yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ウェーバー『大協奏的二重奏曲Op.48』。クラリネットとピアノのデュオ作品。ピアノとの対話の喜悦に彩られたクラリネットの柔らかい音色がロマンティックに奏でられ心潤い、まさに「シャーワセ~」といった趣。

Ben Westlake Clarinet - Weber Grand Duo Concertante, Op. 48 - 3'rd Movement たぶん一週間ほど前だったと思うのだけれど、FMラジオから流れていて印象深く聴いた曲があった。シンプルで美しい室内楽曲だった。で、ネットで調べたところカール・マリア…

クシシトフ・ペンデレツキ『マニフィカート』(1974)。神は見えるものではなく・・・、響きのうちに神は現前するか?神と対峙するドラマチックな現代の宗教曲。

Krzysztof Penderecki - Magnificat - I. Magnificat. Fuga (Quia Respexit). Et misericordia (1/2) 以下は聖母マリアの賛歌マニフィカート (Magnificat)の歌詞 わがこころ主をあがめ、 わが霊(れい)はわが救い主なる神を喜びまつる。 その婢女(はしため…

マイク・ウエストブルック 『Metropolis』(1971)。アレンジの斬新と個々のすぐれたフリーソロ(このソロは誰?と悉く知りたくなることだろう)で聴かせるインテリジェントなビッグバンドジャズ。

Mike Westbrook - Part IX [Metropolis] 1971 Mike Westbrook 半年ほど前に≪マイク・ウエストブルック『CELEBRATION』(rec.1967)。40年以上の時の経過を感じさせない、古臭さなど微塵もない小気味よさで良き品性のジャズを愉しませてくれる。≫とタイトルし…

バルトーク 『弦楽四重奏曲第5番、第6番』。3-4番から、1-2番、そしてきょうの5-6番。この順序が私の選好といえる。

Bartók String Quartet No. 6 last movt (Takács) バルトーク(1881 - 1945)が作曲した全6曲の弦楽四重奏曲のうち、先ずは「3番、4番」を投稿し、次に「1番、2番」という順序で取り上げた。「弦楽四重奏曲第1番 Op.7 」は習作期を脱してのちの190…

吉本隆明『ひきこもれ―ひとりの時間をもつということ―』(大和書房)。甲論乙駁、ああ言えば、こう言うも結構ですが・・・。

きょうは、ちょいと音楽ブログを休憩(動画音源伴う音盤紹介であれば甲斐があるのだけれど、拙ブログの主テリトリーであるマイナーな現代音楽、フリージャズなどはそうしたものが少なく、したがって、無いとなるととたんに意気萎える。文字を連ねても音がな…

ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル『6つのソナタ 6TRIOSONATAS Op.2』。わずか10才の<幼な書き>?。天才に成熟ということばあるのか?と言いたくなる。

Händel - Trio Sonata Op.2 Nr.5 「ああ。当時は何かに憑かれたように書きまくっていたよ。一番のお気に入りの楽器だったオーボエのための作品がほとんどだった。」(ヘンデル) ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(Georg Friedrich Händel 1685 - 1759)僅…

エクトール・ベルリオーズ 『荘厳ミサ曲』(1993年蘇演・初録音盤)。若々しく清新の意気満ちた宗教ミサ曲。弱冠ハタチの作曲家が「荘厳ミサ曲」とは、これいかに?

Berlioz Messe Solennelle Muti 5 Agnus Dei ベートーヴェンの「荘厳ミサ曲」を過日≪ベートーヴェン『ミサ・ソレムニス ニ長調 Op.123』。エリ、エリ、レマ、サバクタニ(神よどうして私をお見捨てになるのですか)絶望的病にあった楽聖ベートーヴェン。心の…

ヘンリク・ミコワイ・グレツキ『クライネス・レクイエム』。ポーランド楽派は深い。歴史ゆえか?

