yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

アンリ・デュティユー『ヴァイオリン協奏曲<夢の木>』(1985)『チェロ協奏曲<遥けきなべての国は・・・>』(1967-70)。緻密堅固、重厚壮大、豊麗な音色。声を大にして言い募ろう、これは傑作だ。

Dutilleux-Cello Concerto (5 / 5) 貼り付け不可 Dutilleux, Stern- Violin Concerto (2/3) http://www.youtube.com/watch?v=rdhbK7Xzpn4&feature=related アンリ・デュティユー (Henri Dutilleux 1916 - )をディティユーあるいはディティーユ、はてまたデュ…

ハイドン『十字架上のキリストの最後の7つの言葉Hob.XX/1』。管弦楽版。典礼音楽という性格上の緩徐楽章仕立てがことのほかいい・・・私にとっては。

Haydn , Die sieben letzten worte 半年ほど前に、90才過ぎてなお啓蒙にいそしむ音楽評論家・吉田秀和の定時FM番組「名曲の楽しみ- ハイドン その音楽と生涯 -」をたまたま耳にして≪モーツァルトか?とラジオから流れていた弦楽四重奏曲は、後でわかっ…

ヨハネス・ブラームス、ロベルト・シューマン『チェロソナタ第1、第2ほか』。あたかも名文に酔うといった風情。これが音楽するということなんです・・・と云ったところか。

.Wilhelm Backhaus & Pierre Fournier - Brahms Cello Sonata No. 2 Op. 99 in F major 投稿音源のものではありません。 だいぶ前、ラジオから流れていたシューマンのチェロ曲(かの有名なチェロ協奏曲ではありません)が印象深く、勝手にチェロソナタと思い込…

『和波孝禧・邦人バイオリン作品集』(1978)LP2枚組み。もっともっとこうしたわが邦人の作品はあらゆる機会を得て聴かれるべき。

HIKA/Toru Takemitsu:Rieko Suzuki,violin 投稿音源のものではありません。 たんに、生来の全盲のヴァイオリニスト和波孝禧(わなみ たかよし、1945 - )のアルバムというより、こうしたハンディキャップを持ちつつも、現代音楽、それもわが国の作曲家の作…

『ベトナム/中部高原バナ族のゴング・ミュージック 』。霊的なものを呼び込む催眠的な単調さ・・・。じつは高度に発達した?ゴング演奏なんだそうだが・・・。

The Space of Gong Culture 一昨日≪『ニャック・レー Nhac Le、ヴェトナムの儀礼音楽』。獅子舞の囃子を思わせる、というよりその祖形と思しきを聴いたのだった。ニッポンの伝統って何なのだ?≫とタイトルして投稿したアルバムと同じ店じまい半額セールで手…

ハインツ・ホリガー『現代オーボエの領域』(1974)。とりわけ尹伊桑(ユン・イサン)のオーボエには民俗スピリッツのホジョクが鳴り響く。

Isang Yun: Piri for Solo Oboe (or clarinet) ネット図書館でも、我が偏頗な好みの食指を動かすようなアルバムも数限られてきている。現代音楽というマイナーな領域のものであればこそ所蔵数も知れており、致し方ないことではあるのだが・・・。もちろんこ…

『ニャック・レー Nhac Le、ベトナムの儀礼音楽』。獅子舞の囃子を思わせる、というよりその祖形と思しきを聴いたのだった。ニッポンの伝統って何なのだ?

