yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

チャールズ・アイヴズ 『100ANIVERSARY』(1974)。ともかく風変わりな曲想と響きと展開に頭のなかを?マークが経巡ることでしょう。そういう意味では、ありえなかった音楽、その斬新の試み。

Ives: The Unanswered Question 【けっして名曲ということもないのだけれど、斯くなる焦点定まらぬ不可思議な音楽を日曜作曲家として積極的に発表の機会をつくるでもなく、名声を得ることにこだわるでもなく、営々とつくり続けた、まことに風変わりな作曲家…

バッハ: ヴァイオリンとクラヴィーアのためのソナタ(全6曲)、ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ(チェロ・ソナタ)(全3曲)。グールドのバッハ。これでいいのだ。

J. S. Bach - Sonata for Violin and Clavier in F Minor BWV 1018 (1/2) 「改めて言うまでもなく、グレンは天才でした・・・音楽的にも、個人的にも、彼と接触をもって本当によかったと思います。グレンは素晴らしい人でした。とてつもない精神の持ち主でし…

エルガー『交響曲第2番、序曲「フロワッサール」』。≪リヒャルト・シュトラウスの様式に匹敵すると云われるている。≫その壮麗なオーケストレーションは味わうに足ると言って擱こうか。

Elgar: Symphony No. 2 - 1st Mov. (1/2) 4ヶ月ほど前に≪エドワード・エルガー『交響曲第1番、序曲≪南国にて≫(アラッシオ)』。その優れた旋律性と豊かなオーケストレーション≪管弦楽法の点では、しばしばリヒャルト・シュトラウスの様式に匹敵すると云われる…

『伝説のチェリスト・ジャクリーヌ・デュ・プレ』。エルガー「チェロ協奏曲ホ短調op.85」ほか。弱冠20才。これは演奏している、チェロを弾いているなどといった次元を超えている。

Jacqueline du Pre - Elgar cello concerto - part 1 (recording with Barbirolli) 「彼女は最期の数ヶ月間のあいだ、ほとんどコミュニケートすることができなかった。彼女が何か言いたそうなときには、何回も何回も訊き返さなければならなかった。それは、…

木版画家・清宮質文(せいみや・なおぶみ)。ここには僕がおり、私がおり、そして、たぶんあなたも・・・。そしてまた、ともに生きる愛すべき生きものたち。

ここには僕がおり、私がおり、そして、たぶんあなたも・・・。そしてまた、ともに生きる愛すべき生きものたち。 木版画家・清宮質文(せいみや・なおぶみ 1917~1991)。「在る」ことの静謐な悲しみ。 この名前、質文(なおぶみ)は【論語の「質、文に勝てば…

菊地雅章『ピアノ・ソロ ATTACHED』』(1989)。内面の歌をとことん寡黙にぽつぽつと唸り声とともに歌い上げるこの奇異さは特筆のソロピアノアルバム

All The Things You Are - 菊池雅章 Masabumi Kikuchi だいぶ前に≪菊地雅章・日野皓正クインテット『カウンターカレント』(2007)。過剰を廃し削ぎ落とした音の少なさの魅力。ポツポツと寡黙に音を紡いでゆく余裕と落ち着きはらったジャズ。日本の!熟成の…

ショパン『チェロソナタト短調Op.65』。え!ショパン?ショパンのチェロ?。やはりどこまでいってもショパンですといったところか。いい曲です。

Chopin Cello and Piano Sonata, Maria Kliegel & Bernd Glemser, I ショパンときたらピアノ。嫌になるほど美しくロマンティックでセンチメント、ウットリとさせ、泣かせる・・・まさに○○過ぎる・・・旋律。≪フレデリック・ショパン『ピアノ協奏曲第1番、第…

井上章一『つくられた桂離宮神話』。日本美発見者ブルーノ・タウトと桂離宮。モダニズム動向と桂離宮。毎度の眉ツバ的な紋切、常套日本文化論と桂離宮・・・。

桂離宮の日本の美を発見したのはドイツの建築家、ブルーノ・タウト(Bruno Julius Florian Taut、1880-1938)だと一般的に認知されている。≪桂離宮と日光東照宮を対比させ、前者に日本の伝統美を見出し、・・・数寄屋造りの中にモダニズム建築に通じる近代性…

ロベルト・シューマン『ヴァイオリン&チェロ協奏曲ほか』。その詩情とともにロマンの芳香に聴き痴れると言ってもいいくらいの見事な旋律性で魅せる「チェロ協奏曲」ほか。

Jacqueline du Pre - Schumann cello concerto a minor op.129 - first movement きのうあれほど言ったのに、きょうもまたシューマン(Robert Alexander Schumann, 1810 - 1856)。ついでや~、と口では言いつつ、ココロでは追っているのかも。きょうもネッ…

ロベルト・シューマン『交響曲第2&3番』。まず端的に、私の好み、評価は「交響曲第2番」を良しとする。

George Szell conducts Schumann Symphony No.2 in C major Op.61 2mov 投稿音源の方がはるかにいい(私には)のだけれど、ザンネン。 最近、なぜか理由もなくシューマンづいているようだ。自然にそうなっているだけなんだけれど。直近、「ピアノ協奏曲」、…

