yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

シューベルト:歌曲集『美しき水車屋の娘 D.795』。≪美しいとばかり云ってられない・・・。なにかしら哀しい明るさ・・・。≫

Dietrich Fischer-Dieskau sings Der Müller Und Der Bach (水車屋と小川) from Die Schöne Müllerin 水車屋と小川 DER MULLER UND DER BACH 水車屋 誠実な心が、愛の中に ほろんでゆくところでは、 すべての花壇で 百合が枯れるだろう。 そこでは、満月も …

『井上頼豊・チェロリサイタル』。プロコフィエフ晩年の作品「チェロソナタ」のリリシズムにはちょいと動かされました。

Prokofiev: Cello sonata in C major, Op. 119(1) : Violoncello : Yo-Yo Ma, Piano: Emanuel Ax きょう投稿のレコード!『井上頼豊・チェロリサイタル』(1975)。B面に日本の現代作品が収録されているということでの選択ではあるのだけれど。けれど、メ…

NHK・BS衛星・新日本風土記「松島」。バックに流れる唄がココロにシミマシタ。自然が、大地が、景色が歴史が哭いているのだった。奄美島唄の唄者・朝崎 郁恵。

朝崎郁恵 - あはがり この世は神様からいただいた仮の世 いつまでとどまって居られましょうか 命を敬い生きていきなさい この世の生をなし終えるまで 時はめぐる 水車のように だからまためぐり会える 月のあかりの下で 人々は喜び魂が踊り明かす どのような…

ブルーノ・カニーノ『モーツァルトと現代を弾く』。福島和夫「風の輪 A RING OF THE WIND」、篠原真「タンダンス TANDANCE」、松平頼暁「アルロトロピー ALLOTROPY」。

Kazuo Fukushima: Kadha Karuna (1964) 投稿音源のものはありません。 モーツァルトと現代音楽が同居しているアルバム。どう扱えばいいのだろう。パフォーマーは現代音楽ものも積極的に手がけることで知られたピアニストのブルーノ・カニーノ(Bruno Canino,…

リヒャルト・シュトラウス『サロメ』。妖艶な美女がその生首に接吻をするという。こんなのがオペラの題材となる。まさに世紀末・・・。濃艶ドラマティック。

Strauss Salome Dance of the Seven Veils part 1 困ったな・・・。町の図書館で借りてきたリヒャルト・シュトラウスの歌劇『サロメ』。指揮はジョゼッペ・シノーポリ(Giuseppe Sinopoli、1946 - 2001)。すごい弩迫力でドラマティック。血まみれの生首がお…

ヴォーン・ウィリアムズ『交響曲第6番』。ヴォーン・ウィリアムズに抱く≪田園情趣ただよう牧歌的な民俗的響き≫のイメージは大きく覆される。

Vaughan Williams Symphony No. 6 - 1st mvt. - Stokowski conducts 「吾らは夢と同じ糸で織られているのだ、ささやかな一生は眠りによってその輪を閉じる・・・」(シェイクスピア) きょうも、ラジオから流れていた曲に印象しての投稿。イギリスのレイフ・…

エドワード・ホッパーの「日曜日」。初老の男の「・・・・・・」が聞こえてきそう。

エドワード・ホッパー「日曜日」 1 - 100 - Michael Nyman 'Decay Music'. いつだったか新聞記事の催し紹介コラムで<「モダン・アート,アメリカン」展-絵画でアメリカ史たどる>がとりあげられていた。そこに貼り付けられていた画の一枚が空虚感漂う哀し…

ブラームス『ピアノソナタ全集』。清々しくも生き生きとした燃え立つ情熱。ブラームスのピアノソナタってこんなにいい作品だったのか?。いずれも19才から20才の作品。

Brahms by Arrau - (1st mvt) Sonata No 3 in F minor, op. 5 - Allegro maestoso 残念ながら投稿アルバム音源のものはありません。 お!、なんだこのピアノ曲は。と偶々ラジオから流れていた演奏に耳そばだてたのだった。曲終了後アナウンスされたのは、ブ…

ジョー・マクフィー『Trinity』(CJR-3,1972)。フリーキーに吼えまくるジョー・マクフィーの熱きパワー全開のソロがききもの。調性を無くした現代音楽の風趣を加味した実験性で好感。熱演。

JOE McPHEE - Nation Time 残念ながら投稿アルバム音源はありません。 一昨々日のジャズアルバム、≪ウィントン・ケリー『ケリー・アット・ミッドナイト』(1960)≫に引きつづいて、きょうもジャズ。せっかくレコード・カートリッジを新品交換したのだからとい…

ホーカン・ヘルデンベルゲル『エモーション~20世紀のトランペット』。ベリオが群を抜いてすばらしい。楽器の表現性を極限まで探求拡張したシリーズの「セクエンツァX」・・・。さぞかし演奏者も愉しかろう。