ニャチャンニャック、ベトナム宮廷音楽 投稿音源のニャック・レーではありません。 去年の年末、職場近くの古くからある中古CDショップが時の流れに勝てず店じまいの全品売り尽くし半額セールを敢行していた。まあ半額なら・・・ということで、売れ残りで…

美術家・森村泰昌『なにものかへのレクイエム(光りと地の間を紡ぐ人/1946年インド)』。「哲学しているか?」と問いかけるものあり。

『なにものかへのレクイエム(光りと地の間を紡ぐ人/1946年インド)』 森村泰昌 http://www.shugoarts.com/jp/morimura.html 森村泰昌「なにものかへのレクイエム-20世紀振り返る」 仮装変身する美術家・森村泰昌(もりむら やすまさ、1951 - )。その最…

『小唄 ~邦楽名曲セレクション』。なんとも物憂く、遣る瀬無く、気もそぞろ。「どうせこの世は水の流れか空ゆく雲か……」

に ほ ひ あ る 衣(きぬ)も 畳 ま ず 春 の 暮 れ 蕪村 小唄音源(五曲)あり、ぜひクリックを:http://kouta-renmei.org/etc.html 小唄の歴史 - 社団法人 日本小唄連盟 洋楽で凝ったアタマをマッサージ。ということできょうは小唄のアルバム。爪弾く三味の…

Philipp Wachsmann『Chamberpot』(Bead 2・1976)。ボーダレス・フリーパフォーマンス。はぐらかした浮遊感。拡散と集中のビミョウな往還の特異に却って不思議な魅力。

「小 半 と き 河 馬 の 見 て ゐ る 春 の 水」 三好達治 「桜 散 る あ な た も 河 馬 に な り な さ い」 坪内稔典 「春 風 や 聖 者 に 似 た る 河 馬 の 顔」 後藤比奈夫 Philipp Wachsmann, Peter Urpeth, John Russell (part 1) 投稿音源のもので…

『甲斐道雄フルートリサイタル』(1978)。甚だしい意匠の違いにもかかわらず、どこかしら<日本的な情趣>、余情を感じさせるものばかりだ。そは響く笛の音色の幽そけき日本の面影。

Brilliancy for flute and piano:Matsudaira Yoriaki 残念ながらMIDI音源です。フルートがあればねえ・・・。 『甲斐道雄フルートリサイタル』(1978)。5人の作曲家のフルート作品がつめられたアルバム。現代音楽作品だから当然のことながら各々作風の違い…

ハワード・ライリー『SYNOPSIS』(Incus 13・1973)。フリージャズというより、現代音楽畑の即興演奏にちかい。いずれにせよフリージャズ史に刻み込まれる名盤といえよう。

Howard Riley Trio - Quantum:Howard Riley - piano、Barry Guy - bass、Tony Oxley - percussion, electronics、recorded October 19,1973 ほぼ3ヶ月前に ≪ハワード・ライリー『FLIGHT』(1971)。燃えはするのだけれど、あくまで理知的に振る舞う。あた…

マックス・ブルッフ『ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 作品26、スコットランド幻想曲 作品46』。よく歌ってこそのヴァイオリン協奏曲。極めつけの名曲のひとつ。

Violin concerto No.1 in G minor-Allegro moderato by Max Bruch:Salvatore Accardo(violin) Leipzig Gewandhaus Orchestra Kurt Masur よく歌ってこそのヴァイオリン協奏曲。古今の名曲すべてそうだ。ヴァイオリンは歌う楽器であればこそであり、あたりま…

バッハ『管弦楽組曲第2番および第3番』。感嘆とともに音楽の品格まさにここにありと、ひとりごちる。荘重、品格、これ以上に音を必要とするのか?

Johann Sebastian Bach - Orchestral Suite No. 3 D-dur (BWV 1068) Münchener Bach-Orchester. Karl Richter, Dirigent ああ~この品格。荘重。カール・リヒターのバッハ!。きょう手にし針を落としたこのレコード。聴き返すのは10年ぶり?20年?30年…

モーリス・マッキンタイヤー『HUMILITY(in the Light of Creator)』(1969)。表現主義的で情念的なフリージャズ。美しさよりは情念の表出としてジャズはある。政治性と大衆性

Kalaparusha Maurice McIntyre - Humility in the Light of the Creator (Alternate) 1969 シカゴを活動の根城とする、いわゆる商業主義にどっぷり漬かったニューヨークにたいするシカゴ派。その代表格のアート・アンサンブル・オブ・シカゴ。70年前後かれ…

