2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧
「在るに非(あら)ず、また在らずに非(あら)ざるなり」 「写実の極致、やるせない人間の息づき――それを慈悲という」(遺稿ノートより) やっと中央図書館のネット貸し出しで申し込んで借り受けの順番がまわってきた。以前から拙ブログに代表的というか代名…
Cristobal Halffter: Symposion, per baritono, coro e orchestra (1968) Prima parte きょう取り上げるスペインの現代音楽作曲家クリストバル・ハルフテルCristóbal Halffter (1930-in Madrid) は、父方の叔父二人(Rodolfo and Ernesto Halffter.)が著名…
Gunther Schuller String Quartet No 2 Third Movement ガンサー・シュラーの公開作品―― http://artofthestates.org/cgi-bin/piece.pl?pid=329 「Phantasmata」 (1989) このブログでもジャズのジョン・ルイスやオーネット・コールマン、それにドン・エリスな…
Globe Unity Orchestra @ Mulhouse'08 - part2/4 :Evan Parker saxophone ヨーロッパアヴァンギャルドの揃い踏みといった風情ではある。総勢15人。壮観であります。(ジャケットの裏写真にはその面々が勢ぞろいした写真が印刷されているのでそちらを貼り…
人 そ れ ぞ れ 書 を 読 ん で ゐ る 良 夜 か な (山口青邨) というわけではないですが、ダラダラと新書一冊やっと読み了げました。ブログ投稿に時間を取られているということもあるけれど・・・。それとことばを紡ぐことをナリワイとしているのでもない…
Fred Van Hove solo @ Jazz à Mulhouse '07 きょうは、YOUTUBEサーフィンで愉しんでいる間に時間がたってしまった。(驚くべきスピードで動画のアップロードがなされているのは驚き以外ではない。実に悦ばしいかぎりだ。)ということもあり残念ながら…
heinz holliger きのうは、ヨーロッパ的な構成感覚からは対極ともいえなくはないエキゾティックで情緒的なトーンをもって世界を駆け上った武満徹のCDを取り上げた。 ということで、今日はヨーロッパの音楽伝統をきっちりと踏まえての前衛作品、もちろん作…
Toru Takemitsu - Gemeaux, for Oboe, Trombone and Two Orchestras (1/4) 今日も、昨日に引きつづきわが町の図書館で借り受けてきた武満徹の『ジェモー』。予算不足だけれど廉価盤が出たとあっての購入なのだろうか。つい最近所蔵されたようだ。とにもかく…
Wolfgang Rihm's String Quartet No. 1 Op. 2 (1970) Wolfgang Rihm わが町の小さな図書館に、こんな現代音楽のCDが新しく購入蔵書?されていたとは驚きだった。誰がこのようなものを購入予約したのだろう。ということでさっそく借りてきた。≪いまヨーロッ…
携帯カメラでジャケットを撮影したデータを見れば、2006年となっていた。2年も前のことだ。たぶんあちこちとブログ記事を覗いていて、一旦は投稿すべく用意したのだろう。だが、どういう理由で今日という日まで先延ばししたのか記憶にない。それにまた…
けさ、出勤途上の自動車のラジオから流れていた女性シンガーの声質と感性に惚れました。私が知らなかっただけ(知らないことのほうが多いのだけれど)で若いポップスのリスナーであれば、その名はすでに知れわたっているのだろう。その女性シンガーとは村上ゆ…
Nomos Alpha (Iannis Xenakis), part I 今日いつもの如く仕事帰りの車中にて、NHK・FM放送≪ベストオブクラシック -第1626回N響定期公演- 【ゲスト】西村朗≫を聴いた。もちろん途中からではあったが。えらく迫真のヴァイオリンがオーケストラをバ…
Jolas- Piano Concerto "Stances pour Piano et Orchestre" (1/3) Betsy Jolas 国際的に活躍している女性作曲家って、いてるのかなと思っていたけれど、ど忘れしていました。拙ブログにすでに登場している二人を忘れていました。フィンランドのカイヤ・サー…
芸術家は天才か、変人か?はてその実像は。というわけで、最近作に芸術家を描いて、映画祭にも参加した映画監督こと北野武(ビートたけし)へのインタビュー記事が日経夕刊に載っていた。大見出しはこうだ。≪アートが生業?道楽者っ≫だった。この道楽者!と…
Silence - Jan Garbarek,Egberto Gismonti,Charlie Haden 北欧はノルウェーのサックス奏者ヤン・ガルバレクJan Garbarek (1947 - )のアルバム『SART』(1971)を今日は取り上げよう。たしかにこのアルバムを聴く限りではヤン・ガルバレクのサックスは謂われて…
