yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

2010-01-01から1年間の記事一覧

ヨハヒム・キューン&エイヤ・テリン・グループ 『THE NEW JOACHIM KÜHN--EJE THELIN GROUP "IN PARIS"』(1970) 。若きヨハヒム・キューンはハードだった

Joachim Kuhn with Niels Henning Pedersen and Al Foster いうまでもなく投稿音源のものではありません。 さすが大物と言ったらいいのだろうか、投稿アルバムのものではないけれど動画音源が多数あったので、きょうはヨハヒム・キューンJoachim Kühn (1944 …

シュトックハウゼン『Ceylon / Bird Of Passage』(Chrysalis・1976)。指示されたことばからの直感的なインスピレーションによるコレクティブ・インプロヴィゼーション。

Stockhausen: "Aus den sieben Tagen" 2/3 投稿音源のものではありません。 シュトックハウゼンのものだから、どちらかの動画音源はあるだろうと思っていたのだけれど、まったく見当たらない。これは難儀だ。アルバムタイトルは『Ceylon / Bird of Passage』…

ゲルト・ツァハー『オルガン作品演奏集』。エリック・サティの『Douze Petits Chorals12の小コラール』(1906~08)をはじめて鑑賞。

Jean-Yves Thibaudet plays Satie 12 Petits Chorals 投稿音源はオルガンです。動画写真の左はドビュッシー?。 アルバム紹介の簡単なことばとともに動画音源貼り付けて、ともに愉しむというスタイルで最近は投稿しているので、そうした動画がみあたらないと…

ビトゥイーン Between 『Contemplation』(1977)。非西欧的旋法によるエキゾチックな瞑想的メロディーとドローンで忘年没我。

Text: Hermann Hesse (from 'Stufen' - 1910 and 'Peter Camenzind' - 1902), Narrator: Gert Westphal, Music: Between (mix of two compositions from the albums 'Hesse Between Music' and 'Contemplation') 白い雲 おお見よ、白い雲はまた 忘れられた美…

『アフリカの音楽』。以前投稿したアルバムの再発ものだった。ご丁寧に曲順とタイトル、ジャケットを変えて・・・。

MALI SADIO Toumani Diabaté/Mangala Camara clip de Sophie Comtet Kouyaté 2002 【さてきょうは、地球儀を前にすればあたり前の事実なのだけれど、その果てしなく?遠い、エキゾチズムの極まるアフリカの民族音楽を、図書館のネット借受アルバムにて鑑賞し…

西村 朗『クラシックの魔法―スピリチュアル名曲論』(講談社)。当代きっての現代音楽作曲家の手による初級者向けの啓蒙書であり、それに評論家のものと違って変な偏った思いいれのないぶん素直に読める。

クラシックの魔法 スピリチュアル名曲論01 この本は、クラシック音楽という「家」への、心底からの入門書であるとともに、未知の荒野をゆく僕自身のために書いた、大切な音楽の「家」のスケッチでもあり、感動体験メモであります。クラシック音楽は神から人…

シュリッペンバッハ『Kung Bore』(FMP 0520・1978)。情動と理知の素晴らしいせめぎあい。通り一遍をはるかにしのぎ熱く激しく、そして打ち解けた親愛な絡みで魅せ聴かせる。

5th MÓZG FESTIVAL: Alexander von Schlippenbach/Evan Parker/Paul Lovens 投稿音源ではありません。 前回の投稿からおよそ1年2ヶ月ぶりのアレキサンダー・フォン・シュリッペンバッハ(Alexander von Schlippenbach, 1938 - )のデュオアルバムの投稿。…

ラフマニノフ『2台のピアノのための組曲第1番・第2番、交響的舞曲』。美に淫するが如きの華美が、ピアノ2台によって壮麗を奏でる。

Alexandre Rabinovitch & Martha Argerich - Suite No. 1, 'Fantaisie-tableaux', Op. 5: I. Barcarolle ピアノ1台だけでも、十分すぎるくらいの豊麗なピアニズムで歌い上げるラフマニノフ(Sergei Vasil'evich Rachmaninov、1873 - 1943)の『2台のピアノ…

雅楽『源氏物語の世界』。 源氏物語を読んだことはないのですが・・・。

壱越調 春鶯囀入破(しゅんのうでんじゅは) この12月初旬に≪『雅楽の世界(上)(下)』CD4枚組。器楽の雅楽もいいけれど、東遊AZUMA-ASOBIなどの朗詠にとりわけ魅かれた。字の通りまさに朗々と歌い上げる清々しさ、その自然な息づかい、自然の息吹。≫…

アンソニー・ブラックストン『Dona Lee』(30AM ・1971)。理知的で現代音楽へ横目使いしているというクールさゆえではないのだろうけれど、熱っぽく没我とまでいかない煮えきらぬ歯がゆさが残る。

Anthony Braxton Quartet 1974 ~ Donna Lee 投稿音源ではありません。 きょうは、マルチリード奏者・アンソニー・ブラクストンAnthony Braxton (1945-) (日本語のWIKI記事がない!)のアルバム『Dona Lee』(1971)。過去投稿してきた記事を検索してみたと…

