yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

サニー・マレイ『Sunny Murray』(1969)。1968年パリ五月革命真っ只中、フランスフリージャズ界の精鋭との熱きセッション。

Sunny Murray Drums Solo (1968) Sunny Murray 1968年政治の季節。フランスはパリでのいわゆる五月革命。ベトナム反戦および世界的な学生運動の沸騰を見た時代だった。もちろん芸術活動も熱かった。ことフリージャズに限って言っても共時的に燎原の火の…

ハン・ベニンク、ミシャ・メンゲルベルク、ジョン・チカイのトリオ『INSTANT COMPOSERS POOL・ICP002』(1968)。後姿の背を向けた冷めたジャズパフォーマンスの捉えどころの無さ。

Piet Kuiters with John Tchicai and Cadentia Nova Danica:Molde festival, Norway 1967 ハン・ベニンク、ミシャ・メンゲルベルク、ウィレム・ブロイカーによって創設されたオランダ、フリージャズメンの互助組織ICP(INSTANT COMPOSERS POOL)インスタ…

らんこ?そうですタンゴ歌手の藤沢嵐子。『ママ私、恋人が欲しいの/藤沢嵐子名唱集』(1968)。痺れるような情感溢れる特筆の歌唱力。

藤沢嵐子 淡き灯影 A Media Luz - Ranko Fujisawa http://www.youtube.com/watch?v=ES9FdlK_U28&feature=related Montiel - Mi ultimo tango - A media luz Recuerdo – Tango らんこ?そうですタンゴ歌手の藤沢 嵐子(ふじさわ らんこ、1925 - )。先ずひと…

アルバート・マンゲルスドル率いる『The German All Stars』(1968)。音楽することの自信だろうか。現代音楽のイディオムなどがなんの違和なくちりばめられてパフォーマンスされる。

Albert Mangelsdorff 5tet 2004 Im Wendekreis des Steinbock おととい、アルバート・マンゲルスドルフAlbert Mangelsdorff (1928 – 2005)をリーダーとして組織されたドイツ・ジャズの海外文化使節ともいえる精鋭グループ「The German All Stars」のアルバム…

レオシュ・ヤナーチェク『室内楽・器楽作品集Vol.1』。ココロ穏やかに鎮めるナチュラルさが魅力。ここには自然とともに地を踏みしめ歩む確かな<ひと>がいる。

Leoš Janáček - Piano Sonata 1. X. 1905 "From the Street" (1 of 2) きょうも図書館ネット予約借受のアルバム。チェコ東部・モラビアを出自とするレオシュ・ヤナーチェク(Leoš Janáček, 1854 - 1928)の『室内楽・器楽作品集Vol.1』。以前この作曲家のピ…

『German All Stars - Live At The Domicile』2枚組み(1971)。3ヶ月の長期に亘る西アジア各国演奏ツアーの成果帰国報告ライヴドキュメント。

Albert Mangelsdorff - Now Jazz Ramwong きょう取り上げるアルバムは,1971年収録リリースのもの。おおよそで云えば約40年近く前のものだ。ドイツ、ゲーテ・インシティテュート(世界各国に支部を持つ「ゲーテを中心に広くドイツ文化に関する研究の連…

『竹音の流れ~荒城の月|浜辺の歌』。俗っぽい編曲のジャポネーズですが・・・息抜きに。

荒城の月に寄せて 馬頭琴 LIBO 図書館ネット借受のアルバムゆえ、表紙はぼろぼろ、おまけに、制作年代も一昔前と言うこともあり、ネット検索にもアルバム画像なし、しかしかろうじて収録曲の明細があったので、その掲載のみできょうは擱えることとしよう…

セシル・テイラー『Looking Ahead!』(1958)。3年前のファーストアルバム『Jazz Advance』同様、思い入れのある分、今なお清新。

Cecil Taylor Nuremberg 1984 1958年録音とあるから、じつに半世紀、50年前の先進的な若きセシル・テイラーを聴くこととなる。≪セシル・テイラー『Jazz Advance』(1955)。清新の革新の心意気ここにありといった風情で、この一点でも今なを聴くにあたい…

繰言

Michelangeli plays Bach-Busoni Chaconne in d-moll BWV 1004 1/2 「人は、まだ若いからといって、知恵の探求を遅らせてもならず、すでに老いたからといって、それに倦んでもならない。」(エピクロス(紀元前341年 - 紀元前270年)・<メノイケウスへの書…

インドネシア(West Java)の「Udan mas - Udan iris - Sekar manis」。まさに日本人は南方より流れ来るかとの思いのする源郷、民俗の音楽、旋律だ。

http://ml.naxos.jp/work/43981 Classical Tembang Sunda Music From West Java(15分無料体験試聴をクリックし「6. Udan Mas/Udan Iris/Sekar Manis [Sweet Flower]」を選択クリック) Tembang Sunda:Euis Komariah Live.avi 今日は精も根も尽き果てました。…

