yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

シューマン『室内楽リサイタル』(CD2枚組み)。流麗な美しさ、ロマンの芳香満ちる至福の作品ばかり。知性と感性の合一の極み。あぁ~この至福。

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Schumann's Phantasiestucke Op 73, No 1 to 3 for Cello

           

ネット図書館で、借りたい、聴きたいそのときにタイミングよく借りれるのは、傑作、有名作、名盤であればあるほど難しい。予約待ちでなかなか聴きたいときに手に入らず、熱の冷めた頃に鑑賞となるのもしばしばだ。それならまだしもでタイミング失して、それっきり失念というのもある。今日取り上げるロベルト・シューマンの『室内楽リサイタル』もそうした類のものといえる。たぶんこのアルバムのアルゲリッチシューマン、それも室内楽でのパフォーマンスへの関心、人気のゆえと思われるのだけれど。私自身は演奏者どうのこうのではなく、曲を聴きたいというだけのクラシックファンに過ぎないのだが。ちょうど3年ほど前に≪洋々の気宇と愉楽のうちに親しみのある美しい曲。若々しいロマンの前に、その憂愁はいまだ背後にあるブラームス『ピアノ四重奏曲 第1番 ト短調 作品25』とシューマン『幻想小曲集 作品88』。≫とタイトルして投稿したのだけれど、その記事中にあるように【ただこのシューマンの『幻想小曲集 作品88』はどうやら私の勘違いで、以前通勤途上の自動車のNHK・FM放送から流れていて感心したものとは違っていた。解説書にあったけれど、≪シューマンの幻想小曲集と題された室内楽曲には、他にクラリネットとピアノのための3曲からなる組曲風作品(作品73、1849年)もあるが、ここに聴くのはもちろん別の作品で≫(濱田滋郎)とあった。】という、そのラジオで印象深く聴いた当の「幻想小曲集(独:Fantasiestücke)作品73」(きょうのは、チェロとピアノのヴァージョン)と、このアルバムでたまたま出くわし聴くことが出来たのだった。この曲のみか、収録曲すべてが、さすがシューマンといいたくなるほどの流麗な美しさ、ロマンの芳香満ちる至福の作品ばかりだった。超有名な「ピアノ五重奏曲 変ホ長調 Op.44」(1842)や「ピアノ四重奏曲 変ホ長調 Op.47」(1842)、それに「ピアノとホルンのためのアダージョとアレグロ  変イ長調 Op.70」(1849)。そして「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第2番 イ長調 Op.121」(1851)のなんと美しいこと。知性と感性の合一の極み。このみごとなまでのバランス。ピアノとヴァイオリンの悦楽の絡み。また、こんなに愛らしく美しい曲が・・・と「おとぎの絵本~ピアノとヴィオラのための4つの小品 Op.113」(1851)。はじめて聴かせてもらった・・・。アルゲリッチのピアノと今井信子ヴィオラ

シューマン室内楽曲、いいでございますです~。




シューマン Schumann室内楽リサイタル Chamber Music』

ディスク:1
1. ピアノ五重奏曲 変ホ長調 Op.44 Klavierquintett Es -dur,Op.44: I: Allegro brillante
2. II: In modo d'una marcia, un poco largamente
3. III: Scherzo. Molto vivace
4. IV: Allegro ma non troppo
ヴァイオリン: ドラ・シュヴァルツベルグ Dora Schwarzberg、 ルーシー・ホール Lucy Hall
ヴィオラ今井信子 Nobuko Imai  チェロ: ミシャ・マイスキー Mischa Maisky
ピアノ: マルタ・アルゲリッチ Martha Argerich

5.  2台のピアノ、2つのチェロおよびホルンのための アンダンテと変奏曲 Op.46 Andante und Variationen,op.46: Sostenuto - Andante expressivo - Un poco piu animato - Piu animato
ピアノ: マルタ・アルゲリッチ Martha Argerich、 アレクサンドル・ラビノヴィチ Alexandre Rabinovitch
チェロ: ミシャ・マイスキー Mischa Maisky、 ナタリア・グートマン Natalia Gutman
ホルン: マリー=ルイーズ・ノイネッカー Marie-Luise Neunecker

6. ピアノ四重奏曲 変ホ長調 Op.47 Klavierquintett Es -dur,Op.44: Piu lento - Animato
7. Doppio movimento - Tempo Primo - Piu adagio
8. Sostenuto assai - Allegro ma non troppo
9. Scherzo.Molto vivace
10.Andante cantabile
11.Finale.Vivace
ヴァイオリン: ドラ・シュヴァルツベルグ Dora Schwarzberg  ヴィオラ今井信子 Nobuko Imai
チェロ: ナタリア・グートマン Natalia Gutman  ピアノ: アレクサンドル・ラビノヴィチ Lexandre Rabinovitch

ディスク:2
1. ピアノとチェロのための幻想小曲集 Op.73Fantasiestucke, Op.73: I: Zart und mit Ausdruck
2. II: Lebhaft, leich
3. III: Rasch und mit feuer
ピアノ: マルタ・アルゲリッチ Martha Argerich  チェロ: ナタリア・グートマン Natalia Gutman

4. ピアノとホルンのためのアダージョアレグロ  変イ長調 Op.70 Adagio und Allegro, Op.70: I: Langsam, mit innigem Ausdruck
5. Adagio und Allegro, Op.70: Rasch und mit Feurig
ピアノ: アレクサンドル・ラビノヴィチ Alexandre Rabinovitch   ホルン: マリー=ルイーズ・ノイネッカー Marie-Luise Neunecker

6. 「おとぎの絵本」~ピアノとヴィオラのための4つの小品 Op.113 Marchenbilder, Op.113: I: Nicht schnell
7. II: Lebhaft
8. III: Rasch
9. IV: Langsam,mit melancholisschem Ausdruck
ピアノ: マルタ・アルゲリッチ Martha Argerich ヴィオラ今井信子Nobuko Imai

10. ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第2番 イ長調 Op.121 Violin Sonata No.2 In D Minor, Op.121: I: Ziemlich langsam, kurt und energisch - Lebhaft
11. II: Sehr Lebhaft
12. III: Leise, einfach
13. IV: Bewegt
ヴァイオリン: ドラ・シュヴァルツベルグ Dora Schwarzberg   ピアノ: マルタ・アルゲリッチ Martha Argerich



(ReUp) Kyung Wha Chung plays Schumann violin sonata No.2