yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

宮島達男。

Miyajima Tatsuo 「Mega Death」(1999) Tatsuo Miyajima - Sea of Time'98 幽けく儚い・・・。 『生きるものの歌』 あなたが、この世に生まれ あなたがこの世を去る わたしが、この世に生まれ わたしがこの世を去る その時 愛はあるか その時 夢はあるか ・…

ヘンデル『ヴァイオリン・ソナタ集』。

Handel Violin Sonata NO.1 in A major,op.1-3 きょう、ラジオから、作詞永 六輔(えい ろくすけ、1933 - )、作曲中村 八大(なかむら はちだい、1931 - 1992)という、数々の名曲を世に送り出した名コンビによる、印象的な歌詞をもつ曲がながれていた。私…

サッカー東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ。持ってる男キング・カズの絵に描いたようなみごとなシュートで、カズダンス。まったく千両役者だ。

キング・カズ ゴール! 日本代表 vs Jリーグ選抜 KING KAZU 先ほどテレビ中継が終わったばかりの<東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ がんばろうニッポン!SAMURAI BLUE(日本代表)vsJリーグ TEAM AS ONE>で、jリーグ選抜に選ばれた、日本サ…

まど・みちお『100歳のことば』。

ぞうさん 私は私という人間ですけど、 こういう人間になってここにいようと思って ここにいるわけではないんです。 私だけでなくてあらゆる生き物がそうなんです。 気がついたら、そういう生き物としてそこにいる。 ということは、やっぱり、 生かされている…

アンナ・ネトレプコ 『花から花へ Sempre Libera「私はいつだって自由」』。深く、太く、ネバリと伸びのある声質。なお且つドラマティックな表現力。なんといっても艶なる別嬪。

Verdi - La Traviata - E Strano Sempre Libera《椿姫》 から 「私はいつだって自由」 オペラはまったくといっていいほど聴かない(理由は言うまでもなくコトバ・言語の問題)けれど、アリアは、意味を追わなくても(いや追えなくても)音楽に、歌唱に酔うこ…

リヒャルト・シュトラウスの美しい歌曲。

R. Strauss's song by アンナ・ユーリエヴナ・ネトレプコ Netrebko 以前、FMから流れていたのを耳にし、へえ~、リヒャルト・シュトラウスの歌曲って美しいのがあるんだね、と印象強くしたのだった。「四つの最後の歌」という傑作を遺しているのだから、当然…

ベートーベン。「今、私たちがどこにおり、どこに向かって前進しているか、あるいは何から離れてきたところか・・・」。

BEETHOVEN - Heliopolis & Symphony No 7 in A major きょうは金曜日。そうそう「気ままにクラシック」の時間だったとスイッチオン。バッハの「無伴奏チェロ」。うん?えらく渋いのがかかっているな。こんなのリクエストする人がいるのかと・・・思いつつ、…

『お水取り 東大寺修二会(しゅにえ)』。東大寺の声明は荒々しく、武骨。まるでやけくそになって悔過(けか)している風情なのだ。

ゆるり東大寺 3月11日の東北関東大震災の言葉を失う激甚な災害をまえに、すっかり時間感覚があいまいになってしまったようだ。奈良東大寺のお水取り、修二会(しゅにえ)も、いつの間にやら終わって?しまっていた。いささか時機を逸した、間の抜けた投稿…

色即是空。『和英対訳・仏教聖典(THE TEACHING OF BUDDHA)』。仏陀の教え・・・。

すべてのものは、来ることもなく、去ることもなく、生ずることもなく、滅することもなく、したがって得ることもなければ、失うこともない。 帰宅後、夕刊新聞は湯ぶねに浸かりながら読む。当然、新聞は水に濡れてヘナヘナゴワゴワ、いうまでもなく家族からヒ…

野僧、大愚良寛の<???>なことば。

今は避けるべき投稿なのかも知れない。(石原都知事の発言と同じく・・・)わが良寛の、いまだもって分かったような分からないような<???>なことば。けっして口が滑ったなどといったものではなく、ましてや慮りのない非情な、といった言葉でもないと思…

柄谷行人『世界史の構造』(岩波書店)。世界史の構造の壮大根底的な読み換えのこころみ。目からウロコ?のさまざまな歴史諸事象、諸説の読解、知見の痛快。

どうにも了解し難い現代世界の政治経済の動向。機軸なく不安混迷の度が増すばかり・・・。これは誰しもが思っていることではないだろうか。世に流布するまことしやかな多くの言説の賞味期限の何と儚いことか。≪柄谷行人著『世界共和国へ―資本=ネーション=…

