yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧

イレーヌ・シュヴァイツアー『Hexensabbat』(1977・FMP 0500)。セシル・テイラーや山下洋輔などより、現代音楽で開発された奏法を導入、駆使して、よりアグレッシヴだと云っていいかも。

Irene Schweizer (Documentary) 今年最後の投稿は、イレーヌ・シュヴァイツアーIrène Schweizer (1941‐)のピアノソロアルバム『Hexensabbat』(1977・FMP 0500)。たまたまそうなっただけのことで、なんの理由もありはしません。もう既に関連も含め5稿も投…

ケント・カーター『Solo With Claude Bernard』(1976)。ジャズイディオムに凝り固まらず、いい意味で好きなように、やりたいようにプレイしていると言った風情が好ましい。

ほぼひと月前に≪ケント・カーター『BEAUVAIS CATHEDRAL』(1976)。なまじの現代音楽よりおもしろい。ともかく音楽を愉しみ、かつ生きているといった、そのさまが伝わって来るようなのだ。≫と寸評し投稿したけれど、なにせ、動画音源紹介の伴わない言葉だけ…

『武満徹全集2器楽曲合唱曲』CD11枚組み。遺稿の中から発見された真の処女作?「ロマンス」(1948-49)に感じ入る。

Elias; Takemitsu "Distance de Fee(妖精の距離)"(1958) うつくしい歯は樹がくれに歌った 形のいい耳は雲間にあった 玉虫色の爪は水にまじった 脱ぎすてた小石 すべてが足跡のように そよ風さえ 傾いた椅子の中に失われた 麦畑の中の扉の発狂 空気のラビ…

フレデリック・ショパン『ピアノ協奏曲第1番、第2番』。もう嫌になるほどロマンティックで美しいメロディで彩られたピアノ作品。印象的フレーズのオンパレード。

Martha Argerich Chopin Piano Concerto1 3/4:Japan 1996 フレデリック・フランソワ・ショパン(Frédéric François Chopin, 1810 - 1849)の『ピアノ協奏曲第1番、第2番』。これもきのう投稿したベートーヴェンの「ピアノ協奏曲第1番」のアルバムと同時…

ベートヴェン『ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 作品15』。12月はベートヴェン。みなぎり謳い上げる小気味いい流麗清新のピアノパッセージ、う~ん、まさにまさに輝いている若きベートーヴェンだ。

L. van Beethoven - Piano Concerto No. 1 - 2nd movement (Part 1) 残念ながらポリーニの動画はありません。 12月は、恒例のベートヴェンの第九が耳たこほどに放送されることもあってか、ベートヴェン(1770- 1827)が聴きたくなる?。それに最近テレビで…

川に浮かぶ愛らしい≪ヒヨコのような黄色い子アヒル、ラバーダック≫。

≪姿を見た瞬間、子供から大人までテンションが上がりそうな巨大な姿≫。たしかにそうです。≪高さ9.5m・幅9.5m・長さ11m≫の≪ヒヨコのような黄色い子アヒル、ラバーダック≫のよし。大阪は中ノ島、日本三大祭の一つ(といわれている)天神祭の船渡御(ふなとぎょ…

フランク・ライト・クァルテット『Church Number Nine』(1970)。パワー全開。まさにブラックアフリカンの熱気沸騰するフリージャズ。

Frank Wright - The Lady (1967) Jacques Coursil (tp) Arthur Jones (as) Frank Wright (ts) Steve Tintweiss (b) Muhammad Ali (d) 投稿音源のものではありません。 ・・・なぜならじつに神はエネルギーなのである。永遠に強力な演奏をしつづけることは…

クラウス・シュルツェ『X』(1978)。2枚組みのアルバム。壮大かつ瞑想的なサウンドトリップ。アナログシンセサイザーのヒューマンな電子音との音楽史上の出会いのシアワセぶりが心地よく聴こえてくる。

