yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『日本の大転換』(集英社新書・中沢新一)。長年にわたる学際的な研究思索のもとに打ち出された主張提起が、あたりまえの結論でしかなかったのは、正直なところ拍子抜けだった。

町の図書館の新刊コーナーに『日本の大転換』(集英社新書・中沢新一)とある冊子が目に留まったので借りてきた。けれど、なんのこたあない、結局のところ原発を廃して、再生可能エネルギーへの転換こそが日本のみならず世界の採るべき道、それは、また経済…

『ハイドン交響曲全集』VOL..1(CD4枚組)。再投稿。さあやったるで・・・の気合十分ハツラツの「第1番」、晴朗のびやかに歌い上げる「第4番」「第5番」を、まとめて鑑賞。

Haydn: Symphony No.1 - Koopman/OPRF(2005Live) 以下は、いままでに投稿したハイドンの交響曲。いつのまにやら12稿にもなっている。まだまだ先はながい・・・。なにせ107曲(104曲+数曲)もある。 http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/63063022.html…

朗読『むく鳥のゆめ』。読み聞かせのすばらしさ。朗読ってすごい。

先日、ラジオから流れていて、たまたま耳にすることとなった童話朗読。感激しました。小学校低学年の教科書にも取り上げられているそうで・・・。あらためて思いました。読み聞かせのすばらしさ。原作もさることながら朗読ってすごい。この年!になって、童…

『メンデルスゾーン/歌曲集 第2巻』。ドロドロの瞑さ、屈折の情念のややこしさに付き合うのは確かに人を疲れさせることを思えば・・・これもありだ。心が安らぐ。

メンデルスゾーン 魔女の歌 魔女の歌(ヘルティ詩) , つばめか飛び、まっさかりの春か 花冠のための花を贈ってくれる! 私たちはもうじきこっそりとドアを抜け出し、 きらびやかな舞踏会に飛んでゆく! 真っ黒い牡山羊や箒の柄や、 かまどの火かきや、糸竿な…

グノー「聖セシールの荘厳ミサ曲から」。こんなに美しい清廉な祈りのミサ曲があったのか。スピリチュアルな旋律の美しさと、清廉な祈りの崇高さ。

St. Cecilia Mass, Part II: Gloria by Charles Gounod (Barbara Hendricks,Soprano) きょうたまたま耳にした宗教曲。ラジオから流れていた。え?だれだ?。この曲はなんなのだろう。美しい曲だな~と、ラジオに釘付け耳そばだてて聴き入ったのだった。スピ…

メンデルスゾーン『歌曲集(1)』。この<品>性。ヒネリ、こねくり回している屈折の情念のややこしさがないのだ。品性のよさがロマン主義の主流には遠かった。しかしこれがいいのだ。

メンデルスゾーン 歌の翼に AUF FLUGELN DES GESANGES 作品34-2 歌の翼に(ハイネ詩) 歌の翼にのせて、恋人よ、 君を遠く連れていってあげよう はるかなガンジス河のほとりに― ぼくはあそこにすてきな場所を知っているんだ。 あそこには、静かな月の光をあ…

ハイドン『オラトリオ「四季」(全曲)』(CD2枚組)。自然と勤労、希望に満ちた人生賛歌、教訓的、現世的といっていいのだろうか。道徳的生きざまの礼賛。まじめでゴザイマスデス。

Joseph Haydn Die Jahreszeiten Frühling Terzett und Chor "O wie lieblich ist der Anblick":Nikolaus Harnoncourt、Concentus Musicus Wien きのうに引きつづき、きょうもハイドン。けれどここ最近折々聴き続けている交響曲ではなく、晩年の大作の≪オラ…