シェーンベルグ『グレの歌(Gurrelieder) 』 。シェーンベルグの作品でなかったら、こんなに長時間(約1時間50分)の声楽を伴う曲など聴く気にもならなかっただろう。

Tatiana Tryanos: "Lied der Waldtaube" Part 2 (Gurrelieder) by Arnold Schoenberg シェーンベルグの作品でなかったら、こんなに長時間(約1時間50分)の声楽を伴う曲(5人の独唱者、ナレーター、合唱と管弦楽のための作品)など聴く気にもならなかった…

マイルス・デイヴィス『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』(1956)。マイルスのトランペットより、コルトレーンのテナーサックスのほうにノスタルジアをかきたてられる。おお何と56年の時が経つ。

Miles Davis Quintet - 'Round Midnight' ――内田樹のホームページ(3/13)記事より―― ≪・・・こういう状況のときに「否定的なことば」を発することは抑制すべきだと思う。 いまはオールジャパンで被災者の救援と、被災地の復興にあたるべきときであり、他責…

マッコイ・タイナー『Echoes Of A Friend』(1972)。リリカルでロマンチックな風情漂わす豊麗な厚みをもったピアノの響き。あっマッコイタイナー!とすぐ了解できる特徴的なピアノフレーズ。

McCoy Tyner - Promise [Echoes of a Friend] 1972 「私はこのアルバムを、畏友であり、師でもある一人の偉大な人間に捧げる。世にそう呼ばれる人は多いが、選ばれて立つ人は極く稀である」(マッコイタイナー) 昨日は、山下洋輔のピアノを堪能。その勢いで…

山下洋輔『パシフィック・クロッシングPACIFIC CROSSING』(2003)。いいね~、このリリシズムと積み上げてきたピアニズム。

タモリのジャズスタジオ 第2夜 ④.MPG 残念ながら投稿音源はありません。 いま、せめて買占め、買い溜めなどの行動をとらない。それが被災をまぬがれた人間の最低限の良心ではないのか。せめてもの最低限の支援、見識ではないのか。・・・。だから、石原都知…

『シューベルト:「しぼめる花」の主題による序奏と変奏曲 / リスト:ウィーンの夜会他』。

Liszt Grand Duo Concertant Part 1 以前、FMラジオから流れていて、案外いけるじゃないのとメモっておいたのが 【「バイオリンとピアノのための二重奏曲 嬰ハ短調」 リスト作曲 (21分07秒)】 で、いつもの如くネット図書館で検索したけれど、この曲…

森麻季『ピエ・イエス~祈りを込めて』。

森 麻季 - 霧と話した 3年ほど前に≪ソプラノ歌手・森麻季の、北原白秋・作詞、山田耕筰・作曲「からたちの花」の明瞭で美しい日本語歌唱に感嘆する。≫と投稿した、その森麻季のアルバムが所蔵されていたので借りてきた。うーん、やはり、ニッポンの歌曲を…

今なお連絡のない多くの方々のご無事をお祈り申し上げます。

El Cant dels Ocells 「想定外という言葉も使えないぐらいすごい波だった」。 高さ約11メートル(20メートルという見解もある)。・・・ 「津波注意報や警報が発令されても、いつも大したことがないので見くびっていた。これほどの波に襲われるとは想像…

『アンティーク・オルゴールの響 I.』。

言葉に出来ない。オルゴール すべてが想定をはるかに超える巨大地震だったのだろう。あって欲しくないと、目も耳も覆いたくなるほどの惨事がつぎから次と知らされる。あの神戸大震災の喪失の深い悲しみがよみがえってくる・・・。 オルゴール館―― http://www…

ベートーヴェン&ブリテン『ヴァイオリン協奏曲』。別嬪!にして演奏もソーグッド、ナイス。天から2物授けられたジャニーヌ・ヤンセン。

Britten: Violin Concerto / Jansen • Harding • Berliner Philharmoniker ≪「阪神」の180倍規模…専門家「1千年に1度」・・・≫。昨日の東北沖大地震のすごさ。天変地異は神仏の領域とは思うものの・・・、被災された方々の衝撃と喪失の深い悲しみ、それ…

