yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

シベリウス『森の精ほか、管弦楽作品集』。若きシベリウスの民族意識の高揚と気概。よりストレートにロマンティックなシンフォニーで瑞々しく雄大さをもって歌い上げられている。

Sibelius - The Wood-Nymph (Skogsrået) part 3 西にスウェーデン、北にノルウェー、東にロシアに隣接するフィンランド、その地政学上のしからしむる隣接諸国との軋轢、角逐争乱に歴史は翻弄されてきた。とりわけ大国ロシアとの係争は長きの歴史、民族課題だ…

チェチーリア・バルトリ『ライヴ・イン・イタリー LIVE IN ITALY』。なんなのだこのコロラトゥーラは。人間技か?!。弩迫力。

Cecilia Bartoli - Son qual nave. 長年クラシック音楽を(といっても、メインは拙ブログの書庫を見てもわかるように現代音楽とフリージャズ等々なのだが)鑑賞してきたけれど、声楽、オペラはほとんど聴いてこなかった。前も言ったけれど、アリア(歌詞ウンヌ…

ヒンデミット『ピアノ、ヴィオラとヘッケルフォン (Heckelphone)(またはテナー・サクソフォーン)のための三重奏曲 op.47』(1929)。

Paul Hindemith: Heckelphone Trio op. 47 先日来、ちょくちょく顔覗かせているドイツ・WERGOの33回転のシングル盤をきょうも投稿。ヒンデミット(Paul Hindemith, 1895 - 1963)の『ピアノ、ヴィオラとヘッケルフォン (Heckelphone)(またはテナー…

モーツァルト『ミサ曲ハ短調 K.427』。≪レクイエムに次いで有名な曲≫。偽りはなさそうなのだけれど・・・。

Mozart: Laudamus te (Mass in C Minor K427):The Monteverdi Choir,The Ebglish Baroque Soloists,Dir. Sri John Eliot Gardiner,Mezzosoprano, Ann Sophie von Otter 投稿音源のものではありません。 もう4年の月日が経つ。≪至純にして死を超越する敬虔…

メンデルスゾーン『弦楽八重奏曲 / ヴァイオリン協奏曲』。3大ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64ではなく・・・、発見するまでながらく忘れられていたニ短調(13才!の作)。抑制?されて品よく美しい。

Mendelssohn Violin Concerto in op.64 メンデルスゾーンの若書き(といってもなにせ神童的天才のものですから・・・)、1825年に16才で作曲された『八重奏曲 変ホ長調作品20』をネット図書館で見つけたもので借り受けた。≪複弦楽四重奏曲という編成≫(…

グリーグ 『ピアノ協奏曲&ショパン:ピアノ協奏曲第2番』。印象的フレーズではじまる超有名曲。それにしても、グリーグってこんなにチャイコフスキーだったか?!

Arthur Rubinstein - Grieg Piano Concerto 1st mov (1) 昨日のリヒャルト・シュトラウス(Richard Georg Strauss, 1864 - 1949)の『ツァラトゥストラはこう語った(Also sprach Zarathustra)作品30』の冒頭、オープニングも劇的で印象深く人口に膾炙し…

リヒャルト・シュトラウス『ツァラトゥストラはかく語りき 作品30、ほか』。楽聖ベートーヴェンの第五「運命」のそれに劣らず人口に膾炙してキャッチャーなオープニング。なんと1896年の作曲。

Richard Strauss: Also sprach Zarathustra - Jansons/BRSO(2007Live) これほど人口に膾炙してキャッチャーなオープニングを飾る壮大(まるで宇宙創世のビッグバーン、超人生誕の時も斯くやと思わせる・・・)な曲もめずらしい。楽聖ベートーヴェンの第五「…

