yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

クラウス・シュルツェ『X』(1978)。2枚組みのアルバム。壮大かつ瞑想的なサウンドトリップ。アナログシンセサイザーのヒューマンな電子音との音楽史上の出会いのシアワセぶりが心地よく聴こえてくる。

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Klaus Schulze – X

            

  Mr Klaus Schulze. Georg Trakl. " X "... in HD. http://www.youtube.com/watch?v=tRPsvTFdnTI
  Klaus Schulze. Ludwig II Von Bayern. " X "... http://www.youtube.com/watch?v=HCtUIg9I2R0
  Klaus Schulze. Friedrich Nietzsche.. http://www.youtube.com/watch?v=jb42iIKxlHA

久しぶりにプログレッシヴ・ロック、というよりかシンセサイザー音楽。それも壮大な音宇宙を奏でて70年代を飾った(今も活躍しているらしいけれど、レコード蒐集から早や遠ざかって久しいので、その動向等は知らない。)クラウス・シュルツェ(Klaus Schulze, 1947- )
イメージ 2(今はシュルツェと表記するらしい)の2枚組みのアルバム『X』(1978)。タイトルは10作目という意味のギリシャ数字<Ⅹ>を意味するというらしいが、真偽の程はわからない。現代音楽やフリージャズを主に聴いていた身には、プログレッシヴロックの音つくりは新鮮で驚きだった。とりわけ、当時絶大だったタンジェリンドリームや、このクラウス・シュルツらのドイツ系のプログレ音源を手に取り鑑賞したものだった。拙ブログでもすでに

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/53674657.html クラウス・シュルツの2枚組みアルバム『CYBORG』(1973)。スピンする電子の霊はエレクトリック・シンセサイザー感覚の甘美な宇宙的生誕を告げる。瞑想的かつ壮大な電子ウェーブの響き。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/46390618.html 東洋音楽の瞑想的雰囲気を醸すドローンが絡み合って、神秘性と哀切ささえ湛えたクラウス・シュルツの『Picture Music』(1975)。


イメージ 3と3稿投稿している。きょうの2枚組みのアルバム『X』は、それらの集大成的スケールをもった作品集といえるのだろうか。

壮大かつ瞑想的なサウンドトリップ(実際にも長大なシンセサイザー音響作品なのだけれど)は今聴き返してみてもよく出来ている。決して古臭くはない。アナログシンセサイザーのヒューマンな電子音との音楽史上の出会いのシアワセぶりが心地よく聴こえてくる。

収録されている作品は、おのおの歴史上の著名な人物に因んでのもののよし。以下の6人の名がタイトルとなっている。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%92%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%88 ハインリヒ・フォン・クライスト Heinrich von Kleist (1777-1811)はドイツの劇作家、ジャーナリスト。




http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%ABゲオルク・トラークル(Georg Trakl, 1887 - 1914)は、オーストリアの詩人。第一次世界大戦前夜、凝縮された表現と象徴主義にも通じる色彩感覚で世界苦 (Weltschmertz) をうたった、ドイツ表現主義最大とも評される夭折の天才である。





クラウス・シュルツェ Klaus Schulze 『X』(1978)

Tracklist:
A1. Friedrich Nietzsche 24:15
A2. Georg Trakl 5:25
B1. Frank Herbert 10:47
B2. Friedemann Bach 18:02
C. Ludwig II Von Bayern 28:40
D. Heinrich Von Kleist 29:32

Credits:
Producer, Composed By, Arranged By, Performer, Recorded By, Mixed By - Klaus Schulze

Notes:
This is the tenth album by Klaus Schulze.