モーツァルト『ディヴェルティメント変ホ長調K.563|アダージョとフーガ ハ短調K.546』。透明な美しさと宗教的荘重のフーガ。

Mozart - Divertimento for Violin, Viola & Cello in E-flat major, K. 563 VI. Allegro
【音楽はあらゆる芸術の中でもっとも尊い芸術であり、また芸術とはあらゆるものの上に君臨するものだと信じ・・・】音楽を芸術だとはっきりと宣言し実践したのはベートーヴェンにはじまるのだそで、【・・・もちろん、ベートーヴェン以前にもバッハ、モーツァルトといった大作曲家たちは存在するのだが、そうしたベートーヴェン以前の音楽家は、何の問題意識も持たず、オーダーにたいしてただ優秀な製品を提供するだけの、いうなれば音楽を商品とする「職人」であり、彼らには自らの作品を後世に残すといった意識も、その必要もなかったのである。当時の考え方も、音楽は決して鑑賞するものなどではなく、社交の場のバックグラウンド・ミュージックというのが主たる役割とされていた。であるから音楽家の地位も料理人や給仕同様のレベルでしかない。あのモーツァルトでさえ、宮廷に出入りするときには使用人の勝手口を使わされていたという。】(三枝成彰・「大作曲家たちの履歴書」より)
だいぶ前のことだけれど、いつものようにFMから流れていた
【「ディヴェルティメント 変ホ長調 K.563」
モーツァルト作曲
(49分57秒)
(バイオリン)ギドン・クレーメル
(ビオラ)キム・カシュカシアン
(チェロ)ヨーヨー・マ
<SONY SRCR-2673>】
モーツァルト作曲
(49分57秒)
(バイオリン)ギドン・クレーメル
(ビオラ)キム・カシュカシアン
(チェロ)ヨーヨー・マ
<SONY SRCR-2673>】
をごく短時間だけれどナガラで聴いていて、うーんやっぱりモーツァルトだなと・・・。
≪落ち着いた透明な美しさ≫(同梱解説)
この哀しみを湛えたかのごとき祈りの宗教的荘重のフーガ・・・。