H. M. Górecki - Concerto for Harpsichord and String Orchestra, Op. 40 (1981) アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所に象徴されるナチスの人類史的愚行で、ポーランドはその傷痕の深さを記憶されているといえるだろう。音楽に限ってみてもそうだ。いや…

『オーロラのささやき~北欧音楽の神秘の調べ』。音まで澄んでいます。

Andante Festivo by Sibelius 先日、フィンランドの作曲家であるオスカル・メリカントのピアノ曲を舘野泉のピアノで鑑賞し投稿した。その甘美なまでの旋律の美しさと澄んだ音色に誘われて、これは北欧であればこそとの勝手な思い込み?からでもあるけれど、…

エクトル・ベルリオーズ『レクイエム(死者のための大ミサ曲 )』。この時代的なロマン主義。神を凌駕せんとする、ロマンにあふれた劇的に演出する近代ミサ曲。

H Berlioz,Requiem(Grande Messe des Morts): Lacrymosa 罪ある人が裁かれるため 灰よりよみがえるその日こそ 涙の日なり。 主よ、慈悲深きイエズスよ、 永遠の安息を彼らに与えたまえ。 ベルリオーズの『レクイエム Requiem(死者のための大ミサ曲 Grande M…

ヘンデル 『メサイア』。教会音楽というより最初から劇場演奏音楽として作曲されたそうだ。だからといって信仰心ウンヌンは論外なのだろう。

Elisabeth Schwarzkopf - I know that my redeemer liveth 私を救う者が生きていて、この世の最後の日に現れるであろうことを私は知っている。 たとえ死が私を脅かそうと、私は必ずやこの目で神を見るだろう。 (ヨブ記、第19章第25-26節)・・・ 「元…

ロスコー・ミッチェル・アート・アンサンブル『Congliptious』(1968)。あの熱気あふれる泥臭いまでのブラック・ジャズスピリッツのアート・アンサンブル・オブ・シカゴが、はや破天荒なまでに躍動

Lester Bowie & Art Ensemble Of Chicago – Poznań 投稿音源のものではありません。 2週間前に≪ロスコー・ミッチェル Roscoe Mitchell 『Sound』(Delmark Records・1966)。≫を投稿したさい、68~9年爆発的な演奏活動をヨーロッパを足場に展開しフリー…

J・S・バッハ『平均律クラヴィーア曲集・第2巻(前奏曲とフーガ第1番~第24番)』(LP2枚組み)。毎度のことながら疲れた頭には最高の音楽だ。なにせ数万年後の宇宙へ旅立った音楽だ。

J.S. Bach - Prelude & Fugue No. 14 in F-sharp minor, BWV 883 http://www.youtube.com/watch?v=ha5hYKNfFN8 J・S・バッハの≪フーガの技法≫。そのフーガの一拍めを聴いた瞬間、私たちはたいへんな音楽家を目の当たりにしてるのだと私は気づいた。深い思想…

ヨハン・セバスチァン・バッハ『クリスマス・オラトリオ BWV248 』(CD3枚組)。基調は明るい。救世主の降誕を、もろびとこぞってよろこび祝う歌なのだから当然のことだけれど。

Bach - Christmas Oratorio, BWV 248 いよいよ桜を迎えようというこの春、この時季にクリスマス・オラトリオ?!。ま、バッハのそれの鑑賞のことであればいいとしょう。直近1週間前に【つい先日には「ヨハネ受難曲」を、そしてその前は≪ヨハン・セバスチァ…

オスカル・メリカント『夏の夜・ピアノ名曲集』(ピアノ:舘野泉)。う~ん、この哀感湛えた甘美な調べ。まったくの、旋律美に長けた曲の数々。愛すべきピアノ小品集。

舘野泉 Izumi Tateno, メリカント Merikanto / 牧歌 idyll ん、メリカント?誰だそりゃ。フィンランドの作曲家で、かの国民的作曲家ジャン・シベリウスと同時代を生き、その偉大な音楽史的作曲家シベリウスに劣らずの、いや凌ぐほどの大衆的人気を得て愛され…

