yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

2012-12-01から1ヶ月間の記事一覧

吉田秀和『名曲の楽しみ<最終回スペシャル>』。

(Zimerman)Chopin Mazurka Op.63, No.3 熱心なリスナーではなかったので、今年亡くなられた音楽評論家・吉田秀和の長年に亘る番組「名曲の楽しみ」を、いくらも聴いてこなかった・・・。その番組を故人を偲んでという趣旨なのだろう、最終回スペシャルと銘打…

小沢昭一(先日物故されたが)朗読する深沢七郎『楢山節考』。

映画『楢山節考』オリジナル予告編(原恵一監督) ≪村では七十歳になると口減らしのため老人は神のいる冬の楢山へ棄てられる。貧しい村の掟。 子に背負われ山に入る・・・。≫ 仕事納めも終え、きょう30日は墓参り。お墓へは年一回この日にお参りするだけの…

女流画家、ガブリエレ・ミュンター。

「夜の花 Blumen in der Nacht」(1941) 過日、新聞のコラムに貼り付けてあった画に目が留まり、そこでその画家・ガブリエレ・ミュンター(Gabriele Münter, 1877 – 1962)の存在をはじめて知ったのだった。カンデンスキー(Wassily Kandinsky、Vassily Kand…

レスピーギ『ローマ三部作 Trilogia Romana』。イマジナリーな音響で彩られた典雅で華麗なオーケストレーション。

Respighi - Pines Of Rome 投稿音源のものではありません。 レスピーギ(Ottorino Respighi, 1879 – 1936)は好きな作曲の一人。だいぶ前に以下投稿している。 http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/47333805.html 古雅典麗にして叙情的な美しいメロディー、近…

ボロディン『交響曲第1・2番/中央アジアの草原にて』。泥臭い民族的濃厚からは、少しく離れヨーロッパ的洗練の抒情流麗。

Aleksander Borodin - Symphony No. 1 in E flat major - 3. Andante 【「私たちは1862年11月にロシアヘ帰ってきました。……私たちがちょうどこの1ヵ月の間バラキレフと知り合った成果が、信しられないような早さと強さをもって結実して、私はただただ驚いて…

コープランド『モダニスト・コープランド : ピアノ協奏曲ほか』。目まぐるしい変拍子の多用とシンコペーション、ワイドレンジな躍動するダイナミズムがみごと。激しい情動は聴く者を湧き立たせる。

Copland ~ Short Symphony ~ Complete 貼り付け不可音源:AARON COPLAND_Orchestral Variations.wmv http://www.youtube.com/watch?v=L4S5z0kYgZk 【題して、「モダニスト、コープランド」。実に「渋い」選曲である。】(同梱解説より)。 たしかに、フォー…

シューベルト「バイオリンと管弦楽のための小協奏曲 ニ長調 D.345」。シューベルト19才。天才に年令ウンヌン成熟カンヌンなどはあまり意味をもたないのかもしれないが。

Franz Schubert - Konzertstück (Concerto) in D major, part 1 アルバム鑑賞からではないので、あまり気が乗らないのだけれど。ラジオから流れていてたまたま聴く機会を得て好き印象をおぼえた曲の投稿。それは以下だった。 【 「バイオリンと管弦楽のため…

『御祝楽』。勇み足、前のめりの祝いの音楽。春はまちがいなく来るのか?

祝賀の詞 祝賀の詞 <河野天籟> しゅくがのし <こうのてんらい> 四海波平らかにして 瑞煙漲り しかいなみたいらかにして ずいえんみなぎり 五風十雨 桑田を潤す ごふうじゅうう そうでんをうるおす 福は東海の如く 杳かに限り無く ふくはとうかいのごとく は…

『吉田茂の自問』。大陸侵攻、敗戦にいたる日本外交の過誤。

【満州事変の根本原因は、一つに、日本国内で、深刻な経済不況と政党政治への不満に根ざす、「国家革新」勢力の台頭があったからであり、他の一つは、中国において激しい排日の動きがあったからであって、「そのよって来るところ遠く、かつ深い」】 うえは宰…

