yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

バッハ『オルガン作品全集(2)』(CD2枚組)。壮大なオルガン作品とは趣の違った総じて穏やかな敬虔、祈りの風情をもつオルガン・コラール(Choral)集。

J.S. Bach - Chorale 'Wachet auf, ruft uns die Stimme' BWV 645 きょうもバッハ。ネット図書館にて借り受けた『オルガン作品全集(2)』(CD2枚組)。バッハ晩年の境地か、≪全会衆によって歌われるための賛美歌≫といった性格のものゆえか、壮大なオルガン…

バッハ『フーガの技法』《グレン・グールド・エディション41》。聴いているうちに胸が熱くなる・・・。バッハの音楽精神にか?演奏を超えたグールドにか?

Johann Sebastian Bach Kunst der Fuge Bwv 1080 contrapunctus n° 6 e n° 9:Glenn Gould Organ グールドのオルガン!。それも≪対位法的芸術の極みをなす最晩年の傑作である≫と評されているバッハ「フーガの技法BWV1080」のオルガンパフォーマンス。天…

バッハ『マニフィカート(Magnificat) 「我が心、主を崇め」・ニ長調 BWV243<クリスマス晩課のためのマリヤの讃歌>』。「基調は明るい」宗教曲だ。生誕を祝うのだから当然といや当然なのだが。

Johann Sebastian Bach Magnificat BWV 243 dir. Nikolaus Harnoncourt 投稿音源のものではありません。 「マニフィカト」(BWV243a) (ルカ1;47-55) 1. 合唱 私の魂は主をあがめます。 2.アリア(S) 私の霊は私の救い主なる神を 喜びたたえます。 A.コラール …

バッハ『カンタータ第106・118・198番』。バッハの大きな臨時収入源でもあった世俗的な機会(葬儀、追悼用)のカンタータ作品。質とはなんら関係ない。バッハも一族を養わなければならない親父です。

Actus Tragicus - BWV 106 - J S Bach:Ton Koopman 1.ソナティナ 2.a.合唱 神の時こそ最善の時 我らは神の中に生き、動き、存在する」 神が望まれるかぎり。[使徒17;28] 神にあって死すべき時に私たちは死ぬ、 神の定められた時に。 b.テノール ああ主よ…

バッハ『カンタータ全集第5巻』(CD4枚組)。世俗カンタータ集。世俗だからといって別にハメをはずしているわけではございません。崩れはしません。節度を保って端正。

JS Bach Cantata BWV 202 Concerto Amsterdam ここ直近、バッハのカンタータ作品集を以下2稿投稿している。 http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/62927718.html バッハ『カンタータ全集(2)』(CD3枚組)。な~んも紡ぎだすことばはございません。ただその…

シトコヴェツキー編曲『ゴールトベルク変奏曲(弦楽合奏版)』。やさしくつつみ込む響きの弦楽による「ゴールトベルク」。これもまたいい。気分よくこころ静穏にして床につくことができる・・・。

Bach - Goldberg Variations, BWV 988 (for string ensemble):Transcription for Strings by Dmitry Sitkovetsky / NES Chamber Orchestra シトコヴェツキー(Dmitry Sitkovetsky ,1954 - )?。ストコフスキー(Leopold Antoni Stanislaw Boleslawowicz St…

ショスタコーヴィチ『交響曲第5番|チェロ協奏曲第1番』。革命前進の明瞭な意志、力強く歩み推進するこの高揚感。

Shostakovich - Symphony No. 5:Gergiev conducted BBCSO. 投稿音源のものではありません。 傑作といっていいのだろう、ショスタコーヴィチの『交響曲第5番』。<簡潔・明確>・・・足並みそろえて前進、社会主義革命遂行のため。だからなのか、リズムは明…

『磯江 毅=グスタヴォ・イソエ展』。宗教的とすらいえる覚知になるハイパーリアリズム。見えるまで見る。その時はじめて、<もの>は、<存在>は、なにほどかを告げ知らせる。