武満徹『秋庭歌一具』 伶楽舎(2001)。武満徹の、まるで音を自然へ返そう、送り返してやろうとでもいうかのような音そのものの自然性、本源性へ迫る認識力の透徹。

Takemitsu:In an autumn garden 雅楽:秋庭歌 1/2 先日、≪雅楽、伶楽舎・ 芝 祐靖『陰陽師』。素晴らしい!。自然が起ちあがってくる息吹、息づかい気韻荘重を深く感じさせて秀逸だ。自然が吹き遊(すさ)んでいる。≫とタイトルして投稿した。この≪「古式ゆ…

フィリップ・グラス『Heroes Symphony; Low Symphony (Based on the Music of David Bowie and Brian Eno)』。

(オーケストラのみが原曲のリミックス)David Bowie & Philip Glass - Heroes (Aphex Twin Remix) きょうも中央図書館でのネット予約借受のアルバム。アメリカミニマリストのフィリップ・グラスが、ブライアン・イーノと、デヴィッド・ボウイDavid Bowie、19…

メンデルスゾーン『ピアノ三重奏曲 第1番』。こころ穏やかに聴ける。これぞ音楽の愉しみ。

Rubinstein, Heifetz and Piatigorsky – Mendelssohn WIKIによると≪カザルス三重奏団は、アルフレッド・コルトー(Alfred Denis Cortot, 1877 - 1962)(ピアノ)、ジャック・ティボー(Jacques Thibaud, 1880 - 1953)(ヴァイオリン)、パブロ・カザル…

ロベルト・ヴィッティンガー『Irreversibilitazione Op.10』(1968)。ひじょうにバランスよく当時の先端の技法を駆使し、繊細かつ多彩な音色への志向をもって纏まり良く完成度が高い

Robert Wittinger『Irreversibilitazione for Cello and Orchestra op.10』(1/2) これはいいものに再会しましたといったところか。ロベルト・ヴィッティンガー Robert Wittingerなる作曲家。ネット検索してみても、WIKIにも項目なくきわめて情報の少ない…

ジョン・ケージ『 Atlas Eclipticalis (1961-62) + Winter Music (1957) + Cartridge Music (1960)』ほか。

John Cage: Freeman Etude #18 (1990) by Cage with Zukofsky's collaboration. Heinz-Klaus Metzger, Rainer Riehn なぜか、きわめて真っ当な(美しい)音楽ばかりを聴いていると私のあまのじゃく精神がうずきだし、ガラクタ、ノイズの脈絡のなさに身を曝した…

ジョージ・クラム『鯨の声 VOICE OF THE WHALE(Vox Balaenae) 』(1971)ほか。俗界から遠く神秘的雰囲気と古代的玄妙の世界。非合理的でシンボリックな響き。

Vox Balaenae part 1 of 3, by George Crumb 俗界から遠く神秘的雰囲気と古代的玄妙の世界。非合理的でシンボリックな響きの様相に強い志向性をもつ作曲家。音色の特異性に強い関心をもつ作曲家。米国の作曲家にしては、珍しい作風をもつ作曲家といえるだろ…

『セレナーデ・マイスキー/シューベルト名曲集』。切々と歌い上げるミッシャ・マイスキーのチェロ「辻音楽師(Die Leiermann)」、いいものだ。

Kandinsky:Schubert Sonata in A minor for Arpeggione and Piano, D. 821 Allegro moderato 投稿音源のものではありません 以前FMラジオから流れていた曲にいたく感じ入って図書館のネット借受したアルバム『セレナーデ~、マイスキー/シューベルト名曲集』…

『ISCM International Competition Electronic Music Winners』(1976)。信じ難い、いや度し難い保守的感性。

サッカーワールドカップ・アジア最終予選、ホームに勝ち点トップのオーストラリアを迎えての大一番。残念ながら消化不良のスコアレスドロー。選手は一生懸命奮闘しての結果とはいえ、応援する方にとっては、おもしろくなく疲れが残るばかりだ。とりあえずの…

ヨハネス・ブラームス『交響曲第4番ホ短調作品98』。このオーケストレーション!しびれます。

Brahms Symphony No. 4 in E Minor, Op. 98 - I. Allegro non troppo (Part 1) --- KARAJAN ここ最近精神衛生上甚だよろしくないルーティンワークでストレス堪るばかりだ。今月いっぱいつき合わされると思うだに投げ出したくなる。ブログがではなく、情けな…

