神尾由美子『チャイコフスキー&プロコフィエフ、ヴァイオリン協奏曲』。よく歌っていますが・・・。いま少し指揮者がよければ?ね。
きのう、別嬪さんのヴァイオリニスト、いや美貌と実力を兼ね備えた、天が二ぶつを与えたもうた稀なるヴァイオリニスト、ジャニーヌ・ヤンセンのプロコフィエフの「ヴァイオリン協奏曲第2番」を、その動画音源に誘われて投稿したのだけれど、週1回のわが恒例の町の図書館通いで、2007年にオリンピック並みの4年に1度のチャイコフスキーコンクールで1位を完璧な成績で獲得(ヴァイオリン部門での日本人の優勝は1990年の諏訪内晶子以来2人目)し賑わした神尾真由子(かみお まゆこ、1986 - )のチャイコフスキーとプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲のカップリングされたアルバムが所蔵されているのに気づいた。耳たこのチャイコフスキーはべつに聴きたくもなかったけれどプロコフィエフを・・・ということで借りてきた。
ところで、同梱解説書にヴァイオリニスト・神尾由美子の、おもしろく、それにチャイコフスキーの本質部分を云い得ていることばがあったので引用しておこう。たぶん肯かれることでしょう。
「チャイコフスキーってかゆいところに手が届いているのにまだかいてくれるような、しつこいところがありますよね。もうおなかがいっぱいなのに、まだまだ食事が出てくる感じ。そのしつこさがたまらない魅力」
二つの曲ともども、よく歌ってその魅力を聴かせているが、総じておとなしく優等生的パフォーマンス。わたしの独断だけれど、指揮者が良ければ?もっとすばらしいアルバムに仕上がっていただろうに・・・と思ったのだけれど。
(芸術の世界にこんなことばがふさわしいのかどうか知らないが)若輩の神尾由美子の遠慮がそれなりの器のパフォーマンスに納まった・・・、納まってしまったと思えたのだが。最上とは言いがたい…と言うだけで。
いま少しの力感を・・・。そういう意味で指揮者が彼女の力を十二分に引き出せていない・・・。
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
●チャイコフスキー
1. ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35 I.Allegro moderato
2. ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35 II.Canzonetta: Andante
3. ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35 III.Finale: Allegro vivacissimo
1. ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35 I.Allegro moderato
2. ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35 II.Canzonetta: Andante
3. ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35 III.Finale: Allegro vivacissimo