Luciano Berio - Sequenza X per tromba ( Hakan Hardenberger) - Part 1 偶々ですがネット図書館で『エモーション~20世紀のトランペット』という現代音楽のトランペットソロ作品のアルバムが検索でヒット。さっそく借り受け鑑賞した。スウェーデンのトラン…

『知られざるR.シュトラウス/オペラの中の管弦楽曲集』。濃厚なロマンに彩られた壮麗なオーケストレーション。堪らんです・・・。とりわけ緩やかに造形される楽章など感動的。

Richard Strauss - Sinfonische Fantasie aus „Die Frau ohne Schatten" - Part II(歌劇「影のない女」op.65による交響的幻想曲) 『知られざるR.シュトラウス:オペラの中の管弦楽曲集』。こんなのがネット図書館検索でヒット。さっそく借り受けた。この作…

ウィントン・ケリー『ケリー・アット・ミッドナイト』(1960)。レコードカートリッジ交換。仕事を終え、晩酌、風呂も済まして一日の締めくくりにジャズピアノトリオ。さてどんなもん?

Wynton Kelly Trio - Skatin' きょうは、息抜きにジャズ。それもジャズの醍醐味といわれるピアノトリオ。仕事を終え、晩酌、風呂も済まして一日の締めくくりにはピッタシのリラクゼーションジャズ。世評名盤中の名盤なのでしょう、ウィントン・ケリー(Wynto…

シェーンベルク、ウェーベルン、ベルク『新ウィーン楽派のピアノ作品集』。記憶失念で、また借りてしまった。2回目の投稿。

Schoenberg - Three Piano Pieces, No. 1 ( 1908) (with sheet music): Performed by Glenn Gould. ≪シェーンベルク、ウェーベルン、ベルク『新ウィーン楽派のピアノ作品集』無調12音列の世界に魅入られると調性の世界がなんだか健康すぎて飽き足りなく聴…

『日本の音』 (コロナ・ブックス)。画に日本の音を聴く・・・。

小村雪岱(こむらせったい)「青柳」(1924) 『日本の音』 (コロナ・ブックス)。幼児本によくある、本を開けば音が鳴るというのではない。日本の音の鳴る風情、描写にそれを感じさせる画を集めたもの。やはり菱田春草。玉堂も好かった。その気韻感じさせる技。…

高山由紀子『父 高山辰雄』(角川書店)。画家は語らず、しかし美はおおくを問いかける。より永続的に。そうとしか言いようがない。

およそ4年ちかくまえに≪高山辰雄『食べる(たべる)』(1973)。ふつふつとせりあがってくる慈愛と哀しみ。≫とタイトルして投稿している。その日本画家高山 辰雄(たかやま たつお、1912 - 2007)の娘(文筆家、映画監督)が、父との実生活でのエピソードな…

世界遺産・厳島神社へのプチ旅行。

携帯のカメラの画像デス 平清盛と厳島神社 きのう縁戚の婚礼の儀を終え、今日は日本三景のひとつ(だれが言ったかしらないが)であり、世界遺産でもある厳島神社(いつくしまじんじゃ)を、その帰途立ち寄り参詣してきました。ドメスティックに生地にへばりつ…

酔芙蓉。「シロとピンク、おかあさんきれいやね~」と、通りすがる小さき子の声。

「シロとピンク、おかあさんきれいやね~」と、通りすがる小さき子の声。その声に誘われ庭の酔芙蓉を小さき子の目線を思い携帯電話のカメラを手にし撮ってきた。もう花の最盛期はすぎているのだけれど。 庭に面した公共の植え枡に根付いた、わが庭の木のコボ…

『シュワルツコップ・エディション』(CD5枚組)。全盛期?50年代のモノラル録音時代のその声量と艶、ハリのある伸びやかさには感じ入りました。その盛名のほどに偽りはないのだと・・・。

Richard Strauss: Beim Schlafengehen - Elisabeth Schwarzkopf / George Szell 眠りにつくとき (Beim Schlafengehen) 今は一日に疲れてしまった 私の熱い望みもすべて 喜んで星夜に屈しよう 疲れた子供のように 手よ、すべてをそのままにせよ 額よ、すべて…

ハインリッヒ・シュッツ『葬送音楽(ドイツ・レクイエム)/十字架上のキリストの7つの言葉』。簡素な佇まいと崇高さ。

Heinrich Schütz Musicalische Exequien SWV 279 – 1 投稿音源のものではありません。 1年半ほどまえ≪ハインリッヒ・シュッツ『マタイ受難曲 SWV.479』。アカペラ(無伴奏)。何と簡素な、しかし厳粛と秘めたる信仰の強さを感じさせることだろう。簡素な佇…

エルガー『ヴァイオリン協奏曲 Op.61』。ヴァイオリンの流麗なソロと高貴なたたずまいをもった壮にして大なるロマン漂うオーケストレーションの魅力。

gidon kremer elgar violin concerto 3 of 5 投稿音源のものではありません。 きょうも、いつぞやかNHK・FMから流れていて印象に残った曲、ということでネット図書館より借り受けたアルバム。エルガーの「ヴァイオリン協奏曲」。≪非常に厳粛でロマンテ…

