yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

Hans Dulfer‐Han Bennink kwartet『Live in Paradiso 』(1969)。フリーの混沌とヨーロッパ流に昇華された無骨なオーソドキシージャズのアマルガム。

Han Bennink / Documentary 1968 http://video.google.co.jp/googleplayer.swf?docid=-8470686043713694913&hl=ja&fs=true0 きょうは、ジャケ買いならぬ、ジャケットだけの堪能ということにしょうか。いかにもという感じがしませんか。ジャズライブの一昔二…

モーリス・ルルー 『作品集』。指揮、および映画音楽で知られていますが、現代音楽作品もなかなかのものです。骨格が太く、フンドシが締まっている。

The Flight of the Red Balloon – Trailer 投稿音源のもではありません。 たぶんおおかたの方がそうだと察しますが、ご多分に洩れず私も衆議院選挙の開票即票にくぎ付けで時間をやり過しています。で、ブログ投稿をきょうはお休みにしようかと思ったのだけれ…

ボイ・エドガー 『Boy's Big BAND Finch Eye』(1966)自信に満ちた陰影とメリハリをもって炸裂するヨーロッパビッグバンドジャズの響き。後の若き世代のヨーロッパフリーの沸騰を予感

Boy's Big Band - Nina Simone なんと1966年の録音とある。オランダ(ジャズ)ビッグバンドの雄、ボイ・エドガーBoy Edgar (Amsterdam, 1915 - 1980)率いる「Boy's Big BAND」のセカンドアルバム『FINCH EYE』を取り上げよう。放送機関がこのリーダーで…

サクソフォニスト・須川展也『メイド・イン・ジャパン MADE IN JAPAN』(1998)。ジャズ畑とは少し異質なマイルドな音色を愉しむ。

SAKURA:saxophone 須川展也 たまたま日本の現代音楽作品を図書館のネット検索していたところ反応あって借り受けたCD一枚。サキソフォーン奏者須川 展也(すがわ のぶや、1961 - )の邦人作品ばかりを演奏したアルバム。何をいまさら・・なのかも知れない…

『LUNCHCONCERT for three barrelorgans」(1967)(ICP 003)。フリージャズの自主レーベルのICPからなぜこのようなアルバムが出されたのか?

Street Organ Draai Orgel - Lou Bandy Medley 60 Street Organs 投稿音源のものではありません。 オランダ・フリージャズの拠点ICP(インスタント・コンポーザーズ・プール)の自主レーベルICP003とナンバー打たれているアルバム「LUNCHCONCERT fo…

ストラスブール打楽器合奏団『パーカッション作品集』(1969)。フランスのディスク大賞受賞レコードなのだけれど、ついに???のままでした。

Xenakis Claviers 投稿音源ではありません 聴いてはみたものの、いっこうに興に乗ることなかったパーカッション作品集。作品のゆえか、パフォーマンスのゆえか、録音の優秀ゆえなのかフランスのディスク大賞を受賞しているレコードなのだけれど・・・。つい…

『Company 6』(Incus 29)(1977)。フリーを語るならこれらヨーロッパのかの時代の動向趨勢を無視することはおよそ致命的といわなくてはならないだろう。

Company 6 & 7 - SL/EP/AB/LC 投稿音源のもではありません。 「それは意味づけ拒む空虚のランダムネスに透き通った放心の美を垣間見せる。無根拠を根拠とせざるを得ない価値相対の無窮、その解体的白々としたノンイディオムフリーパフォーマンスに言葉は呑み…

ベラ・バルトーク 『協奏曲集』。≪専門家からの評価の高さに比べて支持する一般の音楽愛好者の少なさに関しては大作曲家中もしかするとバルトークが随一かも≫バルトークってほんとうに偉大な天才作曲家なの?

