yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

松谷 みよ子『いないいないばあ』。わが子の返す笑顔に、1967年刊行以来累計405万冊。

以前、拙ブログで投稿した≪発刊され読み継がれて30年。親のほうがなつかしい猫の男の子『ノンタン』のブランコ≫、そのシリーズ34巻の総発行部数が2700万部で、≪『ノンタンぶらんこのせて』の一巻だけで211万部を突破、8月で339刷を数えた≫と…

佐藤允彦とドイツのウォルフガング・ダウナーとのデュオ『ピアノロジー PIANOLOGY』(1971)。はや、71年という年次にこのような、現代音楽へも射程に知的洗練のピアノデュオが刻まれていた。

佐藤允彦、富樫雅彦 & J.J.SPIRITS – MEMORIES いつもの如く仕事の帰り、自動車のFMラジオをスイッチオン。NHK・FM(民放はめったに聴かない。理由をいうのもしゃらくさい)から流れていたのは「東京ジャズ」とかいう催しのライヴ放送のよし。たまた…

『湯浅譲二個展』(1979)。時代の流れへの、軽い悪乗りだったのだろうか。いやそうではあるまい。

これは、お堅いとおぼしき現代音楽作曲家湯浅譲二にとっては、時代の流れへの、軽い悪乗りだったのだろうか。いやそうではあるまい。一人の若者の現代音楽への熱き思いから1977年創設された現代音楽の演奏を旨とするライヴハウス「EX-HOUSE」で…

『日本のしらべ』。西洋音階による流麗なオーケストラ編曲に乗っかっての伝統楽器の古典曲の演奏。伝統・古典曲に親しむ意味で、これもいいかも。

Japanese Koto Quartet Radentai plays 五段砧:光崎検校(みつざき けんぎょう) 日本という国は落ち着きのない国です。わずか10年の月日を、何事もなかったかのようにうち捨てて新奇にいそしむ。私は日本人が自然を大事にするとか、モノを大切にするとか…

女流陶芸家、ルーシー・リーLucie Rie(1887 - 1979)。繊細で優美、それに気品。何かゾクゾクします。

lucie rie ごく一般的な知識として、日本(人)になじみのある西欧の陶芸家といえばバーナード・リーチ(Bernard Howell Leach、1887 - 1979)。たぶん、大方が肯んぜられることだろう。ただ、その作品の醸すイメージは、私にとってはどこかチャイナ(中国)めい…

アラベラ・美歩・シュタインバッハー 。まったくすばらしい。なんと美しいヴァイオリンだろう。

BRAHMS VIOLIN CONCERTO - Arabella Steinbacher - Weller – OSRTVE なんと美しいヴァイオリンだろう。感激しました。仕事を終え、いつもの如く自動車での帰宅途上の、乗車中の限られた時間だけだけれど、車中聴いているFM放送から流れていたヴァイオリン…

ペーター・コヴァルト『Peter Kowald Quintet FMP0070』(1972)。フリーキーなアルトサックス奏者Peter van de Lochtが彫刻家でもあったと判明。

Peter Kowald Quintet: Wenn wir Kehlkopfoperierte uns unterhalten Peter Kowald 相変わらずのドイツ・フリージャズの、ハードな沸騰するコレクティヴトーンといってしまえば身も蓋もない評言で、これ以上のことばが紡げないのならこれでもってこの投稿記…

スロッビング・グリッスル『The Second Annual Report』(1977)。ノイジーな混沌サウンドへの情念的志向。現代音楽を聞いていた身にとっても間違いなく刺激的な一枚だった。

Throbbing Gristle : The Second Annual Report - Slug Bait ICA ○○さん、こんなのどうですかと、店長のOさんがよく試聴させてくれた、大阪は北の阪急東通商店街にあった今は残念ながら店を閉じられたと聞くLPコーナーさんで手にしたもの。スロッビング…

ジャッキー・バイヤードのピアノソロアルバム『FLIGHT OF THE FLY』。ストライド奏法と巧みなラグタイム。あらゆるスタイルを弾きこなせる器用さと先進の音楽形式への目配せの感覚。

Jazz Piano Workshop 1965 Jaki Byard エリック・ドルフィーとの共演で、私にその名をとどめていたテクニシャンのピアニスト、ジャッキー・バイヤード Jaki (John) Byard (1922-1999) のソロアルバム『FLIGHT OF THE FLY』。録音データがないので、ネット検…

ノア・ハワード『Noah Howard At Judson Hall』(1966)。どこか哀しげでもある美しく親しめるコレクティブパフォーマンスで魅き入れてゆく。ウーン、やはり歌心だ。ウォームだ。

Noah Howard/Bobby Kapp 先日取り上げたアート・アンサンブル・オブ・シカゴのアルバムのレコード棚(実は本棚です)の近くに並べてあったノア・ハワードNoah Howardの米・ESPより出されたアルバムが今日とりあげるもの。たまたま手に取ってみただけで、投稿…