ユルク・バウアー Jürg Baur 『作品集』。中途半端ということでは決してないのだけれど・・・。セリエルの作曲手法とりつつも、無機的というより潤いのある親しみを感じさせる音つくりとなっている。

Jürg Baur, Concerto Romano {1/2}: Oboe concerto from 1960 投稿音源ではありません。 ちょいと格が違いすぎた。まあ勝ったからいえるわけで・・・。サッカー・ワールドカップ3次予選タジキスタン戦。8-0のスコアー。まあ、見ているぶんには気持ちがい…

ルチャーノ・ベリオ『The many voices of Luciano Berio』(1975)。声のもつ音楽性、その美へと探求は極まる。遊戯的にたゆたう音の世界。

Luciano Berio: El Mar la Mar (1952 rev.1969) Luciano Berio (1925-2003): El mar la mar, per mezzosoprano, soprano e sette strumenti, dalla poesia "Un marinero en tierra" di Rafael Alberti (1952, rev. 1969). きょうは処置なしといった思いを抱…

『グレン・グールド ア・ライフ・イン・ピクチュアーズ』(ソニー・マガジンズ)。その存在がピュアーなだけに清廉、すがすがしい気分だ。凡俗から遠い天才の人生なのだけれど。

グレン・グールドの肖像 ドキュメンタリー(1985年) 1の12 「突然誰も耳にしたことのない響きが聞こえてきた・・・ 骨太で、引きしまっていて・・・リズミカルで、鮮やかで、透明だ。 そこにいるのは、やせっぽちで骨ばったカナダの青年だった。 彼…

『ギリシャ現代音楽シリーズVOL・3』。深く積層する(古代)民族精神も、近代性に希釈されている曲趣といえるだろうか。というもののエモーショナルではあります。

YORGO SICILIANOS PAYSAGES (fragment) ユーロ圏の政治経済は今、ギリシャの政府債務のデフォルト(債務不履行)回避問題で揺れ動き、ユーロ経済ひいては世界経済の焦眉の課題として連日大きく報道されている。泥沼状の、どれほどまで資金援助をすればいいの…

ラファウ・ブレハッチ 『英雄ポロネーズ~ピアノ・リサイタル』 。シマノフスキはよかった。

Szymanowski - Variations in B-moll op. 3 [1/2]:by Blechacz きのうのヴォロドスに引きつづいてピアノのアルバム。これもネット図書館で借り受けたものだけれど、意に沿うアルバムではなく・・・。 ヴォロドスもそうだったけれど、きょうのラファウ・ブレ…

『ヴォロドス VOLODS・プレイズ・リスト 』。技巧は云うもさらなり、そのスケールの大きさ。すごいピアノです。ガンガン鳴っています。もちろん繊細さもかねそなえて。

Liszt Hungarian Rhapsody No 13 A minor Arcadi Volodos 【ところで、ここでいうロマン派系超絶技巧ピアノ音楽とは「自意識過剰・幻想肥大・音符てんこもりの調性的音楽」というほどの意で、それをなにより実際に特徴づけるのは装飾的で饒舌なパツセージの…

『子供の神秘生活―生と死、神・宇宙をめぐる証言』。こどもは哲学者です。とりわけ神様を語るときは。

こどもは哲学者です。とりわけ神様を語るときは。以下は、中扉よりのことば。 「この大きな世界は神様の心配の種なのだけど、わたしだって心配している。 だって、わたしは神様のものなんだもの。」 「わたしたちと同じような顔だなんてだれが言ったの?わた…

『ベルリンフィルの12人のチェロ奏者たち - Vol. 1』。チェロばかり12人。音域の広さと弩迫力。

Villa-Lôbos Bachianas n.1 INTRO 12 cellos da filarmónica de Berlim.wmv 最近あまり現代音楽を聴いていない。まったくネタ不足です。テンションが低下したままだ。ということもあり、ま、なんでもいいやと、手にした一枚がベルリンフィルのチェロ奏者十二…

ブラームス『歌曲集』(続)。分冊になっていた5枚目(全5枚)。尻切れで終わるのもおもしろくないということで・・・。

Brahms:Der Gang zum Liebchen Op.48-1,Sonntag Op.47-3, Feldeinsamkeit Op.86-2 (Dietrich Fischer-Dieskau) ①恋しいひとのもとへ(Der Gang zum Liebchen) Op.48-1 月が光を降りそそいでいる、 ぼくはまたもや出かけずにはおれない、 ぼくの大好きなひと…

「ニッポンのかわいい」(芸術新潮・9月号)。定番のキティちゃんはともかく、俵屋宗達や丸山応挙の子犬図まで。

姫ばかりの我が家も、子供が独立して家を出て行ってしまっても、いまだにキティちゃんがあちこちに居てる。なかに食器などは親の私たちが使っているのもある。「ニッポンのかわいい」は、ハローキティで決まりといってもいいくらい絶大な人気だ。それも、い…