「ハイドン交響曲73」。こういうのを聴くとハイドンはいいよ~と薦めたくなる。心根クリアー・・・。

Haydn Saal:ハイドン・ホール ハイドン交響曲73 またまた『ハイドン交響曲全集』VOL.6(4枚組)から1曲。「狩」の副題をもつ「交響曲第73番ニ長調 Hob.I:73」。 その愛称の由来は 【終楽章に作曲者自身がフランス語で「狩猟 La Chasse」と記入したこ…

『シャンティクリア,パーセルを歌う』。いささか宗教的精神のハーモニー、情趣への違和がぬぐえなかった。

Henry Purcell - Remember not, Lord, our Offences「主よ,われらの罪を思い出したもうことなかれ」Z. 50:Choir of Christ Church Cathedral, Oxford 投稿音源のものではありません。 主よ、われらの罪を思い出したもうことなかれ 主よ、われらの罪を、 わ…

『現代日本の音楽―京都をとイメージした作品集』(2枚組・1978)。三善晃「オーケストラのためのレオス(Rehos)」(1976)を聴く。この頃の三善晃の音塊のもつエネルギーは、吹き上がる激情のよう。

三善晃 オーケストラのためのレオス (1976) 【2年前の初秋のある朝、私は、信州の高原の空へ消えてゆく母の煙を見上げていた。突然の死に接して、私は永別の哀しみに耐えるよりよりも共に焼かれることを希ったが、母を焼く煙が山ハダを伝い、梢とあそび、蒼…

フランソワ・クープラン『トリオ・ソナタ(コレルリ讃、リュリ讃他)』。バロックから優美・繊細なロココのアーティキュレーション、(典雅な)宮廷様式?に安穏のひとときを聴く。失われたノスタルジア?。

クープラン トリオソナタ この愁いはなんなのだろう。宮廷専制政治、革命動乱の混迷の後、権力は市民へ。退屈・アンニュイ。ボードレール Baudelaire, 1821 - 1867)の『パリの憂鬱』(Petits poèmes en prose, Spleen de Paris)という近代の病まですぐそこ…

『ハイドン交響曲全集』VOL.6(4枚組)のなかから印象に残った1曲。「交響曲第72番ニ長調」。「さて、愉しんでいただけましたかな・・・」愉しませるお抱え楽長ハイドン。ご大人デスワ。

ハイドン交響曲第72番 朝晩の自動車通勤、帰宅途上、車室内のまことにチープなCD再生機で、町の図書館で借りてきている『ハイドン交響曲全集』を、折々聴き流し鑑賞している。で、きょうはVOL.6(4枚組)のなかから印象に残った1曲を投稿。「交響曲…

『ペレス・プラード・BEST30』(LP2枚組)。「ウー、マンボ!」の掛け声と、踊る指揮ペレス・プラード。マンボ、チャチャチャ愉しいでゴザイマスね。

Dámazo Pérez Prado.mpg ふた月ほど前≪「ウー、マンボ!」の掛け声と、踊る指揮ペレス・プラード(Dámaso Pérez Prado, 1916 - 1989)。懐かしのマンボ、チャチャチャ。≫と投稿し、ノスタルジアとともに、そのトランペットの切り裂くハイトーンとパンチの効…

重大な国の不作為の過失。テロも軍事にも気をかけぬお気楽太平楽なわたしたち。斯様に思えてくる。

先日、目を啓かれた思いのする新聞コラム記事に出会った。情緒に流される論説の多いなか、これぞジャーナリストの仕事ではないかと・・・。全文を掲載させていただく。 それにつけても、いま、科学者は完全に萎縮してしまっている。甚大な災害のことを思えば…

一徹に保守を生きた作曲家・別宮貞雄逝く。あまりにも頑迷に過ぎたと思わないでもないけれど。合掌

Sadao Bekku live- japanese suite n. 2 -1° mov. 先日、新聞の訃報欄に作曲家・別宮貞雄(べっく さだお、1922年 - 2012年1月12日)の逝去が知らされていた。無調を現代音楽と疑わなかった私なんぞには、ベートーベンの音楽を理想像とし、≪十二音技法などの…

