yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

歴史的な意義をもつアメリカのコレクティヴジャズの実践『THE JAZZ COMPOSER'S ORCHESTRA』(1968)。しかし正直、このアルバムはセシル・テイラーの圧倒するソロにより記憶される

Cecil Taylor Quartet:Paris November 1966. Michael Mantler (1943‐) 中学生で代表メンバーに選ばれた石川佳純(かすみ)選手や、おなじみの福原愛ちゃんの活躍でここ最近卓球ブームをつくり出しつつあると聞き及ぶ、その世界卓球団体戦の女子の部準決勝を…

ジョージ・アルヴァニタス『GEORGES ARVANITAS TRIO IN CONCERT』(1969-70)。ちょっと一捻りした味わいのある、ドライヴ感の効いたパフォーマンス。

さて今日も先日に引き続いてヨーロッパ・フランスのごく中庸(アヴァンギャルド・フリージャズでないということで)な、しかし良く出来たジャズアルバムの紹介としよう。ジョージ・アルヴァニタストリオの『GEORGES ARVANITAS TRIO IN CONCERT』(1969-70)。…

ボブ・デゲンBob Degen『SEQUOIA SONG』(1976)。簡潔で、品のある曲風、透明感のあるピアノタッチが心地よい。日本人好みの?いいアルバムとひとまずいっておこう。

Jacques Loussier: Bach fugue No. 5 D major WTC 今日のアルバム『SEQUOIA SONG』はドイツ、エンヤENJAレーベルより1976年に出されたもの。ひじょうに日本人好みの?いいアルバムとひとまずいっておこう。簡潔で、品のある曲風、透明感のあるピアノタッ…

フランソワ・クープランの『クラヴサン曲集 第2巻他』(1993)。バロック特有のアーティキュレーションに聴く至福と愁い。

Capriccio Stravagante #3 - Couperin : Prélude en la majeur いつものことだけれど、ネット時代の昨今作曲家の詳細などは便利なネット百科事典のWIKIを読んでいただくとして、そうした事どもは、この投稿記事では割愛させていただこう。コピーペースト…

ブリジット・フォンテーヌ『ラジオのようにcomme a la radio』。共演するアート・アンサンブル・オブ・シカゴのしなやかで無碍なパフォーマンスはやはり聴きもの。

Brigitte Fontaine - Comme à la radio 1969 このアルバム『ラジオのようにcomme a la radio』のブリジット・フォンテーヌ brigitte fontaineなる存在はまったく知らない。そもそもが、このアルバムを手にしたきっかけは、誰しもがそうだと思われるけれど、…

サンダー『ジャッジメント・デイ』(1992)。ブリティッシュ・ハードロックの良き継承。表現力みごとな張りのあるエネルギッシュなボーカルとパワフルなエッジの効いたハードな演奏が魅力。

Thunder:Low life in a high places 今月に入りずうっと土日、祝日返上のルーティンに追われて休みなしということもあり、とうとう今日は、気持ち切れ気味で憂さ晴らしということもあり、ハードロックを取り上げよう。そのルーティンをこなす孤独なパートナ…

アンソニー・ブラクストンと佐藤允彦の『FOUR COMPOSITION』(1973)。理知的センス溢れる白熱のインタープレイに、聴き直して得した気分。

Anthony Braxton - composition 6 c 投稿音源のものではありません。 アンソニー・ブラクストン ANTHONY BRAXTONのこのアルバム『FOUR COMPOSITION』(1973)。なにげなく棚から取り出して聴いたものだけれど意外によかった。いやなにげなくではなく、先日来…

黛敏郎の『トーンプレロマス55・黛敏郎管楽作品集』(1999)。雄々しく力感溢れる益荒男の響く、豊麗、壮大にして明快な世界、そのエネルギーの造形と<男性>性。

Toshiro Mayuzumi: Symphonic Mood (1950), Bacchanale (1954) 黛敏郎 饗宴 投稿音源ではありません さて、今日も中央図書館の予約貸し出しで借り受けたアルバムの投稿記事。黛 敏郎(まゆずみ としろう、1929 - 1997)の『トーンプレロマス55・黛敏郎管楽作…

ピエールブーレーズ『レポンRépons』(1981 - 1984)。テクノロジーによる空間次元の獲得は、さて如何ばかりであっただろう。

Boulez: "Repons" 1/5 (1981-84) 一時期、空間音楽なる試みがしきりに試みられたことがあった。代表的なのがシュトックハウゼンのそれだった。ただ、今日取り上げるピエール・ブーレーズのアルバムでのそれは、そうした時期よりいくぶん後でのものだ。こう…

ブーレーズ指揮するエリオット・カーター『作品集』(1988)。音との内省的対話。綾なす音色の複層的なテクスチャーの造形の見事さ、知性の煌めきと練達の筆使い。

Elliott Carter : Oboe Concerto (1/2) 先ずはサッカー東アジア選手権の対中国戦の白熱というより胸糞が悪くなるくらいの試合を勝利で締めくくったことを祝ってブログ投稿に入ろう。端的に、某東京都知事の偏見を含んだ言葉ではないが、民度の低さを見せ付け…

