yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

望月 京(もちづき みさと)。ユーモアと緻密にして大胆。はっきり言ってこれ以上におもしろく、期待を持たせる同世代の男性作曲家をすぐには思いだせない。

Misato Mochizuki - Si bleu, si calme (Part 1) 「・・・現代芸術は必ずしも万人にとってわかりやすい表現を目指す必要はないが、作者が自らの行為に自覚的でなければ、なにものも表現され得ない。・・・表現する内容と技術が結びつき、世界が作者独自の方…

カイヤ・サーリアホ「…煙の中へ」。神秘的なまでの音色の多彩さ、余韻の深さに魅かれて聴き入った。NHK・FMの「現代の音楽」で聴く。

Saariaho: "...a la fumee" 2/3 きのうの日曜日、NHK・FMの定時番組の「現代の音楽」で、フィンランドの女性作曲家カイヤ・サーリアホ(Kaija Saariaho, 1952 - )の曲が流されていた。3年ほど前≪フィンランドの女性作曲家、カイヤ・サーリアホ『サー…

バッハ『フランス組曲・フランス風序曲』VOL.2。バッハが凄いのか、グールドのピアノが凄いのか。それを聴くココロはグールドの左手に導かれバッハしているのだと言いたくなる。

J. S. Bach Overture in the French Style BWV 831 Glenn Gould (record 1959) 先週の火曜日≪シモーヌ・ディナースタインのバッハ。演奏歴に、近所の演奏会?!。なにそれ・・・。興味そそられた。≫とタイトルして投稿したさい、その記事に貼り付けた動画音…

カール・ニールセン『交響曲第4番作品29《不滅(消し難いもの)》』。どちらかといえば都会的スマートさ感じさせるその響きの圧倒的な厚みをもったオーケストレーションに魅了されはするけれど。

Carl Nielsen: Symphony No. 4"The Inextinguishable" - IV. Allegro 生年は、おなじ北欧はフィンランドの音楽史的大作曲家ジャン・シベリウスと同年の1865年。このシベリウスに比べ、いささか知名度で劣るデンマークの作曲家カール・ニールセン(Carl A…

『シュニトケ:合奏協奏曲第1番|ロディオン・シチェドリン編曲、ビゼー:カルメン組曲』。【巧みさと匠、その≪多様式主義≫に感性の迸りと彫琢、高い精神性を聴く】

Alfred Schnittke: Concerto Grosso n.1 (1976/1977) 昨日投稿した≪ロディオン・シチェドリン、ルノー・ガニュー『チェロと管弦楽のための協奏曲、チェロと管弦楽のためのトリプティック』。≫と同日にネット図書館で借り受けたうちの一枚(同時に借りれるの…

ロディオン・シチェドリン、ルノー・ガニュー『チェロと管弦楽のための協奏曲、チェロと管弦楽のためのトリプティック』。

Renaud Gagneux Requiem. 「ロシアの偉大な詩人ボリス・パステルナークは、自分が聞いた生涯最高の音は静寂だといったことがある。音楽には静寂を作り出せる可能性がある。それは単に脈動する音ではない。静寂は、色彩、倍音、抑揚、メロディー、ハーモニー…

【探すべきものは、「答え」ではない。この震災から「問われているもの」は何かということだ。】(養老孟司)

【震災は「問題」ではなく、自然が出した「答え」である】 【「答え」はいつも目の前にある 見えていないのは「問い」の方だ】 安直なことでありますが、ネットで、どちらかといえば原発推進、いやそれは言いすぎかもしれないが、積極的な反対論者ではない著…

シモーヌ・ディナースタインのバッハ。演奏歴に、近所の演奏会?!。なにそれ・・・。興味そそられた。

Simone Dinnerstein - Michael Lawrence Films Bach Project 音楽情報に疎く(音楽は○度のメシより好きと言ってもいいくらいだけれど、音楽雑誌などはまったく読まない。カネがもったいないということもありますが。)、したがって知らないことに出くわすのは…

ベートヴェン『交響曲第4番』ってこんなに名曲だったのか?。カルロス・クライバーの自信に満ちた熱気と気迫。まったく凄いですデス。

Beethoven Sinfonia 4 I mov Kleiber (frag) 投稿アルバム音源ではありません。 これはすごいベートヴェンです。まったく感嘆のほかない。オドロキやした・・・。3ヶ月ほどまえに≪歯切れのいいハツラツとした切れ味するどい緊張感のあるカルロス・クライバ…

ハンス・ライヘル 『Wichlinghauser blues』(FMP 0150・1973)。楽器・ギターの響き、音の創造革新、破壊の試みの過激志向、遊(すさ)び。けれど、個(我)への心残りが・・・。