サルバドール・ダリの「パン籠」の超細密な写実画を、画集でだけれど見て驚き、「写実こそが超現実なのだ」【≪「私の目的は、時代を経て失われた技術を取り戻すこと、爆発前の物体の不動の状態に到達することである」。(ダリ)≫】というダリの名句に妙に感…

リヒャルト・シュトラウス『管弦楽曲集』。晩年の「メタモルフォーゼン」と若き「死と変容」。沈痛とあやういロマンの甘美、悲痛と諦念。

Klemperer conducts Richard Strauss:"Metamorphosen". For 23 solo strings (1945). 廃墟と化した祖国の姿と黄昏将来する自らの死を前にしたリヒャルト・シュトラウス。晩年81才の作品「メタモルフォーゼン」。何回聴いても痺れます。傑作この一枚、と言…

河野裕子遺歌集『蝉声』。歌人の無念が、哀切なまでに紡がれ綴られている病臥記といったほうがいいのかもしれない。

惜しまれて、癌で逝った女流歌人、河野裕子を、以下 http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/61727674.html 歌人、俳人の訃報つづく。 http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/62812192.html 歌人、河野裕子・永田和宏・その家族『家族の歌』。 で投稿しているのだけ…

バッハ『カンタータ全集(3)』(CD3枚組)。≪「人間を超え、音楽を超える」(礒山雅)≫バッハ。ひたすらその音楽に身を委ねる。

Karl Richter - Cantata "Christen, ätzet diesen Tag"「キリスト者よ,この日を銘記せよ」, BWV 63 - Johann Sebastian Bach (1/7) 投稿音源のものではありません。 愛する神よ、哀れな私たちは、いったい何者なのですか? あなたから離反し、あなたを見捨て…

『NHKみんなのうたより・大全集5』。歌はアニメーションとともに愛され歌い継がれ記憶される。

泣いていた女の子 人の記憶って、一般的に視覚像が大きく与っているように思うのだけれど・・・。私には特段の人並み以上の能力は持ち合わせてはいないので、信じる以外ないのだけれど、記憶術では、どうやら、絵画的な様態で全てを瞬時に記憶するという方法…

「ウー、マンボ!」の掛け声と、踊る指揮ペレス・プラード。懐かしのマンボ、チャチャチャ。

Perez Prado - ( Ni Hablar ).mpg アルバムを取り上げずに、YOUTUBE動画のみで記事をまとめ投稿すると、著作権やら、投稿者の気まぐれとかで削除された日にゃ、はしごをはずされたような具合で、記事が宙に浮いてなんともしまりのない仕儀とあいなる…

小松亮太レコメンズ・ピアソラ『ベスト・オブ・アストル・ピアソラ』。初物と思い込み、また借りてきてしまった。身銭きって手にしたものであれば憶えてもいようものの。

リベルタンゴ : 葉加瀬太郎 with 小松亮太 投稿音源ではありません。 1年ほどしか経ってないじゃないか・・・。町の図書館の新譜所蔵、初物と思い込み、また借りてきてしまった。身銭きって手にしたものであれば憶えてもいようものの。≪小松亮太レコメンズ…

バッハ『カンタータ全集(2)』(CD3枚組)。な~んも紡ぎだすことばはございません。ただその音楽に身をまかせるだけ。これほど心地よく穏やかなときはない。

J. S. Bach - Cantata "Mein Herze Schwimmt Im Blut" BWV 199 (1/3) ≪約200曲の教会カンタータ(毎日曜日の礼拝にあわせて年間50~60曲ほど必要となるカンタータ)(本来は5年分:約250曲で約50曲が既に紛失)≫と≪宗教的な題材によらない約20曲の世俗カンタ…

ウィリアム・ウォルトン『交響曲第1番、オラトリオ「ベルシャザールの饗宴」』。背筋のピンと伸びた精神の勁さが響きわたる、毅然とした不屈の父性の響き。アングロサクソン、大英帝国とことばが口をついて出てくる