Klaus Schulze – X Mr Klaus Schulze. Georg Trakl. " X "... in HD. http://www.youtube.com/watch?v=tRPsvTFdnTI Klaus Schulze. Ludwig II Von Bayern. " X "... http://www.youtube.com/watch?v=HCtUIg9I2R0 Klaus Schulze. Friedrich Nietzsche.. http:…

CD14枚の『武満徹全集5 舞台TV ラジオ作品, 補遺』。「私にとって世界は音であり、音は私をつらぬいて世界に環のようにつづいている。…形づくるというのではなく、私は世界へつらなりたいと思う。」

Tōru Takemitsu (1930--1996) - Water Music 私にとって世界は音であり、音は私をつらぬいて世界に環のようにつづいている。私は音にたいして積極的な意味づけをする。そうすることで音の中にある自分を確かめてみる。これは私にとって、もっとも現実的なお…

ヨハネス・ブラームス『ドイツ・レクイエム』。渋く鈍い光を放っている重厚な音楽。人間的受苦の魂の響き。

Brahms - Ein Deutsches Requiem, Op. 45: II. Denn alles Fleisch, es ist wie Gras (Part II) 仕事帰りの車中のラジオから、12月になると必ずといっていいくらいあちらこちらで演奏される恒例のベートヴェン第九(合唱付)が案の定流れてきた。N響の定…

フォーレ『レクイエム/ペレアスとメリザンド』。劇的なところのないフォーレのレクイエム。抑制はすぐれた美徳。

Gabriel Fauré REQUIEM (I) Introit:Philharmonia Orchestra, Michel Legrand, conductor ほとんどと云っていいくらい劇的なところのない≪静謐感が全編を支配し、詩情に溢れたフォーレの<レクイエム>≫。これはドイツ音楽と較べれば歴然としている。わが町…

セシル・テイラーほか『Piano Modern』(VSP-13) 。今聴きなおしても、贔屓の引き倒し、思い入れの強さゆえもあるかも知れないが、やはりセシル・テイラーだ。この革新のピアニズム。

Cecil Taylor - Air, Take 24 (1960 with Archie Shepp, Buell Neidlinger and Dennis Charles) Cecil Taylor, piano Archie Shepp, tenor saxophone Buell Neidlinger, bass Dennis Charles, drums Picture: JeanTinguely/Robert Rauschenberg, Money Throw…

ミシェル・レドルフィ『Immersion / Pacific Tubular Waves』(INA-GRM・1980)。≪母胎へと遡る音楽の始源への道と、水---海という生命の始源への道≫

Michel Redolfi - Crysallis [ Grenoble • 1992 ] ≪「客体Objectsとともに人は深く夢みるのではない。深く夢みるためには物質Matieresとともに夢みなければならない」(ガストン・バシュラール)≫ きのう投稿したジョン・ゾーン John zornにしろ、きょう投稿…

ユージン・チャドバーン/ジョン・ゾーン『SCHOOL』(1978)。イギリスINCUS系の影響を感じさせはするのだけれど・・・。

Tribute To Derek Bailey A Tribute To Derek Bailey 2006 06 17 London Barbican John Zorn: saxophone; George Lewis: trombone; Bill Laswell: bass guitar; Gavin Bryars: double bass; Tony Oxley: drums and percussion; Milford Graves: drums, percu…

マルテン・アルテナ『TUNING THE BASS』(1975・ICP 019)。堅気の?ダダイスト。数寄の人。ハードなベースソロを聴かせている。軟弱何するものぞといった風情だ。

MAARTEN ALTENA en TEO JOLING 4 - contrabas & contrapunt ほぼ一年ほど前≪奇嬌のトリスタン・ホンジンガー、チェロ・ソロおよび、マルテン・レグテレン・アルテナのベースとのデュオ(1976)。そうダダ手前まさに「破天荒」。≫と印象し投稿した。トリスタン…