藤沢嵐子『タンゴの本―ブエノスアイレス~東京』(中南米音楽刊)。戦後手探りで、何もないところからタンゴへ身を投じた本格の名タンゴ歌手・藤沢嵐子の情熱。

タンゴの生地、アルゼンチンはブエノスアイレスを最初に訪れたのは、じつに昭和28年(1953)。そして翌年の29年(1954)。次いで31年(1956)。タンゴブームの退潮の時期となる昭和39年、東京オリンピックのこの年(1964)の楽団員…

インゴ・メッツマッハー『新しい音を恐れるな―― 現代音楽、複数の肖像』(春秋社)。未だにこう言いつづけなければならないのも難儀なことと思うのだけれど。

Cage: "Rozart Mix" 「多くの人たちは、芸術とは理解すべきものだと思っている。でも、それは違う。むしろ芸術とは経験すること」 「ぼくはただ耳を開いて、心は空っぽに、ただしいつでも反応できるようにしておく。ただそれだけだ。するといろんな音が聞こ…

セザール・フランク『プレリュード,コラールとフーガ』、フランツ・リスト『スペイン狂詩曲 ほか』。

Cesar Franck Prelude, Choral and Fugue http://www.youtube.com/watch?v=JdNNPcctrJY 残念ながら投稿音源のものではありません。 町の図書館で、これは!という曲の収まったCDはあらかた投稿のための鑑賞に借り受けてしまったので、あとは次善の選択とい…

パガニーニ、サン=サーンス『ヴァイオリン協奏曲』。ヴァイオリンを秀麗に歌い上げるサンサーンスの名曲。

Menuhin plays Saint-Saëns Violin Concerto No. 3 - 3rd mvt 残念ながら投稿音源のものではありません。 10日ほど前に≪サン=サーンス『ピアノ協奏曲全集』(CD2枚組)。「エジプト風」・・・、ドイツ音楽の重厚さ、堅苦しさとはちょいと趣がちがう。≫…

シューマン、シェーンベルク『ピアノ協奏曲』。男前の相貌をおびて聴こえてくるのだ。そうです、整いすぎた面立ちをもった<曲>のように・・・。男前ぶりが気になるんだよね。

Schumann Piano Concerto in A Minor (1/4); 1st movement; Abbado & Pollini シューマン(Robert Alexander Schumann, 1810 - 1856)の作曲した唯一のピアノ協奏曲「ピアノ協奏曲イ短調」(1845)。35才の作。直近、たてつづけにシューマンを聴いてきてのそ…

ジョン・アダムス『ヴァイオリン協奏曲&シェーカー・ループス』。はたして60~70年代のトレンドとしてのミニマリズムも、最近はどうなんでしょうか。

John Adams: Violin Concerto (1/5) ネット図書館での検索方法を作曲家名ではなく、もっとアバウトなやり方で検索していたらヒットしたのが、きょうのジョン・アダムス(John Coolidge Adams、1947 - )の『ヴァイオリン協奏曲 Violin Concerto &シェーカー…

『イタリア・バロックのチェロ名曲集』。バロック・チェロの穏やかな音色を子守唄として、きょうはちょいとひと休み。

Boccherini Cello Sonata in B flat Major G 565 投稿音源のものではありません。 ちょいとひと休み?というより、趣きかえて、きょうは『イタリア・バロックのチェロ名曲集』。もちろんネット図書館で借り受けたもの。あまりに複雑多岐、多様な、何でもあり…

シューマン『交響曲第4番ニ短調Op.120ほか』。陰影みごとに掘り込まれた溢れる情感に、在ることの哀しみをうたう美しい旋律。<純>、一途、ロマンこそをシューマンに聴くべきなのだろうか。

Schumann: Symphony no. 4 in D minor (2/1/1):Berlin Philharmonic & Wilhelm Furtwangler Studio Recording, 1953 別にことわる必要もないのだけれど、指揮者フルトヴェングラーにはなんの思い入れも、称賛も当方持ちあわせておりません。ようするに、巷…

ミシャ・メンゲルベルク 『PECH ONDERWEG』(BV Haast・1979)。クソマジメは自由な精神にとっては最大の落とし穴だ。マジメ!に遊び顰蹙にダダするスタンス。

Misha Mengelberg - Live in "Pianolab.Amsterdam In BIMHUIS" 投稿音源のものではありません。 オランダ・アヴァンギャルドフリージャズの一方の立役者(ICPの創設メンバーの一人)、いやダダイスト?のミシャ・メンゲルベルク(Misha Mengelberg, 1935 –…

ロベルト・シューマン『弦楽四重奏曲第1番・第3番』。ロマンの漲った精神、脱俗の高潔な美しさ・・・。

Schumann's String Quartet no.3 Mov.III - Zehetmair Quartet ロベルト・アレクサンダー・シューマン(Robert Alexander Schumann, 1810 - 1856)は、≪弦楽四重奏曲も作曲したが、後のブラームスのように、どちらかといえばピアノが入った編成でロマン的な…

