ブーレーズ
Pierre Boulez - Le soleil des eaux もう3年以上も前になるけれど、フランスの3人の作品を集めたアルバムを≪日本の鳥<ツグミ>、<キビタキ>の鳴き声が聴こえるオリヴィエ・メシアンの『管弦楽のためのクロノクロミー』(1960)、ブーレーズの初期作品…
Boulez- Deuxieme Sonate pour Piano (1/4) by Idil Biret 「氷ばかり艶なるはなし。苅田の原などの朝のうすこほり。古りたる檜皮の軒などのつらら。枯野の草木など、露霜のとぢたる風情、おもしろく、艶にも侍らずや」(心敬『ひとりごと』) 「雪 ち る や…
Boulez: "Repons" 1/5 (1981-84) 一時期、空間音楽なる試みがしきりに試みられたことがあった。代表的なのがシュトックハウゼンのそれだった。ただ、今日取り上げるピエール・ブーレーズのアルバムでのそれは、そうした時期よりいくぶん後でのものだ。こう…
Boulez - Sur Incises (extract) - Ensemble InterContemporain ピエール・ブーレーズPierre Boulez(1925 - ) 衰え知らぬ、とはこういうのをいうのだろうか。およそ古希を迎えて以後の作品集。 この鋭敏な音色、響きへの研ぎ澄まされた感性。流動する音列…
Pierre Boulez - Le soleil des eaux Elizabeth Atherton (soprano), BBC Singers, BBC Symphony Chorus, BBC Symphony Orchestra, Pierre Boulez (conductor) - Barbican Hall, London, 4th November 2005 ピエール・ブレーズPierre Boulez 今日も取り上げ…
Pierre Boulez, Livre pour quatuor, Part II, Quatuor Parrenin ピエール・ブーレーズPierre Boulez(1925 - )には、精神の弛緩は無縁なのだろうか。とまで思わしめる、その引き締まった硬質の響きはまことに魅力この上ない。いわゆるトータルセリーによる…
Boulez - Dérive I - Ensemble Intercontemporain – Eötvös ピエール・ブーレーズPierre Boulez 4枚のCDアルバムが入っており、収録曲の総演奏時間が3時間56分。どうしたものやらと言う感じである。逐次取り上げるにはボリュームがありすぎ、おまけに現代…
Boulez, Structures pour deux pianos, Livre II ピエール・ブーレーズPierre Boulez まったくの快感とはこういうときにやってくるものだ。なにげなく、針を下ろす!そう、レコードです。(いまやダイヤルは回すものでなく押すものとなった。) ところでレコ…
Pierre Boulez - Piano Sonata No. 2 - I. Extrêmement rapide:Maurizio Pollini, piano さすがというか、素晴らしく美しい、輪郭明瞭に音起つその際立ちは、喩えようもなくビルトォーゾである。もはや古典の域に入りつつあるかのような手慣れた、ロマンテ…
≪初期には怒れるブーレーズと恐れられ、1940-50年代には「オペラ座を爆破せよ」「シェーンベルクは死んだ」などの過激な発言を繰り返した。(前者の発言では、2001年、スイス警察により一時拘留された。音楽界の常識として見れば半世紀前の論文中の比喩表現…
まことに戦後の現代音楽の傑作のひとつといわれることに異論はないであろう。曲の終決もそうであるが先ずいっとう最初の強烈な一撃に音響空間を鷲づかみにするブーレーズの力技。張りつめた透明感溢れるきらびやかな音のなんとメリハリのあることだろう。引…
ストックハウゼン、ルイジ・ノーノ、ルチアーノ・ベリオ、これらの作曲家達に、割って入るのがピエール・ブーレーズと言うところだろうか、指揮者として、とりわけストラビンスキーの「火の鳥」、「春の祭典」、の演奏には感動した記憶が鮮明だ。誰しもが圧倒…