『台湾先住民の音楽』。ほとんどが楽器伴奏無しのアカペラ。この飾ることのないシンプルさがなんとも味わい深く、懐かしく?沁みてくる。

Bunun Men's Choir: Posibutbut (the holy song of Taiwan aborigional people Bunun) つい先日の新聞で【<日本人のルーツは東南アジア? 研究グループがゲノム解析>(2009.12.11) アジアの諸民族の遺伝学的な系統関係が、日本などアジア10カ国の研究者…

ポール・デュカス『ピアノ作品集』。ドビュッシーと同年代の作曲家の曲か?!というわけだった。まるでベートーヴェンのようなカッチリした、大きなスケールのピアノ(ソナタ)曲ではないか・・・

「壮麗な構想を持ったこの作品は、ベートーヴェンのソナタに続くものと位置づけられる。音楽愛好家の興味をかきたてる重要な1曲である。ピアノ・ソナタというジャンルは独特な魔力をもっているものだと思い知らされる・・・・」(ドビュッシー) Paul Dukas…

イレーヌ・シュヴァイツアー 、ピアノソロ『Wilde Senoritas』(1976) 。女セシル・テイラー!?男勝りな力強いタッチでの奔るフリー・インプロ。若きその意気とハツラツが小気味よい。

Irène Schweizer solo @ Mulhouse '07 投稿音源のものではありません わが山下洋輔を聴くなら、このスイス産の女流ジャズピアニスト、それも飛びっきりフリーアヴァンギャルドに突っ走るイレーヌ・シュヴァイツアーIrène Schweizer(1941-)も聴こうと云いた…

『湯浅譲二の世界』(芸術現代社・2004)。「始原への眼差」としての音楽。「音楽は、それが未来に向かって生きなければならない人間の<自己への問いかけ>として把えられるとき、実験精神によって支えられる。

Yuasa- Cosmic Haptic(1957) 音楽というものは精神の自由な思索の姿なのである。 (ストラビンスキー) 【「かつて音楽は祈りであり、人々の愉しみであった。では今日は?湯浅譲二が現代の祈りの音楽を作曲し、宇宙への内触覚的な透視をつづける音楽の行動と…

アントン・ブルックナー『交響曲第9番』(1894)。『浄夜(浄められた夜) op.4』(1899)。を再度聴く。濃厚豊麗な響きを前に圧倒され、たじろぐ。

Schoenberg: Verklärte Nacht, Op.4 - Boulez. 今読書中の、といってもあきれるほどの細切れ遅読でのそれなのだけれど、そこで、【例えば、日本の音楽というのは、ヨーロッパの音楽と違ってハーモニーの構造がないわけですから、同じメロディーにしてもヨー…

レオ・キュイパース『"Live" In Shaffy』(BV Haast Records・1974)。

つい1週間ほどまえに、≪レオ・キュイパース『Zeeland Suite』(BV HAAST Records・1978)。レオ・キュイパースのピアノとウィレム・ブロイカーのサックスのインタープレイは感心するほどの出来だ。≫と印象綴りつつも、フリー戦線からの敵前逃亡者の如き指弾…

日本現代作曲家シリーズ『安達元彦/湯浅譲二/入野義朗』。

Motohiko Adachi JONKARA 安達元彦 津軽じょんから節より 投稿音源のものではありません。 ≪ヴァイオリン属に限った、三ないし五人編成のアンサンブル作品≫を集めた現代の作品集。で、最初の曲を聴いていて、この安達元彦という作曲家の作品をだいぶ前投稿し…

シュトックハウゼン『Prozession』(1967)。果敢な実験的精神と張りつめた緊張感。即興性とエレクトロニクスによる新しい音響空間の探求。いいものです。

Jacket kinetic sculpture,Nicolas Schöffer http://www.metacafe.com/fplayer/930188/schoffer_50_years_of_cybernetic_art.swf 自・然・が・こ・し・ら・え・た・平・等・な・ん・て・あ・りゃ・せん! (ルイ・ポーエル) Stockhausen- Prozession (1/5) …