モーツァルト『ディヴェルティメント変ホ長調K.563|アダージョとフーガ ハ短調K.546』。透明な美しさと宗教的荘重のフーガ。

Mozart - Divertimento for Violin, Viola & Cello in E-flat major, K. 563 VI. Allegro 【音楽はあらゆる芸術の中でもっとも尊い芸術であり、また芸術とはあらゆるものの上に君臨するものだと信じ・・・】音楽を芸術だとはっきりと宣言し実践したのはベー…

シベリウス『クレルヴォ(Kullervo)交響曲 作品7』。親しみをもつフォークロアな旋律と純にして心気漲るその熱情のほとばしりと高揚感に、聴き惚れることうけあいのすばらしい作品。

Jean Sibelius - Kullervo, Op. 7 (1/7) フィンランドの国民的作曲家シベリウス(Jean Sibelius, 1865 - 1957)は、好きな作曲家のうちのひとりだ。それは音楽史上でも指折りのシンフォニストとしての愛着と言っていいのだろう。それに≪民族を思う真情≫のス…

ノーノ「SARA DOLCE TACERE」、「HA VENIDO, CANCIONES RARA SILVIA 」美しい旋律性を保持するノーノの音楽は「線描主義の音楽」とも言われているのだそうだ。

Luigi Nono : Ha venido, Canciones para Silvia 太陽が昇ったときには一日はもう老いている。(チェザーレ・パヴェーゼ) ひきつづき今日も、ドイツWERGOの33回転シングル盤の投稿。あまりに古くて、かつシングル盤とあってかネット検索にも情報ヒッ…

ドビュッシー『フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ』。最晩年の作。楽器構成からして柔らかくしっとりした温和な響きの、そのたゆたう世界は夢心地。ドビュッシー典型の世界。

Debussy : Sonate pour flûte, alto et harpe --- I. 厳密に云えといったって・・・。おぉフランス!。ドビュッシー!です。先日の≪ドビュッシー 『チェロソナタ Sonate pour violoncelle et piano』。まさに、○×でもわかるドビュッシー。おォ~ドビュッシー…

フォーレ『ピアノ四重奏曲第2番ト短調op.45、ピアノ三重奏曲ニ短調op.120』。ハッタリのない簡潔抑制、静穏に染み入る室内楽曲。地味というより滋味。

Faure - Piano Quartet No.2 Op.45, Ⅰ.Allegro molto moderato:Pascal Rogé,piano,Quatuor Ysaÿe 「存在しないものへの願望は、おそらく音楽の領域に属するものなのだろう」(G・フォーレ) きょうもネット図書館にて借り受けたアルバムで、フォーレ(ガブ…

スクリャービン『ピアノ・ソナタ全集』(CD3枚組)。ピアノは小山実稚恵。美しくも高貴深甚なロマンな響きと、崩れゆく世界秩序(ロシア革命前夜)に佇み揺らぐ、無調への傾斜・・・。

Scriabin Impromptu in F# minor Op.14-2 Michie Koyama 1週間前に≪アレクサンドル・スクリャービン『交響曲作品集』。高貴さ失わず官能的なまでに、スケール大きいスラヴ的なロマンティシズムの豊かな響きはすばらしい。≫と印象し投稿したばかりなのだけれ…

ヘンデル『「王宮の花火の音楽」より / 「水上の音楽」より / オルガン協奏曲第12番~第16番』。大昔、音楽の授業でヘンデルの代表曲といえば・・・。やはりいいです。

George Frideric Handel - Music for the Royal Fireworks 大昔のことだけれど、学校の音楽の授業でヘンデルの代表曲といえば「水上の音楽」と教わったのではなかったかしらん。ネット図書館で借り受けたのは、この「水上の音楽」や「王宮の花火の音楽」を聴…

松岡正剛(連塾…方法日本…Ⅱ)『侘び・数寄・余白<アートにひそむ負の想像力>』(春秋社)。「多様で一途」なニッポンへの「ウツ」「ウツツ」「うつろい」「おもかげ」などの代名詞的な正剛コンセプトの面目躍如

