yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

アルベルト・ヒナステラ『ハープ協奏曲ほか』。うーん、やはりタンゴを生んだ情熱と抒情か・・・。なんだか見え透いた安っぽい評定だけれど。それにしても魂揺さぶる強烈なリズムに驚かされ印象深くする曲ばかりだ。

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Alberto Ginastera - Harp Concerto Op. 25 (Part 1_3)

            

アルベルト・ヒナステラ『弦楽四重奏曲集』。民族的傾向性から十二音列・無調への音楽美学の(近代的)果敢推転。周辺、辺境の民がおしなべて(わかりやすく)民族的でなければならない理由などあるのか。≫と投稿して、まだ日は経っていない。ところでわが町の図書館に、なんとヒナステラの代表作のひとつと言われている「ハープ協奏曲」(1965)の入ったアルバムが所蔵されていた。およそ、優しげな音色をもつ優雅なハープの協奏曲といったイメージからほど遠い、強烈なリズムを伴っての民俗性を歌い上げた曲になっている。こうした作曲のスタンスもあってか「南米のバルトーク」と評されてもいるらしい(初めて知りました)が・・・。緩徐楽章の内省的美しさとはウラハラな強烈さだ。突如の伊福部昭の出現といった感じがしないでもない。1941に作曲された「バレエ組曲エスタンシア>op.8a」も主調はほぼ同じだ。そして1961年の「ピアノ協奏曲第1番op.28」。これも情熱の迸りでるような熱気につつまれたピアノを伴う協奏曲。うーん、やはりタンゴを生んだ情熱と抒情か・・・。なんだか見え透いた安っぽい評定だけれど。それにしても魂揺さぶる強烈なリズムに驚かされ印象深くする曲ばかりだ。この強烈なリズムへの拘りはいったい何なのか。




アルベルト・ヒナステラ『ハープ協奏曲ほか』

1. ハープ協奏曲HARAP CONCERTO op.25 (1965)
2. バレエ組曲エスタンシア」ESTANCIA-BALLET SUITE op.8a (1941)
3. ピアノ協奏曲第1番PIANO CONCERTO op.28 (1961)


Alberto Ginastera: Concerto for Piano No.1 (Movement I)