モーリス・ラヴェル『ピアノ協奏曲ほか』。ドイツ派とはずいぶんと違った音楽世界であることよ・・・。

Ravel, Piano Concerto in G - Mov II: Adagio assai (Martha Argerich, 1990) 最近ヴァイオリン協奏曲の投稿がつづいていた、ということもあるけれど、先日サン=サーンスのピアノ協奏曲を投稿した流れに乗っかって、ネット図書館にてモーリス・ラヴェル(J…

イアン・ブライトン『Marsh Gas』(BEAD 3・1977)。湖面に立ち上り漂う朦朧ガスの定かならない幽玄を思わす音の世界、「冷え寂び」、ウェーベルンのフリージャズ・ヴァージョン!?。?。

Ian Brighton USBメモリーを携帯せず帰宅してしまった。こういうことは年に数回ある。万事休すだ。手元に投稿のためのストックデータ(たいしたものではなく、ネット検索して得たものなどなど)がない。ということもあり、急場しのぎの予定外のフリージャ…

カール・ラッグルズ、アイヴズ、ピストン。米国(東部)の現代音楽もけっこうおもしろい。

Carl Ruggles, Sun-Treader 1/2:Michael Tilson Thomas (b. 1944), conductor,Boston Symphony Orchestra. Recorded 1970. ネット図書館で借り受けた本ではあったが、とうとう読みきれずに返却期限が来て未読のまま終わった書物『アメリカ実験音楽は民族音…

サン=サーンス『ピアノ協奏曲全集』(CD2枚組)。「エジプト風」・・・、ドイツ音楽の重厚さ、堅苦しさとはちょいと趣がちがう。

Camille Saint Saëns - Piano Concerto no. 1, op 17 (3/4) きのうに引きつづき、きょうのネット図書館で借り受けたアルバムも、導いたのはNHK・FMの放送だった。えらくエキゾチックな旋律のピアノ独奏(5番・第2楽章)を伴う協奏曲が流れていて印象深…

シューマン『ヴァイオリン・ソナタ第1番イ短調作品105、第2番ニ短調作品121』。ヴァイオリンとピアノのなんともいえぬ悦楽の対話。あ~。嘆息をもって聴くのみ・・・。

Schumann 2nd Violin Sonata: 1st mov. (1) Gidon Kremer vl., Martha Argerich pf. いつものネット図書館で借り受けた、きょうの投稿アルバムはシューマン(Robert Alexander Schumann, 1810 - 1856)の『ヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ短調 作品105、…

メンデルスゾーン,チャイコフスキー『ヴァイオリン協奏曲』。この三日で<三大ヴァイオリン協奏曲>を堪能。

Mendelssohn Violin Concerto, Janine Jansen 1-4 残念ながら庄司 紗矢香のものはなかったので・・・。 一昨日はブラームスのヴァイオリン協奏曲、そして昨日はベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲とくれば、きょうは、誰が言ったか知らないけれど、この二作…

ベートーヴェン 『ヴァイオリン協奏曲』。ブラームスのそれとおなじく唯一の作品。・・・けれど、私の好みは昨日の<お~ブラームス>だった。

Arabella Steinbacher - Beethoven Violin Concerto, Rondo 【≪ヴァイオリン協奏曲≫はもちろん彼が独奏するために書いたものではないけれども、それでもこの曲と、≪第四ピアノ協奏曲≫と、この二曲は、モーツァルト流の社交音楽としての協奏曲と、ベートーヴ…

ブラームス『ヴァイオリン協奏曲、ヴァイオリン・ソナタ 第1番』。圧倒的な『ヴァイオリン協奏曲』だ。お~ブラームス!。

Christian Ferras - Brahms Violin Concerto I mvt. (3) 「・・・というのも、ブラームスの音楽は、R・シュトラウスのそれなどと違って、一方で豊かな肉づきの響きを求めながら、内容的にはひどく省察的で内向的で、ともすれば孤独と諦観に安住しようとする…

J・S・バッハ『ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集』。悲嘆とともに突き上げてくる在ることの苦悩と悲しみ、ハープシコードに支えられ悲愁のうちに奏でられるヴァイオリンは殊のほか清澄で美しい。

J. S. Bach - Sonata for Violin and Clavier in C Minor BWV 1017 (1/2) バッハの無伴奏ヴァイオリン曲があまりにも有名で傑作とされ、しばしば演奏されもする(全曲ではないけれど)。それに比し、きょうの『ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ BW…

ドミートリイ・ショスタコーヴィチ『協奏曲全集』(3枚組)。しかし、実際のところ、本当のところ、この作曲家ドミトリー・ショスタコーヴィチとは「一体どうなのよ・・・」。

Shostakovich plays Piano Concerto No 2 II. Andante (1958) 意外や、ショスタコーヴィチ(Dmitrii Dmitrievich Shostakovich, 1906 - 1975)のアルバムを、もちろんすべてネット借受でだけれど、既に4稿投稿しているではないか。以下のごとくだ。 http://b…