2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧
Ferneyhough- Funerailles (1/2) 雲は垂り行遥けかる道のすゑ渾沌として物ひびくなし (『牡丹の木』昭和18) これは北原白秋(きたはら はくしゅう、1885年(明治18年)- 1942年(昭和17年))最晩年の歌ということだ。≪1937年、糖尿病および腎臓病の合併症…
Clariperu: Kari Kriikku in rehearsal:Concierto de Magnus Lindberg 今日も中央図書館のネット利用で借り受けたものの紹介。先日投稿した女性作曲家カイヤ・サーリアホ(Kaija Saariaho, 1952 - )と出自を共にするフィンランドの作曲家のマグヌス・リン…
Manfred Schoof Quintet - Ostinato (1977) Manfred Schoof (tp,flgl):Michel Pilz (b-cl):Jasper van't Hof (keys):Günter Lenz (b):Ralf Hüdner (d) つい先日、≪マンフレッド・ショーフ『NEW JAZZ TRIO+STREICHQUINTETT<PAGE TWO>』(1972)。5人の弦…
矢野顕子 / 達者でナ さて、今日は何にしようかなとレコード棚(ありていに言えば本棚)のジャケットを眺めていたら、カラフルでメルヘンチック、ノスタルジックなアルバムが目にとまった。似たような趣をもったジャケットデザイン(きいちのぬりえ)の山下…
Manfred Schoof Quintet - Lonesome Defender (1977) Manfred Schoof (tp,flgl) :Michel Pilz (b-cl):Jasper van't Hof (keys):Günter Lenz (b):Ralf Hüdner (d) 今日もサッカーU23北京五輪代表のアンゴラとの親善試合をテレビ観戦していたら時間が無…
ずるずると時間が経ってしまった。ということで、はて、どうしたものかと引っ張り出してきたのがなんと45回転のシングル盤サイズのレコードの一枚。こうしたサイズの現代音楽や、フリージャズのものがけっこうの数が埃をかぶって棚の隅っこにほったらかし…
peter brotzmann quartet - warsaw 1974 clip:Peter Brotzmann - reeds:Alexander von Schlippenbach - piano:Peter Kowald - bass:Paul lovens – drums 技量のほどを披露するというより、パッションを吹き<荒ぶ・遊ぶ・スサブ>といった風情のサックス…
Yosuke Yamashita Trio 1972 from "ecstacy of the angels" by koji wakamatsu, 1972 yosuke yamashita: piano seiichi nakamura: alto saxophone takeo moriyama: drums 山下洋輔と現代音楽作曲家でありピアニストでもある三宅榛名(みやけ・はるな、1942-)…
ジャン・シベリウス『ヴァイオリン協奏曲ニ短調 作品47』を諏訪内晶子で聴く。北欧という歴史と自然が育む、その澄明で深奥繊細な感性。いささかも(原基としての民族性)精神性の欠けるところの無いスケール感。
A.Suwanai / Sibelius Violin Concerto ( 1st mov.-1/2 ) ≪いかにもシベリウスらしい独創性に富んだ楽章で、そのスケール感は古今のヴァイオリン協奏曲の中でも屈指の名楽章である。≫(WIKI)とあるように、ヴァイオリン協奏曲のなかでも際立って美しく…
JS Bach The French Suites n°2 in C minor Bwv 813 Glenn Gould あまねく世界に神は存在し あまねく音楽にバッハは存在する アルフレート・シュニトケ 今日、仕事帰りの車の中で流れていたNHK・FMで、かの今更云うのもなんだか教科書じみて気恥ずかし…
高橋悠治『リアルタイム5・翳り』(1993)。コンピュータのランダム選択による、不確定、偶然の順序組み合わせによっての延々1時間にわたって訥々と鳴らされる電子音楽作品。生臭い人間の構成意志の突き放し。
mano vacilante l:performer- Yuji Takahashi, Eriko Mikami 今日の高橋悠治『リアルタイム5・翳り』(1993)(fontec)も昨日とりあげたカイヤ・サーリアホのものとおなじく、図書館で予約貸し出しをネット利用したもの。図書館貸し出し書物によくあるよう…
Kaija Saariaho : Sept Papillons (2000) pour violoncello なかなかに聴き応えのある作品集でした。とひとまず先に言っておこう。北欧はフィンランドの女性作曲家カイヤ・サーリアホ(Kaija Saariaho, 1952 - )が今日取り上げる作曲家。初めて耳にする作曲…
こんなに美しく洗練された弦楽四重奏曲であるとは、恐れ入りましたといったところだろうか。叙情的でありつつ、 彫琢された構成ゆえか弦に厚みを加えて響きが豊かなのだ。池内 友次郎(いけのうち ともじろう、1906 - 1991)の「弦楽四重奏曲プレリュードと…
Derek Bailey & Japanese company in Kyoto 1978 黒ずくめの衣装にクロメガネ、そのいでたちで≪〈反ソ〉文章を書き、不正の象徴としての〈ユダヤ人〉に鋭い筆鋒を向け、戦後は〈戦犯作家〉として投獄され、その死に際しては司祭から葬儀の執行を拒否されたセ…
Tokyo String Quartet playing "Razumovsky":Beethoven's string quartet op.59 n.3. "Razumovsky" (記事の第1番ではありません) 先日、≪ヨハネス・ブラームス『交響曲第1番』。何を今更の当たり前だけれど傑作を再び聴く。≫とタイトルして投稿した際、…
