yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

マーラー『交響曲<大地の歌>』。リヒャルト・シュトラウスの「4つの最後の歌」といい、このマーラーの「告別」というオーケストラ付歌曲のすばらしさ。

Das Lied von der Erde, 6. Der Abschied 投稿音源のものではありません 6.告別 (孟浩然、王維) 陽は峰の彼方に去り、 すべての谷に 夕べの影、冷たく訪れぬ。 見よ!銀の小舟にまがいて 天の蒼海に月浮かぶを。 小暗き樅のかなたに 静かなる風うごめくを感…

ブルックナー『交響曲第4番「ロマンティック」』。ノーマルで<気はたしか>。健やかに音楽にひたる至福をおぼえさせる。

Bruckner: Symphony No.4 - Barenboim/WPh(2007Live) 投稿音源のものではありません。 な~んにも知らんもので、ネット図書館で予約者がおらず借り受け可能の盤を手にしたまでなのだけれど。ブルックナーの『交響曲第4番「ロマンティック」(ハース版)』で…

マーラー『交響曲第6番<悲劇的>』。それにしても、行進曲風で始まるこの曲、なんだか時代の空気を表徴しているように聴いてしまう。作曲家一個人の鬱勃たるの心気だけではなく時代を覆っていた<気分>・・・。

Mahler: Symphony No.6 - Haitink/CSO(2008Live) 投稿音源のものではありません。 1899年(39歳) 南オーストリア・ヴェルター湖岸のマイアーニヒ(Maiernigg)に山荘を建て《交響曲第4番ト長調》に着手(翌年に完成)。 1902年(42歳) 3月、…

し・あ・わ・せ。いいんでね~の。

2つで1つ / 工藤慎太郎 年度末ということもあって、(放送)番組編成の時期。アノ番組、この番組と模様替えのようだ。私自身たんなる気まぐれな聴き流し程度のラジオリスナーでしかないのだけれど、きょうたまたま耳にしたラジオ番組の『にっぽんのうた 世界の…

『奇蹟のニューヨーク・ライヴ3~ブリテン:戦争レクイエム』。

Britten War Requiem Rostropovich Requiem aeternam 投稿音源ではありません。 昨日と同じく、町の図書館の所蔵新譜ということで棚に置かれてあったものを借り受けてきた。『奇蹟のニューヨーク・ライヴ3~ブリテン:戦争レクイエム』。(小澤征爾&サイト…

リスト『ピアノ協奏曲第1番&第2番』。町の図書館の新譜所蔵コーナーに並んでいたので・・・。

Franz Liszt - Klavierkonzert Nr. 2 in A-Dur - Daniel Barenboim 町の図書館の新譜所蔵コーナーに並んでいたのでさっそく借り受けて鑑賞。なにせオケ揮るはブーレーズ、ピアノ演奏がバレンボイムの当代きっての?音楽家の組み合わせとくれば、曲目がフラン…

ブルックナー『交響曲第1番』。先日の『0番』より前の作で、これが最初期の曲のよし。古典的形式の残滓と、こじんまり、こざっぱり感も納得?。それともヴァージョンの所為?。

BRUCKNER Symphony no.1 (Wand).wmv 投稿音源ではもちろんありません。 昨日の≪ブルックナー『交響曲第3番<ワーグナー>』。これ以上ことばを重ねることが必要ないくらい、その音響造形は「ワーグナー」であり、スケール壮大にして力強く、ロマンな精神み…

ブルックナー『交響曲第3番<ワーグナー>』。これ以上ことばを重ねることが必要ないくらい、その音響造形は「ワーグナー」であり、スケール壮大にして力強く、ロマンな精神みなぎっている。

Bruckner: Symphony No.3 - Nézet-Séguin/SKD(2008Live) ここ最近ワーグナー派?のマーラー、ブルックナーづいているようだ。今まで横目で睨みながら遠ざけてきた作曲家だ。あまりにも仰々しく音が多すぎるということで・・・。重厚も度が過ぎると、どうだか…

