yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ヘンデル『チェンバロ作品集』。バロックアーティキュレーションで暑さをしのぎ、静かな眠りを。

Handel - Harpsichord Suite in G Minor HWV432 - Mov. 6/6 投稿音源のものではありません。 なんの脈絡もなくネット図書館にて借り受けたヘンデルの『チェンバロ作品集』。バッハ、ヘンデルは好きな作曲家、いや、誰しもがそうだろうと思われる偉大な作曲家…

バド・パウエル『The Scene Changes ・THE AMAZING BUD POWEL』(1958) 。精緻な音楽の美に耳を傾けるというより演奏の愉楽に浸るといった方が相応しい。

Cleopatra's Dream - Bud Powell Trio 昨日は、穐吉敏子の自伝『ジャズと生きる』を投稿した。その中でたびたびその名があげられていたバド・パウエル(Bud Powell 本名:Earl Rudolph "Bud" Powell, 1924 - 1966)の名盤が、たまたまわが町の図書館で所蔵さ…

穐吉敏子『ジャズと生きる』。

Toshiko Akiyoshi Piano Trio 【・・・そんな時、私の心を支えてくれたのは、パリで「君は女性ナンバーワンのピアニストだ」と言ったバド・パウエルの言葉と、「君は天才だと思うよ」と言ってくれたチャーリー・ミンガスの言葉だった。私の尊敬するあの二人がそ…

『若き日の藤沢嵐子(1951~54)~早川真平とオルケスタ・ティピカ東京』。後年の成長したネイティヴにひけをとらぬバツグンのタンゴ歌唱の幕開け。

Tango - Mama, Yo Quiero Un Novio - RANKO FUJISAWA ≪らんこ?そうですタンゴ歌手の藤沢嵐子。『ママ私、恋人が欲しいの/藤沢嵐子名唱集』(1968)。痺れるような情感溢れる特筆の歌唱力。≫とタイトルし投稿したのはほぼ1年半前だった。それはネイティブと…

J.S.バッハ 『無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ (全6曲)』。サルヴァトーレ・アッカルドの美しく透きとおった音色で・・・。

Bach Partita n. 2 in D Minor, BWV 1004 - Ciaccona 01 – Accardo 音楽は(あらゆる曲は)、人の生の内で解かれることを待っている謎である。(近藤譲) ほぼ4年ほど前に≪崇高と厳粛を聴く至高のJ・S・バッハ『無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティ…

Zsolt Durkó『作品集』。手堅く保守的。中庸。

きょうはZsolt Durkó(1934-1997)の作品集。 Zsolt Durkó By the late 1960s Zsolt Durkó (1934-1997) had become in foreign countries the most frequently performed contemporary Hungarian composer. He obtained his diplomas in composition in Budape…

アルフレッド・ハース・E. M. T.『Canadian Cup Of Coffee』(saj-02/1974)。

Just Music in Mainz,Germany,1968.Alfred Harth-ts,Dieter Herrmann-tb,Johannes Krämer-g,Witold Teplitz-viol,Franz Volhard-cello,Thomas Cremer-dr そろそろ手詰まりといったところでしょうか。わがレコード棚に今まで投稿されずに残っているアルバムの…

『アダージョ・ベートーヴェンAdagio Beethoven』。アダージョな気分で少しは気分を落ち着け熱帯夜の寝苦しさを些かなりとも凌ごう。

Christian Ferras - Brahms Violin Concerto I mvt. (3) わが大阪は9日連続猛暑日(気温35度以上)なんだそうです。たぶん暑さにまいっているのでしょう。アダージョAdagioな気分で少しは気分を落ち着け熱帯夜の寝苦しさを些かなりとも凌ごうとネット図書…

ウィレム・ブロイカー & レオ・キュイパース 『...SUPERSTARS』(1978)。レオ・キュイパースのピアノと、やりたい放題のハチャメチャのブロイカー。過激なアヴァンギャルド・パロディー

およそ半年前に≪レオ・キュイパース『Zeeland Suite』(BV HAAST Records・1978)]。レオ・キュイパースのピアノとウィレム・ブロイカーのサックスのインタープレイは感心するほどの出来だ。≫と投稿した。ほとんど印象は変わらないのだが、今日取り上げるア…

Zbyněk Vostřák『作品集』。チェコの現代作曲家。革新の中の手堅さといえばいいのだろうか。耳目を驚かすような斬新、革新はないが、当時の東欧圏の政治(思想)体制を思えば大いに評価されるべき事。

きょうはチェコ(スロバキア)の現代音楽作曲家Zbyněk Vostřák (1920 – 1985)のLPアルバム。なんて読めばいいのでしょう、ズビネク・ヴォスタルク?。30数年前レコード店の現代音楽コーナー(といっても申し訳程度の分類)に置かれていたのを、なんの知識…