teihenn geino sha (幽)底辺芸能社 旅の夜風 「地上にはもともと道はない、歩く人が多くなると、それが道になる・・・」(魯迅) 最近というより、もうすでにチンドン屋はおろか大道芸人を、まさしく大<道>、辻などで見なくなって久しい。(何かの大掛かり…
Keith Jarrett (1945) - The Köln Concert: Part I ≪私は自分で創造できる男だとは思わない。しかし創造への道は目指しているつもりである。私は創造の神を信ずる。事実このアルバムの演奏は、私という媒体を通じて、創造の神から届けられたものである。なし…
Evan Parker/Anthony Braxton/Derek Bailey - Mutala (Company 2) ≪神はみずからものをいうことはない。神がその意を示すときには、人に憑(よ)りついてその口をかりるのが例であった。いわゆる口寄せである。直接に神が臨むときには、「おとなふ」のである…
Seven Words Angel Luis Castaño (classical accordion) and David Apellániz (cello) playing Seven Words by Sofia Gubaidulina with the Valencia Symphony Orchestra, conducted by Joan Cerveró in the Castellón Auditorium (Spain) 4人もの現代東欧…
佐藤允彦と富樫雅彦ほかのクァルテット『フォー・ユニッツ FOUR UNITS』(1969)。(交)感度抜群のそれぞれのパフォーマンスに心地よさが訪れる。まさにフォー・ユニッツ。69年であることに驚く。
ST. Thomas - Masahiko Satoh with Steve Gadd & Eddie Gomez 今日取り上げる『フォー・ユニッツ FOUR UNITS』(1969)。宮沢昭(ts),佐藤允彦(p),荒川康男(b),富樫雅彦(ds)。まさしく<フォー・ユニッツ>と表するとおりに、すばらしいバランスでインプ…
Burning piano (played by Yosuke Yamashita) 粟津潔サイトで完全版が観れます 自宅で朝日新聞、仕事場で日本経済を購読しているけれど、いずれの新聞にも取り上げられていた、能登半島の海岸での消防服に身をまとった山下洋輔の≪燃えるグランドピアノを演奏…
Charlotte Moorman: "TV-Bra for Living Sculpture" (1969) :Nam June Paik / "Chamber Music" (1969) :Takehisa Kosugi.小杉作品は見もの (貴重)です。 http://video.google.com/googleplayer.swf?docid=-1949726680377142300&q=kosugi+takehisa&total=1&…
Frederic Rzewski - Coming Together 今日取り上げるアルバムは、フレデリック・ジェフスキー Frederic Rzewski(1938‐)のアメリカ・マイナーレーベル<OPUS ONE>より出されていたもので「Coming Together」(1972),「Attica」(1972),「Les Moutons De Panu…
Brahms - Symphony No. 1 Hirofumi Inoue (Japan) conducts the St. Petersburg State Symphony Orchestra in Brahms' Symphony No. 1 もうこれだから<名盤>というやつは困るんだ、と先ずのっけからこのことばが口をついて出てきた。つねづね<名盤>とや…
"The Eye Of The Hurricane" (Herbie Hancock) Mt. FUJI JAZZ FESTIVAL August, 1995 :JUNKO ONISHI-piano 今日の取り上げるアルバムは中央図書館で予約にて借り受けた大西順子(おおにし じゅんこ、1967 - )の『ビレッジ・ヴァンガードⅡ・VILLAGE VANGUAR…
Tsuyoshi Yamamoto Trio - Midnight Sugar 今宵はブルージーなジャズでリラクゼーションということで、山本 剛 (p) (1948-)トリオの『ミッドナイト・シュガーMIDNIGHT SUGAR』(1974)。これはなんでも<74年度SJ誌ジャズ・ディスク大賞最優秀録音賞第3位…
希代の読書家・編集人松岡正剛の、とんでもなく高価で大部なドーダ!の『千夜千冊』。どのようなお人が買うんでしょうか。本棚に祀る積読く用か?と嫌味のひとことも言いたくなるほどだ。全7巻と別巻で定価税込みの99,750円!。A5判各巻平均1300ページ、総量…
Eric Dolphy Holland 1964 見開き裏表紙写真 滞在先ドイツにて36歳の生涯を閉じたのは1964年6月29日。その直前同月2日のオランダにて収録されたのが先日投稿記事にした、取り上げられることしきりなかの名盤『LAST DATE・ERIC DOLPHY』だった。そして今日の取…
Witold Lutosławski: Concerto per orchestra (1954) Primo Movimento The Cleveland Orchestra diretta da Christoph von Dohnányi 投稿音源のものではありません。 今日取り上げるLP2枚組みのアルバム『Ein Document・Konzert der Salzburger Festspiel…
Robert AshleyThe Wolfman (1964) tape, voice and feedback CD5枚に136ページもの≪The ONCE Group (the ONCE Festival of New Music in Ann Arbor between 1961 and 1966.)≫(WIKIPEDIA)5年間に亘るドキュメントを綴った冊子。ボックスにふさわし…