たぶん、5ヶ月ほど前に投稿した≪松岡正剛『連塾・方法日本・Ⅰ<神仏たちの秘密>』。主題としての「日本」ではなく(情報編集)の「方法(としての)日本」。≫を読み終えての予約だったのだろう。ネット図書館で貸し出し予約して4~5ヶ月の順番待ちでやっ…

ドビュッシー 『チェロソナタ Sonate pour violoncelle et piano』。まさに、○×でもわかるドビュッシー。おォ~ドビュッシー!です。

debussy cello sonata Gendron part1 きょうも、先日に引きつづきドイツWERGOのシングル盤(33回転)で、ドビュッシーの『チェロソナタSonate pour violoncelle et piano』。都合よくWIKIに記事があったので、アンチョクだけれど引用させていただ…

『J.S.バッハ&ブラームス:シェーンベルク・オーケストレーション|R.シュトラウス:4つの最後の歌&「ばらの騎士」組曲』。「四つの最後の歌」は何度聴いても心奪われタメ息がでる。すんばらしい・・・。

Renee Fleming - Strauss' 4 Last Songs - Im abendrot 夕映えの中で 私たちは苦しみと喜びとのなかを 手に手を携えて歩んできた いまさすらいをやめて 静かな土地に憩う まわりには谷が迫り もう空はたそがれている ただ二羽のひばりが霞の中へと なお夢見…

シュトックハウゼン「SPIRAL」(1968)、ブソッティ「RARA」(1966)。ミヒャエル・フェッターのブロック・フローテによるリアリゼーション。電気変調されたシュトックハウゼンものが秀逸。

sylvano bussotti RARA:1966. per flauto dolce 投稿音源のものではありません。 きょうも、昨日に引き続きドイツ・WERGOのシングル盤。といっても45回転のドーナツ盤ではなく、33回転のもの。シュトックハウゼンの「SPIRAL」とイタリアの現代音楽…

クリストバル・アルフテル『Anillos《環》』(1966)。エネルギッシュな音塊、音群の放散に時代の潮流を如実に感じさせる作品。

Cristóbal Halffter: Concerto per pianoforte e orchestra (1987) Prima parte 投稿音源のものではありません。 2年ほど前に≪クリストバル・ハルフテル(アルフテル?)「シンポジオンSymposion」ほか。劇的でありつつ、あらゆる先進の作曲書法を総合しよう…

シューベルト『ミサ曲第5番変イ長調』、メンデルスゾーン『詩篇42「鹿が谷川慕うごとく」』。

Felix Mendelssohn Bartholdy - Der 42. Psalm 先日の日本代表サッカー親善試合のアルゼンチン戦も面白かったけれど、つい先ほど終わった日韓戦もスコアレスドローだったとはいえ、ひじょうにアグレッシヴでスピーディーな試合展開は観ていて飽きなかった。…

アレクサンドル・スクリャービン『交響曲作品集』。高貴さ失わず官能的なまでに、スケール大きいスラヴ的なロマンティシズムの豊かな響きはすばらしい。

Alexander Scriabin Symphony no 3 c minor Op 43 "Le Divin Poème'' I. Introduction - LUTTES (a) 山田耕筰が≪1913年に留学先のベルリンから日本に帰る途中でモスクワに1週間ほど滞在し、スクリャービンのピアノ作品を聞いて深い感銘を受けた≫という、その…

シベリウス『交響曲第2番、交響詩「大洋の女神」、同「フィンランディア」 』。ストレートにココロにせまる民族を思う真情が北欧の玲瓏な大気に豊かに響きわたる。

Sibelius Symphony No. 2 - Horst Stein NHK Symphony Orchestra Mvt2 Part2.avi 投稿音源ではありません。 つい先日には、ポリーニによるフランツ・シューベルト『後期ピアノ・ソナタ集』をだいぶ前にすでに投稿済みであるのに途中まで気付かず、記憶力の無…

シェーンベルク、ウェーベルン『ワルシャワの生き残り、ウェーベルン作品集』。あーなんとロマンな響きに彩られたシェーンベルク、ウェーベルンだこと。こんなに美しかったのか?

