yuki-midorinomoriの日記

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『シュニトケ:合奏協奏曲第1番|ロディオン・シチェドリン編曲、ビゼー:カルメン組曲』。【巧みさと匠、その≪多様式主義≫に感性の迸りと彫琢、高い精神性を聴く】

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Alfred Schnittke: Concerto Grosso n.1 (1976/1977)

              

昨日投稿した≪ロディオン・シチェドリン、ルノー・ガニュー『チェロと管弦楽のための協奏曲、チェロと管弦楽のためのトリプティック』。≫と同日にネット図書館で借り受けたうちの一枚(同時に借りれるのは2枚まで)が、きょうの投稿アルバム。すでに、このアルバムの収録曲であるアルフレット・シュニトケの『合奏協奏曲第1番』は≪アルフレット・シュニトケ『KREMER plays SCHNITTKE』(1986)。感性の迸りと彫琢、圧倒的なオーケストレーション、そのボリュームとテンションの持続力。その支える精神を前にたじろぐ。≫とタイトルして投稿している。

【多様式主義、その極致であるのだろう。様式のつなぎ目に違和のない見事さ。それにしても何という厳しい世界だろう】

         人が曲を書くとき、人は世界を作り出しているのである・・・

         表現に値しない音楽の素材など一つもない・・・

【無調の響きから叙情的な旋律やバロック音楽のパロディにいたるまで、魔術的といってもいいほどの多様な技巧に通暁している】(同梱解説より)。まさにまさに。

【巧みさと匠、その≪多様式主義≫に感性の迸りと彫琢、高い精神性を聴く】と記したのは3年半前のことだった。




ルフレート・シュニトケ、関連投稿記事――

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/53520195.htmlルフレート・シュニトケシュニトケとの対話』(春秋社・2002)。「あまねく世界に神は存在し あまねく音楽にバッハは存在する」。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/57536924.htmlルフレット・シュニトケピアノ五重奏曲』(1972-1976)ほか。余韻深く、厳かな鎮魂の響き。難解さの一つとしてない真のココロからする祈りの音楽。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/53132896.htmlルフレット・シュニトケ『KREMER plays SCHNITTKE』(1986)。感性の迸りと彫琢、圧倒的なオーケストレーション、そのボリュームとテンションの持続力。その支える精神を前にたじろぐ。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/51623191.htmlルフレット・シュニトケの「チェロ協奏曲第1番」(1985-1986)。保守的な様式に通奏する沈鬱な翳りをもつ響きに、九死に一生の透徹した<死>への、翻って<生>への眼差しを聴く。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/51365248.htmlルフレット・シュニトケ『ヴァイオリン協奏曲第2番』(1966)、同『第3番』(1978)ほか。弛緩を感じさせないそのインテンシブな響きと造形には、精神のありどころの余人との遠き隔たりをおもう。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/51152697.htmlルフレット・シュニトケのCD2枚組み『弦楽四重奏曲集』。研ぎ澄まされた刃先の上で聴いているようなテンション。重層、複雑なんのその、かなわんなと呟きもれる匠の技。聴くのに疲れる音楽だ。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/51100717.htmlルフレット・シュニトケの巧みさと匠、その≪多様式主義≫に感性の迸りと彫琢、高い精神性を聴く





シュニトケ:合奏協奏曲第1番|ロディオン・シチェドリン編曲、ビゼーカルメン組曲
SCHNITTKE: CONCERTO GROSSO NO.1|SHCHEDRIN: CARMEN-SUITE

1. アルフレッド・シュニトケ:合奏協奏曲第1番-2つのヴァイオリン,ハープシコード,プリペアード・ピアノと弦楽オーケストラのための(CONCERTO GROSSO NO.1 - FOR 2 VIOLINS, HARPSICHORD, PREPARED PIANO AND STRING ORCHESTRA)

[指揮]岩城宏之
[演奏]オーケストラ・アンサンブル金沢
(ヴァイオリン)パヴェル・ボガチュ
(ヴァイオリン)マイケル・ダウス

2. ロディオン・シチェドリン編曲:カルメンジョルジュ・ビゼー組曲-4つの打楽器群,ティンパニと弦楽オーケストラのための(CARMEN-SUITE - 4 PERCUSSION-GROUPS, TIMPANI AND STRING ORCHESTRA)



Alfred Schnittke - Stille Musik