Willam Walton - Symphony No. 1, Mvt. 1 たまたま聞き流しのラジオから聴こえてきたシンフォニーのなんと力強く迫力のある作品だろうと印象したのを、あとでネット検索してみたら 【「交響曲 第2番」 ウォルトン作曲 (27分01秒) (管弦楽)クリーヴ…

グールドとバーンスタインによる、いわくの歴史的なブラームス『ピアノ協奏曲第1番』。ウ~ン。

Glenn Gould & Leonard Bernstein (Brahms) ①ブラームスの協奏曲二短調作品15――1962年4月6日、カーネギー・ホールでの演奏(ライヴ録音がラジオ放送された)に寄せたレナード・バーンスタインの前口上。 演奏=グレン・グールド(ピアノ)とニューヨーク…

米国女性作曲家・ルース・クロフォード=シーガー。資本主義の権化のような米国に社会主義思想を信奉し、革新的書法(新ウイーン楽派)をとりこみ生きた女性作曲家がいたなんて。

Ruth Crawford Seeger Suite No 2 for Four Stringed Instruments and Piano Ruth Crawford Seeger: String quartet (1931) Primo e secondo Movimento http://www.youtube.com/watch?v=YmuBkEjqxOM あ~知らなんだ、知らなんだ。まあ、知らないことばかり多…

オリヴィエ・メシアン『トゥーランガリラ交響曲』。色彩あざやかな音響世界が複雑なリズムを伴って展開される≪天上からする極彩色の世界か?といいたくなる音響曼荼羅≫。

MESSIAEN - Turangalila Symphony – 3 投稿音源のものではありません。 きょうは、一昨日≪ロマンの香り濃厚艶やかな、シェーンベルクのオーケストレーションの編曲冴えわたるブラームスの名曲「ピアノ四重奏曲第1番 Op.25」。≫を投稿したおり、またの機会…

NHK・Eテレ日曜美術館『やさしさ、静けさ、そして強さ――彫刻家・舟越保武の世界』。

「ベロニカ」 2週間まえに≪NHK・BS衛星・新日本風土記「松島」。バックに流れる唄がココロにシミマシタ。自然が、大地が、景色が歴史が哭いているのだった。奄美島唄の唄者・朝崎 郁恵。≫とタイトルして投稿したけれど、先日は『やさしさ、静けさ、そ…

ロマンの香り濃厚艶やかな、シェーンベルクのオーケストレーションの編曲冴えわたるブラームスの名曲「ピアノ四重奏曲第1番 Op.25」。

Brahms/Schönberg: Piano Quartet in G-minor, Op.25 (1/4) 投稿音源のものではありません。 アルバムのタイトルどおり、オリヴィエ・メシアンの唯一無比、極彩色の音色音響造形で不思議の名曲「トゥーランガリーラ交響曲」(CD2枚組)をネット図書館の検…

モートン・スボートニク、ジョン・イートン、ウィリアム・バグスマ。米国の現代作曲家シリーズ『作品集』。

Morton Subotnick: The Key to Songs (Part I) 投稿音源のものではありません。 Morton Subotnick 今日も、きのうに引きつづき米国の現代作曲家シリーズ「The Comtemporary Composer in the USA」の一枚。A面収録の二人の作曲家の曲は創成期のシンセサイザ…

ウィリアム・シューマン、ネッド・ローレム『交響曲第7番ほか』(1974)。こういう保守的な作品をブーイングするでもなく?受け入れるおおらかさ、保守的頑固さ、いや頑迷というべきか・・・。

William Schuman: Sinfonia No.7 (1960) Mov.1 e 2 四日前に≪ハワード・ハンソン/ヴァージル・トムソン『交響曲第6番/ルイジアナ・ストーリー 』。保守的なアメリカンカントリー・ノスタルジアの曲趣。おおらかなものです。≫と投稿した流れで、きょうも米…