バルトーク『ヴァイオリン・ソナタ第1番』。曲がすぐれているのか、五嶋みどりの演奏が見事なのか。すごいです。

Bartok 1st sonata for violin and piano: 3rd. mov おあつらえ向きの動画は無く、やむなく・・・第3楽章Allegro。 ネット図書館でバルトーク(1881 - 1945)の無伴奏ヴァイオリンソナタを見つけて、これはラッキーと予約し、やっと手にしたら、何たること…

モーツァルト『ハイドン・セット(弦楽四重奏曲第14~19番)』CD3枚組み。ハイドンに献呈された6曲。とりわけ「第14番」と「第15番」の流麗平明(旋律性にすぐれ)でかつ若々しい生動感に魅せられる。

Mozart - String Quartet No.14-1 「誠実な人間として神にかけて申し上げますが、あなたの御子息(=ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト)は、私がじかにあるいは評判によって知っている作曲家たちの中で、最も偉大です。趣味とそのうえ全く秀れた作…

ハインリッヒ・シュッツ『マタイ受難曲 SWV.479』。アカペラ(無伴奏)。何と簡素な、しかし厳粛と秘めたる信仰の強さを感じさせることだろう。簡素な佇まいに崇高さを伴う。

Heinrich SCHÜTZ - Matthäus-Passion 1666 - Amor Artis Chorale Heinrich Schütz ≪ヨハン・ゼバスティアン・バッハに至るドイツ音楽の基礎を築いた≫(WIKI)ドイツ音楽の父、ハインリッヒ・シュッツ(Heinrich Schütz, 1585 - 1672)。バッハのちょうど…

フランク・ベッカー 『セレブレイション』(1977)。日本に14年間滞在、生活。それもあってか日本の作曲家より日本的趣きを感じさせる。

Frank W. Becker 日本に14年間滞在、生活し、おまけに武満徹や、一柳慧、高橋アキらと現代音楽の活動をともにおこなっていた(日本でレコードまで出している)アメリカはニュージャージを出自とするフランク・ベッカー Frank W. Becker(1944‐)のマイナーレ…

ドン・チェリー『Eternal Rhythm』(1968)。ヨーロッパ・フリーの精鋭の面々とドン・チェリーの邂逅がもたらしたエスニックでヒューマニスティックな雰囲気たっぷりの、しかし芯のあるフリー。

音源は貼り付け不可につき下記リンク先へ Don Cherry Eternal Rhythm Part 1 2/2 http://www.youtube.com/watch?v=d1yQzfLQfgA&feature=related 1968年。今から42年前のライヴ録音もの。ヨーロッパ・フリーの精鋭の面々とドン・チェリーDon Cherryの邂…

ブルーノ・マデルナ『オーボエ協奏曲第1番、第2番、第3番』。繊細多彩豊潤、音の行く末にシカと聞き耳立てる趣。絶妙なバランス感覚で音が丁寧に紡ぎ編みあげられてゆく。そのワザ、玄妙といっていい。

Bruno Maderna: Concerto per Oboe e Orchestra No.1 (1962) Prima parte またまたネット図書館にて現代音楽アルバムを発見。FMから流れていて印象深かった曲が番組検索でモーツァルトの「オーボエ協奏曲 ハ長調 K.314」であることが分かり、さっそく…

山本剛トリオ『ブルース・フォー・ティー Blues For Tee』(1974)。雰囲気たっぷりの臨場感で満たされる音源だ。ジャズに浸る喜悦そのものといっていい。

Tsuyoshi Yamamoto Trio - Blues for Tee (1974) Full LP [HQ Audio] スリー・ブラインド・マイスThree Blind Miceの録音の優秀さ(臨場感においての)は夙に知られていることだけれど、今聴きなおしていても、その感一層強くする。ブルージーなパフォーマン…

