yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

穐吉敏子『ララバイ・フォー・ユー~トシコの子守歌LULLABIES FOR YOU』(1965)。シンプルなジャズ。それでいて、ジャズの愉しさを満喫させてくれる

Toshiko Akiyoshi - The Village 「録音から40年以上経っているのに、プレイはどこまでもみずみずしく、輝きを失っていないのに驚嘆した。穐吉敏子はやはりただ者ではなかったのだ。」(解説・岩浪洋三) シンプルなジャズ。それでいて、ジャズの愉しさを満…

フランシス・ミログリオ『Extensions 2』。≪タマシイ≫が聴こえるか?。

Francis Miroglio フランシス・ミログリオ(1924‐2005)。フィリップス銀ジャケ現代音楽シリーズの一枚ということで・・・。けれど、両面すべて大部なパーカッションアンサンブル作品。140以上の打楽器を6人の奏者によって空間を、その響きで埋め尽くす…

『現代合唱曲選集2』。日本的情念を掬い上げてのメメントモリ。愕くべき合唱作品の三善晃『変化嘆詠』ほか。

ネット図書館で借り受けた『現代合唱曲選集2』。このシリーズの『選集1』は半年以上前に≪日本合唱曲全集「現代合唱曲選集(1)」。<声><ことば>と<音楽>、その只今現在での出会いの斬新と革新。斯くもすばらしい精華を成熟を聴き逃す手はない。≫と印象…

リヒャルト・シュトラウス、ヒンデミット『ホルン協奏曲』。老練円熟の、肩の力の抜けた作曲の成果で愉しませてくれるシュトラウス。かっちりした古典的形式感と格調、重厚さのヒンデミット。

R.Strauss French Horn Concert No.2 Alessio Allegrini!Grande! 原義に「角(ツノ)」をもつホルン。わが国にはそうした角笛なるものが在ったのかどうか。【角笛は、ヨーロッパから中東に至る広い地域に見出せる。日本では法螺貝などの似たような笛も存在す…

ブラームス『ピアノ協奏曲第1番作品15、3つの間奏曲作品117』。べつに地味という事ではないのだけれど。傑作らしい。

Rubinstein - Brahms, Piano Concerto No.1 - I Maestoso (1/3) 廉価盤に衣替えしての再発ものなのだろうか、わが町の図書館に新しく所蔵されていたと思しきアルバムに出くわしたので借り受けてきた。本当は、ブラームスの「交響曲第2番」を聴きたくて足を…

モーツァルト『協奏交響曲変ホ長調 K.364ほか』。ときおり神がかった美しさを奏でるモーツァルトがここにもいた。

Mozart - Sinfonia Concertante for Violin, Viola and Orchestra in E flat, K. 364 / K. 320d [complete] 投稿音源のものではありません。 ちょっと生半可に通(つう)!?になると、音楽史上の有名な作品、それらのいいとこ取りピックアップ小品集、コン…

シマノフスキ & ブリテン『ヴァイオリン協奏曲』。 ブリテンの、骨っぽさと古典的美しさのそなわった不思議な力を湛えたヴァイオリン協奏曲

Benjamin Britten - Violin Concerto, Op. 15 : Frank Peter Zimmermann performs Britten Violin Concerto at La Scala with Maestro Sawallisch. シマノフスキとブリテン、そのカップリングということでネット図書館の所蔵CDを借り受けた。たぶん、つい…

タネーエフ弦楽四重奏団『超絶のカルテット・弦楽四重奏作品集』。演奏内容はともかく、作品のほうはといえば、驚かされるといったほどのアヴァンギャルドスピリットで堪能させてくれるというものではない。

Л. Пригожин. Квартет № 1 / L. Prigozhin. Quartet No. 1 わたしは存じませんでしたが、ニコラス・スロニムスキー(Nicolas Slonimsky, 1894 - 1995 )という旧ソ連の作曲家は、その道では名が知れていたそうなんだが・・・。今日取り上げるアルバムは、そ…

マイケル・ティペット『管弦楽作品集』。まさしく、ホルスト、ヴォーン・ウイリアムズの流れを汲む美しく流麗なオーケストレーションにはやはり聴き惚れます。

Michael Tippett: Fantasia Concertante on a Theme of Corelli (1953) Prima parte 戦中戦後のイギリス代表する作曲家といえばエドワード・ベンジャミン・ブリテン OM, CH(Edward Benjamin Britten OM, CH, 1913 - 1976)なのでしょう。だが、もうひとり気…

フォルマント兄弟。

きょうは、こんなYUTUBE動画でどうでしょう。人工合成音声の実験的試みが面白いフォルマント兄弟。前段の、目論見梗概はリンクホームページもしくは、動画 Part 2を。 "NEO DO-DO-I-TSU" Formant Brothers (Part 2: Performance)