戦場カメラマン・報道写真家のロバート・キャパ。死の直前に撮った1954年の愛おしいニッポン。

まずもって東北地方の巨大地震(M8.8!、あの唐山地震(とうざんじしん)ですらM7.8)に被災されたかたがたにお見舞い申し上げます。相当深刻な事態が時々刻々と告げ知らされるようで・・・、これ以上のコトバは今のところ慎みたく思います。このよう…

アート・ファーマー『ART』(1960)。

I'm A Fool To Want You - Art Farmer 最近は低調(雑事が多く、意気上がらない)ということもあるけれど、ネット図書館の予約本の順番がやっと回ってきて手にしたものの、人気本のせいで延長不可ということもあって、そちらの読書に僅かでも時間を確保・・・…

ハイドン『ピアノ・ソナタ作品集』。エッシェンバッハのピアノによるピアノ・レッスン用アルバム。

Joseph Haydn - Piano Sonata in Eb: Performed by : Vladimir Horowitz 残念ながらアルバムの音源はありません。 ハイドンは(と言うより音楽史上の天才たちはというべきか)膨大な作品を残している。だのに、そのわりにネット図書館での所蔵はすくない。きょ…

『SPECTRUM:NEW AMERICAN MUSIC VOLUME III』。1960年代後半の米国の現代音楽シリーズ。実験的というより、むしろ堅実。

Jacob Druckman: Incenters (1968) たまたま、アルバム収録曲が動画サイトにアップロードされていたので、これ幸いととりあげたまでで・・・。ただし、内1曲だけなんだけれど。やはりポップス、ジャズイディオムなどがさりげなく上品に繰り込まれている曲趣…

何なのだ?この絢爛華美の和の美意識。

仕事場では、日本経済新聞をとっている。そのせいもあって、日曜の朝刊は出勤する月曜の朝に事務所で目を通すことになる。その日曜版には、いつ頃からか記憶にないというより、わたしが購読するようになるはるか以前から連載が始められていると思われる「美…

『「クラシック音楽」はいつ終わったのか?―音楽史における第一次世界大戦の前後 (レクチャー第一次世界大戦を考える)』(人文書院・岡田暁生著)。

≪第一次世界大戦こそ私たちが生活している「現代世界」の基本的な枠組みをつくりだした出来事だったのではないか、依然として私たちは大量殺戮・破壊によって特徴づけられる「ポスト第一次世界大戦の世紀」を生きているのではないか-共同研究班において最も…

『「戦争」が生んだ絵、奪った絵』。

海ゆかば(Umi Yukaba)~If I go away to the sea~ Japanese military song ≪「戦争」を生き抜いた画家は、今度は戦争体験と戦わねばならなかった。 戦争の激浪に拉致された画学生、画家たちは、沈黙を強いられることとなった。・・・≫(『「戦争」が生んだ…

シェーンベルク、ウェーベルン、ベルク『新ウィーン楽派のピアノ作品集』無調12音列の世界に魅入られると調性の世界がなんだか健康すぎて飽き足りなく聴こえてくる。美しい音楽も好いんだけど・・・。そればかりじ

Webern, Variations for Piano op.27 ネット図書館の検索で初めて目に留まったので、たぶんつい最近所蔵されたものと思われる。だいたいこうした真新しい所蔵品は、予約者が多くてめったなことでは借りれないのだけれど、タイミングがよかったのか借り受ける…

桃の節句の話なのに・・・。

きょう三月三日はひな祭り。たまには風を通さなくてはと、我が家でもひさかたぶりにお雛様が飾られていた。やはり緋毛氈の鮮やかさがひときわだ。賑々しい。けれど庭には、いつものことだがまだ桃の花は咲いていない。元来が旧暦での行事であれば当然なのだ…

シェーンベルク「交響詩:ペレアスとメリザンド」。革新的12音技法確立にいたる以前の、後期ロマン派時代の代表的作品。世紀末後期ロマン派の濃厚壮麗な官能的響きのオーケストレーション。

Arnold Schoenberg - Pelleas und Melisande, Op. 5 (1/4) 世紀末後期ロマン派の濃厚壮麗な官能的響きのオーケストレーションで魅了するシェーンベルクの『ペレアスとメリザンド(Pelléas et Mélisande )』(1903年)。きょうのアルバムでもカップリング収…