アートアンサンブル・オブ・シカゴ『Phase One』(1971)。コルトレーンへのオマージュ。パワフルなストレートジャズは壮快だ。

Art Ensemble of Chicago - Warsaw 1983 part 2 Ohnedaruthとはジョン・コルトレーン(John Coltrane、1926 - 1967)のスピリチュアルネイム≪Compassion(慈悲)という意味のサンスクリット語≫?であるとは今回はじめて知った。Ohnedaruth John William Coltra…

岡部真一郎著『ヴェーベルン』(春秋社・2004)。バッハとヴェーベルン・・・。その並び起つ(我が)雄の一人アントン・ウェーベルンのお勉強。

ちょっとはまじめに勉強しなくてはと図書館のネット予約で岡部真一郎著『ヴェーベルン』(春秋社・2004)を借り受けた。今ちびちびと読んでいるさいちゅう。読んでから投稿すればいいのだけれど、はたして返却期限内に読み通せるかどうか。ということもあ…

ゴットフリート・ミヒャエル・ケーニッヒほか。『ユトレヒト(電子音楽スタジオ)・電子音楽作品集』(1968)。ノイズの暴虐に身を曝しおのれを空しく放心する。アーティフィッシャル、人工性の美学の極致。

Gottfried Michael Koenig Zoltán Pongrácz(右) サッカー・ワールドカップアジア最終予選でのオーストラリアとの大一番を迎えての、サッカー日本代表岡田武史 監督に聞くをテレビで観ていたら時間がなくなってしまった。でも、本題のレコード鑑賞記を休むの…

イヴォ・マレク『Triola』(1978)。音に喚起力が余り感じられない。出来はイマイチ。

Structures: 1961 Ivo Malec —Music , Piotr Kamler - Film 今日取り上げるのはクロアチア(ザグレブ)出身でありつつも、若くしてフランスに留学居つき(1972-90までパリ・コンセルヴァトワールの先生におさまっていたそうだ)、主に電子音楽にたずさ…

ポール・ブレイのピアノソロアルバム『HANDS ON』(1995)。インテリジェントでクール、そしてリリカルなところがじつにバランスが取れていてすばらしい。

paul bley performance 今日もまた、先日通勤途上の車中にてラジオで聴いたおり、これは良いとばかりに、もう一度と、図書館のネット予約で借り受けたアルバム。ポール・ブレイPaul Bley (1932-)のピアノソロアルバム『HANDS ON』(1995)を取り上げることにし…

ポール・ズーコフスキー『MUSIC FOR A 20th CENTURY VIOLINIST』(1974)。アカデミズムのエスタブリッシュメントの面々も結構精進取り組んでいます。案外面白いではないか。

Milton Babbitt- Lagniappe (1985) きょうは、現代音楽演奏のスペシャリスト、ヴァイオリンのポール・ズーコフスキー Paul Zukofsky(1943-)が、自国、米国の現代音楽作曲家の作品を取り上げてのLP3枚組みの作品集『MUSIC FOR A 20th CENTURY VIOLINIST』…

リヒャルト・シュトラウス『ヴァイオリンソナタ 変ホ長調 作品18』。ヴァイオリンはピアノを包み、高みへ向かい、ピアノはまたヴァイオリンと共に己の歌を存分に歌い上げる。双方の絡み、展開に法悦酔いしれる。

Sarah Chang: Strauss Violin Concerto (Movement II) 今日は、クラシック音楽の鑑賞です。先日、仕事帰りの帰宅途上、自動車のFMラジオから流れていた曲にいたく感じ入り、もう一度とばかり、図書館のネット予約借受を利用して手にしたリヒャルト・ゲオル…

イタリアの即興演奏グループ<ヌーヴァ・コンソナンツァ>『Improvisationen』(1969)。ひじょうに熟達の落ち着いたインテリジェントなコレクティヴインプロヴィゼーション

Azioni I Gruppo di improvvisazione Nuova Consonanza Franco Evangelisti(グループ創設メンバー) さて、きょうはイタリアの即興演奏グループ「ヌーヴォ・コンソナンツァGruppe Nuova Consonanza」の拙ブログへの2回目の登場。ドイツ・グラモフォンのLP…

アルバート・アイラー『スピリチュアル・ユニティ SPIRITUAL UNITY』(1964)。愛を歌い上げ、土の匂いふんぷんのトラディショナル・フリー。意気清新に漲るフリー・パフォーマンスを敢然。

Albert Ayler - Spiritual Unity - 04 - Ghosts_second variation フリージャズを語るとき先ず筆頭に上げられるのが多分きょう登場するアルバート・アイラー(Albert Ayler、1936 - 1970)のこのESPレーベルから出された『スピリチュアル・ユニティ SPIRI…