スプーキートゥース&ピエール・アンリ『CEREMONY』(1978)。

Pierre Henry - Have Mercy べつにこのロックグループ(Spooky Tooth) に興味あってのことではなく、ミュージック・コンクレートというアーティフィッシャルな音響造形の先駆者にして、偉大な開拓者のピエール・アンリがコラボレーションしているということ…

吉村七重『邦楽演奏家 BEST TAKE 吉村七重』。新作現代(邦楽)筝作品を聴くより、古典を聴いているほうがよっぽどだ。

Nanae Yoshimura - The art of Koto: Middare 10日ほど前に【三木稔『凸―三群の三曲と日本太鼓のための協奏曲』(1970)ほか。≪邦楽であるけれど、無媒介な民族派のガチガチではない。かといってアヴァンギャルドでもない。もちろんモダニストでもない≫・…

アントン・ブルックナー『交響曲第8番ハ短調』。う~ん、長い!、長すぎる。80分。

Anton Bruckner - Symphony n. 8, Furtwängler 4 (1/3) :Berliner Philharmonic Orchestra. 15 March 1949 (Titania Palast). 4. Finale. Feierlich, nicht schnell (first part of three). 「夢の混乱した二日酔いの形式」(エドアルト・ハンスリック) 音…

エサ=ペッカ・サロネン『作曲家サロネンの軌跡(1978~1992)』(2002)。通念的にすぎる玲瓏澄明な北欧的イメージは見事にはぐらかされることだろう。

イタリアのフランコ・ドナトーニ(Franco Donatoni、1927 - 2000)、およびニコロ・カスティリオーニ Niccolò Castiglioni (1932 – 1996)に作曲を師事という経歴が、なによりこのエサ=ペッカ・サロネン(Esa-Pekka Salonen, 1958 - )の作曲家としての傾向…

ブーレーズ『婚礼の顔、水の太陽、フィギュール・ドゥブル・プリスム』。ウェーベルン以後の無調の戦後が生んだこの硬質の叙情はたまらなく美しい。

Pierre Boulez - Le soleil des eaux もう3年以上も前になるけれど、フランスの3人の作品を集めたアルバムを≪日本の鳥<ツグミ>、<キビタキ>の鳴き声が聴こえるオリヴィエ・メシアンの『管弦楽のためのクロノクロミー』(1960)、ブーレーズの初期作品…

日野元彦・佐藤允彦トリオ『フラッシュTOKO FSLAH』(1977)。

きょうたまたまFMラジオから流れていたジャズ番組を、ちょこっとだけ耳にする機会に出くわしたのだけれど、本当にジャズってしょぼいね!だった。いまどきジャズを聴く若者っているのかしらん?の侘びしい自問、つぶやきだった(演るのも、聴くのもおっさん…

『高橋悠治4 -寝物語, スイジャクオペラ「泥の海」, Winter Music, 他』。

ちょうど1週間まえに≪『高橋悠治1、糸の歯車~箏とオーケストラのための(1990)ほか』。この風趣。奇を衒う以上の悠治ジャパネスクはひじょうに面白い。これぞ現代の邦楽。悠治ジャパネスクなニッポンの叙情。≫とタイトルし投稿したのだけれど、その興に…

Kees Hazevoet/Han Bennink『Calling Down The Frevo Spirit』(1978)。脱力というより、なんの思惑も計算も声高な主張も入っていないかのごとき戯れ。

きのう、あのソ連の秘密警察 KGB?というわけで≪Haazz & Company 『Unlawful Noise』(KGB・1976)。KGBに睨まれる「非合法ノイズ」?。もう混沌そのものといった風情。≫とタイトルして取り上げたアルバムに、ピアノとして参加、名を連ねていたオランダ…

Haazz & Company 『Unlawful Noise』(KGB・1976)。KGBに睨まれる「非合法ノイズ」?。もう混沌そのものといった風情。

いま気が付きましたが、レーベル名がKGBとなっている。KGB!。おまけに、アルバムタイトルが『Unlawful Noise』(1976)。つまりは「非合法ノイズ」なんだそうで。まあ、メンバーにヨーロッパ・フリージャズの大立者、ブロッツマンとハン・ベニンクが名…

2010FIFA・サッカーワールドカップ南ア大会。祝スペイン代表。≪9大会連続13度目の出場≫にしての初栄冠。

2010FIFA・サッカーワールドカップ南ア大会、スペインがオランダを降し優勝。≪9大会連続13度目の出場≫にしての初栄冠。どちらが優勝しようが、決勝という舞台での真剣勝負を観たくて早朝というより深夜、時計をセットして起床し、半覚半睡で激闘…

ベートーヴェン『ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲ハ長調op.56/ロマンス第1番ト長調op.40』。あ~シャーアワセ!この至福。

Karajan - Beethoven Triple Concerto (I) - Allegro (1 of 2) うん?、こんなのあったの?。作品もそうだけれど、所蔵CDが・・・。いつものごとく散歩がてら出向いたわが町の図書館からベートーヴェンの「ピアノ、ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための協…