Bach/Webern: Ricercare a 6 Voci:Pierre Boulez conducting the London Symphony Orchestra, recorded in London, June 2, 1969, Banking Town Hall. 「これらの小曲の短さが、すでに彼らの弁疏(べんそ)として充分に説得的なのだが、反面、この短さがか…

フランツ・シューベルト『後期ピアノ・ソナタ集』(1987)。ともに!愉しめてこそ音楽だ・・・シューベルト。

Maurizio Pollini: Klaviersonate A-Dur, D. 959 - Movement 2 (Schubert) - 1983, DG 親善試合とはいえ、サッカーの世界の強豪アルゼンチン(FIFA世界ランク5位)に歴史的勝利(対戦過去6戦全敗)をあげたことをひとまず祝そう。勝利したから当然だけ…

ゴットフリート・ミヒャエル・ケーニッヒ『Funktion Gelb(1967/68)』(WERGO Vinyl, 7")。徹底的な電子音のみでのアルゴリズム、プログラミング構成でなった電子音響作品。

Gottfried Michael Koenig きのうはドイツ電子音楽の祖、先駆的存在といえるヘルベルト・アイメルトの電子音楽スタジオでの開発音響集成アルバムを投稿した。時を同じくしてその電子音楽スタジオ創設に馳せ参じた、もう一人の忘れてはならない斯界での大きな…

ヘルベルト・アイメルト『Einführung In Die Elektronische Musik』(1963)。シュトックハウゼン初期電子音楽の共同制作者の開発した電子音集成音盤。

Herbert Eimert: Epitaph für Aikichi Kuboyama (1957/'60-1962) Terza parte Herbert Eimert ≪瑞々しく電子音響で「少年の歌」(1955-56)を歌うシュトックハウゼン≫とタイトルしてシュトックハウゼンの記念碑的な電子音楽を投稿したのはブログ開設して間もな…

マイケル・ナイマン『スーツと写真 The Suit And The Photograph』(1998)。意匠はミニマルでメロディアス。しかし、いささかダレました。

Michael Nyman – Memorial 投稿音源のものではありません。 Michael Nyman いささかダレました。意匠はミニマルでメロディアス。ベースにはスコットランド民謡がつかわれているとのこと。けれど余韻に浸る暇もなくその快調さで多層的にうねるように突っ切る…

セシル・テイラー&ギル・エヴァンスオーケストラ『Into The Hot』(1961)。セシル・テイラーのパフォーマンス在るゆえのジャズ史的一枚。

息抜きとお勉強をかねて、クラシックの名曲をこの間たてつづけに借り受け投稿してきた(若き日々、現代音楽とフリージャズの蒐集に勤しんでいたせいで、クラシックの音盤はグールドのバッハなど以外まったく所蔵せず)のだが。この1週間、職場近くの最寄の図…

細川俊夫「ランドスケープ5 笙と弦楽四重奏のための」。NHK・FMの「現代の音楽」を聴く。

Toshio Hosokawa: Landscape V (1993) この投稿記事はリアルタイムです。毎週日曜日のPM6時からはじまるNHK・FMの「現代の音楽」を定刻少し過ぎた頃にスイッチオンしたところ、音無しといった感じで音声不良かと訝しく思っているうち、静寂のなかか…

Heiner Goebbels / Alfred Harth『Hommage / Vier Fäuste Für Hanns Eisler』(1977)。大衆性・リアリズムと諧謔的過激アヴァンギャルド

Heiner Goebbels / Alfred Harth: Vorwärts!:Heiner Goebbels, Piano Alfred Harth, Sax Hanns Eisler, Composer 社会主義の理念、その栄光や今何処。おーマルクス。ローザ・ルクセンブルグ。直近の世相賑わす事態に、北朝鮮、中国などの戦後よりの来し方を…