『ハイドン交響曲全集』VOL.5(CD4枚組)より1曲。副題を<薄馬鹿>にもつ「交響曲第60番」。ドタバタ劇を原作とする劇判音楽のよし。そのせいか、他作品とすこし趣が違っていて興味深く聴ける1曲。

Haydn Symphony nº 62 Hob. I:60 C major 'Il Distratto'(Camerata Salzburg、Roger Norrington) YOUTUBE動画だけを貼り付けて記事投稿をすると、よくあることだけれど、何らかの事情でその動画の削除にあうと、記事だけが浮いてしまって惨めな事態…

プーランク『オルガン,弦楽合奏と打楽器のための協奏曲、他』。ヨーロッパはきな臭く、激しく揺れていた時代だった。そうした不安と鬱屈、苛立ち、「怒り」をそこに聴いたのだったが、はたして・・・。いい曲だ。

Poulenc -Jean Martinon & Marie-Claire Alain (1970) - Concerto Pour Orgue, Cordes Et Timbales さて、きょうもオルガン音楽。ネット図書館で「オルガン」と検索したらヒットした。この曲を印象し記憶にとどめたのは、吉田秀和のラジオ番組「名曲の楽しみ…

『オルレアンのオルガン弾き~フランス・オルガン傑作集2』。聖堂、教会に神々しく鎮座するパイプオルガンの、そのすがたは、まるで祭壇のようではないか。神の座に在るオルガン音楽。

Leon Boellman: Toccata played by Kalevi Kiviniemi オルレアン大聖堂のオルガン ≪オルガンは西洋音楽史上、初の鍵盤を持った楽器となった。またオルガンほど、その規模や形の異なるバリエーションをもった楽器は他になく、国や時代によっても多様性が見ら…

フランソワ・クープラン『ヴィオラ・ダ・ガンバ作品集』。小規模演奏に見合ったヴィオラ・ダ・ガンバは音量少なく地味だ。バロック特有のアーティキュレーションに愁いを聴きつつ典雅にゆったりと時は流れる。

Couperin - Suite for Viola da Gamba in A Major - Mov. 1&2/4 3年ほど前に≪フランソワ・クープランの『クラヴサン曲集 第2巻他』(1993)。バロック特有のアーティキュレーションに聴く至福と愁い。≫とタイトルしてクープラン(François Couperin ,1668 パ…

きょうもまた『ハイドン交響曲全集』VOL.4より1曲。なんと<帝国>を副題とする「交響曲第53番ニ長調」。躍動感、厳格を感じさせ、前途洋々気分高揚、坂之上の雲といった趣。う~ん、これぞハイドン。

Franz Joseph Haydn-53 in D major 'L'Imperiale' Largo Maestos きょうもハイドンの交響曲。きのうと同じ『ハイドン交響曲全集』VOL.4からの1曲。「交響曲第53番ニ長調 Hob.I.53」。副題がなんと<帝国>。その由来は不詳とのこと。およそ音楽のタイ…

『ハイドン交響曲全集』VOL.4(CD4枚組)より1曲。「交響曲第49番 ヘ短調<受難>」。<受難>、でもなんだか明るい・・・。

Haydn Symphony #49 in F minor ' La Passione ' きょうも一昨日に引きつづきハイドンの交響曲。『ハイドン交響曲全集』VOL.4(CD4枚組)より1曲をピックアップ。このVOL.4は、先のVOL.2と同じくいい作品が多くみうけられる。以下2稿投稿し…

なでしこジャパン主将・澤穂希選手2011年度FIFA(国際サッカー連盟)年間最優秀選手受賞。すばらしい。快挙。

きょうは、もうこのめでたいニュースにつきます。なでしこジャパン主将・澤穂希選手の2011年度FIFA(国際サッカー連盟)年間最優秀選手受賞。すばらしい。いまなお鮮烈な感動で歓喜した昨年のサッカー女子ワールドカップ・ドイツ大会でのみごとな優勝…

