yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ゲルト・ツァハー 『オルガン名演集』。地響きあげ天地轟きわたるパイプオルガン。その壮大を試みた現代作曲家たちのオルガン作品集。

Mauricio Kagel : Phantasie für Orgel mit Obbligati {2/2} 投稿音源のものではありません。 2年ほど前に≪NHK・FM(ベストオブクラシック)でのナジ・ハキムのパイプオルガンによる即興演奏にドキモぬかれる。≫と投稿した地響きあげ天地轟きわたるパ…

キャシー・バーベリアン『magnifiCathy 華麗なるキャシー・バーベリアンの世界』。<声>、<歌>の拡張の果敢。現代音楽のよきパートナー、その魁?。

Cathy Berberian – Summertime 一昨日≪ケージ、ベリオほか『エレクトロニク・ミュージック』(1965)。比較的初期の電子音楽。みずみずしいまでの人間味あふれたノイズの世界が聴ける。≫とタイトルし投稿したのだけれど、そのなか、ベリオの特異な女声パフォ…

エドガー・ヴァレーズ『作品集(Deserts 砂漠ほか)』。このマッシヴで力みなぎるエネルギッシュな音響は、まことに雄々しい。反主流、時代潮流に抗う剛毅な精神を響かせて壮快この上ない。

Edgar Varese - Integrales (1924): Pierre Boulez cond, BBC SYMPHONY ORCHESTRA なんと、孤高の音響の革新者ともいえるエドガー・ヴァレーズを≪現代音響革新の先導者、サイレンが楽音に鳴るエドガー・ヴァレーズ(1883-1965)『The Varese Album』2枚組≫…

ケージ、ベリオほか『エレクトロニク・ミュージック』(1965)。比較的初期の電子音楽。みずみずしいまでの人間味あふれたノイズの世界が聴ける。

Luciano Berio: Visage, per nastro magnetico e voce (1961) Terza parte 拙ブログに名を冠した書庫をもつジョン・ケージ、ルチャーノ・ベリオ、そして米国での活動を主とするトルコ出身の作曲家イルハン・ミマールオール(İlhan Mimaroğlu、1926 - )とい…

宮間利之とニューハード+佐藤允彦(作・編曲)『天秤座の詩』(Rec.1970)。今更ながら佐藤允彦の先鋭なコンセプトの先進性、そのセンシビリティに感じ入る。現代音楽への目配せの確かさをも感じさせる。

Manteca - Newherd with Kazumi watanabe 98.11.21 投稿音源のものではありません。 部分的ながらグラフィックスコアーを導入してのビッグバンド・コレクティヴインプロヴィゼーションの果敢。そしてランダムな集団即興による最大音量に登りつめるマッシヴな…

ヘンデル、バッハ、ヴィヴァルディ『オーボエ・ソナタ』。華麗な装飾音が憂愁を奏で響きわたる。

"Oboe Concerto No.3 in G minor HWV287" Handel - All movement 投稿音源のものではありません。 ヘンデルは自ずからなるメロディーメーカーではないか。その美しい旋律に出会うたびにそう思う。で、きょうは、そのゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(Georg…

先日の新聞記事より。美とは?

先日の新聞記事より。 「優れた画家が、美を描いたことはない。優れた詩人が、美を歌ったことはない。それは描くものではなく、歌い得るものでもない。美とは、それを観た者の発見である。創作である」(『鎌倉文士骨董奇譚』) という青山二郎のことばが引…

ヨハネス・オケゲム『世俗音楽全集』(CD2枚組み)。ほとんどの曲調が素朴純朴というより、起伏の乏しいまどろっこしさが気になって仕方がなかった。何聴いても似たような印象で終始するのだった。

Ockeghem - D'un autre amer mon cuer s'abesseroit ヨハネス・オケゲム(Johannes Ockeghem, 1410頃 - 1497)。オケゲム?。たぶん、私の長い音楽鑑賞歴のなか、ラジオ放送等で幾度と耳にしているはずだけれど、関心がない馬耳には素通りだっただろう。およ…

アンソニー・ブラクストン『Recital Paris 71』(1971)。<CIRCLE>でヨーロッパ・パリを熱狂?させた、燃えるブラクストンのソロパフォーマンス。なんと驚きのピアノソロのオマケ?付き

Circle Quartet - Quartet Piece no. III:Anthony Braxton - Clarinet, Clarinet Contrabass, Alto Saxophone, Soprano Saxophone,Barry Altschul - Percussion, Drums, Marimba,Chick Corea - Percussion, Piano, Marimba, Vibraphone,Dave Holland - Bass…

久しぶりに電子音楽。Guy Reibelほか。紅一点のBeatriz Ferreyraが精細放っていた。

8 ÉTUDES SCHAEFFERIENNES 投稿音源のものではありません。 久しぶりに電子音楽。いわゆるミュージック・コンクレート(テープ音楽)。だいぶまえに≪Guy Reibel 『Suite Pour Edgar Poe』ほか。ミュージックコンクレートの創始者ピエール・シェフェールのいわ…