『ビーバー : レクイエム&ステッファーニ : スターバト・マーテル』。音楽に感じ入ってというより、動物の名前と結びついての記憶だった。なにせ「ビーバー」。

Agostino Steffani-Stabat Mater きょうも,どうしたはずみかネット図書館で借り受けたバロック期の宗教音楽の『ビーバー : レクイエム&ステッファーニ : スターバト・マーテル』。 たまさか音楽にというより、名前を覚えていたというだけのことがそもそもの…

昨日に引きつづきベートーヴェン『合唱曲選集』。ホント駄作ってないですね~。気恥ずかしいことばだけれど、素の心に清らかに沁みこんで来る。

Ludwig van Beethoven Opferlied ("Canción de la ofrenda) en Mi mayor, Op. 121b. London Symphony Orchestra, Michael Tilson Thomas, director 奉献歌 炎は燃え上がり、柔らかな光が 陰鬱な樫の森を 照らし渡し 香煙の香りが沸き立つ。 おお、恵み深い耳…

『ベートヴェン合唱曲選集』。ベートヴェンの合唱曲!。ベートーヴェンにこんな作品があったんですね。これはききもの。

Hélène Grimaud - Beethoven Choral Fantasy, Part 2 - Proms 08 合唱幻想曲 歓迎します! 平和の旋律で あなたがたをお迎えします。 私たちの心は不安に満ち 雲が天空を覆っています。 しかし、新しい歌が響き そして、若者たちの踊りと芝居は 真実と美とを…

『Spontaneous Music Ensemble – So, What Do You Think? 』(1973)。わかって欲しい、愉しんで欲しいの思いを込めてのきょうの再投稿。

Spontaneous Music Ensemble (London 1967) ジョン・スティーヴンス S.M.E 今からほぼちょうど6年前の3月23日に≪品格を聴くフリージャズ、ジョン・スティーヴンスの 『So, What Do You Think?』≫とタイトルして投稿していたのだった。きょうも、当時…

アントン・ブルックナー『序曲ト短調、交響曲第0番(ノヴァーク版)』。初期作品といってもすでに40半ばの曲。壮麗雄大な力強い響きは、すでにして、これぞブルックナー!の響きを奏でていて興味深く聴けた。

Bruckner: Symphony No.0 - Minkowski(2008Live) えっ!ブルックナー(Josef Anton Bruckner, 1824 - 1896)ってベートーヴェンが没する3年前に生を享けているのか・・・。えーっと、ブラームスは(Johannes Brahms, 1833 - 1897)。でワーグナーは(Wilhel…

マーラー『交響曲第7番「夜の歌」』。、「モヤモヤとした宙ぶらりんな気分」に沈みはするが、不思議に憤懣募るとか、腹が立ったりしない。奇妙にダラダラ(約80分)と聴かせてしまう。何なのかこれは・・

Mahler: Symphony No. 7: Mov. 1 - Part 1 of 3 投稿音源のものではありません 「樹を濡らし、夜の鳥たちの巣を濡らす雨のかぼそさ 春のさきぶれ」 (大辻隆弘) 夜は長いのか?物理自然的には長短あれど、それは自然史的繰り返しにすぎない。けれど心理的な…

マーラー『交響曲第4番|ベルク:7つの初期の歌』。精神の充溢、安穏平静、好調の運気のなか、情緒のバランスとれた聴きやすく親しみのもてるロマンティックな作品となっている。

Mahler Symphony No.4 -1M(1/6) V.Gergiev WPO 我らの音楽と比べられるものは、 地上にはないのだ。 ・・・ ルーティンワークをこなしながらの漫然と聴いてる鑑賞でしかないのだけれど、きょうもネット図書館で借り受けたマーラーの≪交響曲第4番ト長調≫を投…