シューベルト『楽興の時/ソナタ第7番』。内田光子のシューベルトは、ショパンではなくさすがシューベルトでした。

Schubert - Wilhelm Kempff (1935) - Moments musicaux n°3 & 4 D 780 残念ながら投稿音源(内田光子)のものはありません。 一昨日≪シューベルト『即興曲集(全曲) IMPROMPTUS D.899, 935』。際だつ旋律性ゆえの愛奏曲集。それにしても、シューベルトって…

青柳 いづみこ『グレン・グールド―未来のピアニスト』(2011・筑摩書房)。作曲家の作品(楽譜)以上に音楽を超脱せんと、その逸脱ぶりで人を少なからず面食らわせたグールド。その哲学と精神は・・・。

Gould Beethoven Piano Concerto No.1(3/3) Glenn Gould(P)、Vladimir Golschmann (C)、Columbia Symphony Orchestra お~なんと清々しく颯爽とした快速ベートヴェンだこと! ピアニストであり研究家であり、エッセイストでもありと多才な青柳 いづみこ(…

シューベルト『即興曲集(全曲) IMPROMPTUS D.899, 935』。際だつ旋律性ゆえの愛奏曲集。それにしても、シューベルトってショパンか?!。

Brendel: Schubert Op. 90/3 もちろん投稿音源ではありません。 なんだか聴いたことがあるな~と思いつつ・・・。そうだ・・・、嫁いで独立した娘がピアノ発表会へ向けて、練習、おさらいしていて嫌というほどまじかで耳にした曲だった。今はそのピアノはコ…

ハワード・ハンソン/ヴァージル・トムソン『交響曲第6番/ルイジアナ・ストーリー 』。保守的なアメリカンカントリー・ノスタルジアの曲趣。おおらかなものです。

Virgil Thomson: Louisiana Story (1948) Virgil Thomson よき?アメリカ時代の保守的ロマンティシズムに彩られた愛すべき?2作品の収められたアルバム。カントリー・ノスタルジア・・・。ひとりはハワード・ハンソン (Howard Harold Hanson,1896 - 1981)…

間宮芳生(まみやみちお)『合唱のためのコンポジション第一番~第六番』(1958-'68)。明治近代化以来の西洋音楽イディオムと我が民俗性との格闘探求から成った間宮芳生の「合唱のためのコンポジション」。

合唱のためのコンポジション 第3番 Ⅲ 引き念佛 間宮芳生 作曲 ≪私が通った旧制青森県立青森中学に、教科書を節つきで調子も面白く音読して聞かせてくれる風変わりな国語教師がいた。・・・作家太宰治が同じ青森中学の卒業で、ほぼ二十年私の先輩なのだが、…

フランツ・シューベルト『ピアノ・トリオ第1&第2番/アルペジオーネ・ソナタ 』(1997) 。重すぎず、複雑すぎずシンプルで美しい室内楽だ。無類にメロディアスなことと相まって愛すべき親しみを感じさせる

Franz Schubert - trio op. 100 (D 929) 投稿音源のものではありません。 一昨日シューベルトで今日またシューベルト。たまたまでしかないのだけれど。きょう投稿するアルバムはすでに2年ほど前に≪フランツ・シューベルト『ピアノ・トリオ第1&第2番/アル…

ミシェル・カミロ 『スルー・マイ・アイズ THRU MY EYES』。すごいテクニシャン。見事なピアニズムに裏付けられたエンターテイメントラテンジャズ。たまにはいいもんだ。

Michel Camilo – Caribe 投稿音源のものではありません。 だいぶ前だけれど、新聞の文化欄のコンサート評で、きょう投稿のラテンジャズピアニスト、ミシェル・カミロ(Michel Camilo, 1954-)の存在を知った。≪ドミニカ共和国サントドミンゴ出身のジャズピ…