タンジェリン・ドリーム『アルファ・ケンタウリ(Alpha Centauri)』(1971)。いささか時代めいた、天上より鳴り響く教会音楽のオルガンを髣髴とさせる壮大を志向するスペース・ミュージック。

Tangerine Dream - Fly And Collision Of Comas Sola - (excerpt) ドイツのプログレッシヴロックグループのタンジェリン・ドリーム(Tangerine Dream)。70年初期、シンセサウンドの実験性がしきりに喧伝されていたことの影響もあって、手にし、耳傾けたの…

バルトーク『弦楽四重奏曲 第1番&第2番』。その柔軟性を緊張感ともども併せ持って聴くことが出来る。とげとげしさに苛立つことなく精神のバランスのうちに優れたロマン性が感じられて私は好きである。

Bartók, String Quartet No. 1, I. Lento さすがに、4日続けての宗教曲の投稿は、それもすべて大作とくると気力がもたない。で、きょうは、何の脈絡もなく、要するに気まぐれのピックアップ。バルトーク(Bartók Béla Viktor János, 1881 - 1945)の『弦楽…

ヴェルディ 『レクイエム』。巨大なオペラ作家ゆえ、なんだかそぐわぬ?宗教曲といった勝手な思い込みで避けてきたきらいがあった。しかし、その音楽性、その巨大さ、劇的迫力は疑いようなくすごい。

Verdi - Messa da Requiem - Lacrymosa Dies Illa.avi:Herbert von Karajan 残念ながらアバド盤は貼り付け不可です。 貧しい芸術家のための老人ホーム「憩いの家」を完成させたあと1901年にミラノで脳卒中のため亡くなった。 なんだか最近宗教音楽づい…

モンテヴェルディ 『聖母マリアの夕べの祈り(晩課)』 。おお~、なんたる絢爛華麗。神の威光ここに極まれりと、尖塔に響きわたる荘厳重厚。

Vespro Della Beata Vergine - Claudio Monteverdi - ( 1 ):1989 - Live Recording ,John Eliot Gardiner 神よ、慈悲もてわれを助けたまえ、 主よ、速やかにわれを助けに来りたまえ。 (詩篇第69章2) Monteverdi おお~、なんたる絢爛華麗。神の威光こ…

ヨハン・セバスチァン・バッハ『ミサ曲 ロ短調 BWV 232』。キリスト者でなくとも信仰の喜悦が湧き起こってくるのだ。何なのだこのバッハ音楽の普遍性は。

Bach - Mass in B minor BWV 232 (Karl Richter, 1969) - 14/14 投稿音源のものではありません。 昨日、端唄・小唄・都々逸で今日、バッハ。私の頭はどうなっているのでしょう。まったくスキゾです。要するに支離滅裂ということなのでしよう。つい先日には「…

『端唄・小唄・都々逸の粋』CD2枚組み。べつに酒を飲み、酔うわけではないのだけれど俗謡の暖簾をくぐり粋に酔う。

香に迷う (照菊)2 投稿音源のものではありません。 香に迷う 梅が軒端に 匂い鳥 花に逢瀬を 待つとせの 明けて嬉しき 懸想文(けそうぶみ) 開く初音の はずかしく まだ解けかぬる 薄氷 雪に想いを 深草の百夜も通う 恋の闇 君が情けを 仮寝の床の 枕片敷…

エルドン Heldon 『Electronique Guerilla』(1974)。もう一目?瞭然。フィリップ&イーノ のサウンド世界だ。しかし荒々しさ、ヴァイタルな熱っぽいところは認められてよい。

Heldon "1984 Apres Cosmic C'etait" Paris '76 投稿音源のものではありません。 ほぼ2週間前に≪エルドン Heldon 『Heldon IV / Agneta Nilsson』(1976)。フランスのプログレッシヴ・ロック。≫として投稿した、そのフランスのプログレッシヴ・ロックグル…