Ivry Gitlis plays Bartok violin sonata part 1 投稿音源のものではありません。 いきなりですが、バルトーク(Bartók Béla Viktor János, 1881 - 1945)ってほんとうに偉大な作曲家なの?と口ごもりながらひとりごちました。わが町の図書館より借り受けた…

ジョージ・クラム『Ancient Voices Of Children (a cycle of songs on texts by Federico Garcia Lorca) 』(1970)

G. CRUMB, Ancient Voices of children 最近は、私の若き時代に蒐集したレコード音源(まさに当ブログの趣旨である周回遅れのアナログレコード紹介)による鑑賞の記を投稿する度合いが減り、図書館での借受の音源が主となってしまった感がある。これも致し方…

アーロン・コープランド『市民のためのファンファーレ ~コープランド管弦楽名曲集』。星条旗の最もよく似合う国民主義的作曲家。

Aaron Copland:Fnfare for the Common Man (1943) 星条旗の最もよく似合う国民主義的作曲家。≪アメリカの古謡を取り入れた、親しみやすく明快な曲調で「アメリカ音楽」を作り上げた作曲家≫(WIKI)。アーロン・コープランド(Aaron Copland, 1900 - 199…

片山杜秀『音盤考現学』『音盤博物誌』。知らぬが仏のマイペースのほうが精神衛生上よろしいとは(強がって)思うものの、やはり知の誘惑には抗し難い。と謂うことでチラチラと見てはならぬものを見る如く・・・。

借り受けの予約者が待っているということで、図書貸し出し延長ならず、明日が返却日となってしまった。『音盤考現学――片山杜秀の本1』『音盤博物誌――片山杜秀の本2』の2冊。興味のある箇所だけの拾い読み程度で投稿するのは気が引けるのだけれど、ほとんど…

バッハ(斎藤秀雄編)「シャコンヌ」、コリリアーノ「交響曲第1番」(1989)。「バッハ・シャコンヌ」の崇高、荘重これにまさるものはない。

Sebastian Bach - Chaconne part. 1:Version for orchestra Leopold Stokowski (1882-1977) 残念ながら齋藤秀雄のもは動画にはありません。 きょうもわが町の小さな図書館に所蔵されていたアルバムを取り上げる。未だ投稿していない我が現代音楽の古臭いア…

ヴィオラとアコーディオン『時の深みへ~今井信子&御喜美江デュオ』(1998)。

御喜美江 Mie MIKI (accordion)/ピアソラ演奏 plays PIAZZOLLA 投稿音源のものではありません。 今井信子のヴィオラと御喜美江(みきみえ)のアコーディオン。ヴィオラの今井信子は武満作品などで知っていたけれど、アコーディオンの御喜美江(みきみえ)は…

Meredith Monk 『Key』(1977)。ベトナム民族の諸相への無媒介な直接的に過ぎる「もろ出し」ゆえ、なんだか気恥ずかしさに耳蓋いたくなるのだけれど。

Meredith Monk - 1/8 もろ差しと、もろ出しは相撲の用語なのだそうだ。しかし、もろ出し?。そうです。見えてはならぬものが直接見えてしまう。相撲で言えばマワシが緩み、それどころか身からハズレて、○○玉がもろだしという事態。これは【露にした方の力士…

ギドン・クレーメル、吉野直子 「INSOMNIA」(1996)。収録11曲おのおの作曲家が違うという、こうしたアルバムをなんと謂うんでしょうか。よく分からないアルバムです。

John Cage -Six Melodies 図書館のネット借受なのだけれど、11曲おのおの作曲家が違うという、こうしたアルバムをなんと謂うんでしょうか。どういうコンセプトでなったアルバムなのだろう。よく分からないアルバムです。もっとも図書館で借り受けたアルバ…

グスターヴ・ホルスト『惑星』。親しみやすく美しい旋律。なぜに日本人である私(たち)のココロを捉え、かくも魅了するのだろう。

Gustavus Theodore von Holst:Jupiter from The Planets いよいよ盆休みという、今やご先祖様への供養墓参りなど名目と化した連休も最終日となった。(私はといえば、墓参りは両親への恙無き一年過せたことの感謝と言う意味合い込めて、年末にしか行かない。…