ハイドン『フルート協奏曲二短調』。弟のミヒャエル・ハイドンのものは華麗、伸びやか。ココロ浮き立ち愉しくなる曲だ。気分は良好。

JOSEPH HAYDN (1732 ~ 1809). LONDON TRIO No. 1 in C. Hob. IV 1. 投稿記事のものではありません。 どうしてこのアルバムなの?と聞かれても、ただたんにハイドンだからという以外の理由はない。多少はハイドンを聴かなくちゃという程度の選択でしかない。…

岸洋子『全曲集』。いっけん冷たそうな雰囲気が魅力なのだけれど。しかし、けっして暗くはないのだ。しっとりと包み込むようなそのみごとな歌唱・・・。

夜明けのうたTHE Dawn/岸 洋子 東北というと一般に、何か暗い印象を与えるようですが、酒田の人たちは、のんきで明るいのです。 はや、2年半も経っているのか。≪”我がときめき”のシャンソン歌手・岸洋子『希望』。≫と投稿したのは。好きな歌手のひとりだ。難…

ヨーゼフ・ハイドン『交響曲全集』。第90番から98番までの巻きを鑑賞。≪104曲+数曲≫!冗談でしょうと・・・何がそうまでさせたのか。

Haydn: Symphony No.90 - Gardiner/RCO(2010Live) 以前記事投稿したさい、少しはハイドンを聴こうと云ったこともあり、なぜかわが町の図書館に所蔵されている全CD33枚もの『ハイドン:交響曲全集』の内の第90番から98番までが収録されている「第8巻…

エドヴァルド・グリーグ『ヴァイオリン・ソナタ全集』。愛すべき親しみやすい旋律と清新の意気漲り、生き生きとした躍動感。民族派・グリーグの面目躍如といった曲趣だ。

Grieg Sonata No2 for violin and piano (g minor) (1 movement) 新聞でノルウェーの民族楽器ハーディングフェーレ(Hardingfele)(別称、ハルダンゲル・フィドル、ハルダンゲル・ヴァイオリン、ハリングフェーレ)の音色に魅せられ、ヴァイオリンからその…

ジャズ・ヴァイオリニスト、ルロイ・ジェンキンスのRevolutionary Ensemble 『Vietnam』(1972)。今に至るまでついぞ?。

Violinist Leroy Jenkins at Dewey Redman Memorial 2/04/07 投稿音源のものではありません ジャズ・ヴァイオリニスト、ルロイ・ジェンキンスLeroy Jenkins (1932 – 2007)の『Revolutionary Ensemble – Vietnam』(1972)。このレコードはタイトルから察する…

橋本國彦『舞~橋本國彦歌曲集』。戦時下のモダニスト!?ね~。

橋本国彦 「舞」 齊藤 恵 Megumi SAITO "MAI" 投稿音源のものではありません。 戦後生まれの団塊世代の学生にとっても、未だ政治、文学思想に、戦争協力、翼賛、思想転向などの知識人論争が影を落としていた。戦後民主主義体制、思想の新たな構築、反体制運…

ヨハン・セバスチャン・バッハ『世俗カンタータ集』。いついかなる時も、羽目をはずし無礼講をすることはない。世俗というも品性は、品格はやはりバッハです。

Bach, J.S._Peasants-cantata / Bauern-kantate_BWV 212-20 今日は大安吉日の土曜日。それに春の日和に恵まれる好時節。ということで、あんのじょう若人二人の船出に立ち会うこととなり、まことに疲れました(飲酒の所為もありますが)。こんな時ぐらいブログ…

アート・アンサンブル・オブ・シカゴ『チ・コンゴ Chi – Congo』(1973)。黒いパッションと<遊び>ということです。

Art Ensemble of Chicago - Old Time Religion 投稿音源のものではありません。 わが音楽ブログは最近の飛躍的な充実ぶり顕著な動画音源に頼っているところがあるせいか、投稿アルバムに関係する紹介動画音源が見当たらないと、とたんに意気萎えてしまう。言…

リタイア・団塊親父心すべし。<結論のない話>

以下は新聞コラムよりの引用丸写し。筆者が誰だかわかりません。まったく良く書けている。まさにリタイア・団塊親父心すべし。 【<結論のない話> 「かみさんとけんか?」 「くだらない話をするから、結論は何だってどなったんだ」 「そりゃ駄目。ぐだぐだ話す…

小林孝亘(たかのぶ)。何か哀しい静謐さ。はじめてその名を知りました。

今朝の新聞記事で目を惹いた小林孝亘(たかのぶ)なる画家の作品2点。何か哀しい静謐さ。はじめてその名を知りました。 http://www.mangost.gr.jp/kobayashi/ 小林孝亘(たかのぶ)ウェヴサイト