ファウスト Faust『So Far』(1972)。≪闇≫とか≪反世界≫だとかと言ったいささかの気恥ずかしいことばは使いたくないのだけれど・・・。

faust - mamie is blue ええい、ついでや~というわけで、きのうの『FAUST Ⅳ』(1973)に引きつづいての、それより1年前にリリースされた、これまた目を惹く黒ずくめのジャケットのセカンドアルバム『ソー・ファー So Far』(1972)を取り上げよう。その黒ずく…

ファウスト『Faust IV』(1973)。ミニマル・ノイズ・ロックの実験的混沌、反復催眠的ノイズ音楽。

It's a bit of a pain – Faust 五線譜をベースにしたシンプルなジャケットデザイン。これは印象的だった。もちろん中身もだけれど。『ファウストⅣ』(1973)。最初「ファウスト」とは、かのゲーテの超大作に由来するものとばかり思っていたが、そうではなくド…

ベートーヴェン『ミサ・ソレムニス ニ長調 Op.123』。エリ、エリ、レマ、サバクタニ(神よどうして私をお見捨てになるのですか)絶望的病にあった楽聖ベートーヴェン。心のうちいかばかりであったか・・・。

Beethoven : Missa Solemnis, Benedictus:Musik. Leitung: Christian Thielemann 「・・・他の人より一層近く神に近づき、そして神の栄光を人類に広めることより尊いことはない。」(L.V.ベートーヴェン) わが町の図書館で借りてきた。私にとって、も…

キース・ジャレット&ミカラ・ペトリによるJ・S・バッハ『リコーダー・ソナタ集』(1992)。

Michala Petri and Lars Hannibal plays Bach 投稿音源のものではありません。 「私はバッハの音楽に、不必要なほど緻密な知的考察は加えたくないのです。」(キース・ジャレット) きょうはジャズピアノ畑の即興の名手キース・ジャレットと、デンマークの美…

ロスコー・ミッチェル Roscoe Mitchell 『Sound』(Delmark Records・1966)。

The Roscoe Mitchell Sextet– Ornette (「sound」1966) 芸術に成る一歩手前で荒々しく踏みとどまる勇気。そこにこそ音楽する、ジャズすることの主張を、自由を聴く。心地よい、耳障りのよい整除を拒否する黒く剄い精神の表現性(GREAT BLACK NUSIC)にこそ、シ…

「ハイハイ覚える赤ちゃん型ロボット・M3ーneony(エムスリー・ネオニー)」。

M3-neony(エムスリー・ネオニー), a baby robot 「ハイハイ」や「伝い歩き」の仕方を試行錯誤しながら自分で学ぶ赤ちゃん型ロボットを大阪大の浅田稔、石黒浩両教授らの研究チームが開発し、3日発表した。人が体の動かし方を身につけるメカニズムの解明に…

レスピーギとサン=サーンスの『弦楽のためのヴィルトーゾ作品集』。古典的品性を備えたオーケストレーションと旋律の美しさ。

Tommaso Antonio Vitali. Chaconne in g minor. (Orchestration - Ottorino Respighi) きょうは『弦楽のためのヴィルトーゾ作品集』。オットリーノ・レスピーギ(Ottorino Respighi, 1879 – 1936)のバッハ、ヴィターリ、タルティーニの美しい旋律を持った有…

サード・イヤー・バンド『Third Ear Band』(1970)。民族音楽とも現代音楽ともポップともつかぬ奇妙で不思議(中世音楽からの影響もあるらしい)な、しかし魅力ある即興?音楽。

Third Ear Band – Fire もう、どんな音楽であったかすっかり忘れてしまっているけれど、その存在だけは記憶に残っていたレコードが目にとまったので、棚から取り出しての投稿。1970年イギリスにてリリースされたThird Ear Bandのセカンドアルバムで、そ…