マーラーの『交響曲第1番「巨人」& 第2番「復活」』。パトス溢れ精神漲る『第2番「復活」』。この頃は迷いが無い。充実して、のちに見られる精神奔逸、散漫さのダレタところの無い秀作。泣かせる最終章。

Mahler Symphony No 2 Resurrection Gergiev London SO, Elena Mosuc,Zlata Bulychea Part7of7 投稿音源ではありません。 おお 信ぜよ おまえが生まれてきたことが無益でなかったことを おまえの人生と生みの苦しみが無益でなかったことを! 生まれたものは…

グスタフ・マーラー「交響曲 第8番<千人の交響曲>」。壮大と言やそうですが、ここまで音を鳴らさないかんのかと言いたくなるほどで・・・。

Mahler : Symphony no.8 in E flat "Symphony of a Thousand" 投稿音源のものではありません。 すべて無常のものは ただ影像にすぎない。 および得ざるものが ここに実現され、 名状しがたきものが ここに成しとげられた。 永遠に女性的なものが われらを引…

『メイヤー:五重奏曲|ローレム:弦楽四重奏曲《ピカソ》』。ミニマル(反復)音楽の心地よさ、聴きやすさ、ポップ感覚が顕著。

Quintet for Strings - Movement 4/4 http://www.youtube.com/watch?v=yCZiVa7PCbQ 貼り付け不可 U-23サッカー男子、ロンドン五輪出場おめでとう。快勝でした。それもおらが地元クラブのセレッソ大阪の3人の若き俊秀の活躍もあって気分はひじょうによろ…

ヴィオッティ『ヴァイオリン協奏曲第22番イ短調』。切ないまでに歌い上げるヴァイオリンの旋律。ベートーヴェンに影響をもたらしたとのことだけれど・・・。

Viotti, Giovanni B. violin concerto 22 mvt1(begin) Moderato 投稿音源のものではありません。 先日投稿した≪イルデブランド・ピツェッティ(1880 - 1968)「“レクイエム”(死者のためのミサ曲)」。古くて新しいというわけでもなく、まったく古い?のだけ…

ハイドン『ナポリ王のためのノットゥルノ』。ハイドンにこんなのあったの?肩のこらない小品。リラクゼーション・・・そんな雰囲気デス。

ハイドン ノットゥルノ 第1番 ハイドン『ナポリ王のためのノットゥルノ』。なにこれ?とネット図書館の検索で遭遇したこのアルバムを借りて聴きはしたのだけれど、これも未投稿のまま返却の憂き目にあったアルバムで、したがって今手元にはない。表題にある…

クロノス・クァルテット『紫のけむり~クロノス スーパー・ベスト』(2枚組)。ひじょうな技量の持ち主たちで、たいしたものです。日本ではあり得ない!?。たぶん<音楽知性>の位相差なのでしょう。

クロノスクァルテット バーバー アダージョ キョウハ、3月11日。アノ日ノ想起カクニン、被災シ亡クナラレタ方々ヘノ哀悼ノ日デアリマス。 これ以上のことばは慎みたいと思う。ムナシク(いやソラゾラシク)響くだけなので。国への批判等々も(千年いや数…

R.シュトラウス『交響詩「英雄の生涯」|交響的幻想曲「影のない女」』。きのうマーラーで、きょうシュトラウス。石つぶてが・・・。

Richard Strauss "Die Frau ohne Schatten" Suite 交響的幻想曲「影のない女」 きのうの≪マーラー『交響曲第9番』。「最高傑作と見なされている・・・」。さてどんなものなのでしょう。終楽章のみのマーラー。≫とタイトルした投稿記事のなかで、 【 石つぶ…