トニー・オックスレイ『February papers』(1977・Incus18)。アートフィッシャルで厳しく無機的な美学の世界。フリージャズのウェーベルン的世界。冴え冴えと冷たく心地いい。

Tony Oxley Derek Bailey 1995 Knitting Factory 投稿音源のものではありません。 適当な紹介動画音源が見当たらないと、やはり投稿の意気込み、テンションがぐんと下がる。むなしいですね。言葉だけだと、こんなアルバムもってますといったつまらない記事に…

『安倍 圭子・マリンバの真髄』(1976・LP2枚組み)。再度、もっと聴いて欲しい作曲家・平 義久ということで・・・。

Isabelle Huang plays Convergence 1, by Yoshihisa Taira 投稿音源のものではありません。 マリンバ奏者安倍 圭子(あべ けいこ、1937 - )の無伴奏マリンバ作品集『安倍 圭子・マリンバの真髄』(1976・LP2枚組み)。はなからこんなこと言ってはい…

柄谷行人著『世界共和国へ―資本=ネーション=国家を超えて』(岩波新書)。世界的諸問題、アポリアへの漸次解決の方途とは。

「国家は他の国家に対して国家なのだ。・・・国家をその内部だけから見ることは、まちがいである。」柄谷行人著『世界共和国へ―資本=ネーション=国家を超えて』 柄谷 行人(からたに こうじん、1941 - )著『世界共和国へ―資本=ネーション=国家を超えて…

『東方教会のヨハネ・クリソストモ典礼~ウクライナのビザンツ=スラヴ式ミサ』。聴くことは信じることです。美しいハーモニーとともにココロを洗うこととしましょう。

Ukrainian Orthodox -Ангельская песнь Пресвятой Троице, 残念ながらアルバム音源のものではありません。 世の中クリスマスくりすますと喧しいことですが、何なのですかねこれは。八百万(やおよろず)、千万(ちよろず)の神々御座(おわ)します御国であ…

カール・ニールセン『フルート協奏曲/クラリネット協奏曲/管楽五重奏曲』。グリーグやシベリウスのような民族的ロマンの高揚といった熱っぽさの希薄さが、イマイチ乗り切れない印象の背景にあるのかもしれない。

Carl Nielsen, Woodwind Quintet opus 43, 1. movement きょうは、ネット図書館で借り受けたデンマークの作曲家カール・ニールセン(Carl August Nielsen, 1865 - 1931)のアルバム『フルート協奏曲/クラリネット協奏曲/管楽五重奏曲』。ラジオ音源でその…

リゲティ『弦楽四重奏曲第1番「夜の変容」|第2番他』。音楽院の最終試験のために書かれたもの・・・「弦楽四重奏のためのアンダンテとアレグレット」(1950)ナイーブで伸びやかな感性が窺われる愛すべき佳品

Ligeti - Andante and Allegretto [for string quartet] [1950] 1. Andante cantabile ハンガリーの作曲家ジェルジュ・リゲティ(Ligeti György Sándor、1923 - 2006)の弦楽四重奏曲はすでに http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/60036909.html ジェルジ・リ…

ラフマニノフ『ピアノ協奏曲第3番、ほか』。この甘ったるさはいったい何なのだろう。ただ「前奏曲変ロ長調op.23-2」はまったくすばらしかった。

Evgeny Kissin - Rachmaninov Piano Concerto No. 3 (part 1 of 4) 趣くまま好き勝手にやっている自分のブログ投稿に言い訳する必要もないのだけれど、最近読書(小説ではありません)のほうに時間を割かれていることもあって、音楽鑑賞が二の次になってしま…

エルガー『威風堂々/フォールスタッフ』。オ~大英帝国!といった栄光の賛歌。「イギリス愛国歌」第2の英国国歌『威風堂々<希望と栄光の国>』の格調。

Land of Hope and Glory - Last Night of the Proms 07 Land of Hope and Glory, Mother of the Free, How shall we extol thee, Who are born of thee? Wider still and wider Shall thy bounds be set; God, who made thee mighty, Make thee mightier yet…

アラン・ バンカ-ル『Thrène 1 Et 2 / L'Amant Déserté』(1978)。音色展開へのこだわりにはスペクトル楽派と括られる。

Alain Bancquart ~ Symphonie n°I (The Finale) 投稿音源のものではありません。 70年代にはフランスの国営オーケストラの音楽監督などを務めるといったように、それ相当の力を持っている作曲家なのだろうか。あまりよく分からない。1年ほどまえに≪ヤーノ…

白石美雪『ジョン・ケージ―混沌ではなくアナーキー』(2009)。「Happy New <Ear> !」何よりもまず「聴く人」だった。

「できることはただ一つ、不意に聴くことである。風邪をひいたときにできるのが不意にくしゃみをすることだけなのと同じである。不意に聴いたり、不意にくしゃみをしたりするように、偶然に生じる現実を奥の深いものとは思わないという考えが、ヨーロッパの…

