yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

バド・パウエル『The Scene Changes ・THE AMAZING BUD POWEL』(1958) 。精緻な音楽の美に耳を傾けるというより演奏の愉楽に浸るといった方が相応しい。

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Cleopatra's Dream - Bud Powell Trio

           

昨日は、穐吉敏子の自伝『ジャズと生きる』を投稿した。その中でたびたびその名があげられていたバド・パウエルBud Powell 本名:Earl Rudolph "Bud" Powell, 1924 - 1966)の名盤が、たまたまわが町の図書館で所蔵されていたので、これ幸い、グッドタイミングと借り受け鑑賞した。アドリブ演奏の愉楽にジャズを転回せしめたビバップ (bebop)なる潮流の代表的ピアニストのバド・パウエル穐吉敏子にとっても、敗戦後の日本のジャズにとっても教則的な仰ぐべき存在であったジャズピアニストだった(といっても年齢的には穐吉敏子とは5才の差でしかないのだけれど。圧倒的な彼我の差ということなのだろう)。彼女自身バド・パウエルのレコードを聴きながら採譜(敗戦直後の当時、あらゆるジャズスタンダードの習得法であったそうだ)し、その演奏をなぞり研鑽の糧としたほどに大きな影響を受けたピアニストのひとりだった。その、病を得てのパリ時代のバド・パウエルに掛けられた「君は女性ナンバーワンのピアニストだ」との言葉に勇気付けら、それを心の支え、励みにもしたと幾度となく記されていた。そのバド・パウエルの名盤中の名盤『The Scene Changes ・THE AMAZING BUD POWEL』(1958)を鑑賞。精緻な音楽の美に耳を傾けるというより演奏の愉楽に浸る、身を預けると言った方が相応しい。まことに快調・・・。




バド・パウエル『The Scene Changes ・THE AMAZING BUD POWEL』(1958)
Bud Powell (pf) Paul Chambers (b) Art Taylor (ds)
Recorded at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ, December 29, 1958

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Blues in the Closet Powell Bud 1959