ブラームス「バラッド、作品10」。瑞々しくほとばしる感性の斬新に切々と煩悶するロマン。

Brahms - Michelangeli, Ballade Op.10 No. 1 in D minor 投稿音源のアラウのものではありません。 ネット図書館で借り受けたはいいけれど、まだ読みきってはいない。譜例を伴う作品解説、分析ということで・・・。数式が出てくる啓蒙科学書は、その出てくる…

大神神社の「自祓(じばらい)」。

ネット図書館で借り受けていたCDアルバムを、職場近くの最寄の図書館までチャリンコに乗ってカウンター返却。そのついでに開架式の書棚にあった≪三輪山そのものを神体(神体山)として成立した神社・・・今日でも本殿をもたず、拝殿から三輪山自体を神体と…

歌人、俳人の訃報つづく。

私自身、歌を詠むでもなし、俳句をひねるでもないのだけれど・・・。先日たてつづけに心にあった歌人、俳人の訃報が新聞で届けられた。歌人の河野裕子(かわの ゆうこ、1946年 - 2010年8月12日)。そして俳人の森澄雄。歌人はNHKの短歌の番組で観知って以…

シューベルト『ソナチネ(ピアノとヴァイオリンのための)集』。

Franz Schubert - Sonatina in A minor, D. 385 (Op. 137, no. 2) Allgero moderato 応答のにぶさと誤動作に思わず叩き壊したくなるほどのワケ分からぬコンピュータトラブル。いっこうに前に進まない(原因はハードかソフトか?)。で、きょうはアルバム紹介の…

アストル・ピアソラ『天使のミロンガ TANGO BALLET』。切々と息苦しいほどにタンゴへの愛の息づかいが迫ってくるギドン・クレーメルのピアソラ・タンゴ賛歌。

Astor Piazzolla - Introducción al Angel (Gidon Kremer) 「あなたは例のタンゴを演奏するピアソラとは関係ありませんよね」 クレメラータ・バルティカ(Kremerata Baltica)(エストニア、ラトビア、リトアニアのバルト3国の若い演奏者からなる室内アンサ…

シュトックハウゼン『おなかの音楽 Musik Im Bauch (Music In The Belly)』(1977)。

Karlheinz Stockhausen - Tierkreis (Zodiac) - Trio version (1/3) - Pisces, Aries, Taurus, Gemini アルバム音源ではありません。 贅沢なことですが、お休みつかれでゴザイマスです。本もろくすっぽ読みきれず、音楽も聴ききれず、何をしていたのだろう。…

『ベスト・オブ・秋吉敏子』。女だてら?失礼千万、不届き至極。本格のビッグバンドジャズここにあり。それにしても凄いでゴザイマスですデス、このパワー!!!。

Toshiko Akiyoshi Jazz Orchestra - Long Yellow Road そうそう、穐吉敏子(あきよし としこ、Toshiko Akiyoshi、1929 - )を忘れてはいませんか・・・とネット図書館で検索して借り受け、≪穐吉敏子『ララバイ・フォー・ユー~トシコの子守歌LULLABIES FOR Y…

ギドン・クレーメル『ピアソラへのオマージュ』。泣きの入ったギドン・クレーメルの逸品のタンゴヴァイオリン!ピアソラへの愛。

Oblivion - Astor Piazzolla:by Gidon Kremer 猛暑も手伝ってこう休みがつづくと体力気力が萎える。かといって仕事とならないのが、生来のナマケモノのいいかげんなところ。先日ひさしぶりに本格?のアルゼンチンタンゴを投稿した。根が好きなジャンルとあ…

井上章一『伊勢神宮』。とかく神の歴史は眉に唾。語る人びとのその思い入れ、思い込み、イデオロギー。俗っぽく学(閥)闘入り乱れ、<トンデモ?>飛びかいオモシロい。

伝統なるものの、それも政治・思想的意図でのそれらを、どうしても胡散臭く、眉に唾つけたくなる性分で・・・。ということで井上章一の『伊勢神宮』をネット図書館で借りてきて読書。伊勢神宮は、団塊親父の小生のような、大阪の小学生たちの修学旅行先(今は…

クリスティアン・ツィマーマン『ドビュッシー/前奏曲集第1巻・第2巻』。

Préludes (complete 24) - Claude Debussy - Krystian Zimerman 「あなたはこの美しい感動、何世紀も知られずにいた人間の秘密を偶然発見することの感動を知っていますか?……このような人間のひとりであったこと……これこそ栄光のただひとつの価値あるあり方…