ハイドン『ハイドン全集VOL.3』(4枚組)より「交響曲第40番」。古典的な形式の美しさ、その優美。<品>性があります。コレだけの理由なんですが。

ハイドン 交響曲第40番 最近ハイドンづいているというより、アルバムを手にとって聴く対象範囲が狭まれているという感じ。自由に使える金と暇があった(ようにおもえる)若き日のように、おもむくままにヤタラ音盤購入出来うるなら、いくらでも?鑑賞投稿…

昨日につづき『現代に生きる日本音楽』(LP4枚組)より、作者不明「新砧」。<砧>の季語は秋とか。ま、いいか。わが思い込みか、新春には箏と三絃の音色がふさわしい。

新砧 ≪砧(きぬた)は、布をたたいて、つやを出すための道具。古くより伝承された民具。≫とある。ま、これくらいの知識はあったのだけれど。そうそう、能の演目に「砧」があった。観たことはトウゼン?!ゴザイマセンが。それに追い討ちをかけるわが身の無知…

『現代に生きる日本音楽』(LP4枚もの)より初代・中尾都山の尺八本曲「岩清水」。

尺八 中尾都山 岩清水 千住博「滝」 年末から正月、ほぼ1週間以上ネット図書館も、町の図書館も休館ということもあって、音源利用(鑑賞)ままならず、どうしたものやら・・・。きのうもBOX(LP5枚もの)セットからわずか一部の1曲の選択投稿。きょ…

『現代日本チェロ名曲大系』(LP・5枚組)より。尾高尚忠 「チェロ協奏曲」。第二次世界大戦のさなか、このような見事な作品が作られていたなんてオドロキ。

尾高尚忠 チェロ協奏曲 Hisatada Otaka - Cello concerto (1943) 第二次世界大戦のさなか、このような見事な作品が作られていたなんてオドロキ。尾高尚忠(おたか ひさただ、1911 - 1951)の「チェロ協奏曲」。39才の若さにて駆け抜けるようにして夭折した…

「蘭陵王(らんりょうおう)」と「平調調子」。懲りずにみたびの雅楽。自然の<息>吹と勇壮。

雅楽 蘭陵王 きょうも元日、二日と2回アップロードした雅楽に懲りず、と言うよりか、手元になんの音源も持ち合わせていないので、みたびの投稿。雅楽をともに愉しみましょうということで・・・。蘭陵王(らんりょうおう)と、「平調調子」。 後者は読んで字…

「宇治・平等院」参詣。ほどほどの賑わいで落ち着いたものでした。

正月休みは、久闊の挨拶出会い、歓談飲み食い等であっという間に過ぎてしまう。連れ合いともども大阪生まれの大阪育ち。遠出の帰省なんていうことには無縁でわがホームにべったりどっぷりの正月。で、ちっとばかりは飲み食い漬けの正月三が日の腹のモタレを…

ゲルト・ツァハー 『Gerd Zacher, Orgel / Englert - Feldman - Zacher - Cage』。宗教的意匠を取っ払った、一音響素材としての現代パイプオルガン演奏。

John Cage: Variations I (1958) 投稿音源のものではありません。 現代音楽畑というより、アヴァンギャルドと言った方がいいのか分からないけれど、教会音楽の象徴ともいえる、パイプオルガンによるパフォーマンスを収めたアルバム。1年半ほど前に同趣旨の…

きのうに引きつづき『伝統音楽のすすめ~名人演奏と共に~雅楽』。

雅楽 郢曲(えいきょく)朗詠 春過 郢曲 朗詠 春過 (一の句)春過ぎ夏闌(たけ)ぬ袁司徒が家の雪路達しぬらし (二の句・三の句)朝(あした)には南暮(ゆうべ)には北 鄭大尉が渓 (たに)の風 人に知られたり 大意 (一の句)大雪の日の朝、袁は自分の…