yuki-midorinomoriの日記

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ルイ・アンドリーセン 『デ・スティルDe Stijl』(1984-5)。このポップなミニマルミュージックは<明るい都会的空虚>というのが総じての受ける印象といえようか。

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Louis Andriessen - De Materie - Part III - De Stijl (2 excerpts)

           

さて、柳の下の二匹目のどぜうとはなかないかないもののようだ。一昨日投稿したルイ・アンドリーセンが好印象だっただけに・・・、上記の印象となってしまった。ま、自腹切っての鑑賞ではなく、ネット図書館を利用してのそれだからこれ以上文句は言いたくないのだけれど。
ブギウギ、ジャズなどポップミュージックの要素を取り入れた複合的な意匠をもった明るいミニマルミュージックといえるのだろう。先日の『De Tijd(=TIME・時間) (女声とアンサンブルのための)』(1979 - 1981)には、モートン・フェルドマンの影がみえ、今回の『デ・スティルDe Stijl』(1984-5)などにはスティーヴ・ライヒの影がみえる。べつに、貶めようとの意図などはないのだけれど。それらは時代の空気を掬い上げているということなのだろうか。ここにあるポップなミニマルミュージックは<明るい都会的空虚>というのが総じての受ける印象といえようか
タイトルの<デ・スティル De Stijl>とは、【ピエト・モンドリアン(Piet Mondrian、本名ピーテル・コルネリス・モンドリアーン Pieter Cornelis Mondriaan 1872 - 1944)らを中心に1917年から31年にかけて起こったオランダの新造形運動】(解説・川西真理)から採られているとのことだ。ということで、この『デ・スティルDe Stijl』という曲は【モンドリアンの「赤、黄色、青による習作」(1927年)を音楽に投影した】作品とのことで、【拍節と音楽形式には、「赤、黄色、青による習作」の、赤、黄色、青そして黒の縁取りと背景色の5つの色彩のプロポーションが反映している】よし。『デ・スティルDe Stijl』という曲がそうであるように、モンドリアン自身は【ジャズファンであり、ブギウギを踊ることが好きであった】(同上)とのことだ。




ルイ・アンドリーセン Louis Andriessen『デ・スティルDe Stijl/ M Is for Man, Music, Mozart』

1. デ・スティルDe Stijl (1984-5)
2. M Is For Man, Music, Mozart: The Alphabet Song (1991)
3. M Is For Man, Music, Mozart: M is For Man... Instrumental 1
4. M Is For Man, Music, Mozart: M is For Man... The Vesalius Song
5. M Is For Man, Music, Mozart: M is For Man... Instrumental 2
6. M Is For Man, Music, Mozart: M is For Man... The Schultz Song
7. M Is For Man, Music, Mozart: M is For Man... Instrumental 3
8. M Is For Man, Music, Mozart: M is For Man... The Eisenstein Song


Peter Greenaway - M is for Man Music Mozart - Vesalius Song:music by Louis Andriessen