大月みやこ『ベストセレクション2010』(2枚組み)。そのコブシ(声の返しがえもいわれぬ魅力)、豊かに伸びる声質、天性の演歌歌唱力。たぶんその面では当代最高の演歌歌手のひとりでは・・・。

女の港(大月みやこ)Otsuki Miyako きのうバッハで、きょう演歌。わたしの脳みそは、このようになっていて何の違和感もない。ここがドシロウトの音楽ブログの勝手気儘、好き放題のいいところと自賛しておこうか。お高く?とまったガチガチのクラシックから…

J.S.バッハ 『オルガン作品集』。まことに、ココロは穏やかだ・・・。

J.S.Bach , Karl Richter , Partite Diverse Sopra "「おお神よ,慈しみ深き神よ」O Gott du frommer Gott" BWV 767 [1/2] きのう同様、きょうもひょっとして投稿済みではなかったかと気になり我がバッハ書庫内を検索したところ、盲目のオルガニストのヴァル…

グスタフ・マーラー『交響曲第1番「巨人」& 第2番「復活」』。<復活>第5楽章ファイナル。わたしにはこの部分だけで満足でゴザイマスです。

≪グスタフ・マーラー『交響曲第2番ハ短調<復活>』。大スペクタクル!。だけどあまりに長すぎる。極論、第5楽章ファイナルの、およそ35分で十分堪能する。≫とタイトルして、およそ一年ほど前に、すでに投稿していることに気がついた。ま、投稿する前で…

ストラヴィンスキー 『交響曲集』。ストラヴィンスキーなのか、サイモン・ラトルのストラヴィンスキーなのか?

Igor Stravinsky: Sinfonía en tres movimientos 投稿音源のものではありません。 ストラヴィンスキーはスゴイ。あたりまえですが。ネット図書館で借り受けた『ストラヴィンスキー・交響曲集』を鑑賞してあらためて思い知らされた。ストラヴィンスキーの交響…

シュトックハウゼン『Short Wave』(Rec.1975)。『Kurzwellen(短波)』(1969)の、別パフォーマンスヴァージョン。

Dirty Electronics Ensemble perform Stockhausen Aus den sieben Tagen 投稿音源のものではありません。 きょうの投稿アルバムは、ほぼ1年半ほど前に≪シュトックハウゼン『Kurzwellen(短波)』(1969)2枚組み。宇宙よりの郷愁的呼びかけのような短波ラジオ…

ムハル・リチャード・エイブラムス『Sightsong』(1976)。バックボーンにある西洋クラシック音楽で培われた品性が押し出され、土臭いジャズというよりインテリジェントな音楽性に溢れたパフォーマンス

MUHAL RICHARD ABRAMS : "Sightsong" - from album "Sightsong" (1975) N.Y. - featuring Malachi Favors on bass シカゴを拠点とし非商業主義を主是とするミュージシャンのための互助組織Association for the Advancement of Creative Musicians(AACM)の…

小松亮太レコメンズ・ピアソラ『ベスト・オブ・アストル・ピアソラ』。民衆の哀感も、理性、理知が勝つとどうも・・・。猥雑ゆえのオモシロさ愉しさ、解放的気分が・・・。

Astor Piazzolla y su Quinteto Tango Nuevo - Adios Nonino きのうアルゼン・チンタンゴで、きょうもそれには違いないのだけれど、場末の紫煙に燻ゆる盛り場で踊り歌われ愛されてきた伝統的な大衆の音楽、タンゴを現代風にセンシュアルにアレンジしタンゴせ…

『ベスト・オブ・アルゼンチン・タンゴ』。

Juan D'Arienzo - Hasta siempre amor (tango) 最近、自宅のコンピュータの応答速度が極端に悪くなっている。そろそろお陀仏(ハードディスクの破損)の前兆かも知れない。せめて、ブログ関連データだけでも移し変えておくのが賢明なのかもしれない。挙動不審…

ブラームス 『交響曲全集』。ブラームス世界の達成、結節点は「第3交響曲」にあったのだと了解。

Brahms - Symphony No.3 - Poco Allegretto 【「何という作品、何という詩心、全体を貫くハーモニーの気分、すべての楽章は一気に創られたように継ぎ目なく、胸うたれる作品、どの楽章にも歓喜が溢れる。」】(CD解説・ニコラウス・アーノンクールとの対話よ…

レスター・ボウイ『Numbers 1&2』(1967)。「アート・アンサンブル・オブ・シカゴ」を正式に名乗る(改称)直前の初リーダーアルバム。

[534] NUMBERS 2 quartet ver take 6 @ NUMBERS 1&2 - LESTER BOWIE Lester Bowie 偉大な表現主義ジャズグループでグレートブラックアフリカンを矜持したアート・アンサンブル・オブ・シカゴ。その創設初期からのメンバーの一人、トランペットのレスター・ボ…