レオシュ・ヤナーチェクの『ピアノ作品集』。ショパンのいささかの陶酔的、感傷的な美しさ、技巧的華麗な煌びやかさに食傷の方には、この民族派ショパンに心安らぐことだろう。
スメタナ(1824-1884)、ドヴォルザーク(1841-1904)にその知名度譲るとしても、今やチェコを代表する作曲家レオシュ・ヤナーチェク(Leoš Janáček, 1854 - 1928)といっても間違いはないのだろう。今日取り上げる、そのヤナーチェクの『ピアノ作品集』が、この作曲家の作品群にとってどのような位置を占めるのかを、私は詳らかにしない(先のWIKIにくわしい)けれど、ズーっと以前にラジオから流れていて感じ入ったピアノ曲だった、ということでいつものように中央図書館のネット借受での鑑賞と相成った。一言でいって民族派のショパンといったところだろうか。ショパンのような、ある種嫌味なほどの技巧的煌びやかさ、もういいよと言いたくなるような陶酔的、感傷的な美しさといったものではなく、ココロ穏やかに鎮めるナチュラルさが魅力といえばいえる。物語を感じさせ、静やかな落ち着いた気分に心安らぐことだろう。ショパンのピアノ美に食傷気味のピアノ好きには是非とものお薦めとしてこの稿閉じることとしよう。週明け以来仕事の進捗はかばかしくなく、いささか疲れております・・・。
ヤナーチェク: 『ピアノ作品集』