アート・アンサンブル・オブ・シカゴ『ギッティン・トゥ・ノウ・ヨールGittin' To Know Y'all 』(1969)。ヨーロッパフリージャズメンとの邂逅。表現主義的なジャズパフォマンスがマッチ

Baden Baden Free Jazz Orchestra "Gittin' To Know Y'All" part I (1/2) 昨日は、アート・アンサンブル・オブ・シカゴArt Ensemble Of Chicagoの映画の伴音楽を取り上げた。 まだ彼らのアルバムは未投稿でそこそこの数があるけれど、そのうちの一枚として、…

アート・アンサンブル・オブ・シカゴ『LES STANCES A SOPHIE』。人を喰ったアミューズメントとアヴァンギャルド、それに哀しみ怒りなど人情の機微を巧みにフリージャズしてみせる卓越した技。

Art Ensemble Of Chicago theme de yoyo そこそこ年配のジャズファン(70年代をはさんでの、たぶん彼らの絶頂の活動時期のことからして50歳代の方々)、それもフリージャズへの関心を持っておられる方々に多くのファンをもっているとみうけられるアート…

同時代の巨頭、狩野永徳『花鳥図』と長谷川等伯『楓図』の豪壮雄渾と華麗な装飾性。

狩野永徳『花鳥図』(1566) 長谷川等伯『楓図』(1593) 狩野永徳(かのう えいとく、天文12年(1543) - 天正18年(1590))と長谷川等伯(はせがわ とうはく、天文8年(1539) - 慶長15年(1610))。狩野永徳の絵画(襖絵)のイメージはおおよそ頭に焼き付い…

エリック・ドルフィー『ラスト・デイトLAST DATE』(1964)。タイトルどおりの遺作。特異な、しかし魅了するソロフレージングを堪能できる名盤。

Eric Dolphy- GW 1961 30 August: Dolphy Quintet 最近、どうでもいいような、しかし、世間尺度からすればそうとも云えないかもしれないルーティンに時間をとられ、このブログに記事をしたためることも満足に出来ず、というのも、投稿前に一応はじっさいにレ…

円山応挙唯一の国宝である『雪松図』。金と墨のみで雪景色描いて見事。

円山応挙『雪松図』(六曲一双部分) 部分拡大図 ことのほか寒い冬です。予報はこうだったのか知らん?!大阪で雪が積もることじたい珍しいのに、2度まで積もった。もっとも拙宅は大阪と奈良の県境、いわゆる山沿いといった場所ゆえか、そこそこ見事な雪景色を…

ハワード・ライリートリオ『THE DAY WILL COME』(1970)。イギリスのインテリジェントな統御された品性あるインプロヴァイズドジャズ。

Howard Riley Trio - The Day Will Come (1970) http://www.youtube.com/watch?v=wd548yKSYbc 昨日は、チックコリアのフリー志向の時代、それもごく短期間でしかなかったけれど、そのわずかの日時の間に立て続けに出されたコンボ<サークル>のアルバムの一…

チック・コリアの超短命コンボ<サークル>。「Circle Live in Germany」 (1970)。このインテリジェンス。聴くにつれ良く出来ている。惜しいことだ。

Herbie Hancock and Chick Corea (1978) チック・コリアの「サークル」。わずか1年ばかり?いや1年も持たなかったのかもしれない。アルバムが出る前に、はや解散していたそうだけれど。そこらあたりは詳らかにしない。もちろんコンセプト上でのことなのだ…

梅津和時と原田依幸『SEIKATSU KOJYO IINKAI』(1975)。ロフトでの生活向上委員会ニューヨーク支部よりのアンダーグラウンドな清新ハツラツ熱いフリーなたより。生活は向上しただろうか?

kazutoki umezu – stravizauls 生活向上委員会ニューヨーク支部よりのアンダーグラウンドな便りと言ったところだろうか。レーベル名も何も記されていない。日本版はコジマ録音のALMレーベルでの直輸入盤としてだされていたらしいけれど、詳しいことはわか…

山下洋輔『SAKURA』(1990)。サイドメンの一昔前の古臭いセンス。十年一日のアメリカンジャズテイストで染め上げられた売れ線ジャズ。

Yosuke Yamashita - Ano Machi これは売れ線を狙っての企画か?と言いたい衝動に一瞬かられなくもないパフォーマンスのアルバムだ。とひとまずは云っておこう。疾走ではなく失速感を味わうことになるだろう。とりわけオールドファンにとっては。このユニット…

