2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧
Ives: The Unanswered Question 【けっして名曲ということもないのだけれど、斯くなる焦点定まらぬ不可思議な音楽を日曜作曲家として積極的に発表の機会をつくるでもなく、名声を得ることにこだわるでもなく、営々とつくり続けた、まことに風変わりな作曲家…
J. S. Bach - Sonata for Violin and Clavier in F Minor BWV 1018 (1/2) 「改めて言うまでもなく、グレンは天才でした・・・音楽的にも、個人的にも、彼と接触をもって本当によかったと思います。グレンは素晴らしい人でした。とてつもない精神の持ち主でし…
Elgar: Symphony No. 2 - 1st Mov. (1/2) 4ヶ月ほど前に≪エドワード・エルガー『交響曲第1番、序曲≪南国にて≫(アラッシオ)』。その優れた旋律性と豊かなオーケストレーション≪管弦楽法の点では、しばしばリヒャルト・シュトラウスの様式に匹敵すると云われる…
Jacqueline du Pre - Elgar cello concerto - part 1 (recording with Barbirolli) 「彼女は最期の数ヶ月間のあいだ、ほとんどコミュニケートすることができなかった。彼女が何か言いたそうなときには、何回も何回も訊き返さなければならなかった。それは、…
ここには僕がおり、私がおり、そして、たぶんあなたも・・・。そしてまた、ともに生きる愛すべき生きものたち。 木版画家・清宮質文(せいみや・なおぶみ 1917~1991)。「在る」ことの静謐な悲しみ。 この名前、質文(なおぶみ)は【論語の「質、文に勝てば…
All The Things You Are - 菊池雅章 Masabumi Kikuchi だいぶ前に≪菊地雅章・日野皓正クインテット『カウンターカレント』(2007)。過剰を廃し削ぎ落とした音の少なさの魅力。ポツポツと寡黙に音を紡いでゆく余裕と落ち着きはらったジャズ。日本の!熟成の…
Chopin Cello and Piano Sonata, Maria Kliegel & Bernd Glemser, I ショパンときたらピアノ。嫌になるほど美しくロマンティックでセンチメント、ウットリとさせ、泣かせる・・・まさに○○過ぎる・・・旋律。≪フレデリック・ショパン『ピアノ協奏曲第1番、第…
桂離宮の日本の美を発見したのはドイツの建築家、ブルーノ・タウト(Bruno Julius Florian Taut、1880-1938)だと一般的に認知されている。≪桂離宮と日光東照宮を対比させ、前者に日本の伝統美を見出し、・・・数寄屋造りの中にモダニズム建築に通じる近代性…
Jacqueline du Pre - Schumann cello concerto a minor op.129 - first movement きのうあれほど言ったのに、きょうもまたシューマン(Robert Alexander Schumann, 1810 - 1856)。ついでや~、と口では言いつつ、ココロでは追っているのかも。きょうもネッ…
George Szell conducts Schumann Symphony No.2 in C major Op.61 2mov 投稿音源の方がはるかにいい(私には)のだけれど、ザンネン。 最近、なぜか理由もなくシューマンづいているようだ。自然にそうなっているだけなんだけれど。直近、「ピアノ協奏曲」、…
タンゴの生地、アルゼンチンはブエノスアイレスを最初に訪れたのは、じつに昭和28年(1953)。そして翌年の29年(1954)。次いで31年(1956)。タンゴブームの退潮の時期となる昭和39年、東京オリンピックのこの年(1964)の楽団員…
Cage: "Rozart Mix" 「多くの人たちは、芸術とは理解すべきものだと思っている。でも、それは違う。むしろ芸術とは経験すること」 「ぼくはただ耳を開いて、心は空っぽに、ただしいつでも反応できるようにしておく。ただそれだけだ。するといろんな音が聞こ…
Cesar Franck Prelude, Choral and Fugue http://www.youtube.com/watch?v=JdNNPcctrJY 残念ながら投稿音源のものではありません。 町の図書館で、これは!という曲の収まったCDはあらかた投稿のための鑑賞に借り受けてしまったので、あとは次善の選択とい…
Menuhin plays Saint-Saëns Violin Concerto No. 3 - 3rd mvt 残念ながら投稿音源のものではありません。 10日ほど前に≪サン=サーンス『ピアノ協奏曲全集』(CD2枚組)。「エジプト風」・・・、ドイツ音楽の重厚さ、堅苦しさとはちょいと趣がちがう。≫…
Schumann Piano Concerto in A Minor (1/4); 1st movement; Abbado & Pollini シューマン(Robert Alexander Schumann, 1810 - 1856)の作曲した唯一のピアノ協奏曲「ピアノ協奏曲イ短調」(1845)。35才の作。直近、たてつづけにシューマンを聴いてきてのそ…
John Adams: Violin Concerto (1/5) ネット図書館での検索方法を作曲家名ではなく、もっとアバウトなやり方で検索していたらヒットしたのが、きょうのジョン・アダムス(John Coolidge Adams、1947 - )の『ヴァイオリン協奏曲 Violin Concerto &シェーカー…
