yuki-midorinomoriの日記

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モンテヴェルディ 『聖母マリアの夕べの祈り(晩課)』 。おお~、なんたる絢爛華麗。神の威光ここに極まれりと、尖塔に響きわたる荘厳重厚。

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Vespro Della Beata Vergine - Claudio Monteverdi - ( 1 ):1989 - Live Recording ,John Eliot Gardiner

            
     神よ、慈悲もてわれを助けたまえ、
     主よ、速やかにわれを助けに来りたまえ。
                (詩篇第69章2)

Monteverdi
イメージ 2おお~、なんたる絢爛華麗。神の威光ここに極まれりと、尖塔に響きわたる荘厳重厚。これが我が安土桃山時代から徳川・江戸時代初期にかけての同時代に書かれた作品であることに、まず驚くことであった。イタリアはクラウディオ・ジョヴァンニ・アントニオ・モンテヴェルディ(Claudio Giovanni Antonio Monteverdi, 1567 - 1643)の『聖母マリアの夕べの祈り(晩課)』。1610年の作。絢爛華麗もあるけれど、この圧倒的なまでの劇的迫力。このゆるぎのなさ。見事でございますデス。ところでこのモンテヴェルディが活躍していたイタリアはローマに≪ローマ教皇グレゴリウス13世に謁見(えっけん)≫を賜ったとして知られる天正遣欧少年使節(てんしょうけんおうしょうねんしせつ)団が訪れているのだ。ときは1582年(天正10年)出航。1590年(天正18年)長崎に帰港とある。かの地イメージ 3に斯くなる絢爛華麗な神の栄光がポリフォニックに天上を響きわたっていたのだろう。その使節の目的の一つには≪日本人にヨーロッパのキリスト教世界を見聞・体験させ、帰国後にその栄光、偉大さを少年達自ら語らせること・・・≫(WIKI)とあったそうだ。まさに<神の栄光、偉大>がここモンテヴェルディの響きにあると言いたくもなる。
ネット図書館借受にて鑑賞。
             写真:天正遣欧少年使節



モンテヴェルディ Monteverdi 『聖母マリアの夕べの祈り(晩課)』
ジョン・エリオット・ガーディナーの文句なしの名演。すばらしいの一語。合唱がとりわけ・・・う~ん。