アラン・ バンカ－ル『Thrène 1 Et 2 / L'Amant Déserté』(1978)。音色展開へのこだわりにはスペクトル楽派と括られる。

Alain Bancquart ~ Symphonie n°I (The Finale)

　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　投稿音源のものではありません。

７０年代にはフランスの国営オーケストラの音楽監督などを務めるといったように、それ相当の力を持っている作曲家なのだろうか。あまりよく分からない。１年ほどまえに≪ヤーノシュ・コミヴ およびアラン・ バンカ－ルのレコード大賞受賞作品。二人ともはじめてその名を聞く作曲家なのに、独自の世界をつよく感じさせて考えさせるものがある。≫と投稿したぐらいだ。そのなかで、

【アラン・ バンカ－ルAlain Bancquart (1934‐)はフランスの作曲家だけれども、同じくミヨーに師事。たんに師を同じくするということでのカップリングなのだろうか。作風はまったく違うのだけれど。この作曲家は微分音を書法骨子とするネオ・セリアリストのよし。たしかに音色展開へのこだわり、探求成果の程は了解できる。】

と記した以上のことは未だに不勉強で詳しくは分からない。戦後フランスの一大潮流といえるスペクトル楽派（École spectrale すぺくとるがくは）に括られる作曲家なのだろうか。
幸いにして、直近この作曲家の動画音源（当アルバム収録の曲ではないが）が幾つかアップロードされているいることを知り、きょうの投稿となった次第。ともに愉しみたいと思う。

アラン・ バンカ－ル Alain Bancquart 『Thrène 1 Et 2 / L'Amant Déserté』(1978)
Trio À Cordes De Paris / Ensemble D'Instruments Électroniques De L'Itinéraire*

Tracklist:
A. Thrène 1 Et 2, Thrène I pour trio à cordes(1968), Thrène II, trio à cordes(1977) 22:28
B. L'Amant Déserté (1978) 22:00

Credits:
Composed By - Alain Bancquart
Electric Guitar - Claude Pavy (tracks: B) , François Bousch (tracks: B)
Ensemble - Ensemble D'Instruments Électroniques De L'Itinéraire* (tracks: B) , Trio À Cordes De Paris
Liner Notes - Hugues Dufourt
Ondes Martenot - Françoise Pellié* (tracks: B) , Tristan Murail (tracks: B)
Organ [Electric] - Françoise Pellié* (tracks: B) , Tristan Murail (tracks: B)
Strings - Charles Frey (tracks: A) , Jean Grout (tracks: A) , Jean Verdier (tracks: A)

Notes:
Side B is for 2 electric guitars, 2 ondes Martenot, 2 electric organs and synthesisers.

Produced in association with CRISS (Collectif de Recherche Instrumentale et de Synthèse Sonore).

Alain Bancquart ~ Mémoire (extract) 1985