マーラー『交響曲第9番』。「最高傑作と見なされている・・・」。さてどんなものなのでしょう。終楽章のみのマーラー。

Gustav Mahler - Symphony No.9 in D-major - IV, Adagio. Sehr langsam und noch zurückhaltend:Conductor: Leonard Bernstein & Concertgebouw Orchestra. 投稿音源のものではありません。 きょうも、昨日に引き続きマーラー。きのうは「交響曲第3番」。…

マーラー『交響曲第3番ニ短調』(CD2枚組)。「ゆったりと、安らぎにみちて、感動をもって (Langsam. Ruhevoll. Empfunden)」と記されている弦楽による甘美の極みの終楽章。

Mahler Symphony No.3 (6mov- - VI. Langsam. Ruhevoll. Empfunden)「ゆったりと、安らぎにみちて、感動をもって」:Myung-Whun Chung, conductor 投稿音源のものではありません。 「私の交響曲は、世界がいまだ聴いたことがないようなものになるだろう。そ…

イルデブランド・ピツェッティ(1880 - 1968)「“レクイエム”(死者のためのミサ曲)」。古くて新しいというわけでもなく、まったく古い?のだけれど・・・。

Ildebrando Pizzetti, 1/5 Requiem, Messa di requiem, Duccio di Buoninsegna 先日たまたま耳にした無伴奏の宗教合唱曲がいたく心に響いた。そのハーモニックなみごとさに聴き惚れたのだった。こんなの聴くと西洋音楽の伝統のすごさに圧倒される・・・とひ…

吟詠「涼州詞」。どうしてこうも、壮士的風情になっちゃうのだろうと思いつつもその独特の調子(節調というとのこと)に魅せられて聴いてしまう。

吟詠 涼州詞 涼州の詩 <王 翰> りょうしゅうのし <おう かん> 葡萄の美酒夜光の杯 ぶどうのびしゅ やこうのさかずき 飲まんと欲して琵琶馬上に催す のまんとほっして びわ ばじょうに もよおす 酔うて沙場に臥す君笑う莫れ ようて しゃじょうにふす きみ わ…

ジャン・デュビュッフェ『Musical Experiences』(1973)。アンフォルメル、「アール・ブリュット(Art Brut、「生(なま、き)の芸術」)」を唱導する芸術家。好きなようにやるね。

デュビュッフェ Aguichements 「アール・ブリュット(Art Brut、「生(なま、き)の芸術」)」を唱えたアンフォルメルの芸術家のジャン・デュビュフェ(Jean Dubuffet, 1901 - 1985)が、まさしくそのとおり≪洗練された技法や様式、巨匠の名人芸といったもの…

マーラー『交響曲第5番』。ロマンティシズムとセンチメントな魅力あるフレージングに満ち、その重畳でこれでもかと迫ってくる。時間を忘れさせる。無時間性の甘美な世界へと魅き込む・・・。

Mahler: Symphony No 5 in C sharp minor / Barenboim, Chicago Symphony Orchestra 投稿音源のものではありません 「私には彼(シェーンベルク)の音楽は分からない。しかし彼は若い。彼のほうが正しいのかもしれない。私は老いぼれで、彼の音楽にはついて…

アウシュヴィッツのホロコーストに散った悲劇の作曲家、パヴェル・ハース。

Pavel Haas: A Study For Strings 先日、いつものように仕事を終えての帰宅途上、車中のラジオから流れていた弦楽四重奏曲に耳そばだてた。先鋭でもない、しかし密度の高い引き締まった曲趣。だれだこれは?その曲の終了後、その作曲家がパヴェル・ハースと…

ベトナムの現代音楽作曲家ヌエン・ティエン・ダオ『作品集』(1977)。精神の剄さ、崇高なまでの緊迫。

ヌエン・ティエン・ダオ Bà Me Viêtnam ≪ベトナムの現代音楽作曲家ヌエン・ティエン・ダオに聴く世界の深さ≫とタイトルして投稿したのは、6年以上前、ブログ開設して間もないころだった。ということは、強く印象に残り知っていただきたいとの思い募ってのこ…