チャイコフスキー『交響曲第6番「悲愴」、ほか』。こころの奥底から湧き上がる悲傷の情感のうねり。パセティック=<悲><愴>。

Tchaikovsky - Symphony No.6 (Karajan) 投稿音源のものではありません。 「この曲は、私の全ての作品の中で最高の出来栄えだ」 こんな名曲をまだ投稿してないなんて・・・。というよりあまりにも・・・ということで避けてきたのでしょう。根が正直じゃない…

アーロン・コープランド『交響曲 第3番』。こんなにすばらしいオーケストレーションを響かせるとは・・・。

Bernstein NYPO Copland 3 AVI Custom 1920 by 1080 先日、ラジオから流れていた曲が、アメリカン風であるものの、オーケストレーションがすばらしく、誰の作品?バーンスタインか?と思いつつ聴いていたが、あれ?このファンファーレはどこかで聴いたような…

プロコフィエフ『交響曲全集』。「交響曲第7番嬰ハ短調 作品131」。バーバリックな初期の尖った交響曲とはいくぶん趣が違っている。基調は穏やかなのだ。死の前年の作。

Rozhdestvensky - Prokofiev Symphony No.7 in C-sharp minor, Op.131 投稿音源のものではありません。 「死は人生の出来ごとにあらず。ひとは死を体験せぬ。 永遠が時問の無限の持続のことではなく、無時間性のことと解されるなら、現在のうちに生きる者は…

プロコフィエフ『交響曲全集』(CD4枚組み)。【 「鉄と鋼でできた」交響曲 】のよし。まさにまさに、あらあらしく力感あふれる交響曲だ。

Prokofiev: Symphony #2 in D Minor, Op. 40 - I Allegro ben articolato 投稿音源のものではありません。 プロコフィエフいわく【 「鉄と鋼でできた」交響曲 】(WIKI)をイメージして作曲したとのこと。 これは驚きました。たしかに、ひじょうなるエネ…

ドヴォルザーク『弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」、他』。フォークロアな親しみやすい旋律、フレーズが、よくこれだけというほど・・・。

Antonín Dvořák : String Quartet F Major Op.96, " American " 投稿音源ではありません。 町の図書館で借りてきたドヴォルザークとスメタナの弦楽四重奏曲のカップリングされたアルバムを借りてきて鑑賞。どちらも名曲中の名曲で、こんなこたあ言うことまで…

唯是震一『協奏曲を弾く』。ポップな表層日本を奏でる西洋音楽と邦楽器の出会い。

箏とオーケストラのための協奏曲第14番-Ⅲ ビートルズを三味線で聴くほどの違和感はないものの。これらを日本的情緒、情趣と感受するセンスをどう了解すればいいのだろう。唯是震一(ゆいぜ-しんいち、1923 - )の『協奏曲を弾く』。 ポップな表層日本を奏…

武満徹『ノヴェンバー・ステップス』(1967)。ニュアンスは日本人でしか感得できないのか?。

003_ノヴェンバー・ステップスNovember Steps 1/2(1967)前半10:00 きょう仕事帰りの車のラジオから武満徹の『ノヴェンバー・ステップス』(1967)が、フランス(スイスを出自とする)の指揮者シャルル・デュトワとNHK交響楽団によるライヴ演奏で流され…

武満徹「フルート、オーボエ、ハープのための“ユーカリプス2”」。ヴァーチカルな張り詰めた音響空間、その造形がかもす余韻のみごとさ・・・うん?こりゃいいなあ~。

ユーカリプスⅡ 先日、仕事帰り帰宅して車を車庫入れしているときに、ラジオから流れていた曲にいたく感心。ヴァーチカルな張り詰めた音響空間、その造形がかもす余韻のみごとさ・・・うん?こりゃいいなあ~。なんか武満みたいと聴いていたら、そうだった・…

ドヴォルザーク『チェロ協奏曲』。気恥ずかしいくらい民族趣芬々の明快この上ない名曲。

Dvořák: Cello Concerto - Rostropovich&Szell/CLO(1969Live) ドヴォルザーク『チェロ協奏曲』。民族趣芬々の明快この上ない名曲。気恥ずかしいくらいといっては言いすぎか?。名曲中の名曲であることは言うまでもないのですが。このストレートさ。何とかな…