吉松隆のピアノ作品集『プレイアディス舞曲集』.。シンプルで澄明な音色と響きに、すべてどこかで聴いたような不思議な既視感を、懐かしさを温かい心持で感じさせるのだ。

田部京子 Kyoko Tabe, 吉松隆/プレイアデス舞曲集 Pleiades dancesⅤ-6 今日は、止ん事無い事態に時間をとられブログ投稿する時間をまったく持てなかったので、作品紹介だけにとどめて早々に終えようと思う。先日来より利用させてもらっている中央図書館所蔵…

新実徳英『創造神の眼・管弦楽作品集』音響の多彩さ、スケール感、物語性は、抜きんでて特徴的だといえるだろうか。ネオロマンティシズムもいわれなしとしない。

ちょうど私が現代音楽の音盤蒐集への情熱が冷め、興味が失せて遠ざかった80年央頃から音楽界の前面に躍り出たといったところなのだろうか。NHK・FMなどで流されていただろうけれど、ほとんど記憶に留めていない。きょうの新実徳英ばかりか、先日来よ…

西暦1000年紀は平安京の時代であった。その平安京は世界でも指折りの大都市だったのだ。それに比しパリ(2万人)やロンドン(1.5万人)は田舎町だった。

西暦1000年の世界の都市人口(人口順) 近代以前というより中世、1000年紀の西欧はど田舎だった!。わが日本は平安京の時代であった。その平安京はその頃、この図を見ての通り、世界でも指折りの大都市だったのだ。以下は日本経済新聞(1/28)のコラ…

若きカールハインツ・ストックハウゼン『オーケストラのための「プンクテ」(1952/1962)』ほか。はや、古典の世界に成長しつつある緊張を湛えたダイナミックレンジな冷熱の抒情の響き。

Stockhausen : Punkte (1/3):Punkte for orchestra (1952/62), version 1994. WDR Sinfonieorchester Köln, direction Peter Eötvös (assistant conductor : Wolfgang Lischke). ≪ケルン郊外のメトラート村で生まれる。父親は大学の講師で普通にピアノを弾…

「昭和の広重」(WIKI)川瀬 巴水(1883 – 1957)のノスタルジックで情緒纏綿魅了する雪景色。

さてと・・・です。とりあえず、サッカーワールドカップ三次予選、タイ戦勝利を上げた岡田ジャパンを祝福しよう。4-1ということで完勝ではあるが、流れるような崩しからのゴールが見られなかったのは少し不満ではあるけれど。取りあえずは勝ち点3獲得を…

クラウス・シュルツの2枚組みアルバム『CYBORG』(1973)。スピンする電子の霊はエレクトリック・シンセサイザー感覚の甘美な宇宙的生誕を告げる。瞑想的かつ壮大な電子ウェーブの響き。

Klaus Schulze - Cyborg -2- Conphara (beginning) 今日はドイツのシンセサイザー奏者であり作曲家としてパイオニア的存在といわれているクラウス・シュルツェKlaus Schulze(1947- )のシンセサイザーとオーケストラの競演による2枚組みアルバム『CYBORG』…

西村朗『蓮華化生・西村朗オーケストラ作品集Ⅰ』(1998)。地に這い拡がり、荘厳に天轟かす超限神慮の響き。ネオロマンティスト、至高の音響体への自己投企。

Akira Nishimura: Heterophony for Two Pianos Mvt. I 先日にひきつづいて、中央図書館への返却期限がせまったCDの投稿記事。西村朗(にしむら あきら、1953‐ )の『蓮華化生・西村朗オーケストラ作品集Ⅰ』(1998)。予約検索のときの内容紹介を見落として…

林 光『ヴァイオリンとピアノのためのラプソディ』(1965)ほか。心はまぎれもなくレオシュ・ヤナーチェクです。

Janacek - Violin Sonata - Adagio これは、云うまでもなくレオシュ・ヤナーチェク Leoš Janáček,(音源あり)(1854 - 1928)です。林 光(はやし ひかる、1931 - )『ヴァイオリンとピアノのためのラプソディ』(1965)ほか。けっして貶めてのことばではない。…

貴志 康一「日本組曲」「日本スケッチ」(1935)ほか。なんだかせつなく哀しい<おてもやん>、フジヤマ、芸者の世界。

KOUICHI KISHI VIOLIN CONCERTO 1st mov 02 今日は、疲れました。先日破損したコンピュータのハードディスクの取替え交換と再インストールやらの作業でグッタリだ。やはりサクサクと軽快に動くコンピュータに慣れている者にとっては、いざの時のためにと、処…

高柳昌行『インディペンデンスINDEPENDENCE』(1969)。情と知、パワーとスピリット。バランスが際立っている、ノイジーに疾走するジャズギタリスト高柳昌行とニューディレクション。

高柳昌行とニュー・ディレクションズ - スペインの牧童の笛 (1969) これは聴きものだった。ずいぶんと昔にアルバムを手にしながら、いままで何を聴いていたのだろう。すばらしい!。高柳昌行の1969年のアルバムだそうだ。タイトルは高柳昌行とニューディ…