yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

トマス・ルイス・デ・ビクトリア『ミサ・おお、何と栄光に満ちた王国なのか』ほか。それにしてもアカペラ無伴奏のポリフォニックな合唱の何と敬虔な響きだこと。400年前!?。

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TOMÁS LUIS DE VICTORIA: Misa "Ave maris stella". "Agnus Dei"

           


イメージ 2何だこれは?とわが町の図書館の所蔵棚から手にしたアルバム。市民の寄贈のものなのだろうか。アカペラの宗教合唱曲だ。モンテヴェルディ『聖母マリアの夕べの祈り(晩課)』の合唱の美しさに感じ入って≪『モンテベルディ合唱団創立30周年記念演奏会』。その濁りのないうつくしいハーモニーとアンサンブル。人間の声ってこんなに美しく合唱造形出来るのだ。≫と先日投稿した、その勢いでの鑑賞だ。≪聖職者として一生独身を貫き、宗教曲だけを作曲し続けた≫その≪トマス・ルイス・デ・ビクトリア(Tomás Luis de Victoria, 1548 - 1611)は黄金世紀スペインの生んだルネサンス音楽最大の作曲家の一人。16世紀スペインの作曲家では最も有名であり、多くの人からパレストリーナに次ぐポリフォニックな教会音楽の大家と見なされてる。・・・ビクトリアは対抗改革期のスペインで最も重要な作曲家であり、後期ルネサンス においては最もすぐれた宗教音楽の作曲家である。ビクトリアの作品は20世紀に復活を遂げ、近年たくさんの録音が制作されている。≫(WIKI)

ええ?そうなの。はじめて知りました。
それにしてもアカペラ無伴奏のポリフォニックな合唱の何と敬虔な響きだこと。祈りの声だからか?
この人間の声の清々しい聖なる響き。先のモンテヴェルディ聖母マリアの夕べの祈り(晩課)』の記事でも述べたけれど、

【おお~、なんたる絢爛華麗。神の威光ここに極まれりと、尖塔に響きわたる荘厳重厚。これが我が安土桃山時代から徳川・江戸時代初期にかけての同時代に書かれた作品であることに、まず驚くことであった。イタリアはクラウディオ・ジョヴァンニ・アントニオ・モンテヴェルディ(Claudio Giovanni Antonio Monteverdi, 1567 - 1643)の『聖母マリアの夕べの祈り(晩課)』。1610年の作。絢爛華麗もあるけれど、この圧倒的なまでの劇的迫力。このゆるぎのなさ。見事でございますデス。ところでこのモンテヴェルディが活躍していたイタリアはローマに≪ローマ教皇グレゴリウス13世に謁見(えっけん)≫を賜ったとして知られる天正遣欧少年使節(てんしょうけんおうしょうねんしせつ)団が訪れているのだ。ときは1582年(天正10年)出航。1590年(天正18年)長崎に帰港とある。かの地に斯くなる絢爛華麗な神の栄光がポリフォニックに天上を響きわたっていたのだろう。その使節の目的の一つには≪日本人にヨーロッパのキリスト教世界を見聞・体験させ、帰国後にその栄光、偉大さを少年達自ら語らせること・・・≫(WIKI)とあったそうだ。まさに<神の栄光、偉大>がここモンテヴェルディの響きにあると言いたくもなる。】

まさに、今日のトマス・ルイス・デ・ビクトリアもこれとほぼ同じ時代の宗教作曲家なのだった。400年前!?。この崇高なまでのポリフォニックな響きを前に・・・。





トマス・ルイス・デ・ビクトリア Tomás Luis de Victoria『Ave maris stella - O quam gloriosum』

モテット「おお、何と栄光に満ちた王国なのかMotet O quam gloriosum」

ミサ「おお、何と栄光に満ちた王国なのかMissa o quam gloriosum」
2. Kyrie
3. Gloria
4. Credo
5. Sanctus
6. Agnus Dei

ミサ「めでたし、海の星よMissa ave maris stella」
7. Kyrie
8. Gloria
9. Credo
10. Sanctus
11. Agnus Dei