“社会主義リアリズム作曲家”ハンス・アイスラー『作品集』LP3枚組み。戦前作品のみは評価できる。瑞々しくすぐれた12音列作品。

Hanns Eisler - Nonet No.1:32 Variationen über ein fünftaktiges Thema ・・・天上の神々が すべてをなし能うのではない。すなわち まず人間たちが深淵に至るのだ、そうして その者たちが転回する。 その時期は長い、 しかしまことのことは起こるのだ。 …

アート・アンサンブル・オブ・シカゴ 『REESE and THE SMOOTH ONES』(1969)。≪希望を歌い/喜びを歌う/そして絶望を歌い/悲しみを歌う≫“グレート・ブラック・ミュージック”

Art Ensemble of Chicago - Warsaw 1983 part 2 「われわれは<フリージャズ>でのように自由ではない/戦争がなくなるまでは/われわれは<フリージャズ>でのように自由ではない/われわれ黒人とすべての人々が/<いっしょになる>ことができるまでは/わ…

民謡集2巻『ふるさとの民謡 東日本ベスト40』、『ふるさとの民謡 西日本ベスト40』。練成された民謡歌手の美声のコブシに我がココロはざわつき心底ニッポンする。

山中節 ウンザリするほどの連日の酷い暑さと、不景気。それに北京オリンピックのテレビ中継に釘つけになるという諸々がわざわいしてかいっこうに気が引き締まらない。アタマ耄ろうココロ散漫で、未だ心身は盆休み気分だ。ところで、べつにお盆だから、ご先祖…

サッカー女子なでしこジャパン残念。

正直なところ、毎度のことながら、トラップ、ドリブルなどの個人技、それに身体能力(体幹の強さ)といい、もろもろ含めた実力の差を認めざるをえない(アメリカは世界ランク1位)けれど、ほぼ勝負決しているなか、ロスタイムに1点返した根性は今後の女子サ…

ルイジ・ノーノ『森は若々しく生命に満ちているThe Forest Is Young and Full of Life』(1965-66)。「懊悩し受苦する魂の呻き」への深い共感の響き。

Nono: A floresta é jovem e cheja de vida (1965-66) [Part 1/4] あれやこれやと前調べにネット検索をしても今日取り上げるレコードにはヒットしなかった。ただ、A・B両面にわたって収録されている40分という長尺の、ソプラノ、声、クラリネット、銅板…

オリンピック中継にくぎ付けの盆休み。さあ明日は女子マラソンの日だ。応援するぞ。ガンバレ。

今日もテレビのオリンピック中継にくぎ付け。何だか情けない盆休みの過し方で終始しそうだ。選手と違ってこっちはたんなるお気楽な応援者でしかないのだけれど。やはりスポーツ好き(するより見るほうですが)なせいか、放送があればあったで見てしまう。ド…

なでしこジャパン勝利。ベスト4

サッカーなでしこジャパン勝利。ベスト4進出。難儀なことです。ますます北京オリンピックにつき合わさせられそうだ。柔道を観、野球を観、水泳を観、そしてメインの陸上が始まった・・・。うーん、テレビ観戦の盆休みで終わりそうだ。

『GLOBE UNITY 73・LIVE IN WUPPERTAL』(1973)。破壊的且つインテリジャントなヨーロッパフリージャズの醍醐味ここにあり。

GLobE UnitY ORChEstrA - Germany 1970 Part 2 Alexander von Schlippenbach ウーン、みんな若くてエネルギッシュ。まったく破壊的で、快感の極みである。たしかに私はヨーロッパ派であるようだ。彼らの集団即興演奏の破壊的パフォーマンスにはどこかインテ…

別宮貞雄『チェロ協奏曲(1997)/ヴァイオリン協奏曲(1969)』。≪時流にいくらかよりそっていた≫からこその秀作「ヴァイオリン協奏曲」。

ベートーベンの音楽を理想像とし、≪十二音技法などの前衛的な手法に対しては、概して批判的な態度をとっている。≫(WIKI)別宮貞雄(べっく さだお、1922 - )の作品集『チェロ協奏曲(1997)/ヴァイオリン協奏曲(1969)』(2002)が今日取り上げるCD。いつもの…

エリック・ドルフィー『FAR CRY!』(1960)。「ファイヴスポット」と遜色ない名演、名作。

Amazing Eric Dolphy solo!! やはりスポーツ中継を見てしまう。まことにスリリングだ。だからこそなんだろうけれど。女子柔道63キロ級・谷本歩実(あゆみ)選手の連覇となる金メダルを決めた決勝戦の一本勝ちは観ていても気持ちのいい勝ちっぷりだった。や…