『御詠歌<弘法大師と四国の札所・四国八十八ヶ所>』。ユニゾンで歌いあわされる仏の教え。澄みきった鈴(持鈴)と鉦の音が寂しくココロに沁みてくる。

平安仏教の響き 三宝和讃 御詠歌 「遍照」 あなうれし 行くも帰るもとどまるも われは大師とふたりづれなり 和讃「修行和讃」 有難や高野の山の岩陰に大師のみ跡を慕わんと諸国修行の旅の空 遙々海山辿り来て杖を力に野に山に 雨の降る日も風の夜も いとわず…

ジョン・チカイ+イレーヌ・シュヴァイツァークァルテット『Willi The Pig : Live At The Willisau Jazz Festival』(1976)。

せめて女セシル・テイラーとワタシが勝手に認知しているスイスのフリー系ジャズピアニスト、イレーヌ・シュヴァイツァーIrene Schweizer(1941-)の紹介動画音源があれば投稿の甲斐もあるというものなのだけれど。5ヶ月ほどまえにも≪イレーヌ・シュヴァイツ…

ジョージ・クラムほか『弦楽四重奏曲』。クラムのイマジネイティブな冥い叫びの響きをもったエレクトリック弦楽四重奏作品。デ・レーウの微細な音の移ろいを主情とする趣きの作品ほか。

Ton de Leeuw - Danses sacrées for piano and chamber ensemble 1 (1989-90) 投稿音源のものではありません。 今日取り上げるレコードには3人の現代の作曲家の作品が収録されている。そのうちA面を独り占めしているアメリカの作曲家、ジョージ・クラム(G…

『ヤーノシュ・シュタルケルの芸術』。バッハ無伴奏チェロ組曲全6曲とゾルターン・コダーイの無伴奏チェロ曲。

Janos Starker - Bach Cello Suite 3 I. Prelude チェリストのヤーノシュ・シュタルケル(János Starker, 1924 - )を目当てに町の図書館より借り受けてきたというわけではない。ゾルターン・コダーイ(Kodály Zoltán, 1882 - 1967)の無伴奏チェロ曲を聴き…

アンソニー・ブラクストン『3 Compositions Of New Jazz』(Delmark Records・1968)。

Anthony Braxton - Comp. 23 H 投稿音源のものではありません べつに自慢する気などさらさらないのですが(蒐集所蔵を自慢してもしょうがない)、きょう投稿するアンソニー・ブラクストンAnthony Braxton (1945-)のデビューアルバム、そのオリジナルジャケ…

トマス・ルイス・デ・ビクトリア『ミサ・おお、何と栄光に満ちた王国なのか』ほか。それにしてもアカペラ無伴奏のポリフォニックな合唱の何と敬虔な響きだこと。400年前!?。

TOMÁS LUIS DE VICTORIA: Misa "Ave maris stella". "Agnus Dei" 何だこれは?とわが町の図書館の所蔵棚から手にしたアルバム。市民の寄贈のものなのだろうか。アカペラの宗教合唱曲だ。モンテヴェルディの『聖母マリアの夕べの祈り(晩課)』の合唱の美しさに…

ハイドンほか『トランペット協奏曲』。ココロは、バロック音楽のトランペットの音色とともにストレートに青く澄み切っています。

Alison Balsom Haydn Trumpet Concerto E flat Major Alison Balsom 投稿音源のものではありません。 その≪きらびやかな音色が好まれ≫トランペット協奏曲が数多く作曲されたのはバロック時代なのだそうだ。たしかに聴けば聴くほどそう思う。ネット図書館で借…

細野晴臣『COCHIN MOON (コチンの月)』(1978)。エスニックな土臭さとエレクトロニクスサウンドがほど良くブレンドされ、これこそがイエロー・(マジック)・サウンドと言いたくなる。

Hosono Haruomi "Madam Consul General Of Madras" 1978 YMO、Yellow Magic Orchestra (イエロー・マジック・オーケストラ)というグループが凄い勢いらしいと噂で知ってはいたが、こちとらはフリージャズと現代音楽、それにチョッピリでしかないけれどヨ…

スティーヴ・レイシー 『The Wire』(1977)。わが感性に了解、フィットする余情の世界を最高度に融和的にコレクティヴ・パフォーマンスしており見事。70年代中期のピークをなす一枚。

Steve Lacy Sextet - The Wire (1975) 【S・レイシーは75年6月の来日時に、全部で7回のコンサートを行い、4枚分のレコーディングを行った。その4枚分のレコーディングの内3枚は既に発売され、残る最後がSextet編成によるこの「The Wire」である。既…

松岡正剛『連塾・方法日本・Ⅰ<神仏たちの秘密>』。主題としての「日本」ではなく(情報編集)の「方法(としての)日本」。

ネット図書館で借りて、やっとこさ(延長貸し出しのうえ、ひと月かかって!)読み終えました。読み終わったころには、頭はなんだったかを忘れるようなトンデモナイ読書です。ということでの投稿なのだけれど・・・。まあ、ここ最近の「ニンポン」している、…