松岡正剛 『千夜千冊虎の巻』より、心に残ることば。
希代の読書家・編集人松岡正剛の、とんでもなく高価で大部なドーダ!の『千夜千冊』。どのようなお人が買うんでしょうか。本棚に祀る積読く用か?と嫌味のひとことも言いたくなるほどだ。全7巻と別巻で定価税込みの99,750円!。A5判各巻平均1300ページ、総量13キロとある。とてもじゃないが手元におけるようなシロモノではないので、虎の巻とやらの、その内容に関しての対談本を図書館での予約待ち多数で、待ちに待って借り受けた。この音楽ブログ投稿に時間を取られ最近は読書がおろそかになっている。ということもあり、じつは未だ途中で、読み終わっていないのだけれど、心に残ることばと出くわしたので、その文章を引用してこの稿擱くことにしよう。
セイゴオ――そういう問題をふくめて、第9章はルイス・トマスLewis Thomas (1913 - 1993)の『人間というこわれやすい種』が大トリになっています。これは完璧な本といっていい。・・・・そのトマスの本は「フラジャイル・スピーシーズ」というのが原題で、それで見当がつくように、人間というのは本来そもそもが「こわれやすいもの(フラジャイル)」だという根本主張に貫かれています。これはぼくの人間論の結論にも近い。トマスは、そこにさらに次のように付け加えました。・・・・ちょっと読みますよ。
「ヒトを本性の深いところから衝き動かしている特徴は、役に立ちたいという衝動であり、たぶんこれは私たちのあらゆる生物学的な必然性のうちで最も根本にあるものだろう」!
追記(3・9)抜書き備忘録――