『人間国宝 長唄 七世 芳村伊十郎]』。<陰>な新内も良いけれど。気分を変えて華麗晴れやかな長唄を聴こう。

長唄「京鹿子娘道成寺」 花の外には松ばかり 花の外には松ばかり 暮れ染めて鐘や響くらん 鐘に恨みは数々ござる初夜の鐘を撞くときは 諸行無常(しょぎょうむじょう)と響くなり 後夜の鐘を撞くときは是生滅法(ぜしょうめっぽう)と響くなり 晨朝(じんじょう)の…

エヴァン・パーカーとポール・リットンのデュオ『Ra 1+2』(1976)。内的求心の情熱と冷厳の美。エヴァン・パーカーの絶頂期。

特徴的な鶏の鳴き声のようなタンギング奏法、聴けば直ちに、エヴァン・パーカーだ!とわかる。それと循環奏法。おなじパーカッションのポール・リットンとのデュオアルバムをすでに2稿投稿している。雑感印象のことどもは、その2稿で紡ぎ出し述べた言葉以…

『武満徹全集3 映画音楽1』。先週に引き続きのCD10枚の愉楽。「君も知っているでしょう。ぼくはジャズが大好きだ」。初期のころの何とジャズ音楽の多いことか。

ひとつの夢を無数に紡いでいく、映画は記憶の鏡だとも謂えよう。 (武満徹) White Morning 1965 Soundtrack:ピアノ・八木正生(やぎ まさお、1932 - 1991) 谷川俊太郎――彼が病気になって入院中に書いていた日記の中に「希望を捨てない」って言うのがあって…

レオ・キュイパース]『Zeeland Suite』(BV HAAST Records・1978)。レオ・キュイパースのピアノとウィレム・ブロイカーのサックスのインタープレイは感心するほどの出来だ。

Leo Cuypers 本当に惚れ惚れする力強いサックスプレイのウィレム・ブロイカーWillem Breuker。なんでフリーから足を洗ったんだろう。きょう此処に取り上げるピアノのレオ・キュイパースとのインタープレイの見事さを聴くにつれそう思う。ICPの起ち上げ創…

スティーヴ・レイシー『Lumps』(1974)。ハン・ベニンクとこれに劣らぬ奇体なハンドメイド・ポケットシンセサイザーを操るミシェル・ヴァイスヴィッツ。スティーヴ・レイシーもいつにないパフォーマンスだ

オランダICPレーベルによりリリースされたスティーヴ・レイシーのクァルテット編成による『Lumps』(1974)。変り種といえばハンドメイド・ポケットシンセサイザーをあやつるミシェル・ヴァイスヴィッツMichel Waisvisz。この人物がこのアルバムの音の世…

COHELMEC ENSEMBLE 『5 OCTOBRE 1974・LIVE』。サウンド的に、ジャズフュージョンの先駆けとも云えるだろうウェザー・リポート(初期)になんだか似ているのだった。ジャケ買い

当時なんの前知識もなく手にした2枚組みのアルバムCOHELMEC ENSEMBLE『5 OCTOBRE 1974・LIVE』。インターネット時代の今日でも、さほど詳しい情報が(つまりは、WIKIに項目を持っていないと云うことなのだけれど)得られない。(WIKI(仏語)によれば…

ベッツイ・ジョラス、弦楽四重奏『Quatour Ⅲ(9etude)』(1973)、レジャレン・ヒラーの『Quartet no.6 for strings』(1972)。

Jolas- String Quartet No. 3 (1/2) きょうは、アメリカの、現代音楽を専門とするレーベルCRI(Composer Recordings Inc.)から出されたアルバム。このCRIは1954年に、コロンビア大学で教鞭をとっていた二人の作曲家オットー・ルーニング(Otto Lu…