yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

NHK・BS衛星・新日本風土記「松島」。バックに流れる唄がココロにシミマシタ。自然が、大地が、景色が歴史が哭いているのだった。奄美島唄の唄者・朝崎 郁恵。

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朝崎郁恵 - あはがり

       

       この世は神様からいただいた仮の世
       いつまでとどまって居られましょうか
       命を敬い生きていきなさい この世の生をなし終えるまで
       時はめぐる 水車のように だからまためぐり会える
       月のあかりの下で 人々は喜び魂が踊り明かす
       どのようなことがあろうとも 天と大地の間
       月のあかりの下で 人々は喜び魂が踊り明かす


3月の震災以後ということで東北なのかもしれない。きのうNHK・BS衛星(有料放送なので投稿を躊躇したのだけれど)で日本三景松島が取り上げられていた。ふだん、テレビはスポーツ中継(主にサッカー)とニュース番組以外ほとんどといっていいくらい観ないのだけれど、たまたま目にしたのが『新日本風土記「松島」』。番組内容はともかく、そのバックに流れていた音楽・唄が沁みたのだった。まるで東北の、いや日本の基層の自然が、大地が、景色が、歴史が哭いているようなのだった。歌手は奄美島唄唄者朝崎 郁恵(あさざき いくえ、1935 - )というこイメージ 2とだった。東北なのに奄美の唄?。しかし自然が、景色が歴史が哭いているのだった。曲名は「あはがり」なのだそうで。東北・松島の風景と、人々の暮らしの映像も相俟ってココロにシミマシタ。
千年に一度といわれる甚大な災害のあとも大地が自然が、何事もなかったかのように無慈悲にも永遠の変わらぬ姿のままに美しくありつづける非情と哀しさ、無常・・・。けれど、人は生きつづけてゆく。
   「花も散り世はこともなくひたすらに たゞ赤々と陽は照りてあり」 (高島野十郎)


   「何事も あらざりしごと 海のあり かの大波は 何にてありし」 (美智子皇后



朝崎郁恵 Ikue Asazaki 「よいすら節Yoisura


船(ふねぃ)の高艫(たかどぅも)にヨイスラ
船(ふねぃ)の高艫(たかどぅも)にヨイスラ
(囃子)スラヨイスラ
居(い)ちゅる白鳥(しりゅどぅり)ぐゎ スラヨイ スラヨイ
※「白鳥やいちゅる」のパターンもある
(囃子)スラヨイ スラヨイ
白鳥(しりゅどぅり)やあらぬ ヨイスラ
白鳥(しりゅどぅり)やあらぬヨイスラ
(囃子)スラヨイスラ
うなり神(かみ)がなし スラヨイ スラヨイ
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千鳥(ちじょりゃ) 浜千鳥(はまちじょりゃ)ヨイスラ
千鳥(ちじょりゃ) 浜千鳥(はまちじょりゃ)ヨイスラ
(囃子)スラヨイスラ
うらやぬーが泣(な)きゅり スラヨイ スラヨイ
(囃子)スラヨイ スラヨイ
アンマ面影(うもかぐぃ)ぬヨイスラ
アンマ面影(うもかぐぃ)ぬヨイスラ
(囃子)スラヨイスラ
立ちどぅ また 泣(な)きゅりスラヨイ スラヨイ
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今日(きゅう)やく処寄(くまゆ)りゃてぃヨイスラー
今日(きゅう)やく処寄(くまゆ)りゃうてぃヨイ ヨイスラー
(スラヨイスラー)
色々ぬ遊び(あしび)スラヨイースラヨイー
(スラヨイースラヨイー)
明日(あちゃ)やしまぅ戻(むどぅ)てぃヨイスラー
明日(あちゃ)やしまぅ戻(むどぅ)てぃヨイスラー
(スラヨイスラー)
言沙汰(いさた)マター語ろスラヨイースラヨイー
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親(うや)に 産(な)されてど ヨイスラ
親(うや)に 産(な)されてど ヨイスラ
(スラヨイスラー)
こぬ世(はがり) 見ちゃるスラヨイースラヨイー
(スラヨイースラヨイー)
わん産(な)ちゃる 親(うや)や ヨイスラ
わん産(な)ちゃる 親(うや)や ヨイスラ
(スラヨイスラー)
百歳(ひゃくさ)また願おスラヨイースラヨイー

    (http://shimauta.info/kashi/ 奄美シマ唄歌詞集より)