Yoji Yuasa: Projection (1962) 1枚1050円なら、たとえ収録作品が重複していても他の曲を聴きたくてサイフの口が緩むというものだ。ということで、久しぶりにショップへと足を運んだおり購入してきた。お目当ては、まえまえから手にしてジックリと聴き…
Shoji plays Haru No Umi by Miyagi しょうじき言いまして、邦楽曲を聴くのは、たまたまその時聴き会わせたNHK・FM(「邦楽のひととき」など)より流れているものを仕事しながら耳傾けるくらいで、能動的に放送時間を待ってスイッチオンし聴き入るとい…
Throbbing Gristle - Hamburger Lady 現代音楽とヨーロッパアヴァンギャルド・フリージャズを主に聴いていた身にとって、70年以降のプログレッシヴロックと称されるものの動向はやはり刺激的なものだった。戦後の電子技術の飛躍的発展による、現代音楽の開…
Chiharu Matsuyama It cried. Tinatu Wakatsuki 『歌は語れ。セリフは歌え。』 (森繁久彌) 松山千春のファンでもなんでもないのですが・・・。というのも私のような団塊親父にとっては、吉田拓郎や井上 陽水であり、演歌では森進一、都はるみだった。じつ…
イギリス・アヴァンギャルド・フリージャズの重要メンバーの一人、ベースのバリー・ガイのソロアルバム『Statements Ⅴ-ⅩⅠ for Double bass and violone』(1976)。
Odyssey by Barry Guy 私の拙いブログに登場するフリージャズの、とりわけイギリスのアヴァンギャルド・フリージャズの重要メンバーの一人、ベースのバリー・ガイBarry John Guy (born 22 April 1947, in London)のソロアルバム『statements Ⅴ-ⅩⅠ for Doubl…
Witold Lutosławski - String Quartet - I. Introductory Movement 今日もまた、購入して手にしたものではなく、図書館でのネット借受のCDがこの稿で取り上げるものと相成る。返却期限が迫っているということで・・・。弦楽四重奏作品が三作品収められてい…
Pawel Szymanski- Trop Andrzej Panufnik 私のような70年前後より現代音楽を聴き追ってきた世代にとっては、ポーランドの現代音楽といえば、まず筆頭にクシシュトフ(またはクリシュトフ)・ペンデレツキ Krzysztof Penderecki(1933-)だった。その音群の…
http://www.bekkoame.ne.jp/~sibutaka/nature/html/insects/kanetataki_s_j.html 鉦叩の鳴声が聴けます。 暁(あかとき)は 宵 よ り 淋(さび)し 鉦 叩(かねたたき) 星野立子 やっと、朝夕の冷気に寝苦しさ忘れ秋を感じる季節となりました。それとともに…
http://www.youtube.com/watch?v=sqdgPkElYvY Ornette Coleman trio The Riddle まあまあなんと伸びやかなジャズであることよ!。といった印象がまずやってくることだろう。べつにフリージャズ云々などを頭の片隅におくまでもなく、ストレートにオーネット・…
James Tenney plays John Cage 1/sound. at the Schindler House ジョン・ケージの『Sonata and Interludes』を投稿するのはこれで、3枚目となる。元来、聴き較べという趣味は持ち合わせていないのですが・・・。≪孤独で美しく、やさしくもの悲しげなジョン…
Yosuke Yamashita,George Kawaguchi – Duo いささかの思い入れがあるので、最近の、といっても音盤を購入し手にしてのその感想ではないのだけれど、折にふれてのパフォーマンスを見聴きする限りでは、一頃ほどにはあまり感心したものではない、と一先ずいっ…
Don Ellis 万事休す。データストック用のUSBメモリーが手元に見当たらない。ということで、今日取り上げるつもりだった、ジャズに現代音楽の十二音列等のコンセプト、いわゆるガンサー・シュラー唱導するサードストリームを創りだそうと果敢した革新的ジ…
FUKUSHIMA 《Hi-kyo》 今日取り上げるレコードには、四人の現代音楽作曲家の作品が収められている。そのうちの作曲家3名に関してはすでに楽曲の違いはあるけれど、個々に取り上げ投稿している。まず松下眞一。これは同一作品を含んだレコードをとりあげ≪松…
L. Janacek - On an Overgrown Path 草かげの小径にて スメタナ(1824-1884)、ドヴォルザーク(1841-1904)にその知名度譲るとしても、今やチェコを代表する作曲家レオシュ・ヤナーチェク(Leoš Janáček, 1854 - 1928)といっても間違いはないのだろう。今日…
石田波郷 きのう日曜日は、朝から立てつづけにテレビに釘付けになってしまった。まずは、NHK俳句・特集「波郷・夫婦愛」。これには泣きました。私事で(ブログ自体がそうなのですが・・・)どうでもいい事ですがこの俳人・石田波郷は、わが父親、母親と同じ…