シューマン『室内楽リサイタル』(CD2枚組み)。流麗な美しさ、ロマンの芳香満ちる至福の作品ばかり。知性と感性の合一の極み。あぁ~この至福。

Schumann's Phantasiestucke Op 73, No 1 to 3 for Cello ネット図書館で、借りたい、聴きたいそのときにタイミングよく借りれるのは、傑作、有名作、名盤であればあるほど難しい。予約待ちでなかなか聴きたいときに手に入らず、熱の冷めた頃に鑑賞となるの…

ルイ・アンドリーセン 『デ・スティルDe Stijl』(1984-5)。このポップなミニマルミュージックは<明るい都会的空虚>というのが総じての受ける印象といえようか。

Louis Andriessen - De Materie - Part III - De Stijl (2 excerpts) さて、柳の下の二匹目のどぜうとはなかないかないもののようだ。一昨日投稿したルイ・アンドリーセンが好印象だっただけに・・・、上記の印象となってしまった。ま、自腹切っての鑑賞では…

グル・グル 『UFO』(1970)。まさに、沸き立つエネルギーのごった煮の熱気に60年代後半の社会騒擾を思い起こさせ、胸ざわつかすものがある。

Guru Guru - Girl Call 少年少女コミックの『(魔法陣)グル・グル』ではありません。ジャーマン・ヘヴィーロック(サイケデリックロックとも言われているらしいけれど)のグル・グル(Guru Guru)なのだ。70年前後のたぎるエネルギーがのたうっているロックサ…

ルイ・アンドリーセン『De Tijd(=TIME・時間) (女声とアンサンブルのための)』(1979 - 1981)。余韻と静謐、深甚の趣。永遠の現在。

Louis Andriessen - Haags Hakkûh - The Hague Hacking - Part 1/2 残念ながら投稿の『De Tijd (Time)』の動画音源はありません。 Louis Andriessen マイナーで数も限られているということもあるけれど、ネット図書館で所蔵されている現代音楽のおもな物は借…

ヘンリー・パーセル 『室内楽曲集』。愁いと純でストレートな旋律の美しさは、まさしくヘンリー・パーセル。

Purcell - Pavan in G Minor Z751 ≪不運ニモ、国王陛下ノ王室礼拝堂おるがん奏者へんりー・ぱーせる氏ハ夭折ノタメ、自ラノ手デコレラノれっすんヲ仕上ゲル時ヲ持タナカッタ。以後殆ド三世紀ニワタリ、ソレラワカレノ熱ニウカサレタ最後ノ夢ノ中ニ、未完ノマ…

ドメニコ・スカルラッティ『Complete Keyboard Sonatas, Vol.2』。いま少しの陰影、沈思があればなあ。

Domenico Scarlatti - Sonate K.213 en Ré Mineur 持ち運びに便利とUSBメモリーにブログ用の、文、画像データを詰め込んでその利便性活用していたのだけれど、必要な時に手元にない事態を迎えると、これはなんとももどかしいことである。作業が捗らないこ…

タンジェリン・ドリーム 『Electronic Meditation』(1971)。この先なんだか分からないが、サーはじめるゾー!。で、この混沌となった次第、と言いたくなるアマルガムな意匠渦巻く熱気。

Tangerine Dream - "Ashes to Ashes" (1969) 闇雲にこの先なんだか分からないが、サーはじめるゾー!。で、この混沌となった次第、とまあ斯く言いたくなるアマルガムな意匠渦巻く熱気。これが今日取り上げるアルバム、タンジェリン・ドリームのファーストア…

エリック・ドルフィー『At The Five Spot Volume 2』(1961)。アグレッシヴなこの熱気。ライヴの臨場感。芸術に成り上がる前の良きジャズ時代の名盤中の名盤。

Eric Dolphy: Fire Waltz {1/2} もう3年半も以前に≪嘶(いなな)く特異なサックス。エリック・ドルフィー『Eric Dolphy at The Five Spot vol.1』(1961)≫とタイトルし投稿している。で、きょうはその2弾として『Eric Dolphy at The Five Spot vol.2』(1…