Boccherini Cello Sonata in B flat Major G 565 投稿音源のものではありません。 ちょいとひと休み?というより、趣きかえて、きょうは『イタリア・バロックのチェロ名曲集』。もちろんネット図書館で借り受けたもの。あまりに複雑多岐、多様な、何でもあり…
Schumann: Symphony no. 4 in D minor (2/1/1):Berlin Philharmonic & Wilhelm Furtwangler Studio Recording, 1953 別にことわる必要もないのだけれど、指揮者フルトヴェングラーにはなんの思い入れも、称賛も当方持ちあわせておりません。ようするに、巷…
Misha Mengelberg - Live in "Pianolab.Amsterdam In BIMHUIS" 投稿音源のものではありません。 オランダ・アヴァンギャルドフリージャズの一方の立役者(ICPの創設メンバーの一人)、いやダダイスト?のミシャ・メンゲルベルク(Misha Mengelberg, 1935 –…
Schumann's String Quartet no.3 Mov.III - Zehetmair Quartet ロベルト・アレクサンダー・シューマン(Robert Alexander Schumann, 1810 - 1856)は、≪弦楽四重奏曲も作曲したが、後のブラームスのように、どちらかといえばピアノが入った編成でロマン的な…
Ravel, Piano Concerto in G - Mov II: Adagio assai (Martha Argerich, 1990) 最近ヴァイオリン協奏曲の投稿がつづいていた、ということもあるけれど、先日サン=サーンスのピアノ協奏曲を投稿した流れに乗っかって、ネット図書館にてモーリス・ラヴェル(J…
Ian Brighton USBメモリーを携帯せず帰宅してしまった。こういうことは年に数回ある。万事休すだ。手元に投稿のためのストックデータ(たいしたものではなく、ネット検索して得たものなどなど)がない。ということもあり、急場しのぎの予定外のフリージャ…
Carl Ruggles, Sun-Treader 1/2:Michael Tilson Thomas (b. 1944), conductor,Boston Symphony Orchestra. Recorded 1970. ネット図書館で借り受けた本ではあったが、とうとう読みきれずに返却期限が来て未読のまま終わった書物『アメリカ実験音楽は民族音…
Camille Saint Saëns - Piano Concerto no. 1, op 17 (3/4) きのうに引きつづき、きょうのネット図書館で借り受けたアルバムも、導いたのはNHK・FMの放送だった。えらくエキゾチックな旋律のピアノ独奏(5番・第2楽章)を伴う協奏曲が流れていて印象深…
Schumann 2nd Violin Sonata: 1st mov. (1) Gidon Kremer vl., Martha Argerich pf. いつものネット図書館で借り受けた、きょうの投稿アルバムはシューマン(Robert Alexander Schumann, 1810 - 1856)の『ヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ短調 作品105、…
Mendelssohn Violin Concerto, Janine Jansen 1-4 残念ながら庄司 紗矢香のものはなかったので・・・。 一昨日はブラームスのヴァイオリン協奏曲、そして昨日はベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲とくれば、きょうは、誰が言ったか知らないけれど、この二作…
Arabella Steinbacher - Beethoven Violin Concerto, Rondo 【≪ヴァイオリン協奏曲≫はもちろん彼が独奏するために書いたものではないけれども、それでもこの曲と、≪第四ピアノ協奏曲≫と、この二曲は、モーツァルト流の社交音楽としての協奏曲と、ベートーヴ…
Christian Ferras - Brahms Violin Concerto I mvt. (3) 「・・・というのも、ブラームスの音楽は、R・シュトラウスのそれなどと違って、一方で豊かな肉づきの響きを求めながら、内容的にはひどく省察的で内向的で、ともすれば孤独と諦観に安住しようとする…
J. S. Bach - Sonata for Violin and Clavier in C Minor BWV 1017 (1/2) バッハの無伴奏ヴァイオリン曲があまりにも有名で傑作とされ、しばしば演奏されもする(全曲ではないけれど)。それに比し、きょうの『ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ BW…
Shostakovich plays Piano Concerto No 2 II. Andante (1958) 意外や、ショスタコーヴィチ(Dmitrii Dmitrievich Shostakovich, 1906 - 1975)のアルバムを、もちろんすべてネット借受でだけれど、既に4稿投稿しているではないか。以下のごとくだ。 http://b…