神尾由美子『チャイコフスキー&プロコフィエフ、ヴァイオリン協奏曲』。よく歌っていますが・・・。いま少し指揮者がよければ?ね。

kamio plays Tchaikovsky Violin Concerto (2nd Mov) 受賞直後の国内お披露目のもの? きのう、別嬪さんのヴァイオリニスト、いや美貌と実力を兼ね備えた、天が二ぶつを与えたもうた稀なるヴァイオリニスト、ジャニーヌ・ヤンセンのプロコフィエフの「ヴァイ…

プロコフィエフ「ヴァイオリン協奏曲第2番ト短調 作品63」(1935)。叙情があたらしい。現代にあっての名品のひとつなのでしょう。

Janine Jansen - Prokofiev Violin Concerto No. 2, Op. 63 in G-moll 4日前に≪ハイフェッツの「シベリウス・ヴァイオリン協奏曲」。これってチャイコフスキーじゃないの~。≫を投稿したのだったが、ほんらい、その当のアルバムは、併録のプロコフィエフの…

エリオット・カーター逝く。103才。米国にあって傑出したインテリジェントな作曲家。ヨーロッパ的精神の横溢する知的柔軟、構成の確かさ。

Concerto for Orchestra By Elliott Carter - Tanglewood Festival of Contemporary Music 先日、ラジオ放送を聴いていてアメリカの現代音楽作曲家、それも傑出した音楽史上に名を刻むであろうエリオット・カーター(Elliott Carter, 1908 - 2012)の訃報を…

『もう直き春になるだらう―山田一雄 交響作品集―』。総白髪の指揮者で記憶に残っている山田一雄。生誕100年とか。

「おほむたから」(1944)(一部) 過日、総白髪の指揮者で記憶に残っている山田一雄(やまだ かずお、1912 - 1991)の戦前戦時に作曲された作品が、仕事帰りで帰宅途上の車中のラジオから流れていた。一部しか聴けなかったが。 以下の放送内容だった。 【 - …

『100万回生きたねこ』。自分より好きなひとのために、100万回も泣くほどにひとりを愛する。

先日、購読新聞のコラムに惹かれて、町の図書館の子ども絵本コーナーから借り受けてきたのが佐野洋子(さの ようこ、1938 - 2010)の『100万回生きたねこ』。この本はほとんど常時貸し出し中でなかなかの人気絵本のようだ。タイミングよかったのだろう。 …

ハイフェッツの「シベリウス・ヴァイオリン協奏曲」。これってチャイコフスキーじゃないの~。

Sibelius / Jascha Heifetz, 1960: Violin Concerto in D minor, Op. 47 - Walter Hendl, CSO (Movement 1) これってチャイコフスキーじゃないの~。さてどうなんでしょう。このハイフェッツ(Jascha Heifetzas 1901 - 1987)のシベリウス・ヴァイオリン協奏…

きょうは祥月命日で、3回忌。

中村芳中「光琳画譜」(1802) きょう12月3日は、わが柴犬の祥月命日で、かつ3回忌。この柴犬の写真は、拙いわたしのブログの劈頭をかざっております。最初で最後の出産であった仔犬3匹の写真ともども。 で、きょうの投稿は、琳派の愛らしい<いぬ>の画…

『小唄まるかじり』。三味線と艶めく声に色めく近代・ニッポンの<いき>。

あじさいの あじさいの (作詞:久保田万太郎/作曲:田村法一) あじさいの かの浅黄色かの人の 紺の明石の雨がすり その時かけていた襟の色 ええええ しょんがえ きのう≪声明・しょうみょう≫で、きょう≪小唄≫。その前は、雅楽もありました。ということで、…

『高野山の声明 常楽会(じょうらくえ)』。声楽的な趣きをも感じさせる朗々とした、歌うがごとき読経の声明(しょうみょう)ではなく、普段よく聴くお経といっていいのかも。

高野山金剛峰寺常楽会 今までにいくつかブログ投稿してきた、いわば声楽的な趣きをも感じさせる朗々とした、歌うがごとき読経の声明(しょうみょう)ではなく、普段よく聴くお経といっていいのかも。 ネット図書館で借りた『高野山声明の会/高野山の声明 常…