レオ・スミスの自主制作レコード『creative music – 1』(1971)。

vertical air:sounds of musician Ishmael Wadada Leo Smith Ishmael Wadada Leo Smith 北京オリンピックでの北島康介の活躍、そのドキュメントニュースなどをテレビ観戦しているうちに、時間がなくなってしまった。勝ってあたりまえのプレッシャーをはねの…

英・フリージャズ『COMPANY5』(1977)。無調に根(音)が生えています。たまらなくスリリング。まったく!すばらしい。何よりこの緊張感。

Wadada Leo Smith Golden Quartet:Wadada Leo Smith : trumpet Vijay Iyer : piano John Lindberg : bass Ronald Shannon Jackson : drums Leo Smith 北京オリンピック、サッカー男子予選敗退。うーん妥当な結果なのかも・・・。こちらの勝手な過大の期待で…

山下洋輔トリオ『嵐』(1976)。70年央、大ブレイクしたヨーロッパツアー後の最もすぐれた山下トリオのパワフルな白熱の疾走と閃光が煌めく暗黒舞踏との共演。まちがいなくこの時期の傑作。

山下洋輔トリオ/大駱駝艦/ジェラルド大下『嵐』(1977, Frasco)より 1976 年 9 月 29 日、日本青年館にて録音 しょうじき言いまして、暗黒舞踏なるものには、感心した覚えがない。その謳いである、おどろおどろしさが、ピンとこないのだった。見るからに!…

北京オリンピック開会式

東京オリンピックは1964年開催。1988年の韓国・ソウルでのオリンピックをはさんでアジアでの20年ぶりの北京オリンピック。今までは、天邪鬼、ヒネクレ振りのせいで、個々の試合等は時間が取れる限りでテレビ観戦したけれど、開・閉会のセレモニー…

中本マリ『LITTLE GIRL BLUE』(1974)。ちょっぴりハスキーでクセのないブルージーなジャズボーカルは7~80年代を席巻しただけの魅力を聴かせてくれる。

My foolish heart 中本マリ 投稿音源のものではありません 毎度とはいえ、アンチョクなことでいささか忸怩たるものがありますが、現在の活動や如何とネット検索していたら、下記のプロフィールが載っていた。 中本 マリ(vo) 1947年、宮城県仙台…

ヨー・ヨー・マ『エンチャントメント・NHK「新シルクロード」のサントラ』。長大の文化をもつ大陸悠揚の歌心が存分に発揮された親しみやすい音作りの劇伴音楽

Silk Road Ensemble ,live at the rehearsal hal Toronto 図書館のネット借受のCD『エンチャントメントENCHANTMENT~魅惑の響き~NHKスペシャル「新シルクロード」オリジナル・サウンドトラック』が今日取り上げるアルバム。本当は、先日の投稿記事であげた…

『かあさん 弾けたよ -障害者ピアノコンクール・ある親子の挑戦-』。生きること、その精一杯の努力のすがたに、言いようのない、人の純な<やさしさ>を、<切なさ>を心の襞に贈られることだろう。

『かあさん 弾けたよ -障害者ピアノコンクール・ある親子の挑戦-』 たまたまだった。リモコンスイッチオンして目に映じたのが、途中からだったのだけれどNHK教育テレビの「福祉ネットワーク」という番組だった。そのときの放送内容は≪番組の主人公は、…

「ちいちゃんのかげおくり」。

8月2日(土)の朝日新聞朝刊に、≪「ブラジル移民紙芝居に涙」≫とタイトルされた記事があり、目にとまった。8月になると、やはり戦渦での記事が取り上げられるようだ。それは≪空襲で家族とはぐれた女の子が焼け跡で母の帰りを待ちながら死んでいく物語「ちいち…

ヴィンコ・グロボカール「ECHANGES」(1973)ほか。身体的制約からの超越が繰り出すヴィルトージティを超えた人間技の圧巻。斬新で、緊張感に満ちた音響パフォーマンス。

Globokar: Discourse IV 凄まじいといいたくなるほどの楽器との格闘。まったく素晴らしく緊張感のある音響世界へと惹きこむ力技。これぞたんなるヴィルトージティを超えた人間技の圧巻を体験させてくれる。音楽(響)美への、情念のありったけをぶちまけた格…

ブロッツマンの『 ハンス・アイスラー・統一戦線の歌 』。師シェーンベルクを破門!?した社会主義リアリスト、アイスラーの強烈なフリージャズ・ヴァージョンであり、愛惜の挽歌。

Brötzmann / van Hove / Bennink - Einheitslied (1974/02/04) Peter Brötzmann 昔懐かしい45回転のシングルドーナツ盤。30センチ33回転のLPに対して、こちらはEPと呼称されているそうで、録音時間は片面約5分。 いつぞやの投稿記事で、無調12…