yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

佐藤允彦とドイツのウォルフガング・ダウナーとのデュオ『ピアノロジー PIANOLOGY』(1971)。はや、71年という年次にこのような、現代音楽へも射程に知的洗練のピアノデュオが刻まれていた。

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佐藤允彦富樫雅彦 & J.J.SPIRITS – MEMORIES

          

イメージ 2いつもの如く仕事の帰り、自動車のFMラジオをスイッチオン。NHK・FM(民放はめったに聴かない。理由をいうのもしゃらくさい)から流れていたのは「東京ジャズ」とかいう催しのライヴ放送のよし。たまたまそのときに流れていたジャズを聴いていて、なんとセンス、ヒラメキのこれっぽっちもないジャズなんだろう。まだこんなことをしているのか!といった印象だった。ところがである。ソロに入ったピアノがすばらしかったのだ。ウン、ピアノだけはすばらしい。たぶんこのピアノがリーダーだろうと思っていたら、案の定演奏終了後のアナウンス紹介で、そのピアノというのが上原ひろみだった。ここで一言いっておこう。もっと上質の本等!のミュージシャンとマッチ、セッションすべきだと。それにフュージョンなどに色目を使うべきでないと。あなたの才能がもったいない。そのセンスのないメンバーが誰かと念のため番組検索したけれど分からなかった。と、悪態はこれほどにして、さて本題。きょうは佐藤允彦と、ドイツのピアニスト、ウォルフガング・ダウナーWolfgang Daunerとのデュオアルバム『ピアノロジー PIANOLOGY』(1971)。はや、71年という年次にこのような、現代音楽へも射程に繰り込んだ知的洗練のピアノデュオが刻まれていたのだ。今聴いても古びたところなど微塵もない。まったくすばらしいことだ。彼の音楽は高みにあるということなのだろう。
イメージ 3≪なんでも出来る――というのは、器用貧乏に通ずるが、佐藤允彦を器用貧乏とよぶ人はあるまい。才能があり余っているのである。音楽することが楽しくてしょうがないのである。≫(解説・油井正一



『ピアノロジー PIANOLOGY』(1971)

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