三木稔『凸―三群の三曲と日本太鼓のための協奏曲』(1970)ほか。≪邦楽であるけれど、無媒介な民族派のガチガチではない。かといってアヴァンギャルドでもない。もちろんモダニストでもない≫・・・。

"Autumn Fantasy" by Minoru Miki 2/2 <秋の曲・秋のファンタジー>三木稔作曲 投稿音源のものではありません。 邦楽であるけれど、無媒介な民族派のガチガチではない。かといってアヴァンギャルドでもない。もちろんモダニストでもない。どうもよく分から…

コルンゴルト『ヴァイオリン協奏曲 他』。この甘ったるい音作りは、ワタシには無縁のようだ。

Hilary Hahn plays Korngold Violin Concerto mov.1 「20世紀のモーツァルト」なんだそうで(そういえば?自称他称「浪速のモーツァルト」にキダ・タローがいた)・・・。もちろんその早熟神童ぶり【12歳で書いた『ピアノ・ソナタ第1番』はリヒャルト・シ…

『高橋悠治1、糸の歯車~箏とオーケストラのための(1990)ほか』。この風趣。奇を衒う以上の悠治ジャパネスクはひじょうに面白い。これぞ現代の邦楽。悠治ジャパネスクなニッポンの叙情。

SIEBEN ROSEN HAT EIN STRAUCH/Yuji Takahashi 音はわずかなものをあらわすだけだ。そのまわりの静寂の空間は深い。(高橋悠治) いつも、夕食後の風呂にて、湯船に浸かりながらその日の夕刊を読む。ビショビショ、ゴワゴワになった新聞への家族の顰蹙指弾の…

ヴォーン・ウィリアムズ『ロンドン交響曲(交響曲第2番)&ヴァイオリン協奏曲ほか』。≪田園情趣ただよう牧歌的な民俗的響き≫。黄昏、落魄、斜陽の、切なくノスタルジックで甘美な美しさもいいものだ。

Ralph Vaughan Williams - Symphony No. 2 1年以上前だけれど、≪ヴォーン・ウィリアムズ『グリーンスリーヴズ幻想曲~ヴォーン・ウィリアムズの世界』。大英帝国の落日を牧歌的なまでにノスタルジックに歌い上げての民俗的情趣は魅力。≫とタイトルして投稿…

『長唄・今藤長之』。三絃に鼓、笛、まことに賑々しく晴れ晴れしくあでやか・・・調子がいい。しかし心中道行きもののやるせなく切ない陰々とした風情の唄。堪りませんね~。ココロが疼きます。

勧進帳1 以前、たまたまFMから流れている邦楽・長唄に出くわし、こりゃいいわ、この唄は誰?と番組表をその日のうちに検索コピペしておいた。以下だった。 【邦楽のひととき -長唄- <2010年 6月30日(水)> 「松の翁」 三世 杵屋正治郎・作曲 (13分…

アルベルト・ヒナステラ『ハープ協奏曲ほか』。うーん、やはりタンゴを生んだ情熱と抒情か・・・。なんだか見え透いた安っぽい評定だけれど。それにしても魂揺さぶる強烈なリズムに驚かされ印象深くする曲ばかりだ。

Alberto Ginastera - Harp Concerto Op. 25 (Part 1_3) ≪アルベルト・ヒナステラ『弦楽四重奏曲集』。民族的傾向性から十二音列・無調への音楽美学の(近代的)果敢推転。周辺、辺境の民がおしなべて(わかりやすく)民族的でなければならない理由などあるの…

『イザベル・ファウスト、スラヴ作品集』(2002)。ヤナーチェク、シマノフスキ、ルトスワフスキ。その深く濃密な音楽精神に魅了される。

Szymanowski: Mythes op. 30 nr.1 投稿音源のものではありません。 ネット図書館に所蔵のアルバムから。アルバムタイトルは『イザベル・ファウスト、スラブ作品集』(2002)。検索での選好基準はヤナーチェク、シマノフスキ(カロル・マチエイ・シマノフスキKar…

『武満徹:地平線のドーリア 他』(岩城宏之/オーケストラ・アンサンブル金沢)。

Tōru Takemitsu ~ The Dorian Horizon ~ 1/2 まだ聴いた事のない一柳慧の『インタースペースINTERSPACE FOR STRING ORCHESTRA』が収録曲のリストに見えたこと、それとすでに≪高橋悠治、一柳 慧(とし)、新実徳英、西村朗『21世紀へのメッセージ(1)』(1994)…

アルベルト・ヒナステラ『弦楽四重奏曲集』。民族的傾向性から十二音列・無調への音楽美学の(近代的)果敢推転。周辺、辺境の民がおしなべて(わかりやすく)民族的でなければならない理由などあるのか。

Alberto Ginastera - String Quartet No.3, I-II 一週間ほど前に≪出自をアルゼンチンとするアルベルト・ヒナステラ(Alberto Evaristo Ginastera,1916 - 1983)に目配せ≫ということで≪チャイコフスキー『ロココ風の主題による変奏曲ほか』。ヒナステラに目覚…