ジェルジュ・クルターク『弦楽器のための音楽』(1995)。愚直なまでにその様式はウェーベルン的な古典的世界を貫く。緊張湛え寡黙に起っているといった印象だ。

Officium breve (Gyorgy Kurtag) ルーマニア出身のハンガリー人の作曲家、ジェルジュ・クルターグ(Kurtág György, 1926 - )のアルバム『弦楽器のための音楽』(1995)をネット図書館で借り受け鑑賞した。検索モレだったのだろう。ハンガリーを出自と知るだけ…

山下洋輔『スパイダー』(1995)。<倦>み、<惰>すことなく創造的に変化に富んでいて、リリシズムとバルトークがチラつく無調でパーカッシヴ、セシル・テイラー相同の打鍵快走ぶりを聴かせている。

[1063] FOURTH STEP @ SPIDER - YOSUKE YAMASHITA たまにはジャズということもあるけれど、NHK・FMのジャズ(ロック)番組「セッション2010」の、なんともいたたまれない気持ちにさせる元気、覇気のなさ、よく出来ましたハナマルよろしくのインター…

円山応挙「氷図屏風」。抽象絵画かと思った。

最初見た(新聞の文化欄)とき抽象絵画かと思った。が、今から230年前の円山応挙(1733 -1795)「氷図屏風Cracked Ice」(1780)とあった。こんなのがすでにして描かれている驚き。この感覚。江戸時代の意匠のすごさ。幽そけくも凛として厳しい風情。経緯は存じ…

『大和楽 早春/団十郎娘ほか《定番コレクション》』。大和楽(やまとがく)?。昭和に入ってからの新邦楽、けっこう魅せます。

Geinou Hanabutai 【Matsu no Isao & Soushun】 5/7 ≪一つの傘に姉妹が二人の思い出をこめ、早春の情景を歩んでゆく様子が唄われている。≫ 大和楽(やまとがく)?。大和絵というのは知ってはいたが。ということで、ネット図書館で『大和楽 早春/団十郎娘ほ…

萩原麻未嬢。2010年度ジュネーブ国際音楽コンクールピアノ部門第1位。日本人で初の快挙。

昨≪11月18日、ジュネーブ国際音楽コンクールのピアノ部門で、日本人初の優勝≫(WIKI)と大きく報道された萩原麻未(はぎわら まみ 1986- )嬢の、そのコンペティションでの演奏動画の公開されているのを知り投稿しました。(すでに知られていることなの…

『中国/シルクロードの音楽』。やはり中央アジア。モンゴル。

Joroogiin Joroo - Lasurong (Inner Mongolian Singer) Mongolian Long Song (Urtiin duu), Long tune Folksong. きのう≪『世界音楽紀行 西アジア・東欧の旅』。西アジアに通底する魂の叫び、魂の声。喜び嘆き悲しむ大地の震えひと際のメリスマ、コブシ。≫と…

『世界音楽紀行 西アジア・東欧の旅』。西アジアに通底する魂の叫び、魂の声。喜び嘆き悲しむ大地の震えひと際のメリスマ、コブシ。

Golpa - Avaz e Esfahan. Goftam Vali Bavar Nakardi. あのコーランのメリスマの朗誦に誰しもがココロ捉われるのではないだろうか。西アジアに通底する魂の叫びと言っていいのだろう。誰しもと言ってしまったけれど・・・。少なくとも私の心は聴くたびに揺す…

またまた出会いました。リーズ・ドゥ・ラ・サール。その形容しがたいほどの流麗なピアニズム。みごとなまでのクリヤーな音色。何なのだこのピアノは!。

Chopin, Lise de la Salle, Ballades, Piano concerto 2, Staatskapelle Dresden, Fabio Luisi またまた出会いました。つい最近NHK・FMのラジオで知ったヴァイオリンのジャニーヌ・ヤンセンを投稿したばかりなのに、矢つぎばやの幸せな出会いをもった。…

『雅楽の世界(上)(下)』CD4枚組。器楽の雅楽もいいけれど、東遊AZUMA-ASOBIなどの朗詠にとりわけ魅かれた。字の通りまさに朗々と歌い上げる清々しさ、その自然な息づかい、自然の息吹。

Gagaku Batou 抜頭 「古式ゆかしい印象が邪魔になって敬遠されるところがある」 芝祐靖 ネット図書館に所蔵されていた雅楽の世界(上) (下)、CDが都合4枚の大部なものを借り受け鑑賞した。それは、直近の≪『邦楽名曲セレクション20~古曲』。「諸流の中…

内田樹『日本辺境論』。どのように見られているかつねに気になりキョロキョロしているわが辺境人。

海外がどのように日本を見ているかつねに気になり、キョロキョロしている。 『日本辺境論』の著者・内田樹いわく ≪ここではないどこか、外部のどこかに、世界の中心たる「絶対的価値体」がある。それにどうすれば近づけるか、どうすれば遠のくのか、専らその…