ヘンデル『チェンバロ作品集』。バロックアーティキュレーションで暑さをしのぎ、静かな眠りを。
なんの脈絡もなくネット図書館にて借り受けたヘンデルの『チェンバロ作品集』。バッハ、ヘンデルは好きな作曲家、いや、誰しもがそうだろうと思われる偉大な作曲家ということだけでの選択なのだけれど。同梱解説書劈頭には次のベートーヴェンのことばがあった。
ヘンデルはかつてこの世に 存在した作曲家の中でもっとも偉大である。 私は彼の墓前に頭を垂れ、膝まずく。 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン 1824年
そうでしょう。斯くなるお墨付きを戴くまえに、その音楽はすでにして聴く人の心をとらえて魅了する。このバロックアーティキュレーションは堪りません。