yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

アルバート・マンゲルスドル率いる『The German All Stars』(1968)。音楽することの自信だろうか。現代音楽のイディオムなどがなんの違和なくちりばめられてパフォーマンスされる。

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Albert Mangelsdorff 5tet 2004 Im Wendekreis des Steinbock

           

イメージ 2おととい、アルバート・マンゲルスドルフAlbert Mangelsdorff (1928 – 2005)をリーダーとして組織されたドイツ・ジャズの海外文化使節ともいえる精鋭グループ「The German All Stars」のアルバムを取り上げたのだけれど、それは1971年、Live At The Domicile Munichのドキュメントのものだった。で、今日は順逆になるのだけれど、同じ趣旨での文化交流海外演奏ツアーの帰国報告(ま、云わば打ち上げ、解団会といった趣か?)といった1968年の演奏が収められた2枚組みのアルバム『The German All Stars』(1968)だ。見開きドイツ語のみで詳細が不明なうえ、ネットでもヒットせず、なんだかすっきりしない。さて、ところで何が特徴的かといえば、かれらの音楽することの自信だろうか。アメリカン・ジャズを意識していないといえばウソになる。けれど、メリハリが彼らのパフォーマンスには確かなものとしてあるのだ。伝統音楽文化、とりわけドイツのそれへの自信が裏には間違いなくあるのだ。現代音楽のイディオムなどがなんの違和なくちりばめられてパフォーマンスされる。それが粋なのだ。ここが違うところといえば云える。変にアメリカン・ジャズに媚びていないのがいいのだ。もっともこうした物言いは私のヨーロッパジャズへの思い入れのなせるところかもしれないけれど。



『The German All Stars』(1968): The German All Stars - Live At The Domicile Munich; CBS S66217;

Albert Mangelsdorff (leader, tb)
Ack van Rooyen (tp)
Manfred Schoof (tp)
Rudi Fuesers (tb)
Rolf Kühn (cl)
Emil Mangelsdorff (as, fl)
Gerd Dudek (ts)
Heinz Sauer (ts)
Willi Johanns (voc)
Wolfgang Dauner (p)
Günter Lenz (b)
Ralf Hübner (dr)



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