yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

ヴェルディ 『レクイエム』。巨大なオペラ作家ゆえ、なんだかそぐわぬ?宗教曲といった勝手な思い込みで避けてきたきらいがあった。しかし、その音楽性、その巨大さ、劇的迫力は疑いようなくすごい。

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Verdi - Messa da Requiem - Lacrymosa Dies Illa.avi:Herbert von Karajan


           
           残念ながらアバド盤は貼り付け不可です。

貧しい芸術家のための老人ホーム「憩いの家」を完成させたあと1901年にミラノで脳卒中のため亡くなった。

イメージ 2なんだか最近宗教音楽づいているようだ。先週の日曜日はベートーヴェン『ミサ・ソレムニス ニ長調 Op.123』。そして昨日はモンテヴェルディ『聖母マリアの夕べの祈り(晩課)』。くわえて一昨日はバッハの『ミサ曲 ロ短調 BWV 232』だった。好きなジャンルということもあるけれど。で、きょう、わが町の図書館にて、傑作とその名を聞くジュゼッペ・フォルトゥニーノ・フランチェスコ・ヴェルディ(Giuseppe Fortunino Francesco Verdi, 1813 - 1901)の『レクイエム Requiem』を借りてきた。今まで所蔵されて棚にあるのは気付いてはいたが、なぜだか手にしなかった。かの『アイーダ(Aida)』の「凱旋行進曲」であまねく知れ亘っての音楽史上の最高のオペラ作家のひとりというイメージの所為か、なんだかそぐわぬ?宗教曲といった勝手な思い込みで避けてきたきらいがあったのだ。普段からあまりオペラは聴かない。その理由わかるでしょう?。しかしDVD時代を迎えた今日ちょいと宗旨変えして・・・と思わないでもないけれど、大枚はたいてでもとは未だいかないが。そんなことはさておき、時代も時代(急速な産業発展、近代化)だし、真の?内発する宗教心からの曲か?というわけだった。今綴っていて気がついたのだけれど、このヴェルディはえらく長命だった。この時代の88才とはリッパなものだ。ところで、きょうの『レクイエム』はヴェルディ60才の作とのことで、ときは1873年だ。まさに「急速な産業発展、近代化」進む真っ只中という時代背景を持っている。先の私の思い込みも無理はないと思うのだけれど。それもあるが、この稿綴るためにWIKIを覗いていて、案の定、次のことばがあった。すなわち
≪このレクイエムには常に留保的評価、あるいはさらに進んで批判がつきまとっている。うち典型的なのは「あまりにイタリア・オペラ的」「ドラマ性が強すぎる」「劇場的であり教会に相応しくない」とする評価であろう。≫(WIKI)とあった。確かにそうした印象は否めないほどドラマチックだ。それをもって貶めるなどとはけっして思わないけれど・・・。その音楽性、その巨大さ、劇的迫力は疑いようなくすごい。




ヴェルディ Verdi『レクイエム Requiem』

ディスク:1
レクイエム
1. 永遠の安息を与え給え/主あわれみ給え(入祭文) 永遠の安息を与え給え Requiem E Kyrie: Requiem Aeternam
2. 永遠の安息を与え給え/主あわれみ給え(入祭文) 主あわれみ給えRequiem E Kyrie: Kyrie Eleison
3. 怒りの日(続誦) 怒りの日 Sequenza: Dies Irae
4. 怒りの日(続誦) くすしきラッパの音 Sequenza: Tuba Mirum
5. 怒りの日(続誦) 人間が、審判官に答えるためにSequenza: Mors Stupebit
6. 怒りの日(続誦) 書き記されし書物にはSequenza: Mors Stupebit
7. 怒りの日(続誦) あわれなる我 Sequenza: Quid Sum Miser
8. 怒りの日(続誦) みいつの大王  Sequenza: Rex Tremendae
9. 怒りの日(続誦) 思い給え Sequenza: Recordare
10. 怒りの日(続誦) 我は嘆く  Sequenza: Ingemisco
11. 怒りの日(続誦) 判決を受けたる呪われし者は  Sequenza: Confutatis - Dies Irae
12. 怒りの日(続誦) 涙の日なるかな   Sequenza: Lacrymosa

ディスク:2
1. 奉献文 主イエズス・キリストよ  Offertorio: Domine Jesu Christe
2. 奉献文 主よ、称賛のいけにえと祈りを  Offertorio: Hostias
3. 聖なるかな (三聖唱)   Sanctus
4. 神の子羊 (神羊唱)  Agnus Dei
5. 永遠の光を (聖体拝領誦)   . Lux Aeterna
6. 我を許し給え (赦祷文) 主よ、かのおそろしい日に私を永遠の死から解き放ち給え   Libera Me: Libera Me, Domine
7. 我を許し給え (赦祷文) その日こそ怒りの日   . Libera Me: Dies Irae
8. 我を許し給え (赦祷文) 主よ、永遠の安息をかれらに与え  Libera Me: Requiem Aeternam
9. 我を許し給え (赦祷文) 主よ、かのおそろしい日に私を永遠の死から解き放ち給え  Libera Me: Libera Me, Domine