舘野泉『タピオラ幻景 -左手のためのピアノ作品集2』。ノルドグレン「小泉八雲の怪談によるバラード」日本音階と無調の気韻、気息、その風趣絶妙。日本人作曲家が創り上げなくてはならない音の世界なのに・・・。

過日、NHK・FMから流れていた曲に感じ入り、のちにネット検索してみたところ、その曲は 【「“小泉八雲の怪談によるバラード”から“ろくろ首”」 ノルドグレン作曲 (5分23秒) (ピアノ)舘野 泉】 だった。日本音階と無調の気韻、気息、その風趣絶妙…

『作曲家がゆく・西村朗対話集』(春秋社・2007)。黛・武満以降世代の、70年を境とする前衛の退潮(価値相対多元化の転換期)に船出した作曲家たちの苦闘・暗闘の姿、その声を聴く。

クラシックの魔法 スピリチュアル名曲論01 分 け 入 っ て も 分 け 入 っ て も 青 い 山 う し ろ す が た の し ぐ れ て ゆ く か し ぐ る る や し ぐ る る 山 へ 歩 み 入 る ぬ れ て て ふ て ふ ど こ へ ゆ く 種田山頭火 作曲家・西村朗 のっ…

ストラヴィンスキー『ミューズの神を司るアポロ APOLLON MUSAGETE』(1947年版)。まさしく≪抑制の効いた厳粛さ≫の支配する格調と品格あるバレエ音楽だ。

Stravinsky - Apollo (Ballet in Two Scenes) 投稿音源のものではありません。 きょうも、我が図書館借受のCDの鑑賞投稿。ストラヴィンスキーのバレエ音楽『ミューズの神を司るアポロAPOLLON MUSAGETE』(1947年版)。先日の山下洋輔(ニューヨーク)…

クロード・バリフ『ピアノ作品集』(1970)。同世代傑作群と比べても決してひけをとらぬワイドレンジで緊張感をもったセリエリスム特有のアーティフィッシャルな抽象美を湛えた良品といえよう。

Claude Ballif ~ Bloc-Notes ~ Part 1 過日、≪クロード・バリフ「Imaginaire Ⅳ op.41」(1968)ほか。ドメスティックと言っていい評価に甘んじているのだけれど、どうしてどうして相当なものです。少なくともこのアルバムを聴く限りでは。≫と寸評タイトルして…

山下洋輔(ニューヨーク)トリオ『プレイズ・ガーシュイン』。ジャズの名曲を唯一無比のフリーセンス溢れるピアニズム、リリシズムとパッションでデフォルメしてゆく見事さ、ジャズすることの融通自在の愉しさを満喫

幻燈辻馬車 Yosuke Yamashita & Yutaka Sado 投稿音源のものではありません。 NHK・FMを聞き流す程度でしかないけれどよく聴いている。毎週金曜日(関西地区)の午前10時から約1時間の「セッション2009」なる、NHKスタジオライブのジャズセ…

パウル・ヒンデミット「ウェーバーの主題による交響的変容」(1943)ほか。フルトヴェングラーで聴く。

Hindemith conducts Hindemith's Concerto for Orchestra Op. 38 (1/2) 投稿音源のものではありません。 そもそもが、パウル・ヒンデミット (Paul Hindemith, 1895 - 1963)を聴いてみようということで図書館ネット借受で手にしたに過ぎない。 このアルバム…

ベルント・アロイス・ツィンマーマン『Présence』(1961) ほか。精神性の高さ、勁さ、骨格の太さ。勁くて太い音楽と言ってもいい。

B.-A. Zimmermann : Intercomunicazione per violoncello e pianoforte (1967) (part. 1/3) 取り上げるアルバムが、既に投稿済みかどうかは、そのジャケットデザインという視覚的記憶である程度の判断はつくけれど、個々の作品までとなるといささか覚束ない…

