なる神よ、その聖なる眼差しをわれらに向けたまえ。 汝の…

マーラー『歌曲集「さすらう若人の歌」 / リュッケルトの詩による5つの歌曲ほか』。その甘美さにおいて際だち、切ない。ズバリここにこそマーラーは存在するといいたくなる。

Gustav Mahler "Wenn mein Schatz..." Lieder eines fahrenden Gesellen 第1曲「恋人の婚礼の時」Wenn mein Schatz Hochzeit macht 愛しい人が婚礼をあげるとき、 幸せな婚礼をあげるとき、 私は喪に服す! 私は自分の小部屋、 暗い小部屋に行き、 泣きに泣…

小澤征爾×村上春樹『小澤征爾さんと、音楽について話をする』(新潮社)。不適切な読者の読書ではありますが・・・。

Mahler Symphony No 2 Resurrection , Seiji Ozawa NJpo Nagasaki 病を得て後の、我が国が誇る指揮者・小澤征爾と音楽の造詣に深い小説家・村上春樹との対談『小澤征爾さんと、音楽について話をする』(新潮社)を町の図書館で借り受けてきた。音楽ブログを…

コンタクトマイクで引っ掻く事物が発する音、騒音を拾い上げ増幅してノイズの音響空間を果敢に開いたケージとチュードアの『カートリッジミュージック』。音の初源としてのノイズで<脳のマッサージ>。

カートリッジミュージック きょうもブログ開設間もない頃、いまから6年以上前に≪つねに始まりであり続けたケージのカートリッジミュージック≫と綴ったアルバムの再投稿。動画サイトYOUTUBE黎明期の投稿であり、またブログに動画音源貼り付ける技術水…

わが大阪にこんないい歌=民謡があるとは。民謡的情趣からは縁遠いと思っていたもので。

淀川三十石船歌 淀川三十石船舟唄 (ヤレサー)伏見下れば 淀とはいやじゃ いやな小橋を とも下げに(ヤレサ ヨイヨイヨーイ) (ヤレサー)ここはどこじゃと 船頭衆に問えば ここは枚方 鍵屋浦(ヤレサ ヨイヨイヨーイ) (ヤレサー)いたら見てこい 大阪の…

ブルックナー『交響曲第7番』。降りて来たんでしょうね。冒頭からつかんでいます。いい作品はおおむねそのようだ。

Bruckner: Symphony No.7 - Giulini/WPh(1986Live) 投稿音源ではありません。 降りて来たんでしょうね。冒頭からつかんでいます。いい作品はおおむねそのようだ。ネット図書館で借り受けたブルックナー『交響曲第7番』。初演から好評得た作品のよし。成功作…

花が遅いこの春。やっと桜が・・・。

ワシントンの桜(2011)だそうです。ネット画像より。 [HD] 日本の桜風景~さくらさくら幻想曲(平井康三郎)/ Cherry Blossoms in Japan - A fantasy for piano 花が遅いこの春。やはり寒かったんですね。年のせいばかりじゃなさそう。きょうは何の内容…

ブルックナー『交響曲第6番』。確かに、他の交響曲よりは、おとなしく地味ではある。圧倒するロマンティシズムに彩られたシンフォニックな音響造形はここでは抑制されている。“ブルックナーの田園交響曲”

Kubelik/Bruckner Symphony No. 6 2nd mov't 1/2 投稿音源のものではありません。 ネット図書館の所蔵リストでも群を抜いて!所蔵数の少ない『第6番』。ということは人気薄ということの証示なのだろうか。確かに、他の交響曲よりは、おとなしく地味ではある…

政治ロマンに逝った英国の極左共産主義活動家であり先鋭な前衛音楽家であったコーネリアス・カーデュー。哀し<なしくずし>の世は・・・。

Cornelius Cardew - Sailing the Seas Depends On the Helmsman さて、手持ちにこれといった音楽ブログネタとてなしどうしたものかと・・・。そうだ印象的な記憶に残っているこのピアノ曲と、手にしたのが拙ブログ開設間もない、今から6年以上前に≪<なしく…

マーラー『交響曲<大地の歌>』その2。イタリアはメッシーナでの60,000人もの死者をだした大地震と津波災害と時を同じうする1908年の作曲。

Klemperer - Mahler "Das Lied von der Erde" (I) - Das Trinklied von Jammer der Erde 投稿音源ではありません。 1.大地の哀愁を歌う酒の歌 (李太白) 金杯の酒は我らをいざなえど、 いまだ飲み給うな、まず我、君に一曲を歌わん! 苦悩の歌とても君が心に…