Avantlore・Vain Yookts・Donnerkuhle / Hans Reichel 投稿音源のものではありません アヴァンギャルドではあるけれど、音へのこだわりを一義とするということを、その特徴とするアーティストと括れるのだろうか。フリージャズ畑のアヴァンギャルドなギター…

鉄腕アトムは小型原子炉を内蔵した科学の子だったのか。

Tetsuwan Atom (鉄腕アトム) opening (1963) 空を越えて ラララ 星のかなた ゆくぞ アトム ジェットの限り こころやさし ラララ 科学の子 十万馬力だ 鉄腕アトム 耳をすませ ラララ 目をみはれ そうだ アトム 油断をするな こころ正し ラララ 科学の子 七つ…

アルバート・アイラー 『New York Eye And Ear Control』。実験映画の判音楽用にスタジオ録音されたこともあってか、とことんクール。抗う確信の果断、革新の敢行をこそ賞賛しよう。

Albert Ayler - New York Eye And Ear Control 3/4 (1964) まさに時代を表徴するアモルフなサウンドといえようか。時代を打った独創のスタイルがある。耳を塞ぎたくなる御人もおられることだろう。あえて、誰しもに聴いてほしいとは思いません。少数の賛同者…

エドヴァルド・グリーグ『弦楽オーケストラのための作品集』。神話的な余情と民俗の香り。愛すべき澄明な叙情とすばらしく豊麗な弦楽のオーケストレーション・・・。

Grieg Two elegical pieces - Våren (Last Spring) 今宵は、グリーグの北欧の叙情、≪澄明で神話的な余情と民俗の香り、彩りでロマンティックに魅せるエドヴァルド・グリーグ≫の弦楽合奏曲に身をあずけ、ココロやすらけく早々に床に就くことにしよう。ネット…

バルトーク『ヴァイオリン協奏曲第1番&第2番』。ゆったりと展開される楽章はすばらしく内省的で精神性、その深み、品性を感じさせるのに・・・。

ZImmermann Bartok violin concerto 残念ながら投稿音源はみあたりません。 ひと月も日が経ているとは思わないのだけれど、仕事帰りの車中のラジオから流れていて(ほんのごく一部、それも途中の部分だけしか聴くことができなかったけれど)、ウン?これはい…

サン=サーンス『交響曲全集』。云うまでもなくやはり、ダントツは「交響曲第3番ハ短調 作品78<オルガン付き>」だ。みなぎる精気全開といった趣。まさに絶頂。

Saint-Saëns - Symphony 3 - mov. 2A 「不当に軽視されている大作曲家」 サン=サーンス(Charles Camille Saint-Saëns, 1835 - 1921)といえば、もうこれでしょうと言われるほどの代表的、いや音楽史的な傑作『交響曲第3番ハ短調 作品78「オルガン付き」(S…

なんで、いま岡本太郎なん?『岡本太郎新世紀』。

「午後の日」(1967) 岡本太郎 名言集 なんで、いま岡本 太郎(おかもと たろう、1911 - 1996)なん?と思いつつ、日曜日恒例の散歩がてらの町の図書館で、何のコーナーだかわからなかったが岡本太郎ホンがあったので、借りてきた。生誕100年ということ…

五嶋みどり『アニヴァーサリー・アルバム、ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第1番ほか』。ロマンティックで情熱的な、期待に違わぬ名曲。それに、これが16才のパフォーマンス(88年のライヴ録音)か!

Michael Rabin - Wieniawski Concerto No.1 Part 1/1 残念ながら投稿音源のものはありません。 「彼以前にも以後にも、あのようなヴァイオリンを聴いたことはない。驚くほど暖かく豊かな音、燃えるような熱情、完璧な技巧、聴くものを虜にする鋭気―これらす…

与謝蕪村『閻王の口や牡丹を吐んとす』。

1週間前に投稿した≪NHKスペシャル『巨大津波“いのち”をどう守るのか』。「ただ・・・、・・・逃げるだけです。」≫に貼り付けた牡丹の花が、記事内容とはマッチしていないなと思ったのだけれど5月の花ということもあり、ま、いいかと。で、牡丹といえば…

サミュエル・バーバー「ピアノ・ソナタ 作品26」。

Horowitz plays Barber Sonata Op.26 III Adagio Mesto (3/4) うん?なんだこのピアノ曲は?とネット検索に及んだ曲が、アメリカの作曲家サミュエル・バーバー(Samuel Barber、1910 - 1981)のピアノソナタだった。以下の内容だった。 「ピアノ・ソナタ 作品…

エリッキ=スヴェン・トゥール『アーキテクト二クス』 (1996)。ミニマリスム、無調十二音列、「旋法的全音階」等々のアマルガム?な書法を駆使した聴きやすい作品。よくできていますが・・・。