高橋悠治、一柳 慧(とし)、新実徳英、西村朗『21世紀へのメッセージ(1)』(1994)。とりわけ高橋悠治の「鳥も使いか~三絃弾き語りを含む合奏」(1994)は斬新さで秀逸。ゾクゾクする三絃の弾き語り

「・・・いっしょに探求したのは 楽器と伝統をさかのぼり ありえたかもしれないが じっさいには存在しなかった 音楽の別なありかたを見つけること」 (花筺――高田和子を悼み。高橋悠治) 三絃の弾き語り。三絃の独奏からはじまる。もうこれだけでもゾクゾク…

近藤譲「<音楽>という謎」(春秋社)。何故いままた、価値についての倫理的な問いとして「音楽とはなにか?」と倦むことなく堂々めぐりのごとく問い直さなくてはならないのか?。

「芸術において提示される価値があるのは、かつて提示されたことのないものだけだ」(A・シェーンベルク) 「・・・ほんとに音楽のことはわからない。」(対談「エピステーメ(1976)、<音に触れる>武満徹+近藤譲」より、武満徹のコトバ) たしかに、音楽…

『世界音楽紀行 アフリカの旅』。果てしなく?遠い、アフリカ。ポリフォニーと生きいきとした躍動するリズム、それにいつ終わるのかといったようなミニマルな催眠的な音楽。意外に?穏やかで美しい音楽も多いのだ。

Mamadou Diabate – Koraboloba 来年の南アフリカにて開催されるサッカーワールドカップ出場をはやばやと決めたのだけれど、日本からアフリカ(大陸)は遠い。実際上でも抱くイメージからも遠いアフリカだ。しかし地理的にも歴史的にもヨーロッパや中近東・南ア…

芸術かガラクタか・・・。フィラデルフィア・ワイヤーマン Philadelphia Wireman

先日、「勝手にアーティスト」とタイトルされた日本経済新聞の連載コラムに、まったく正体不明で一応<フィラデルフィア・ワイヤーマン Philadelphia Wireman>と呼ばれている作者?の作品?の写真が掲載されていた。うん?これはなんだ。とその作品?画像に…

野平一郎『国立劇場委嘱作品シリーズ・現代の日本音楽第15集』現代雅楽・邦楽作品集。うーん徹底的な機能主義的雅楽。どうも座りがよくない。これをネライとして了解すべきか?。

期待が大きければ、大きいほど、はぐらかされたときの失望は大きい。きょうの野平一郎の現代雅楽・邦楽作品はまさしくそうだった。過日、≪野平一郎・作品集『錯乱のテクスチュア』。特殊奏法満載、いかにも!と言った奇抜はない。けれど構造・論理と感性の見…

リュック・フェラーリ『ほとんど何もないPRESQUE RIEN』(2006・現代思潮社)。さすが骨太の真っ当な逸脱者だ。思考だ、哲学だ、考えよ!革新者の矜持。二流三流が大衆におもねるということだ・・・

Luc Ferrari - Music Promenade (1/2) Presque Rien (INA/GRM) (1970) 逸脱せる傍流の!?アヴァンギャルド、リュック・フェラーリ(Luc Ferrari, 1929 – 2005)。自動車会社の縁戚、御曹司でも何でもありません。イタリア系ではありますが。≪パリ国立高等音…

長淵剛『昭和』。悪ブリ、ハスに構えての突っ張った唯一無比のナガブチぶしを堪能。

長渕剛/He・la-He・la 投稿音源ではありません。 変 わ り 果 て た 奴 旨 く 変 わ っ た 奴 ・・・ 以前にもおもしろい番組ということで、NHK・FMの「U-18 ユーガタM塾」を紹介した。金曜日(関西では)の午後4:00~午後5:20まで80分にわたる時間枠で…