Erkki-Sven Tüür - Architectonics III 'Postmetaminimal Dream' きのう投稿した≪三輪眞弘『赤ずきんちゃん伴奏器ほか』。自動機械(コンピュータシステム)がつくりだす整除されない思いがけない出会いの音響。<あそび>の横溢したひさびさの愉楽だった。≫…

三輪眞弘『赤ずきんちゃん伴奏器ほか』。自動機械(コンピュータシステム)がつくりだす整除されない思いがけない出会いの音響。<あそび>の横溢したひさびさの愉楽だった。

Reverse Simulation Music Part1/2 投稿音源ではありません。 知性によってテクノロジーを生み出した人間が、それによって「公然」とケダモノ化する世界に芸術の息づく場はなく、弱いものは死ねばよいと人々が黙認する世界に芸術表現などありえない。多くの…

エルガー『弦楽セレナード』。品ある美しさといい、そのオーケストレーションの格調高い麗しさといい、コリャいい。

Elgar Serenade for Strings II / III Conductor: Franco Pisciotta いつぞやか、FMラジオから流れていて、うん?マーラー?。いやちょっと違うな~。それにしても旋律の品ある美しさといい、そのオーケストレーションの格調高い麗しさといい、コリャいい…

アンドレ・ケルテス。陰影が漂わせる雰囲気・・・、ありますね~。

Chez Mondrian (At Mondrian's) 1926 Masters of Photography: Andre Kertesz またまた、画像データ等のストックしてあるUSBメモリーを持って帰るのを忘れてしまった。で、うろ覚えながらネット検索したところ、新聞記事で印象深く目に留まった写真画像に…

NHKスペシャル『巨大津波“いのち”をどう守るのか』。「ただ・・・、・・・逃げるだけです。」

閻 王(えんおう)の 口 や 牡 丹 を 吐 か ん と す 蕪村 無相の相を相として 往くも帰るも余所ならず 無念の念を念として 謡うも舞うも法の声 三昧無礙の空ひろく 四智円明の月さえん この時何をか求むべき 寂滅現前するゆえに 当処即ち蓮華国 此の身即ち…

間宮 芳生『弦楽四重奏曲第1番』(1963)。力強く革新的。間違いなく傑作だ。

これほどの傑れた作曲家の作品が一般的な認知からほど遠いのも残念なことだ。音源紹介にと、私自身が動画サイトにアップロードすればいいことなんだけれど(著作権の問題もあるだろうが。しかしそんなことより、存在を知ってもらわなくては話にもならないと思…

白 藤 や ・・・

白 藤 や 揺 り や み し か ば う す み ど り 不器男 子どもの前半生は親の責任。親が徳を積めば子は幸せになる。後半生は自分で徳を積みなさい。あなたの子の前半生を幸せにするのだから。(元NHKアナウンサー・山川静雄、母の教え。) 加藤泰監督『瞼の…

田中雅彦『コントラバスの領域 』。地味なイメージを持たれることと思いますが、なかなかどうして・・・。鉈の切れ味。

John Cage, Jean-Pierre Robert : Ryoanji for solo double bass 投稿音源のものではありません。 きょうは疲れました。VHSビデオ(要するにアナログ画像データ)をデジタルデータに変換のうえDVDに書き込むという作業を安価なビデオキャプチャーを買…

ドイツフリージャズの熱気沸騰するドキュメント『FOR EXAMPLE』より「NR.2 - Groups」。あまり調った音楽ばかりじゃオモロウない!ということで・・・。

Peter Brötzmann Quartet - improvisation (1974/10/17) (1/3) 投稿音源のものではありません。 あまり調った音楽ばかりじゃオモロウない!と、きょうはフリージャズのフリーキーな熱狂に脳ミソを差し出し、洗い直してマッサージ活性化しようということで、…

昨日に引きつづきクラウディオ・アラウの7枚組モーツァルト『ピアノ・ソナタ全集』。最初期19才のピアノソナタ。「モーツァルトという天才に成熟などと言う言葉があるのだろうか」・・・。

Mozart by Arrau - Adagio from sonata No 2 in F, K. 280 手持ちがないもので、きょうも、昨日に引き続いて町の図書館で借りてきたクラウディオ・アラウの7枚組みのモーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756 - 1791)『ピアノ・ソナタ全集』からの投稿…

モーツァルト『ピアノ・ソナタ全集』(CD7枚組)。実直、硬いクラウディオ・アラウと軽快颯爽の歯切れのいい、刷り込みのグレン・グールドのモーツァルト。

Claudio Arrau - Mozart Sonata K.545 1 mov この拙いわがブログに、よくクラウディオ・アラウ(Claudio Arrau León 1903 - 1991)のCDアルバムが投稿されているのだけれど、これは、好みウンヌンとかでなく、たんにわが町の図書館になぜか数多く所蔵され…